■2011年03月

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■ブログ休載のお知らせ

いつも『競馬のツボ<ブログ版>』にお越しいただき、
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よろしくお願いいたします。


安東 裕章


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■皆さまへ

「競馬のツボ<ブログ版>」へお越しいただき、ありがとうございます。
ご存知の通り、東北地方太平洋沖地震発生の影響により、
今週の競馬は開催中止となりました。

皆様ならびに皆様のご家族様、知人・友人の方々がご無事でいられることを、心よりお祈り申し上げます。


安東 裕章


■弥生賞・復習

皐月賞トライアル・弥生賞は、1番人気のサダムパテックが勝利。2着・プレイ、3着・デボネアとともに、本番への優先出走権を手にした。

レースはアッパーイーストとターゲットマシンの2頭が前で競り合う形となったが、流れ自体は速くならず、1000m通過が61秒7のスローペース。結果として、好位・中団でうまく折り合えた馬が上位を占めたレースになった。
サダムパテックは懸念されていたスタートを無事にクリア。中団でじっくり脚を溜めると、最後は持ち前の決め手を活かして、半馬身差でゴール前の混戦(0.1秒差に6頭)を制した。
今回、この馬について評価すべき点は、スタート直後と最後の直線で他馬に挟まれながらも走りのリズムを崩さなかったことだろう。
折り合いがつきやすいことは、スローの東スポ杯2歳Sで立証されていたが、多少の接触や不利があっても動じない“精神的な強さ”は、この時期の3歳馬としては大きなアドバンテージとも思える。皐月賞本番がフルゲート18頭の混戦になることを想定すればなおさらだ。表面的には“辛勝”とも思える勝ち方ではあったが、この馬の“芯の強さ”を垣間見れた一戦だったとも言えるだろう。
朝日杯以来のレースでプラス10キロの馬体重。成長分を見込んだとしても、長距離輸送を考えれば“余裕残し”の仕上げだったはず。当然、本番では使った上積みが期待できるはずだ。
もっとも、今回の結果で「皐月賞も万全」かと言うと、決して楽観はできない。『予習』の中でふれた「中山向きの器用な走り(自分から動いてレースを作ること)」については疑問が残るし、この馬が得意とするスローの瞬発力勝負になったこともあって、適性よりも展開への対応力がレースの明暗を分けたという印象が強い。1000m通過が60秒前後の緩みない流れになるのが例年の皐月賞。本番こそがこの馬の真価が問われるレースになりそうだ。

2着のプレイは、先行する2頭の後ろでじっくりと脚を溜める競馬。
ハナを切ってマイペースに持ち込むかと思われたが、結果的には“スローな流れにおけるベストポジション”でレースをすることができた。
ローテーションを考えれば、調子落ちがあってもおかしくなかったが、最後まで渋太く粘ってゴール前でも伸びていた。タフな馬と言うよりも、“レースに行けば相手なりに走れる強味を持った馬”という印象。このあたりは、豊富なキャリアが糧になっているのかもしれない。
もっとも、本番も同じように好走を期待できるかといえば、どうだろうか。
京成杯3着、弥生賞2着という戦績は、同条件の本番皐月賞に向けての強調材料になるかもしれないが、“中山巧者”と思えるほどのインパクトは正直感じられない。「強いメンバー相手にいい内容の競馬ができた」という松岡騎手のコメントからも窺えるように、この馬は実質“前走500万クラス2着”の格下・1勝馬。したがって、今回の2着という結果に関しては、「他の有力馬が不甲斐なかった」という見方がどうしても強くなってしまう。もちろん、この馬自身の頑張りは評価できるのだが・・・。

3着は京成杯でも2着に入ったデボネア。
『予習』では「流れが落ち着いた時の走り」を課題として取り上げたが、中団の最内でうまく折り合って、じっくり脚を溜めるレースができていた。直線では内ラチ沿いのインへ。道中での位置取りも含めて、このあたりの判断は、佐藤哲騎手の好騎乗と評価できるだろう。
本番では今回よりも流れが速くなるはずなので(あくまで現時点の推測だが)、この馬にとっては有利な展開が見込めそうだ。それゆえ、個人的には、権利を獲った3頭の中では、最も皐月賞向きという印象がある。
欲を言えば、もうワンランク上の“力強さとキレ”に期待したい。今回も直線の勢いからすれば、プレイを差し切れたはず。現時点では、大型馬でありながらスケール感がもうひとつのようにも思える。

メンバー最速の上がり(34秒0)をマークしたショウナンマイティは4着。
道中最後方から直線大外に持ち出したが、今回の流れではさすがに届かなかった。
浜中騎手は「3コーナーから動こうとしても動けなかった」とコメント。『予習』で指摘した「エンジンの掛かりの遅さ」がやはりネックになったようだ。現状では直線の長いコース向き。今回に関しては、コースも展開も向かなかったという評価が妥当だろう。個人的な印象を言うならば、ダービートライアルの京都新聞杯あたりで好走を期待できそうな感じがする。

ここまで4戦4連対だったオールアズワンは8着。
そつなく競馬をするタイプと評価していただけに、負け過ぎの感がある。
安藤勝騎手は「久々の分、力んで走っていた」とコメントしているが、“本番へ向けての叩き台”ということで、馬体は仕上がっていても中身が伴っていなかったのかもしれない。
当然、次走は目イチの仕上げで臨んでくるだろうが、サダムパテックと接触して掛かり気味になったり、直線でモタれて走りをやめたりと、精神的なダメージを残しただけに、本番へ向けての回復の度合いが気になる。

2番人気のターゲットマシンはシンガリ負け。
ゲート入りを嫌がり、スタート後は掛かり気味に先頭に並びかけるなど、テンションが上がりっぱなしでまったく競馬にならなかった。ひとことで言えば「若さが出た」ということだが、『予習』でも指摘した通り、経験の浅さがすべてマイナスに作用したようだ。
ゲート審査の日程の関係上、今後の皐月賞トライアルへの出走は難しいとのこと。デビュー2連勝の内容から、潜在能力の高さは評価できるとも思えるので、今後の成長に期待したい。


最後に皐月賞へ向けての展望だが・・・。
勝ったサダムパテックは重賞2勝目となり、実績面では頭ひとつリードした形にはなった。地力という点でも評価できるだろう。
ただし、はじめに書いたように、今回は「好位・中団でうまく折り合えた馬が上位を占めたレース」であり、スローな展開そのものが皐月賞に直結しているようには思えない。仮に、サダムパテックの朝日杯の敗因を「速い流れで道中脚を使ったため」とするならば、皐月賞でも同じような負け方をすることも考えられる。
今年の牡馬クラシックが混戦と呼ばれるのは、実績を能力の基準として考えるのが難しいからである。今回もショウナンマイティ、オースアズワン、ウインバリアシオンといった、これまでの重賞好走馬や重賞人気馬が馬券に絡むずに敗退した。
この先のスプリングSや若葉S、毎日杯からどのような馬が頭角を現してくるのか。そして、最終的にどのような出走メンバーになるのか。まだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。



■弥生賞・結果

2011年3月6日 2回中山4日11R
第48回 弥生賞(GⅡ)
芝・2000m 晴・良

 1着 サダムパテック   岩田  2.01.0
 2着 プレイ         松岡   1/2
 3着 デボネア        佐藤哲  ハナ

単勝 6  270円(1番人気)
馬連 3-6 2220円  馬単 6→3 3130円
3連複 3-4-6 3780円  3連単 6→3→4 18840円



■弥生賞・予習

皐月賞トライアル、GⅡ・弥生賞。
近5年は1番人気が4勝2着1回。重賞実績のある有力馬がきちんと結果を出す波乱の少ないレースという傾向が強い。
ただし、今年の場合、若干様相が異なっている。
過去10年の勝ち馬10頭のうち、6頭には3勝以上の実績があったが、今年は2勝馬6頭+1勝馬5頭という組み合わせ。また、単勝オッズに関しても、近5年の勝ち馬4頭はすべて1倍台の支持を集めていたが、今年は3倍台(土曜午後4時の時点・サダムパテック3.5倍)。つまり、“信頼できる断然の有力馬が不在”という見方もできる。
もとより、今年の牡馬クラシック戦線は混戦模様。重賞ごとに勝ち馬が変わり、重賞で1番人気に支持された馬が着外に消える現象が続いている。これは3年前とよく似た状況で、この年の弥生賞では1番人気のブラックシェル(単勝3.8倍)が2着に敗れている。
一昨年のロシユニヴァースや昨年のヴィクトワールピサのように、重賞を連勝してきた馬がいれば“レースの中心”として考えることもできるのだが、今年の場合は11頭の少頭数ながら、馬券的には絞りにくい一戦と言えるかもしれない。

暮れのGⅠ・朝日杯FSでは、単勝1.8倍の1番人気に支持されながら4着に敗れたサダムパテック
スタートで後手を踏んだため、道中でポジションを上げるために脚を使ったことが敗因だが、前半が速く流れたマイル戦で外々を回らされたのでは仕方がない。むしろ0.2秒差まで追い上げてきたことを評価すべきかもしれない。
2走前の東スポ杯2歳Sでは3馬身半差の圧勝。スローの瞬発力勝負だったとはいえ、能力の高さを示した一戦であったことは間違いない。今回巻き返しがあってもおかしくない1頭だ。
課題は、道中で自分から動いていけるかどうか。
先週の中山記念のブログでも述べたように、中山コースでは“立ち回りの巧さ”が要求される。東スポ杯2歳Sでは府中の長く広い直線で相手を交わすことができたが、中山では4コーナーである程度の位置にいなければ容易に差し切ることはできない。スタート直後から好位をキープできれば問題ないが、サダムパテックはゲートに難がある馬。後方に置かれた場合、道中でどこまで前に迫っていけるかがカギになりそうだ(朝日杯では脚を使い過ぎて最後の伸びに影響したが)。
中山向きの器用な走りができるかどうか。それは、本番の皐月賞に向けてのチェックポイントになるだろう。

札幌2歳Sを制したオールアズワン
デビュー以来、2つの重賞を含めて4戦すべて連対という戦績には安定感がある。
折り合いが良く馬込みも気にしないタイプで、ひとことで印象を言うならば、“センスの高い馬”。強烈な決め手のインパクトには欠けるものの、最後までしっかり競馬をする。現時点での完成度という点では一番かもしれない。
この馬に関しては、勝負気配をどう判断するかがポイント。
すでに獲得した本賞金2650万円は、メンバー中トップであり、おそらく皐月賞へ出走できるボーダーラインには達しているはず。前走のラジオNIKKEI杯から2カ月半の休養をとって、このレースから始動というのは、“権利獲り”よりも「本番を目標としたローテーション」や「コースを経験させること」を重視した使い方のようにも思える。実際、陣営は「最終目標はここではないので伸びしろを残しておきたい」とコメント。調教の動きについても、スポーツ紙の採点は“平凡”“今イチ”といったものが多い。
そつなくレースをする馬なので、大崩れするとは思えないが、“権利獲りのトライアル”よりも“本番へ向けての叩き台”の色合いが濃いことは頭に置いておきたい。

新馬戦・500万を2連勝して駒を進めてきたターゲットマシン
デビュー戦の東京マイルでは最後方からのゴボウ抜き、前走の中山2000mでは好位からの抜け出し。言うなれば、コースに適した走り方で勝利を上げている。直線で左右にフラつくなど、まだまだ粗削りな面を残しているが、それゆえ「底知れぬ可能性を秘めている」と評価する声も多い。
もっとも、重賞でも即通用するかといえば、それは別問題。未知の可能性は無視できないにしても、デビューから2戦のみで重賞レースで揉まれた経験がないことは、逆にマイナス材料と判断することもできる。
今回出走するショウナンマイティもウインバリアシオンも、デビューから2連勝のあと重賞で人気になって負けている。つまり、無傷で重賞を勝つためには、それだけの器が必要ということである。
先週のアーリントンCで1番人気に支持されたノーブルジュエリーにしても、レース経験の浅さが出遅れにつながったとも考えられる(結果は7着)。その意味でも今回は試金石のレース。初重賞のここでしっかりと結果を出せれば、本番でも有力候補の1頭に数えられるだろう。

前走、京成杯でハナ差の2着に入ったデボネア
8番人気の伏兵だったが、小倉の未勝利勝ちがレースレコードだったことを踏まえれば、評価が低すぎたかもしれない。
中団で脚を溜めて最後に抜け出してくる走りは、混戦に強いといった印象。走破時計の2分0秒9も優秀だ。関西馬ながら、すでに中山コースを経験していること(輸送も含めて)も強調材料と考えていいだろう。
この馬の課題は、スローペースのレースにおける走り。
デビュー当初は折り合い面に不安があった馬だけに、前々走のレコード勝ちも緩みなく流れた京成杯も、時計が速くなったことが有利に働いたとも考えられる。有力馬のほとんどが差し馬の今回、流れが落ち着く公算が高い。京成杯の時のように、じっくりと脚を溜めることができるかどうか。連対した2戦の時計が優秀だった分、逆にそのあたりに不安要素が見えてくる。

暮れのラジオNIKKEI杯で1番人気に支持されたショウナンマイティ(結果は8着)。
全4戦中3戦で最速の上がりをマークしているように、瞬発力では同世代の中でも抜けた存在と評価されている。前走の若駒Sではクビ差の3着に敗れたが、他馬よりも1キロ重い斤量を背負いながら、直線の伸び脚は実に見事だった。
ただし、その若駒S、若干気掛かりなところも見受けられた。それは、3~4コーナーでペースが上がった時に動きがワンテンポ遅れたこと。「エンジンの掛かりが少し遅いのでは?」と思わせるシーンだった。
実際、デビューからの2連勝は外回りコースで、連対を外したのはどちらも内回りコース。これだけでは判断できないものの、直線の長さを利用して末脚を活かすタイプなのかもしれない。となれば、中山コースはこの馬向きとは言い難いのだが・・・。
さらに、陣営は「臆病な面があるので初の長距離輸送がカギ」とコメント。直前の気配にもチェックが必要かもしれない。

前走、きさらぎ賞で1番人気に支持されたウインバリアシオン(結果は4着)。
この馬もデビューから2連勝し、その着差から破格の強さを感じさせてくれたのだが、近2走に関してはいいところまで追い上げながらも結果につながっていない。
個人的な印象を述べるならば、道中で力み過ぎているようにも見える。それゆえ、最後の伸びがもうひとつなのではないだろうか。
ショウナンマイティ同様、初の長距離輸送を克服する必要があるが、それ以上に“バランスの良い走り”ができるかどうかがポイント。ラジオNIKKEI杯から叩き3走目という数え方をするならば、このあたりで巻き返しがあってもおかしくないのだが・・・。

京成杯3着の実績があるプレイ
1・2着馬からは大きく離された3着なので、高い評価は与えられないが、今回と同条件の中山芝2000mを2回(もう1回はホープフルS)経験しているのは強味とも言える。
今回はマイペースで行けそうなメンバー構成。決め手勝負では分が悪いので、当然、前残りになるような競馬をするだろう。
問題は、関西遠征から中2週のローテーション。デビューから7戦というキャリアも加味すれば、状態面でのプラス要素は見込めないだろう。自分でレースを作ってどこまで粘れるかがカギ。

今回のレースは、勝敗云々だけではなく、「出走権を手にした馬が本番でも通用するかどうか」を考える上でも重要だ。どの馬がどの程度の仕上がりでどのような走りをするか。トライアルレースは本番があってのもの。我々競馬ファンも、本番を見据えた視点でレースに挑む必要があるだろう。



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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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