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■2011年06月

■エプソムカップ・短評

GⅢ・エプソムカップは1番人気のダークシャドウが完勝。
強豪相手の大阪杯で2着に入った実績が、決してフロックではなかったことを証明するかのような強い勝ち方でした。
直線半ばまで馬なりのまま抜群の手応え。鞍上の福永騎手が仕掛けると一気に加速モードに入り、瞬く間に後続を置き去りに。1頭だけ次元の違う走りだったと言ってもいいでしょう。体調や初距離など半信半疑な部分もありましたが、それらの不安要素をまったく感じさせない内容だったと思います。
道中4・5番手でレースを運べたことも大収穫。ポジションにこだわらない自在性のある脚質の持ち主となれば、今後がさらに楽しみになります。
この馬も4歳であり、最強世代にまた1頭役者が現われたという印象も残りました。秋のGⅠ戦線をさらに活気づかせるためにも、活躍を期待したいと思います。

2着のエーブチェアマンは、得意な条件とはいえ、いい走りを見せてくれました。大外が伸びにくい馬場状態を考えれば、最後の伸び脚は評価できると思います。
蛯名騎手は「内で我慢できていれば違っただろう」とコメントしていますが、今後はコース取りや位置取りの違いによってどのような競馬ができるかが見所になるかもしれません。いずれにしても、連勝の勢いが結果に結びついたレースだったと言えるでしょう。

2番人気のセイクリッドバレーは内のキャプテンベガをハナ差押さえて3着。
後方17番手から直線だけで追い上げた脚は評価できるとしても、どうしても極端な競馬になってしまうところがあります。確実に脚を使える馬ではあっても、今ひとつ信頼度に欠ける印象を受けるのは、そのためではないでしょうか。
むしろ、4着のキャプテンベガの方が、個人的には評価したいと思います。
インをロスなく回れたとはいえ、最後までしっかりとした伸び脚を見せてくれました。前走のメイSが途中から掛かりっぱなしのチグハグな競馬だったので、無理な走りをした反動を懸念していたのですが、今回はうってかわってしっかりとした内容。このあたりは、8歳馬の精神的な落ち着きなのかもしれません。

牝馬のアニメイトバイオ(7着)は、荒れた馬場にキレ味をそがれた感もありますが、牡馬と同斤量の56キロが影響したようにも思えます(馬場が悪かったのでなおさら斤量がこたえたでしょう)。
もっとも、今回のレースがこの馬にとっての“目標のレース”だったかといえば、そうとは思えません。むしろ、牡馬相手に同斤量でどれだけ勝負できるかを試したのではないかという気もします。今後、どのような路線を使ってくるかに注目ですが、アパパネの好敵手として牝馬戦線で活躍してほしい1頭です。

阪神で行われたCBC賞にも言えることですが、エプソムカップはサマーシリーズに向けての前哨戦という考え方もできるレースかと思います。
時計のかかる北海道の洋芝、平坦小回りのコースなど、サマーシリーズならでは付加条件が、今回の出走馬にプラスに働くかマイナスに作用するかを検討してみるのもいいかもしれません。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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