■2010年06月

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■宝塚記念・復習

2010年春のグランプリホースの座に輝いたのは、8番人気の伏兵・ナカヤマフェスタだった。

レースは逃げ宣言をしたナムラクレセントが注文通りにハナへ。稍重馬場ながら1000m通過が60秒ジャスト。緩みのない平均ペースで進んだ。
勝ったナカヤマフェスタは、中団の後方で折り合いをつけ、3~4コーナーからマクり気味に進出。直線入り口で外の6番手まで位置を押し上げると、最後は内で競り合うブエナビスタとアーネストリーを鮮やかに差し切った。
『予習』では「(条件付きで)大駆けがあるかもしれない」という取り上げ方をしたが、今回の勝因はさまざまな要素がプラスに働いたと考えていいだろう。
まず、栗東滞在による調整面での効果。もはや、“関東馬が関西圏のレースで好走する時の鉄則”と呼んでも差し支えないパターンである。とりわけ、輸送に慣れていない3~4歳馬については、結果につながるケースが多く見られる。今後も関東馬の栗東滞在には注意が必要だろう。
さらに、稍重の馬場状態もこの馬に味方した。不良馬場のダービー(4着)でも鋭い差し脚を見せたように、道悪を苦にしないタイプで、今回もメンバー最速の35秒8の上がりをマーク。他馬が脚元を気にして力を出せなかった分、大きなアドバンテージになったに違いない。
もうひとつ、阪神・内回りというコース形態もこの馬の走りに向いていたと考えられる。中山のセントライト記念を勝った時のコーナー通過順位は7→5→3、今回は11→8→6。『ツボ』の中でも何度かふれたように、直線の短いコースでは、“マクり気味の進出”がひとつの勝ちパターンになる。具体的に言うならば、ドリームジャーニーが勝つ時のパターンであり、ナカヤマフェスタも同じ勝ち方のできる馬だったということだ。
ゲート入りに手こずったように、まだまだ気性的に幼い面が残っているが、レースに関しては完璧な内容だったと思う。条件が向いたとはいえ、メトロポリタンSに続いての強い競馬。凱旋門賞参戦も含め、秋に向けて楽しみな1頭が登場したと見てもいいだろう。

1番人気のブエナビスタはアーネストリーを交わしたものの、ナカヤマフェスタに差されて2着。
好位に付けて前を捕らえる正攻法の競馬を見せてくれたが、結果的には、終始馬場の悪い内目でレースを運んだことが、あとひと伸びに欠けたように思える。ゴール前にしても、アーネストリーの内側ではなく、外から交わしてナカヤマフェスタと併せる形になっていれば、結果は違っていたかもしれない。
とはいえ、ブエナビスタの底力を改めて認識させられたレースであったことも確か。3ヶ月の間にドバイ、東京、阪神を走ってすべて連対というのは、並の馬では到底できない芸当だ。
横山典騎手は「よく頑張っている。前回と比べれば良くなっているが、もっと良くなる」とコメント。やはり、本当の意味での万全ではなかったようだ。今後の予定については、夏場を休養に充て秋の国内GⅠに備えるとのこと。天皇賞・秋、ジャパンカップ。ブエナビスタの強い競馬が見られる日を心待ちにしたい。

3着はアーネストリー。
初のGⅠ挑戦ではあったが、見応え十分の内容だった。好スタートを決めてナムラクレセントの2番手へ。この馬の得意とする“逃げ馬マークの好位抜け出し”の形を取ることができたのが好走の要因だろう。
自分の競馬ができればGⅠでも通用することは立証できたが、同時に今後の課題が見つかったレースだったとも言える。
今回、ブエナビスタとナカヤマフェスタに交わされたように、直線で抜け出した後はどうしても差し馬の目標にされてしまう。1頭になってからさらに後続を突き放す競馬ができるかどうか。そのあたりがこの先の課題になるだろう。佐藤哲騎手は「経験を積ませてさらに強い馬にしたい」とコメント。今後のレースぶりに注目したい。

4着には大外から追い込んだドリームジャーニー。
調整過程から今回は割引と判断したが、正味直線だけの競馬で0.3秒差まで詰め寄ってきたのは、地力の高さと評価すべきだろう。
とはいえ、本来ポジションを上げるはずの3~4コーナーで置かれ気味になったのは、本調子でなかったからにほかならない。「昨年のデキがあれば突き抜けていた」という池添騎手の言葉通り、今回は残念な結果だった。

5着のネヴァブションは大健闘の走り。
今回は海外遠征帰りの初戦ということで、『予習』では取り上げなかったが、AJCC勝ちがあるように馬の実力そのものは十分に評価できる馬。レースでも内枠を活かした巧い立ち回りを見せてくれた。
7歳馬ではあるが、まだまだ衰えた様子はない。今後も伏兵として面白い存在になりそうだ。

2番人気のジャガーメイルは8着に敗退。
ウィリアムズ騎手は「馬場が合わなかった」とコメントしているが、はたしてそれが敗因かどうか。
『予習』ではこの馬の不安材料を2点あげたが、それが直接の原因ではないにしろ、何らかの影響があったかもしれない。特に、「東京と京都のレースに集中していること」は、前が詰まって行き場をなくしたような今回の走りからして、“ジャガーメイルは広いコース向き”という見方ができるかもしれない。実際、京都記念も春天も、直線で馬群がバラけて抜け出しやすい展開だった。
となれば、秋の東京で行われるGⅠでは、巻き返しの可能性も十分考えられる(京都大賞典も含めて)。今回の敗戦だけでは見限れないだろう。

昨年のダービー馬・ロジユニヴァース(5番人気)は13着。
道中はアーネストリーをマークする形で楽に追走しているようにも見えたが、4コーナー手前で手応えが怪しくなりそのまま失速。順調に使われていない弱味がそのまま結果に出たようだ。
テレビのパドック解説でもふれられていたが、馬体は絞れてはいてもその後に筋肉が付いていないという印象。まずは、しっかりとしたローテーションを組んで、レースを使えるようになることが先決だ。

今年の宝塚記念は見応えのあるいいレースだったとは思えるが、良馬場で行われなかったのはやはり残念だ。
メイショウベルーガやセイウンワンダーなどは、馬場状態が違っていればもっと走れたのではないだろうか。強い競馬を見せてくれたナカヤマフェスタに対して、手放しで絶賛できない理由もそこにある。
今回のレースが参考外というわけではない。真の決着は秋のGⅠまで持ち越しということ。真価が問われるナカヤマフェスタとアーネストリー。巻き返しが期待されるブエナビスタとジャガーメイル。ドリームジャーニーにしても、暮れの有馬記念は万全を期してくるだろう。
個人的な印象を述べれば、「上半期の総決算でありながら、秋のGⅠの序章となったレース」。次の対戦が楽しみである。



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■宝塚記念・結果

2010年6月27日 3回阪神4日10R
第51回 宝塚記念(GⅠ)
芝・2200m 晴・やや重

 1着 ナカヤマフェスタ     柴田善   2.13.0
 2着 ブエナビスタ        横山典    1/2
 3着 アーネストリー       佐藤哲    1/2

単勝 17  3780円(8番人気)
馬連 8-17 5150円  馬単 17→8 16990円
3連複 2-8-17 7920円  3連単 17→8→2 77160円


■宝塚記念・予習

2010年上半期の総決算となる春のグランプリ=GⅠ・宝塚記念。コパノジングーの取消で17頭立てとなったが、それでも楽しみなメンバーが顔を揃えた。

前日売り時点での1番人気はブエナビスタ
前走はヴィクトリアマイル1着。着差なしの際どい勝利ではあったが、ドバイ遠征後の帰国初戦で調整不足(実質2週間)だったことを考えれば、むしろ地力の差を証明したレースだったという見方もできる。その点、今回は調整過程も万全。状態面は前走以上と考えていいだろう。
牝馬限定とはいえGⅠ4勝の実績。阪神芝は〈3.0.0.0〉、2200mの距離では〈1.0.1.0〉。数字に表われた適性に加え、デビュー以来馬券圏内を外したことがない安定感。“馬券の軸”として信頼できる要素は多い。
気掛かりな点をあげるならば馬場状態。
阪神芝コースは土曜日の夕方の時点で不良のコンディション。当日の天気にもよるが、おそらく良馬場までの回復は難しいのではないだろうか。
ブエナビスタはこれまで良馬場発表の馬場でしかレースをしていない。重馬場適性に関しては未知数である。基本的にはキレ味勝負の馬だけに、そのあたりの影響がどう出るか。特に、近2走のように後方からの競馬になった場合は、直線の短い阪神内回りコースという条件も加わるため、差し切れないケースもあるかもしれない。
GⅠ戦線で活躍する以上、重馬場はクリアできて当然の課題ではあるが(血統的にもスペシャルウィーク産駒は“重馬場得意”というデータの後押しもある)、一応その点については頭に置いておきたい。

春の天皇賞を制したジャガーメイル
重賞勝ちまでに時間を要したが、今年に入ってからは京都記念でブエナビスタに半馬身差の2着、そして春天勝ちと、本格化した印象が強い。香港ヴァースでも好走したように、元々その実力が高く評価されていた馬。ブリンカー効果という意見もあるが、ようやく結果が伴ったということだろう。
ただし、今回に関しては半信半疑な部分もある。
まず、この馬は夏場の出走経験が極端に少ないこと。6月に走ったのは2年前の東京・ジューンSの1回。9月はデビュー戦と500万の2回。7月、8月は過去に一度もレースを走っていない。陣営の考えと言ってしまえばそれまでだが、穿った見方をすれば「暑い時季が苦手なのではないか」とも受け取れる。
もうひとつは、国内での出走が東京と京都のレースに集中していること。阪神コースは未経験であるし、中山コースも1000万を勝ってからは一度も走っていない(それまでの実績は〈1.1.0.2〉)。これもまた推測の域を出ないが、「坂のあるコース(あるいは小回りコース)を避けているのではないか」とも考えられる。
つまり、今回のレースは、ジャガーメイルにとって“久々の条件”が重なることになるわけだ。本格化した今ならば、取るに足りない問題かもしれないが、少々気になる材料でもある。

前走、金鯱賞を制したアーネストリー
昨年秋から4戦連続連対中で、ここにきて連続重賞勝ち。近走、目に見えて力をつけている期待馬だ。
特に、前走の金鯱賞は5ヶ月半ぶりだったにもかかわらず、まったく危なげのない完勝。「六分程度のデキだった」(陣営談)となれば、ひと叩きした今回は大きな上積みが見込めるだろう。
阪神芝コースは〈2.0.1.0〉と好相性。関西圏のレースでは〈6.1.2.0〉と複勝率100%の成績を残している。1枠2番も先行脚質にとって好枠。この馬の能力を発揮できる条件が揃ったとも考えられる。
とはいえ、今回は初のGⅠ挑戦。問題はやはり相手関係だろう。
2走前のハンデ重賞・中日新聞杯はもちろん、前走の金鯱賞にしてもGⅠレベルの馬と戦って勝ったわけではない。さらに、どちらのレースも2着が逃げ馬のドリームサンデーだったことからもわかるように、“逃げ馬マークの好位抜け出し”という勝ちパターンにハマる内容だった。はたして、今回、同じ展開に持ち込めるかどうか。今後、GⅠ戦線で活躍していけるかどうかの大きな試金石となるレースであることは間違いない。

昨年の勝ち馬・ドリームジャーニー
〈4.0.1.2〉という実績が示すように、阪神芝は得意のコース。特に、内回りコースは、ピッチ走法でマクリ気味に進出するこの馬にとって、絶好の舞台とも言えるだろう。
ただし、今回に限っては、専門紙等でも言われているように、順調度に不安材料がある。
予定していた天皇賞・春を脚部不安による回避。それだけならまだしも、今回は1週前も直前も坂路の追い切りのみ。言うまでもなく、脚元への負担を考えた調整であり、いまだに不安を抱えていることがわかる。ちなみに、この馬が坂路追い切ったのは過去に1回のみ(デビュー2戦目)。実績・適性を考えれば、簡単には見限れない馬ではあるが、地力だけで結果を出せるかといえば疑問である。

昨年のダービー馬・ロジユニヴァース
その後、状態が整わず目標としたレースに出走できずにいたが、前走の日経賞で久々の実戦。6着に敗れたとはいえ、10ヶ月ぶりの競馬で0.3秒差だったことを評価する声もある。
天皇賞・春は回避したものの、今回は万全を期して早目に栗東へ入厩。前走の日経賞でプラス24キロだった馬体も、調教後の計量ではマイナス10キロ。順調に仕上がっているようだ。ちなみに、栗東入厩で調整した時には2戦2勝(新馬戦とラジオNIKKEI杯)の成績を残している。
もっとも、この馬の場合、「ダービー馬の強さを見せてほしい」という期待値が人気に反映されている感もある。デビューから4連勝の実績は、たしかに潜在能力の高さを示すものであるし、他馬が苦手とした不良馬場だったとはいえ、3歳馬の頂点に立った栄誉は認めるべきだろう。しかし、現実には、この1年の間に1レースしか走っていない馬なのだ。
はたして、強いロジユニヴァースの姿を見ることができるかどうか。そして、乗り替わりの安藤勝騎手がどういう競馬を見せてくれるのか。注目したい。

天皇賞・春で1番人気に支持されたフォゲッタブル
結果は6着に終わったが、敗因は「予定していたローテーションを使えず順調さを欠いたこと」とはっきりしている。その後は、ここを目標に調整。順調度を比較すれば明らかに前走以上であるし、有馬記念で4着に入った実績を加味すれば、巻き返しがあってもおかしくない1頭だ。
問題は距離だろう。
芝の2200mには〈1.1.1.1〉の実績があるとはいえ、近走の使われ方は明らかにステイヤー仕様。道中のペースや仕掛けどころに戸惑うのではないかという懸念もある。良血で素質の高さは一級品とも言える馬。流れに乗れるかどうかがカギになるだろう。

前走、エプソムCを勝ったセイウンワンダー
中1週のローテーションになるが、『エプソムC・予習』の中でも述べたように、宝塚記念出走は当初からの予定。前走の重め残りも先を見据えた仕上げだったと考えていいだろう。
この馬の持ち味は、立ち回りの巧さ。言い方は悪いが、相手なりに走れて、なんとなく3着に入ってくるイメージがある(皐月賞、菊花賞はその典型)。前走のGⅢに比べると、相手は一気に強くなるが、前走以上の状態でこの馬の持ち味を発揮できれば、馬券圏内に入ってきても不思議ではない。
あとは、ローテーションがどう影響するか。馬体の仕上がりにはプラスであっても、前走の疲れが抜けていないようでは力は出せない。直前の気配には注意が必要だろう。

その他、条件付きではあるが、見限れない伏兵陣も何頭かいる。

まず、4歳馬のナカヤマフェスタ
3歳クラシックの走りを見る限りでは“ムラ馬”のイメージが強かったが、前走のメトロポリタンS(1着)ではかなり大人になった印象がある。今回の栗東滞在がプラスに働いて、精神的に落ち着いた状態でレースに臨めれば大駆けがあるかもしれない。もっとも、前走の結果が示す通りに馬が成長したという前提があっての話ではあるが・・・。

前走、金鯱賞8着のナムラクレセント
折り合いに問題のある馬で、前走はその悪い面が出たようだ。今回、陣営は逃げ宣言。気分良く走れれば粘り込みがあるかもしれない。ただし、有力馬の多くが好位でレースをするだけに、どれだけ巧く逃げることができるかがカギ。

今年から牡馬混合重賞を使われているメイショウベルーガ
前走の天皇賞・春は4コーナーで大きな不利を受けて10着に敗れたが、3走前の日経新春杯を勝ち、2走前の阪神大賞典では1番人気(3着)に支持されるなど、遜色のないレースをしている。
この馬の課題は位置取り。後方からでは届かないリスクもあるので、3コーナーからマクってどれだけ好位に取り付けるかがポイントになりそうだ。

最後に。
ブエナビスタのところでも書いたように、今回は当日の馬場状態がレースに影響を与えそうだ。
重馬場の巧拙も重要だが、展開の読み方にも注意しなければならないだろう。
基本的には先行馬が有利。しかし、GⅠともなれば、前へ行った馬がそのままという形で終わるとは限らない。どの馬も良いポジションを取りにいこうとするので、逆に乱れたペースになる場合もある。逃げ馬不在と言われながらも、実際には前に行ける馬も多い。脚質だけで判断できない部分もあるということだ。
阪神・芝・2200mはスタートから1コーナーまでが長い。その間にどのような隊列が形成されるか。いくつかのシミュレーションを組み立てて考えた方がいいかもしれない。



■今週末のブログについて

いつも「競馬のツボ<ブログ版>」にご来訪いただき、本当にありがとうございます。
誠に勝手ながら、今週末のブログは休載させていただきます。
申し訳ありません。
仕事の都合であって、健康上の理由ではありませんので、どうかご心配なく。
『宝塚記念・予習』で復帰の予定ですので、よろしくお願いします。

今週から、夏のローカル開催。
楽しみな新馬戦も始まります。
皆様のご健闘をお祈りいたします。


安東 裕章



■エプソムC・復習

ゴール前は3頭横並びの大接戦となったGⅢ・エプソムC。
ハナ差・ハナ差の競り合いを制したのは1番人気のセイウンワンダーだった。

レースは予想通り、シルポートがハナを切る展開。この馬が逃げた時の特徴である“平均的な緩みのないラップ”が刻まれ、結果、底力の問われる一戦となった。
セイウンワンダーは好位のインで折り合い、直線入り口から馬場のいい外目に進出。弾けるような伸び脚ではなかったものの、徐々に前との差を詰めて、最後の最後で2・3着馬を差し切った。
今回のレース、セイウンワンダーの“強い勝ち方”を期待したファンにとっては若干不満の残る内容だったかもしれない。理想的とも思えるポジションとコース取りでレースを運びながら、追い出してからの反応が今ひとつ。福永騎手の「最後まで勝てるかどうかわからなかった」というコメントの通り、辛勝という見方もできる。
しかし、だからと言って、この馬の評価を下げる必要はないだろう。先にも述べたように、今回は“底力の問われる一戦”。突き抜けるような末脚は見られなくても、最後に馬体を併せながら前に出た勝負根性は、“力のある馬だからこそできるもの”と解釈したい。まして今回は、「見た目にも太かった」(領家調教師)という重め残り。次走以降の変わり身の可能性は十分残されているはずだ。
ともあれ、ここで賞金を加算できたことは大きい。使いたいレースを除外されるリスクが軽減され、目標を定めてローテーションを組むことができるだろう。今回のような太目残りでの出走もなくなるはずだ。
ブエナビスタ、レッドディザイアに代表される牝馬に比べると、レベル的に見劣りすると言われる4歳牡馬世代。トップクラスの1頭であるセイウンワンダーには、そうした“汚名”を晴らす意味でも、今後の活躍を期待したい。

2着のシルポートは注文通りの競馬。
無理に絡んでくる馬もなく、単騎のマイペースで行けたことが一番の好走要因だろう。
この馬の逃げは、道中でペースを落とすことなく、序盤から他馬に同じように脚を使わせるのが特徴。瞬発力勝負に持ち込みたい馬に、脚を溜める競馬をさせないのが強味だ。
今回もそうした持ち味を十分発揮できたレースであり、セイウンワンダーには交わされたものの、他の有力な差し馬は見事に封じ込めることができた。
ただし、『予習』でも述べたように、現時点ではコーナーの少ない1800m戦向きの逃げ馬。息を入れて緩急をつける器用さには欠ける部分もあり、1F短いマイル戦では他の馬にとっても苦にならないペースになってしまうため良績を残していない。したがって、今後の課題をあげるとすれば、自在性のある逃げができるようになること、もしくは、好位からでも競馬をできるようになることだろう。
今回はベストの条件でベストの競馬ができた。当然といえば当然の結果である。

3着は9番人気の伏兵・キャプテンベガ。
『予習』では、前走の上がりから一変の可能性があると分析したが、期待通りの走りを見せてくれた。
とはいえ、今回の好走は、なにより後藤騎手の好騎乗に尽きる。
道中はいつもより前目のポジションをキープして、直線に向いた時には2番手の位置。外へは持ち出さず、シルポートの内側に潜り込み、最後まで競り合って粘り込んだ。
これは、後藤騎手がレースを読み切っていたからこそできた乗り方。具体的に言うならば、「シルポートのペースになれば後方からでは届かない」「シルポートが馬場のいい所(ラチから離れた所)を選べば内側にスペースができる」といった判断ができていたということだ。
馬自身に力があり状態が上がっていたことも確かだろうが、それをレースで発揮させるのがジョッキーの腕。実に見事な騎乗だった。
キャプテンベガにしても、今回のような競馬ができたことは収穫だろう。7歳馬ではあるが、まだまだ活躍が期待できそうだ。

新潟大賞典の1・2着馬は、セイクリッドバレーが4着、ゴールデンダリアが5着。
この2頭に関しては、それぞれ自分の競馬はできていたと思われるが、新潟大賞典の時のように突き抜けるまではいかなかった。
セイクリッドバレーは内の荒れた部分を通ったことで伸びを欠き、ゴールデンダリアは外々を回らされたために届かなかったという解釈もできるが、一番の要因は、瞬発力勝負になった新潟大賞典とはレースの流れが違っていたことだろう。『予習』にも書いた通り、逃げ馬の質が違っていたということだ。
両馬にとってみれば、今回は展開が向かなかった一戦。それでも大きく離されたわけではないのだから、得意とするスローの末脚勝負になれば十分見直せるだろう。

メンバー最速の34秒3の上がりで追い込んだストロングリターンは6着。
前走のように大外から伸びたのではなく、馬群を割って真ん中から突っ込んできた。このあたりの勝負根性は高く評価したい。
元々、この馬の適距離はマイルであり、1F長い今回は前半から力んだ掛かり気味の走り。それでも、これだけの見せ場を作ったのだから、まだまだ伸びしろがありそうで、今後が楽しみな1頭である。

終わってみれば、人気薄のキャプテンベガが馬券に絡んだものの、有力と言われた馬が上位を占める順当な結果。
シルポートが作り出した“紛れの起こりにくいペース”によって、出走馬が個々の能力を発揮しやすい流れになったからだろう。すなわち、底力の勝負だったということだ。
その中で、4歳馬のセイウンワンダーが勝ち、同じく4歳のセイクリッドバレー、ストロングリターンが好走したことは、先々を考えると明るい話題と言える。特に、中心馬不在と言われるマイル戦線にとって、新陳代謝は必要不可欠。その意味でも、今回のエプソムCは価値のあるレースだったのではないだろうか。



■エプソムC・結果

2010年6月13日 3回東京8日11R
第27回 エプソムカップ(GⅢ)
芝・1800m 曇・良

 1着 セイウンワンダー    福永   1.46.1
 2着 シルポート        蛯名     ハナ
 3着 キャプテンベガ      後藤    ハナ

単勝 2  360円(1番人気)
馬連 2-8 1090円  馬単 2→8 1950円
3連複 2-4-8 7650円  3連単 2→8→4 30780円

■エプソムC・予習

春の東京開催最終日を締めくくるGⅢ・エプソムC。
安田記念の翌週、宝塚記念の2週前ということもあって、“GⅠクラスの一線級”が出走することはほとんどないが、その分“GⅢならば力が足りる馬”が顔を揃えるために、能力互角の混戦になりやすい。
近年は、前走新潟大賞典を使った馬の好走が目立っている。コース形態が似ていることもあるが、それ以上に、GⅠに出走するには賞金不足のメンバーが、中4週のローテーションでこのレースを目標に仕上げてくることが理由と考えられる。今年も新潟大賞典の1・2・5着馬が出走。一応の注意は払っておきたい。

前日午後4時の段階で1番人気に支持されているのは、4歳馬のセイウンワンダー
前走はマイラーズC4着。馬券にこそ絡めなかったが、3ヶ月の休み明けで0.3秒の着差、しかも芝1600mの自己時計を2秒近く更新したのであるから、十分な内容と言ってもいいだろう。大型馬の叩き2戦目だけに上積みも大きいはずだ。
皐月賞3着、菊花賞3着、有馬記念6着。加えて、2歳王者=GⅠ馬の実績。使われてきたレースのグレードを考えると、GⅢの舞台ならばアッサリ力の差を見せつけても不思議はない。
課題は位置取り。
この馬の場合、じっくり脚を溜める瞬発力勝負よりも、流れに乗って長く末脚を活かすレースの方が向いていると思われる。したがって、前走のような後方からの競馬ではなく、ある程度好位のポジションが理想だろう。あとは、枠順が枠順なだけに、インから馬群をさばけるかどうかがカギになりそうだ。
気掛かりな点をあげるとすれば、当初の目標だった安田記念を除外されて1週スライドしたこと。先々週の追い切りで仕上がっていたとすれば、今週の調教はある意味“オーバーワーク”という考え方もできる。もちろん、陣営もその点は十分考慮しているだろうが、「ここで賞金を加算して次走は宝塚記念」(=目イチの仕上げ)といったコメントを見ると、負荷がかかり過ぎているのではないかという不安も生まれる。

前走、メイSでショウワモダン(安田記念の勝ち馬)の2着に入ったシルポート
単騎逃げではなく、オースミダイドウ(7着)、アンノルーチェ(15着)と競り合った上で粘り込む強い競馬だった。展開を考えると、単騎逃げが見込める今回の方が楽という見方もできる。
芝の1800mは〈3.3.0.1〉、東京芝1800は〈0.2.0.0〉の実績。コーナー2箇所の1800m戦に強いということは、コーナーで息を入れて最後まで脚を残すタイプではなく、直線での加速力と持続力に長けている馬と考えていいだろう。言い換えれば、目標にされても捕まりにくい逃げ馬ということだ。
2走前にマークした1分44秒8はメンバー1の時計。力通りの走りができれば、高速決着も歓迎のクチだ。
不安点は、休養明けの3月以来、月2走のペースが続いていること。馬体重も減り続けている点からも、使い詰めの疲労の蓄積が気になる。まして今回は、中2週で連続の関東遠征。状態面のチェックは必要かもしれない。

前走、新潟大賞典を制したゴールデンダリア
時計の出やすい条件とはいえ、1分57秒7の決着を33秒8の上がりで差し切った内容は評価できる。2走前の大阪杯ではドリームジャーニーに先着。3歳時にはクラシック戦線で期待されていた馬が、2年近くにも及ぶブランクを克服して、ようやく復調してきた感がある。
東京芝1800mは〈2.0.0.0〉の実績。得意とする条件なだけに、陣営もここを目標にしっかりと調整してきたようだ。
あとは展開だろう。
レースを引っ張ると予想されるシルポートは、1800m戦の前3Fを34~35秒で走る馬。対して、ゴールデンダリアは平均して37秒台。600m通過時点での2秒差をゴールまでに逆転できるかどうか。新潟大賞典では同じような展開から差し切り勝ちを収めたが、その時の逃げ馬(エーシンコンファー、アグネススターチ)とは相手が違う。
7枠15番という枠順を考えると外差しの作戦が濃厚だが、東京の馬場は外が有利というわけでもない。新潟大賞典の時のように直線だけの勝負では届かないケースもあるだろう。ベテランの柴田善騎手がどのようなタイミングで仕掛けていくかに注目したい。

新潟大賞典2着のセイクリッドバレー
この馬も上がり33秒8の脚で大外から追い込んできた。前走の斤量がそのままという点で、今回はゴールデンダリア(プラス1キロ)よりも優位と評価する記者も少なくない。
東京芝の実績は2戦2着外だが、近走の伸び脚を見る限りでは長い直線向き。瞬発力が活かせる展開になれば、圏内に入ってくる可能性もある。
課題と思われるのは枠順。
3走前の中山記念と2走前のダービー卿CTでは、いずれも内枠に入り、結果として前が開くのを待った分だけ脚を余す競馬になった。前走は大外に持ち出せる真ん中寄りの9番だったが、今回は2枠3番。広い東京コースなので馬群がバラけやすいとも思えるが、窮屈なポジションになるリスクが消えるわけではない。道中のコース取りを含めて、末脚を発揮できる展開になるかどうかがポイントだろう。

前走、東京クラウンプレミアムを勝ってオープン入りを果たしたストロングリターン
仮柵移動前の差し有利な馬場とはいえ、大外からの豪快な伸び脚には見所があった。近走は休み休みでしか使えなかったが、今回は中2週で出走。前走後も順調ということだろう。
東京芝実績は〈3.1.1.1〉と相性がいいが、それよりも数字的に目立つのは、鞍上の内田博騎手の〈3.1.2.0〉という騎乗実績。馬を知り尽くしているという意味では、強調できる材料だ。
もっとも、この馬の場合、距離に不安がある。
芝の1800mでは、ラジオNIKKEI賞の3着があるが、これは小回り福島でのもの。マイル実績〈3.2.1.1〉からもわかるように、実質1F長い印象だ。となれば、前半は折り合いに専念して、直線の末脚勝負に徹すると読むのが妥当だろう。前を差し切るだけの脚のある馬かもしれないが、折り合いに欠くようなことがあれば、不発に終わる危険性も高い。

一昨年のこのレースの勝ち馬・サンライズマックス
この馬に関しては、正直、判断が難しい。天皇賞4着や小倉大賞典勝ちなど、実績では上位の評価を与えてもいいとは思うが、休養前の数戦はイレ込みが激しく折り合いに欠けるレースが続き、力を発揮できずに着外に沈んでいる。今ひとつ信頼できない馬という印象が強かった。
もちろん、馬自身が落ち着いていれば、好走の可能性は捨て切れない。先行・差しの自在性のある脚質だけに、流れに合った競馬もできるはずだ。今回の休養がプラスに作用すればいいのだが・・・。

休み明け3走目となるタケミカヅチ
前走の京王杯SCは8着に敗れたが、前残りのレコード決着のレースで33秒8の脚を使って追い込んできたあたりに、復調の兆しが見えた。昨年のダービー卿を制した重賞勝ち馬だけに、簡単に軽視はできないだろう。
ただし、この馬の持ち味は、どちらかと言えば立ち回りの巧さ。実際、東京芝実績〈0.1.0.5〉に対して、中山芝実績は〈1.2.1.2〉。底力を問われる勝負では分が悪そうだ。同条件の共同通信杯2着の実績を評価する声もあるが、あのレースに関しても最内枠を利してロスなく進めたことが好走要因。ゴール前が混戦になれば、馬群の中から突っ込んでくる可能性もあるが、条件的にはこの馬向きのレースではないように思える。

東京芝コースでは〈6.4.1.3〉の実績を持つトウショウウェイヴ
今回のポイントは鞍上に中舘騎手を配してきたことだろう。「今の府中は前が止まらない」という陣営のコメントもあり、先行策に出ることは十分想定できる。
この作戦、年明けの中山金杯(3着)ではたしかに効果があった。しかし、今回の舞台は東京コース。本来は末脚勝負の馬だけに、1800mの距離とはいえ、脚を溜めずに前で競馬をしてどこまで粘れるか。陣営の思惑通り、先行してさらに伸びる脚を使えるとすれば、当然ながら怖い存在。半信半疑ではあるが、マークすべき1頭かもしれない。

その他で気になる馬は2頭。

まず、昨年の3着馬・キャプテンベガ
毎回それなりの走りを見せてくれているが、オープン特別でもなかなか勝ち切れないもどかしさがある。ゆえに、今回も単勝人気は決して高くない。7歳馬だけに、これ以上の成長は見込めないというのも、人気にならない理由だろう。
ただし、今回は一変する可能性があるかもしれない。注目したいのは、前走の都大路Sでマークした32秒9の上がりである。
キャプテンベガにとって、この数字は昨年1月まで遡っても最速のもの。後方からの競馬になったとはいえ、1番人気に支持されたスマートギア(32秒8)に次ぐ瞬発力を見せた。
『ツボ3』の中で、金鯱賞におけるシャドウゲイトの復調を例にあげて、「前走の上がりの速さは走りが素軽くなった証し」という内容を述べたが、これは今回のキャプテンベガにもあてはまるのではないだろうか。
実際、ここ1年でこの馬が馬券に絡んだレースは4走あるが、うち3走は前走で33秒台の上がりをマークしている(例外はキャピタルS2着の前走で、重馬場のため上がりは36秒台だった)。キャプテンベガがこの1年で33秒台の上がりを見せたのは4回。そのうち3回は次走で馬券圏内に入ったということだ。
もちろん、競馬は相手があってのものだから、今回も馬券に絡むとは断定できないが、上がりの速さ=復調気配という見方をするならば、好走があっても驚けないだろう。

もう1頭は前走、谷川岳Sを最低人気で制したラインプレアー
久々の芝のレースでいきなり1着という結果をフロック視する声もあるようだが、スローの上がり勝負になったとはいえ、先行して粘り込んだ競馬には見所があった。なにより、一度は前に出たオセアニアボスを差し返した勝負根性は大したもの。ひとことで言えば“芝馬の走り”だった。
距離延長、時計勝負への対応など、レースでの課題も多いが、「前走は展開に恵まれたダート馬」という理由だけで“消し”と判断するのは危険かもしれない。

最終週とはいえ、東京は相変わらずの高速馬場。土曜日の500万条件の芝1800mの勝ちタイムが1分47秒2。専門紙の推定タイムは、良馬場ならば1分45秒台の決着。先週の安田記念同様、時計に対応できるかどうかが、ひとつのポイントになるかもしれない。







■安田記念・復習

混戦の安田記念を制したのは、8番人気のショウワモダン。
デビュー39戦目でのGⅠ初挑戦ながら、1分31秒7のレースレコードをマーク。6歳にして春のマイル王の座に輝いた。

レースは大外枠のエーシンフォワードがハナを奪う形になり、3F通過が33秒6のハイペース。前日同じ勝ち時計(1分31秒7)で決着した湘南Sの通過タイム(35秒2)よりも1秒6も速い流れとなり、『予習』の中でデータとして取り上げた通りの前傾ラップの厳しいレースとなった。

勝ったショウワモダンは後方でじっくり脚を溜める競馬。4コーナー手前からポジションを上げたものの、追い出しはギリギリまで我慢して、最後は横一線となった馬群から半馬身抜け出した。
「ダービーの騎乗(ローズキングダムで2着)が勉強になった」という後藤騎手。先に動いたことで後ろから来たエイシンフラッシュに差されたレースを糧にして、今回は抜群の手応えを感じながらも、「我慢、我慢」と自分に言い聞かせて追い出しのタイミングを図ったという。言うまでもなく、好騎乗である。
それにしても、短期間の間にGⅠを勝てるだけの力をつけた、この馬の成長力には驚かされる。
馬体重(前走20キロ減)こそ戻っていなかったものの、不安視されていた反動もなく状態面は万全。近走の勢いをそのままレースにつなげることができたことが一番の勝因だろう。
8歳にして頂点に立ったカンパニーの例があるように、6歳のショウワモダンにもまだまだ強くなる可能性が期待できる。“重馬場専門の逃げ馬”と言われた馬が、良馬場のレコード決着で差し切り勝ち。なによりもまず、今回はこの馬自身の成長力に敬意を表したい。

2着はスーパーホーネット。
復調度や衰えなどの不安要素があったが、終わってみればこの結果。休養明け3戦目で確実に状態が上がっていたということで、これまでの実績を考えれば、当然の好走である。
もっとも、藤岡佑騎手は「まだまだ良くなる余地を残している」とコメント。たしかに、勝ち馬を見る形で直線を伸びながら、捉え切れなかった点については物足りなさもある。しかし、この馬の底力は十分示すことができたレース。7歳とはいえ、現状のマイル戦線では力上位と評価してもいいだろう。
このまま順調にいけば、秋のマイルCS(07年・08年連続2着)で悲願のGⅠ制覇を達成する可能性も十分。ともあれ、ウオッカやカンパニーと好勝負を繰り広げた歴戦の古馬が健在だったことはうれしい限りだ。

3着は内から伸びたスマイルジャック。
『予習』では、馬込みを嫌うこの馬の気性にふれた上で、「馬群の中で脚を溜める我慢の競馬ができれば、それに越したことはない」と書いたが、今回は“インにこだわったレース”を見せてくれた。
最後は馬場の内外の差で伸び負けした感もあるが、苦手の馬込みから抜け出すレースができたことは、今後につながる大きな収穫となったはず。この点については、三浦騎手の我慢の騎乗も評価したい。
これまでは、人気先行型のタイプという印象もあったが、今回のレースでひと皮むけたとすれば、秋以降が楽しみな1頭。次走、どのような走りをするか、注目したい。

4着は2番人気のトライアンフマーチ。
末脚にかけるレースをするかとも思ったが、今回は先行して好位につける競馬。おそらく、鞍上の内田博騎手は、前につけても脚を使える馬と信じて正攻法の勝負に出たのだろう(実際、東京新聞杯や阪急杯では好位からのレースをしていた)。
結果的に、早めに先頭に立つ形になり決め手の差に屈したが、先行馬に厳しい流れの中で勝ち馬から0.2秒差で渋太く食い下がった内容は評価できるはず。脚質に自在性がある点を改めて強調できたことも、プラスと考えられる。
現時点では、ペースや位置取りに対応できる能力がありながら、勝ち切るまでの“強さ”に結びついていない印象。まだまだ完成途上という見方もできるので、今後に期待したい。

香港馬の最先着となった5着のサイトウィナー。
3頭の中では最も低い評価だったが、昨年のこのレースで高速馬場の前傾ラップを経験していたことが、プラスに作用したようにも思われる。鞍上のウィリアムズ騎手が日本の競馬に慣れていたことも好走の一因だろう。
香港馬に関しては、戦前から時計への対応が問題視されていたが、それを考えれば1分31秒台のタイムで掲示板に載ったことは大健闘を言えるかもしれない。

1番人気のリーチザクラウンは14着と大敗。
好位の3番手で楽に追走しているようにも見えたが、3コーナー過ぎから馬群を避けるかのように後退。直線を向いても伸びることなく、流れ込むのが精一杯だった。残念ながら、『予習』の中で不安視した要素が、すべてレースで噴出してしまったようである。
安藤勝騎手は「馬込みに入って我慢をする競馬をしたことがないから、外から寄られて嫌気を出した」とコメント。やはり今回の最内枠はこの馬にとって不利であり、言い換えれば、前走のマイラーズCは大外枠からスムーズにレースを運べたことが勝因だったのだろう。そもそも、芝のマイル重賞を1戦しか経験していない馬。1番人気の支持は過大評価だったように思える。
道中の折り合いはついていたが、気性的な問題が露見した一戦。今後、陣営がどのように課題を修正していくかがポイントになりそうだ。

3番人気のキャプテントゥーレは7着。
『予習』では、前傾ラップを経験していないことを不安材料として取り上げたが、この馬に関しても、不安が的中したと言えるかもしれない。
先行馬にとって厳しい流れの中で頑張っていたが、残り50mで失速。横山典騎手は「この馬の力は出せた」とコメントしているように、今回は展開(ペース)が向かなかったということだろう。それでも、勝ち馬から着差は0.3秒。スローの上がり勝負が見込めるレース(=この馬の得意とする展開)ならば、十分見直せるはずだ。

配当的には荒れた今年の安田記念だが、波乱のレースだったかと言えば、決してそうではないだろう。
戦前、このレースが「混戦模様」「どの馬にもチャンスがある」と評されたのは、出走各馬に好走できる要因と不安材料の両方が存在していたからだ。言い換えれば、「不安材料を克服できた馬は好走できる」という見方ができたのである。そして、結果はまさにその通りになった。

近走の充実ぶりは一番だが、前走の反動が心配されたショウワモダン。
実績はナンバー1だが、復調度がカギになったスーパーホーネット。
末脚のキレ味は認めるが、インで溜める競馬ができればという条件のついたスマイルジャック。

上位3頭はそれぞれの不安要素をクリアできたからこそ好走できたと考えていいはずだ。
取捨選択の判断の難しいレースではあったが、不安材料を克服した馬が好走したという意味では、今回は「順当な決着」だったのではないだろうか。
底力の問われた一戦であり、好勝負だったと思う。



■安田記念・結果

2010年6月6日 3回東京6日11R
第60回 安田記念(GⅠ)
芝・1600m 晴・良

 1着 ショウワモダン       後藤    1.31.7
 2着 スーパーホーネット     藤岡佑   1/2
 3着 スマイルジャック       三浦     アタマ

単勝 17 1390円(8番人気)
馬連 9-17 12640円  馬単 17→9 26640円
3連複 2-9-17 53850円  3連単 17→9→2 348740円

■安田記念・予習

2010年春のマイル王を決定するGⅠ・安田記念。香港馬3頭を含むフルゲート18頭が揃った。
ウオッカ、ディープスカイ、カンパニーの引退によって、核となる中心馬が不在となったマイル戦線。今回のGⅠにしても“どの馬が勝ってもおかしくない顔ぶれ”と言われており、馬券的にはかなり難解なレースである。

データ面で参考になりそうなのは2点。
まず、「過去10年で連対した日本馬16頭すべてに1600m以上のOPでの連対実績があった」ということ。
東京・芝・1600mはスピードと共にスタミナも求められるレース。ウオッカ、ディープスカイ、ダイワメジャーといった近年の連対馬も、マイルより長い距離で実績を残していた。各馬の距離実績に関しては、一応の注意を払っておいた方がいいだろう。
もう1点は、「前半3Fを33~34秒台の速いラップで通過して上がり3Fの方が時計のかかる展開」が、このレースの特徴としてあげられること。
東京芝のマイル戦は、各馬が直線での余力を考えるため、基本的にはスローペースで流れて上がりの勝負になりやすい。しかし、安田記念に関しては逆のパターンが多く、過去10年=10回のうち7回が、前半3Fを34秒5より速いタイムで通過している。上がり3Fのタイムが前半3Fより上回ったレースは2回あったが、2003年が34秒5/34秒4、2006年が34秒8/34秒5というように、いずれも上がりの競馬とは言えないラップの差だった。
理由としては、内が荒れた馬場の影響で、先行馬が脚を溜める競馬ではなくスピード任せのレースをするからではないかと考えられる。特に、先行脚質の外国馬が出走した場合は、一気に押し切ろうとするので要注意。今回も逃げ切り勝ちの実績のある香港馬が参戦する。レース展開のパターンのひとつとして、前傾ラップのイメージも組み立てておくべきかもしれない。

前日売りの時点で単勝1番人気に支持されているのは、前走、マイラーズCを制したリーチザクラウン
クラシック戦線を“中長距離の逃げ馬”として戦った3歳時は、折り合い面に不安のある走りを見せていたが、2歳暮れ(千両賞・500万)以来の芝のマイル戦となった前走では走りが一変。“逃げるのではないか?”という大方の予想を裏切り、好位のポジションから直線で抜け出す(しかも、先に出たトライアンフマーチを差し切る)“味のある”競馬で1年2ヶ月ぶりの勝利を手に入れた。
昨年暮れの時点から、陣営はマイル路線への転向を公言していたが、その思惑通りにマイル適性の高さが示された一戦と評価する声も多い。
もとより、スピードの持続力については、世代の中でもナンバー1と言われた馬。極端な上がりの勝負は向かないにしても、東京芝のマイル戦で要求される基本的な能力(スピード+スタミナ)は備えていると考えてもいいだろう。
ただし、前走だけでこの馬のマイル適性を評価するのはどうだろうか。
前走の勝因は、なにより好位で折り合えたこと。安藤勝騎手の好騎乗もあったが、大外枠に入ったために先行馬をマークする形をとれたことも大きい。つまり、結果的には枠順に恵まれたという見方もできるわけだ。
今回は前走とは正反対の最内枠。インで包まれるリスクがあり、馬群の中で気性難を見せるかもしれない。かと言って、スタートでポジションを取りに行けば、掛かり気味の走りになるケースも考えられる。陣営も「難しい枠に決まったな」とコメント。内々をロスなく進めるとはいえ、折り合い面の不安を抱えている馬にとっては、決して好枠とは言えないはずだ。
馬込みの中で脚を溜める競馬ができるかどうか。あるいは、枠順を活かす形でスピード勝負に出て“逃げても強し!”という走りを見せてくれるのか。このあたりは、安藤勝騎手の乗り方に注目したい。いずれにしても、リーチザクラウンのマイル適性が本物であるかどうかを問われる一戦と言えるだろう。

マイラーズC2着のトライアンフマーチ
リーチザクラウンと同じく4歳馬で、この馬も中長距離のクラシックからマイル路線への転向が成功した1頭。
桜花賞馬・キョウエイマーチを母にもつ血統で、早くから「マイルがベスト」と言われていた馬だけに、距離短縮による変わり身についても納得がいく。
東京・芝・1600mは、昨秋のキャピタルSと年明けの東京新聞杯を走って、2戦2連対の実績。いずれも33秒台の上がりで1分32秒台の決着。時計勝負にも十分対応できると思わせる内容だった。
この馬の場合、脚質をどう判断するかだろう。
皐月賞で2着に入った時の大外からの伸び脚が今でも印象に残っているが、マイル戦線転向後の近5走においては、大外から差してくる競馬をしていない。連対したマイル戦は3走とも内から伸びた結果。前走のマイラーズCも開いた最内に進路をとったものだった。
したがって、トライアンフマーチにとってベストの形は「前に馬を置きインで脚を溜めて突き抜けてくる競馬」という見方もできる。なぜなら、この馬も折り合いに難があるからだ。そう考えると、今回の外目の枠はどうなのか。キレる脚があるからと言って、大外から追い込んでくるイメージだけに捕われるのは危険かもしれない。

マイラーズC3着のキャプテントゥーレ
2年前の皐月賞こそ逃げ切りの勝利だったが、近走は先行して好位から粘り込むパターンが安定してきた。
芝のマイルは、デイリー杯勝ち・朝日杯3着をはじめ〈1.0.2.2〉。着外の2戦にしても長期休養明けの関屋記念4着とGⅠ・マイルCSの4着でいずれも小差。上位争いをできる能力はあると考えてもいいだろう。
この馬については、血統面からの評価も高く、「今回のレースは、スピードとスタミナを発揮できる絶好の舞台」という意見が多い。日本馬の中で唯一のGⅠ馬という点も強調材料のひとつだ。
不安点をあげるならば、レースの流れ=ペースだろう。
この馬の好走パターンは、前半を35~36秒台で通過して後半に脚を残す形がほとんどで、いわゆる先行前残りの競馬で結果を出している(実際、デビュー以来、前半を34秒台で走ったレースは一度もない)。
冒頭でも述べたように、安田記念は前半3Fを33~34秒台の前傾ラップになることが多い。当然、先行馬にとっては厳しい流れである。今回も同じような展開になるとは断定できないが、仮に前半3Fが33~34秒台になった場合、この馬がペースに対応できるかどうか。そのあたりに関しては未知数だ。

マイラーズC上位組では5着のスマイルジャックも出走する。
ダービー2着の実績がある馬だが、この馬もまた気性的な問題からマイル戦線へ転向した1頭。
近走、芝1600mのレースでは、昨年夏の関屋記念と2走前の六甲Sで勝ち鞍をあげているが、いずれも大外一気の競馬。馬込みを嫌うために、どうしても展開に左右され、後方からの走りになってしまう。
今回の枠順は1枠2番。カギとなるのは、スムーズに外へ持ち出せるかどうかだろう。馬群の中で脚を溜める我慢の競馬ができれば、それに越したことはないのだが・・・。ハマった時の脚は一級品とも思えるので軽視はできないものの、レースの流れや馬群の隊列によって走りが左右される点はマイナス要素だろう。

マイラーズCと並んでステップレースとして注目された京王杯SCで、1番人気に支持されたエイシンフォワード
結果は4着に敗れたが、外枠(8枠17番)から序盤で脚を使わされたことで伸びを欠いたのが敗因とされている。今回もまた大外枠。好位に付けて抜け出す競馬が身上なだけに、この枠順は不利と見なすべきだろう。実際、ニューイヤーS2着、東京新聞杯2着、阪急杯勝ちは、いずれも内枠から好位で脚を溜める競馬をした結果だった。
もっとも、展開を考えると好走を期待できる材料もある。1200mの高松宮記念で後方から追い込んで3着に入った2走前の結果から、流れが速くなれば差し・追込に転じて突っ込んでくるケースも考えられるからだ。
「マイル以上の距離実績に注意」という冒頭のデータとは矛盾するが、後方・大外の差し馬に有利な展開になれば、ハイペースのスプリント戦で見せたキレ味が武器になるかもしれない。鞍上の岩田騎手がどのような作戦をとるか、注目したい。

京王杯SCで2番人気に支持されながら10着に終わったサンカルロ
この馬に関しては、フレグモーネ明けで状態が万全でなかったという明確な敗因がある。ならば、今回巻き返しがあっても驚けないだろう。前走がスローで前残りのレコード決着だったことを考えれば、脚質的にも見直せる部分がある。
ただし、陣営の言葉を借りれば、最近は折り合いに難が見られるようになったとのこと。たしかに、マイル戦ではニュージーランドTを制した実績があるものの、近走は1200~1400mのレースへの出走が目立っている。ポイントは久々のマイル戦がどうかだろう。流れに乗れれば差し脚の怖い存在だ。

京王杯SCで2着に入ったマルカフェニックス
前残りのレースで上がり32秒9の脚で差してきた前走は評価できる内容。ムラ馬の印象もあるが、前走のようにある程度好位で脚を溜める競馬ができれば、面白い存在かもしれない。
ただし、マイル戦で実績がないのは不安材料。前走の折り合いを見る限りでは、距離が伸びてもそれなりのレースはできるかもしれないが、前走の馬体重がマイナス12キロだったことから推測すると、1400mの京王杯SCが目イチの仕上げだったようにも思える。

近走の充実ぶりを基準にすれば、前売り段階で上位人気に支持されているショウワモダンも注目の1頭。
“道悪の鬼”と呼ばれ、重馬場ならば狙える馬というイメージだったが、ここにきて走りの内容も一変した。特に前走のメイSは、良馬場で59キロを背負いながら、2着馬に0.3秒差をつける完勝。それまでの先行策ではなく、中団から差し切る脚も見せた。
もっとも、今回は中1週でGⅠ。重い斤量でそれまでとは極端に違う競馬をした反動があるかもしれない。加えて、20キロ減だった前走の馬体重も気掛かりな材料だ。

昨年のマイルCSで2着に逃げ粘ったマイネルファルケ
以後、掲示板を外していない堅実派である。逃げても番手・好位からでも競馬ができる強味があり、着差も常に勝ち馬から0.5秒以内。ペースにも対応できる先行馬で、相手なりで崩れないタイプと見てもいいだろう。
今回のレースでは位置取りがポイントになりそうだ。自らハナに立つのか、あるいはリーチや香港馬に先を行かせるのか。先行馬群に揉まれる形ではなく、スムーズに動けるポジションをキープできれば、得意の粘り込みがあるかもしれない。

混戦模様の場合、過去の実績がモノを言うケースもある。

まず、昨年の3着馬・ファリダット
その後の休養以降、馬券には絡んでいないが、前走の豪州Tでは1200m戦とはいえメンバー最速の32秒9の上がり。57.5キロのハンデを背負いながら自己の持ち時計を更新している。復調の兆しと見てもいいかもしれない。
ただし、昨年のレースでも最後の最後に伸びてきたように、どちらかと言えば一瞬の脚(最後の1F)しか使えないタイプ。府中の直線で一気に差し切るまではどうか。

昨年5着に入ったライブコンサート
年明けの京都金杯を制したものの、戦績のムラが大きい。ハマった時の末脚が怖いという意見もあるが、近走で33秒台の上がりを記録したのは、時計の出る新潟の関屋記念と東京開幕週の東京新聞杯の2戦のみ(結果は7着・13着)。よほど展開が向かない限り、上位争いは厳しそうだ。

過去の実績から言えばスーパーホーネットが断然だろう。
重賞4勝、GⅠ2着3回という記録は、今回のメンバーでは抜けた存在。叩き3走目ということもあり、状態が戻っていればアッサリがあってもおかしくない。
もっとも、前走(マイラーズC)の負け方を見ると、能力的な衰えがどうしても気になる。もちろん、一変の余地はあるかもしれないが、ウオッカを敗った一昨年の毎日王冠の時のような走りを期待するのは難しいかもしれない。

東京・芝・1600mの実績ならばアブソリュート
東京芝実績〈4.1.1.3〉、そのうちマイル戦は〈2.0.0.2〉。最も得意とする条件である。
この馬に関しても、全盛期の力を発揮できるかどうかが取捨選択のポイントだろう。2走前の東京新聞杯は、先行有利な上がりの競馬になったとはいえ6着に敗退。続く中山記念では見せ場すら作れなかった。
ある意味、このレースは正念場。中間はキッチリと立て直しを図ったようではあるが・・・。

日本馬に中心的な存在がいないとなれば、香港馬が台頭する可能性も十分あるだろう。実際、国際レーティングの上位3頭は香港馬で独占されている。
出走する3頭は、いずれも前走香港GⅠのチャンピオンマイルを走って2・3・4着。
最先着のフェローシップは、8歳馬ではあるが、近5走すべて馬券に絡む安定感がある。専門紙等の評価が最も高いのはこの馬だ。
ビューティフラッシュは逃げ.差し自在の脚質。5歳馬で伸びしろがあり、さらに、管理するクルーズ調教師は、過去にサイレントウイットネスとブリッシュラックでGⅠを2勝した実績。日本のレースの勝ち方を知っているという点では怖い存在とも言える。
サイトウィナーは昨年も来日(9番人気6着)、輸送と環境を経験しているアドバンテージがある。ただし、この中間は歩様に異常が見られたということで追い切りを自重。影響があるかもしれない。
もっとも、香港馬に関しても、一時期よりもレベルの低下が伝えられている。3頭が出走したチャンピオンマイルにしても、勝ち馬は2007年の安田記念で12着敗れたエイブルワン(現8歳)。「断然の強さを持った馬が来日したわけではない」というのが、専門家の評価でもある。

はじめにも書いたように、“どの馬が勝ってもおかしくないGⅠ”。
ダート戦線で頭角を表わしたグロリアスノアにしても、ドバイのオールウェザーコースで4着に健闘したことを考えれば、適性は未知数であっても、芝のレースで好走する可能性はゼロとは言い切れない。
あるいは、ゲートに難があり、常に後方からの競馬を強いられるマルカシェンクも、4走前の富士Sの時のような“決め打ち”をすれば、展開次第で飛び込んでくるかもしれない。前走の大敗(マイラーズC10着)は帰厩して2週間での競馬。叩き2走目の上積みを考えれば、簡単には軽視できないだろう。

最後に。
土曜のメインレース(1600万条件・芝・1600m)の勝ち時計が1分31秒7だったことからもわかるように、今の東京はかなりの高速馬場だ。
持ち時計自体は、レースの流れによってその都度更新されるものではあるが、速い時計に対応できる走りかどうか、脚を使える状態かどうかの判断は必要になるだろう。

混戦を制するのは、はたしてどの馬か。好勝負を期待したい。



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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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