■2011年10月

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■秋天・短評

天皇賞・秋を制したのは7番人気のトーセンジョーダン。
1分56秒1の日本レコードでGⅠ初制覇を飾りました。

レースは逃げ馬・シルポートが飛ばして1000m通過56秒5の超ハイペース。そのため、直線は持久力勝負となり、先行勢は次々と圏外へ消えました。
トーセンジョーダンは枠順の関係もあって、これまでよりも後方での競馬。結果的には、このポジション取りが功を奏して、最後は持ち前のスタミナが活かされる形になったと思います。長距離タイプのイメージが強かったのですが、これまで2000mでは5勝。スタミナがありながら、ギアの入れ方ひとつで瞬発力にも変えられる脚を持っていると評価してもいいかもしれません。
元来、3歳時にはクラシック候補と言われ、昨年の秋にアルゼンチン共和国杯を勝った時には“春天の有力馬”とも評価された逸材。前走の札幌記念にしても、帰厩して10日という日程にもかかわらず強い勝ち方をしたのですから、実力を備えた馬だったことは間違いありません。長期休養があったために実績こそ残していませんでしたが、ベストの状態ならば十分GⅠ戦線で活躍できる馬だということを証明してくれたと思います。
それにしても、今回のメンバーを相手にレコード勝ちというのは立派のひとこと。今後はJCから有馬へ駒を進めるということですが、主役級の馬がまた1頭登場したことは、競馬ファンとしてうれしい限りです。

2着のダークシャドウもGⅠ初挑戦ながらしっかりと結果を残しました。
11頭立ての毎日王冠の勝ち時計が今ひとつだっただけに、フルゲートの時計勝負で力が発揮できるかどうかと思っていましたが、今回もまた馬群を割るような形で伸びてきました。著しい成長。本当に力が付いているという印象です。

3着には外から伸びたペルーサ。
パドック解説でも触れられていたようですが、馬体の作りが大きく変わっていました。4歳秋にして大人の馬へと成長を遂げた感もあります。
今回もスンナリとゲートを出ましたが、ペースを見越した横山典騎手の好判断もあって、後方からの競馬。最後はメンバー最速の上がりの脚を見せてくれましたが、あと一歩及ばず。賞金の関係で残念ながらJCは除外濃厚とのことですが、いずれは重賞勝ち、そしてGⅠタイトルにも手が届くような期待感が残りました。

連覇を狙ったブエナビスタは4着。
この敗戦にはいろいろな意見があるかもしれませんが、個人的には「まだまだやれる」という印象を持ちました。一番の敗因は、やはり、外から被せられてインで行き場をなくしたこと(先行馬が次々に下がってきては、いかに岩田騎手でも捌ききれなかったのでは)。それでも最後は狭いところから伸びてきています。1回使った次走では巻き返しもあるのではないでしょうか。
ただし、不安材料がないわけではありません。4コーナーの反応の鈍さ。これについては、休み明けの影響と考えたいのですが・・・。

エイシンフラッシュとローズキングダムについては、超ハイペースの影響が大きかったという見方になると思います。
エイシンフラッシュは戦前のブログでも書いたようにスローの瞬発力勝負の方が持ち味を発揮できるタイプ。ローズキングダムは2歳時にマイルGⅠを勝っているので、「速い流れに対応できるかも」と思っていたのですが、現時点では長い距離と緩いペースの方が向いているのかもしれません。
この2頭に関しては、JCでの巻き返しも十分考えられます。今回はあまりのスピード決着。ペース・展開はまったく違うものになると予想されます。

アーネストリーはやはり大外枠が響きました。しかも出遅れ気味。そこからあのハイペースの中でポジションを取りに行ったのでは、直線ではもう余力がなかったでしょう。自分のペースで走れない時の脆さも少なからず見えた一戦かもしれません。

次走への期待という点では、5着に入ったトゥザグローリー。
休養効果のせいか、最後までしっかり走っていました。福永騎手は「外枠が響いた」とコメントしていますが、それでも一旦は抜け出しそうな見せ場もありました。春にあれだけ高く評価された馬。次は有力候補として出走してくるはずです。



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■本日のWIN5

今週のWIN5予想は休む予定でしたが、時間ができたので大急ぎで挑戦!

●京都10R 西陣S
 エアティアーモ、アデュラリア

●東京10R 河口湖特別
 タイセイファントム、ケイアイヘルメス

●新潟11R 亀田特別
 ネヴァーフェイド

●京都11R カシオペアS
 ネオヴァンドーム

●東京11R 天皇賞・秋
 ブエナビスタ、ローズキングダム

ブエナにはまだ負けて欲しくないなあ・・・

■秋天は豪華メンバー!

先週の菊花賞はオルフェーヴルが見事に3冠を達成。皐月賞、ダービーをはるかに上回る“強い競馬”を見せてくれました。
仮にオルフェーヴルが敗れるとすれば、「(オルフェーヴル自身が)折り合いに専念するために後方からのレースになり、前々の馬にロングスパートをかけられた場合」と考えていたのですが、自分から動いて直線入口で先頭に立ちそのまま後続を突きはなしたのですから、これはもう“完璧”としか言いようがありません。時計も速く、内容のある素晴らしいレースだったと思います。
次走は暮れの有馬記念とのこと。古馬の一線級を相手にどのような走りを見せてくれるのか、今から楽しみです。

さて、今週は天皇賞・秋。豪華なメンバーが揃いました。
ここでは簡単に「有力馬のポイント」について考えてみたいと思います。

●ブエナビスタ
昨年の秋天の勝ち馬。それ以降、勝利から遠ざかっているものの、実績・適性を考えればやはり中心的存在。
不安をあげるならば、スポーツ紙等で報じられているように“5歳牝馬の衰え”。「太め残り」「調教の動きが今イチ」など、伝えられている情報が衰えの兆候であるとすれば、走りに精彩を欠く危険性も。レースへ向かう闘争心が漲っているかどうか。直前にはそのあたりのチェックが必要かもしれない。もっとも、終わってみれば「やっぱりブエナは強かった」という結果になる可能性も十分あり。

●アーネストリー
近走の走りを見る限り、充実期を迎えた印象。何より、勝ちパターンを持っているのが強味。今回も逃げ馬・シルポートの出走でレースは流れて、上がりの競馬向きではないこの馬にとって自分の競馬がしやすいはず。
問題は大外18番。すんなりと3~4番手あたりのポジションを取れるかどうか。序盤に脚を使い過ぎると、直線で思わぬ失速も考えられる。

●ダークシャドウ
“最強世代”と呼ばれる4歳馬の中でも、特に勢いを感じる馬。ペースや位置取りに関係なく、最後は必ずいい脚を使ってくる。GⅠ初挑戦とはいえ、「好勝負必至」という意見が出るのも当然だろう。
もっとも、個人的には、評価の難しい馬。能力の高さは認めるし、東京コース5戦5勝という実績は光るものの、GⅠクラスの馬がベストの状態で出走してくるハイレベルなレースを経験していない点が気掛かり(大阪杯は春天の叩き台と考えたとして)。この馬の器の大きさが試されるレースかも。

●エイシンフラッシュ
“最強世代”のダービー馬。春先のレースぶりを見ると、一時のスランプから脱してレースで能力を出せるようになった感あり。
この馬の場合、カギとなるのはペース。宝塚記念のレース後の安藤勝騎手のコメントにもあった通り、スローの瞬発力勝負の方がより持ち味を発揮できるタイプ。流れが速くなりがちな秋天よりも次走のジャパンカップの方が、この馬向きの舞台という気もするのだが・・・。

●ローズキングダム
前走の京都大賞典は59キロを背負いながら強い勝ち方。武豊騎手が乗っていた頃よりも、先行して長くいい脚が使えるようになった印象もある。
もっとも、前走は少頭数で相手関係が楽だったことも事実。フルゲートで馬群が密集する展開になった時に、同じような競馬ができるかどうか。後藤騎手の騎乗時にいい走りを見せた馬だけに、名手とはいえ外国人騎手への乗り替わりも少々気になる材料。

●ペルーサ
昨年の2着馬。東京実績も高く、2000mでは連を外していない。
この馬については、近走の走りをどう評価するかだろう。出遅れ癖が解消し後方からの追込がなくなった分、驚異的な末脚が影をひそめた感もある。悪く言えば、勝てる武器を失った印象。鞍上の横山典騎手がどのような乗り方をするかに注目。

●トゥザグローリー
休養前の2戦が連続して2ケタ着順だったこともあり、今回は人気薄。とはいえ、ポテンシャルの高さを見せた実績があることは確か。休養前の不振は昨年秋からの使い詰めが原因とも考えられ、リフレッシュした今回は一変があるかもしれない。もっとも、陣営のトーンは低く、調教ももうひとつとのことなので、1走使ってからと考えた方が無難かもしれないが・・・。

他に気になる馬をあげるならば、乗り替わりがプラスに働きそうな1枠の2頭。
シルポートは小牧騎手の“マイルを逃げ切る乗り方”ではなく、蛯名騎手が“2000mでも残る逃げ方”をすれば面白い存在。
ダノンヨーヨーは近走スタートで後手を踏んで届かないケースが目についたので、後藤騎手の“好位から最後まで保たせる腕っぷし”に期待。
週中の予報通り雨が降り、時計のかかる馬場状態になった場合は、ジャガーメイル、トーセンジョーダンの台頭も。距離が長いとはいえ、東京コースを得意としているだけに、軽視できないかもしれません。

これだけのメンバーが揃ったのですから、手に汗握る熱戦を期待したいですね!
なお、今週のWIN5予想はお休みします。残念ながら時間がないので・・・、決して当たらないからやめるのではありません!(笑)

■本日のWIN5

今週も挑戦してみたいと思います。
時間がないので“やっつけ気味”ですが・・・(笑)

●東京10R 甲斐路特別
 ビンテージチャート

●京都10R 桂川S
 ドリームバレンチノ、オールブランニュー

●新潟11R 信越S
 ブラウンワイルド

●東京11R ブラジルC
 フリソ、エアマック-ル

●京都11R 菊花賞
 オルフェーヴル、ベルシャザール


ちょっと狙い過ぎのところもあるなあ・・・
WINゼロかも??(笑)

■オルフェーヴル3冠なるか!?

いつも『競馬のツボ<ブログ版>』にお越しいただき、ありがとうございます。
今週は仕事の都合により競馬に参加できません。
うーん・・・残念!!(と言いつつ、簡単にレースの展望を・・・)

菊花賞は「オルフェーヴルの3冠なるか!」に注目が集まっています。
前走の神戸新聞杯を見る限りでは、春よりもパワーアップし、しかもキレが増したような印象があります。したがって、史上7頭目となる3冠馬が誕生する可能性は高いかもしれません。

一方で、「オルフェーヴルの3冠を阻止するとすればどの馬か?」という考え方もアリでしょう。
対抗の筆頭にあげられているのはウインバリアシオンですが、この馬の場合、前2走ともオルフェーヴルの後ろからマークする形で進んで、結果的には瞬発力で負けています。今回、鞍上の安藤勝騎手がどういう作戦をとるか。そのあたりがカギになりそうです。
神戸新聞杯3着のフレールジャックは“鮮度”と“成長力”が魅力ですが、オルフェーヴルを逆転できるだけの材料とまで言えるかどうか。
皐月賞2着のサダムパテックは、セントライト記念では折り合いに進歩が見られたものの、ハイペースが味方した感もあります。

以前の菊花賞は“折り合い重視のスローペースから直線勝負”という形が多く見られましたが、ここ2年については、果敢にロングスパートをかける馬が好成績を残すようになりました(スリーロールス、フォゲッタブル、ビッグウィーク)。
今回もそうしたタイプの馬には注意が必要でしょう。特に、京都3000mはスタートしてすぐに3コーナーの下りになるため、序盤の位置取りに関しては内枠が有利。有力馬の多くが外目の枠に入ったこともあり、「前へ行ける内枠の馬」の走りがレースのポイントになるようにも思えます。
ベルシャザール。ユニバーサルバンク。フェイトフルウォーも好位を取りやすい絶好の枠に入りましたし、格下感は否めないとはいえ、長距離路線で鍛えてきたルイーザシアターも無視できません。
個人的には、週中の段階では「ここ2戦の走りに成長が見られるダノンマックインが穴候補」と思っていたのでしたが、残念ながら外枠に・・・。それでも、うまく前々に付けられれば面白いかもしれません。
先行馬ではありませんが、最内枠のトーセンラーも要注意。秋華賞2着のキョウワジャンヌと同じく、馬場の良いインをロスなく回って直線で抜け出してくるシーンが想像できます。

熱戦を期待したい一戦。
できれば、良馬場で行われてほしいですね!


■秋華賞・短評

GⅠ・秋華賞を制したのは2番人気のアヴェンチュラ。
ケガのために春のクラシックには出走できませんでしたが、夏の北海道シリーズで復活。その能力を開花させ、見事に牝馬クラシック最後の一冠を手中におさめました。

『展望』の中でもふれましたが、今回のポイントは「ホエールキャプチャとアヴェンチュラの力の差をどのように測るか」だったと思います。結果は互角。ホエールキャプチャに騎乗した池添騎手は「枠順の差が大きかった」とコメントしていますが、それはすなわち、「能力が拮抗していたからこそ枠順の差が結果に影響した」と考えていいでしょう。好位のインから早め先頭に立って後続を突きはなしたアヴェンチュラの勝ち方は、ペースの違いはあるものの、ローズSのホエールキャプチャが見せた走りと同じもの。“正攻法の競馬ができたかどうか”が着順の明暗を分けたレースだったと思います。

2強に割って入ったのは7番人気の伏兵・キョウワジャンヌ。
『展望』の中で「道中じっくりと脚を溜めて、直線でインを突く競馬ができれば十分圏内の可能性がある」と書きましたが、その通りの競馬を見せてくれました。
ただし、前走のローズSでもそうでしたが、ゴール前では脚色が若干鈍りがち。やはり、マイルまでの距離の方が向いているようにも思えます。

桜花賞馬・マルセリーナは7着、オークス馬・エリンコートは10着。
この2頭の凡走は予想できる範疇でしたが、まったく見せ場なしというのは、さすがに物足りない結果です。条件や状態面が変われば巻き返しの可能性もあるとは思いますが・・・。

今年のようにクラシック三冠を違う馬が分け合った場合、ひとつの懸念材料として上げられるのが“世代レベル”です。昨年のアパパネや一昨年のブエナビスタ、あるいは、ウオッカとダイワスカーレットの時のように、クラシック3戦すべてで活躍した世代のトップクラスがそのまま古馬GⅠでも活躍できればいいのですが、2008年のレジネッタやトールポピーのように、その後伸び悩むケースもあります。(その結果、「この世代は弱い」という烙印を押されてしまうのですが・・・)
その意味でも、アヴェンチュラとホエールキャプチャが、この先どのような競馬を見せてくれるか注目です。と同時に、今年、最強の3歳牝馬と呼ばれたレーヴディソールの復活にも期待したいと思います。


■本日のWIN5

またまた懲りずに今週も挑戦してみます。

●東京10R 白秋S
 シルクウェッジ、カゼノグッドボーイ

●京都10R 清水S
 ドリームカトラス、ミキノバンジョー

●新潟11R 角田浜特別
 タンジブルセット、サミットストーン

●東京11R 府中牝馬S
 アニメイトバイオ

●京都11R 秋華賞
 ホエールキャプチャ

うーん・・・難しい・・・

■秋華賞・展望

今週も週末多忙のため、1日早くブログを更新しておきます。

牝馬クラシック最後の一冠、GⅠ・秋華賞。
週中のスポーツ紙を見る限りでは、「ホエールキャプチャ鉄板」あるいは「ホエールキャプチャとアヴェンチュラの一騎討ち」といった見出しが目立っていました。
春の実績馬と夏の上がり馬という違いはありますが、どちらも馬券的な安定感があり、前走では人気に応える強い競馬を見せてくれました。

仮にこの2頭を比較するならば、「“春のクラシックで結果を残した経験値”と“古馬混合戦を勝ち上がってきた経験値”のいずれを上位に評価するか」という考え方になるかもしれません。あるいは、「“トライアルレースを使ったローテーション”と“北海道シリーズの後、じっくり間隔を空けて調整したローテーション”のどちらを有利と見なすか」という点も判断材料のひとつになるでしょう。
特にアヴェンチュラの場合は、ここまで6戦して、うち3戦が北海道の洋芝での競馬。時計的には速い決着で結果を残しているものの、京都の軽い芝への適性に関しては未知数の部分もあります。このあたりが、もしかしたら取捨選択のカギになるかもしれません。

今回のレースは、ローズSで結果を出せなかった桜花賞馬・マルセリーナとオークス馬・エリンコートの巻き返しもひとつのポイントになるはずです。2頭に関しては、いかにも“叩き台”といった馬体増でしたが、それを割り引いたとしても負け過ぎの感がありました。

マルセリーナはそれまでとは違った先行策に出ましたが、好位からでは持ち前の瞬発力が発揮できませんでした。福永騎手は「次につながるレースができた」とコメントしましたが、この馬の末脚を活かすために今回どのような作戦に出るか。さらに今回は枠順もカギになりそうです。大外18番からのスタートは前に壁を作りにくいデメリットがあり、それゆえ、掛かり気味に前へ行こうとするリスクも生じます。反対に、控えて内を行く馬群の後ろに付けたとしても、直線の短い京都内回りコースでは追い込みが届かないケースも考えられます。1走叩いたことで良化は見込めるとは思いますが、能力を発揮できるかという点では不安な部分もあるように思います。

一方のエリンコートについては、陣営が前走の敗因をつかみ切れていない様子。中間ハードな追い切りを行ったということですが、調教後の馬体重は前走からさらにプラス14キロ。成長分と考えたとしても、いくぶん納得できない数字でもあります(ちなみにマルセリーナの調教後の馬体重はプラスマイナスゼロ)。
歴代2位のタイムでオークスを制した馬ですので、今の京都の時計勝負には向いているかもしれません。ただし、初勝利まで3戦を要した馬。実戦を使って良くなるタイプとも思われるので(実際、陣営も「叩き良化型の馬」と認めています)、叩き2走目の今回は状態面に関して100%とは言えないかもしれません。

ローズSで2・3着に入ったマイネイザベルとキョウワジャンヌ。
この2頭には、スローの瞬発力勝負という展開が大きく味方した感があります。
秋華賞というレース(=京都内回り2000m)は「一瞬のキレ味」よりも「スピードの持続性」が要求されるだけに、条件的には前走よりも厳しくなったという見方が妥当かもしれません。
とはいうものの、軽視は禁物。特に前走で距離を克服したキョウワジャンヌは、最内枠に入ったことで、馬場のいい経済コースを通れるメリットが生まれました。道中じっくりと脚を溜めて、直線でインを突く競馬ができれば十分圏内の可能性があるのではないかと思います。

レコード決着となった今年の紫苑S。こちらもまた、人気馬が結果を出せなかったレースでした。したがって、ローズS組と同様に「春の実績馬の巻き返しがあるかどうか」を考える必要があるでしょう。特にオークス2着のピュアプリーゼは、休み明けということもあってかなり気負った走りを見せていただけに、1走使って“ガス抜き”が出来ていれば、先行策から粘り込むシーンがあるかもしれません。

紫苑Sで権利を獲ったカルマートとデルマドゥルガーも有力候補と言えるでしょう。
カルマートはゴール前で差し返す強い競馬。夏の新潟で力をつけてきたという印象があります。今回は外目の枠がどうか。競り合いに持ち込みたい馬だけに、安藤勝騎手がどのようなポジションから仕掛けていくかに注目です。
デルマドゥルガーは春のクラシックが散々の結果だったため、前走だけでは評価できない部分もありますが、早目に栗東に入厩して調整している勝負気配はプラス材料。展開面でのカギとなりそうなのは、中山のレースで見せるマクリ(この馬の好走パターン)が京都の下り坂で使えるかどうかでしょう。
なお、この2頭については、レコード決着の反動も気になるところ。直前の気配をチェックする必要があるかもしれません。



■今週は3重賞

土日に泊まりがけの用事(結婚式)があるので、1日早くブログを更新しておきます(簡単にですが・・・)。

今週は秋のGⅠを見据える意味でも非常に興味深い重賞が行われます。
日曜日の東京では毎日王冠。注目はやはり美浦・堀厩舎の2頭でしょう。

ダークシャドウは2走前の大阪杯で一流どころと差のない競馬。その能力を評価されて1番人気に支持された前走のエプソムCでは、2着馬に0.4秒差をつける圧勝劇を演じました。夏場の休養を経て、どれくらいパワーアップしているか。今回の走り次第では、秋天でも面白い存在になるかもしれません。

安田記念を制した3歳馬・リアルインパクトも楽しみな1頭。ただし、前走からの斤量増に加え、初の1800m戦など課題が多いことも事実です。それほどキレる印象がない馬なので、開幕週の時計勝負に対応できるかという点もカギになるでしょう。さまざまな部分で成長力が問われる一戦だと思います。

3連勝中のミッキードリームも、相手強化となる今回が試金石。初の左回りと長距離輸送も課題になりそうです。GⅠ戦線へ矛先を向けるのならば、ある程度の結果が求められるレースでしょう。

開幕週の馬場を考えれば、逃げ馬シルポートにもマークが必要。休み明けに良績がないのが不安材料と言われているようですが、それ以上に気掛かりなのは、近走(=小牧騎手に乗り替わってから)の走りが“マイル戦を逃げて勝つ”パターンになっていること。酒井学騎手が東京1800を逃げて勝っていた時とは、ペース配分が若干違ってきています。マイペースに持ち込めたとしても、最後の1Fを粘りきれるかどうか。開幕週の逃げ馬であるがゆえに、目標にされやすいとも思えます。

他では、近走のレース距離から短縮を図ってきたシンゲン。東京コース6勝の実績があり鉄砲も利くタイプなので、要注意の1頭でしょう。

穴は昨年の2着馬・エイシンアポロン。長期休養明けなので、叩いてからがベストなのは間違いありませんが、最内枠から先行して馬場の良いところ通れるメリットは大きいはず。渋太く残る可能性もあるかもしれません。

京都では京都大賞典。
ここではローズキングダムが人気を集めそうですが、このブログで何回も指摘しているように、脚の使いどころが難しいのがこの馬の弱点。今回も追って届かずといったケースがあるかもしれません。
休養明けの馬がほとんどなので、仕上がり具合の良し悪しがあっても、最終的には地力勝負になるような気もします。
あえて穴をあげるならば、ネコパンチの逃げ残り。先々に目標を置いているとは思えないだけに、もしかしたら玉砕的な大逃げを打つかもしれません。

東京は月曜日も開催。交流GⅠの南部杯が行われます。
ここでの楽しみは、やはりトランセンドとエスポワールシチーの対決でしょう。ただし、トランセンドは海外帰りからの復帰戦ですし、エスポワールは近走気迫のない走りを見せている点が気掛かりです(もちろん、トランセンドは早目に帰厩させて乗り込み、エスポワールは以前よりも併せ馬を多用するなど、それぞれの陣営はこのレースに向けての工夫をしていますが・・・)。
仮にGⅠ馬2頭が万全でないとすれば、条件最適のダノンカモンや前走で復調の走りを見せたオーロマイスターあたりの食い込みも考えられるでしょう。前走負け過ぎの感もありますがバーディバーディの巻き返し、あるいは、“忘れた頃のダイショウジェット”にも注意が必要かもしれません。



■スプリンターズS・短評

GⅠ・スプリンターズSを制したのは3番人気のカレンチャン。5連勝でGⅠウイナーの称号を手に入れました。
スタートダッシュがつかず、この馬にしては後方のポジションからの競馬になりましたが、直線入口で先団に取り付くとそこからが本領発揮。ゴール前で抜け出すと後続を突きはなし、最後は2着馬に0.3秒差をつける快勝でした。
『展望』でもふれたように、「この馬はどれくらいの力をつけているか=今後もスプリント界の中心的存在として活躍できるか」という点で注目していましたが、そうした期待に応えてくれる強い走りだったと思います。

これまでとは違った位置取りになりながらも、他馬を力でねじ伏せた感のあるカレンチャン。内枠の利があったとはいえ、粘り強い先行力を見せたパドトロワ。そして、夏場の疲れと外枠という不安を抱えながらも、レースでは能力のすべてを出し切ったエーシンヴァーゴウ(本当にタフな馬です)。
上位3頭はいずれもこの夏の上がり馬で、年齢も4歳です。スプリント路線のこれからを考えれば、新しい顔ぶれが台頭してきたことは明るい材料と評価することもできるでしょう。(もっとも、新勢力が簡単に台頭してくるということは、スプリント戦線のレベルが低いからという考え方もできるのですが・・・。)

多くの競馬ファンがその走りに注目したロケットマンは4着。
内外に馬がいたため直線で行き場をなくしたことが敗因と言われているようですが、3コーナー過ぎからジョッキーの手が動いていたところを見ると、馬自身の状態に問題があったのかもしれません。期待が大きかっただけに残念な結果でした。と同時に、数字や情報でしか判断できない外国馬の取捨の難しさを改めて痛感したように思います。

“日本馬の総大将”と呼ばれたダッシャーゴーゴーは11着。
この馬も自分の進路が取れなかったことが敗因とされていますが、上位争いにまったく参加できなかった走りには不満が残ります。
『展望』では“半信半疑”という意味合いで「この馬は仕上げの難しい馬なのではないか」と書きましたが、今回もそうした影響があったのかもしれません。実際、「もっと絞れてくると思った」というパドック解説の声もありました。
もちろん、巻き返せるだけの実力のある馬なので、今後の走りにも期待したいと思います。

■本日のWIN5

今週も懲りずに予想してみます。

●阪神10R 道頓堀S
 フラガラッハ

●中山10R 勝浦特別
 モトヒメ、ウインバンディエラ

●札幌11R
 メジロジェニファー、セトノメジャー

●阪神11R ポートアイランドS
 トップゾーン、ロードバリオス、ガンダーラ

●中山11R スプリンターズS
 ロケットマン


実力上位の馬を素直に信頼していいものか・・・
せめて1つくらい当たりますように!


■スプリンターズS・展望

秋のGⅠシリーズの開幕を告げるスプリンターズS。
今回最大の注目は、やはり、シンガポール馬・ロケットマンの参戦でしょう。
スプリント戦は21戦17勝2着4回とすべて連対。その実績もさることながら、今年に入ってからの5連勝の内容がすばらしく、2着馬につけた着差が1.0、0.4、0.8、0.8、0.8秒という短距離とは思えないほどの大差で勝ち続けています。
これまで何度もこのブログで指摘してきたように、日本のスプリント路線はレベルが低く手薄の状態。“世界の強豪”と称されるこの馬に、実力の違いを見せつけられる可能性は高いように思えます。
あえて不安材料をあげるならば、坂のあるコースの経験がないこと。そして、右前の管骨を骨折したこともあって、左回りコースの方がスムーズに走れること。もっとも、これまで来日したスプリンターたちにしても、こうした課題を簡単にクリアして結果を出しているのですから、大きなマイナス要因とは言えないでしょう。いずれにしても、この馬の“世界の走り”に注目したいと思います。

前走のセントウルSで“香港馬強し”の印象を残したラッキーナインとグリーンバーディー。今回はともに斤量減になるため条件的にはプラスですが、枠順に関しては最内枠と大外枠という極端なものになりました。
セントウルSではインを強襲したラッキーナインは、同じような競馬ができるかどうかがカギ。言い換えれば、レースの流れに乗れるかどうかがポイントになるでしょう。
というのも、『セントウルS・復習』の中でも書いたように、前走は流れが遅く楽に追走できたレースだったからです。中山の場合はスタートから下り勾配が続くため、道中のペースが速くなりやすく、本来はマイラーと言われているこの馬にとっては後方に置かれるリスクも高くなるようにも思えます。直線で前が開けばチャンスもあるでしょうが、逆に前が壁になり脚を使えずに終わるケースも考えられます。
グリーンバーディーについては、やはり大外枠は不利と見なすべきでしょう。ただし、この枠に入ったことによって、直線勝負に賭けてくる可能性は高くなったわけですから、セントウルSで見せた末脚のキレを考えると軽視できないかもしれません。

“世界の強豪”を迎え撃つ日本馬の中では、ダッシャーゴーゴーが最も人気になっています。
前走のセントウルSは3着。陣営は「外々を回らされたために掛かり気味になり直線で伸びを欠いた」と敗因を分析しています。今回は1走叩いた上積みが見込め、斤量も1キロ減。GⅠでも差のない競馬をしている馬なので当然チャンスはあるでしょう。
ただし、気掛かりな点もあります。それは「この馬は仕上げの難しい馬なのではないか」ということです。
昨年のスプリンターズSと今年の高松宮記念。いずれもこの馬は斜行によって降着しています。GⅠ本番に向けて万全に仕上げた結果がナーバスな気性面に影響したとのことで、逆に本来の出来には程遠かったと言われるCBC賞では横綱相撲の走りを見せました。
本来、GⅠレースとなれば、どの馬も究極の仕上げをしてくるものです。ダッシャーゴーゴーにしても、勝つためにはベストの状態で出走しなければならないはずです。ところが、過去2回のGⅠでは、ベストの状態が逆効果になっているのです。展開などレースの要因による負けではないため、まったく予想ができないのが難点です。そのあたりを考慮して陣営がどのように仕上げてくるか。能力をそのまま結果につなげることができるレースに期待したいと思います。

サマースプリント王者に輝いたエーシンヴァーゴウ。
この馬の場合、夏の激戦の後、どれだけの余力が残っているかがカギでしょう。正直、前走のセントウルSの時点でも半信半疑でしたが、今回はさらにワンランク上のGⅠレース。状態面がピークを過ぎているのであれば、厳しい戦いになるかもしれません。
さらに、外々に膨らむクセのあるこの馬にとっては、7枠14番という枠順もマイナス材料。中山コースは外を回るほどコーナーがきつくなるため、無理に前に押し上げればより膨らみやすくなるからです。
スプリンターとしての資質の高さは認めますが、今回は少なからず割り引きが必要かもしれません。

勝ち負けはともかく、その走りに注目したいのが、現在4連勝中のカレンチャン。
夏の北海道シリーズで強い勝ち方を見せてくれましたが、はたして中央の舞台でトップクラスを相手に同じ競馬ができるのかどうか。1200m戦では馬券圏内を外していない信頼性もありますが、初の中山ということも含めて、未知数の部分が多く思えるのも確かです。夏の上がり馬が今後もスプリント界の中心的存在として活躍できるかという意味では、試金石の一戦かもしれません。

北海道組ではキーンランドC2着のビービーガルダンも要注意でしょう。
元来、GⅠでも上位にきていた馬。最近は戦績が今ひとつで年齢的な衰えとも考えられていましたが、前走の走りには往年の気迫が感じられました。7枠13番は外目の枠ですが、内に包まれるのを苦手としているところもあるので、むしろ好材料。上位人気には支持されていませんが、大舞台を踏んできた経験値を加味すれば軽視できないと思います。

GⅠ上位の実績ならば、サンカルロも候補の1頭。1走叩いて本番というローテーションで上積みが期待できます。内目の枠から道中脚を溜めて直線抜け出して来るレースが理想でしょう。
この馬については、『セントウルS・予習』の中でもふれた“前哨戦の使い方”が少々気になります。昨年の高松宮記念4着、スプリンターズS3着、今年の高松宮記念2着という結果は、すべて休み明けの前哨戦に1400~1600mを使っての2走目。それに対して、今回は1200mのセントウルSからの参戦。この違いが本番の走りに何らかの影響を及ぼすかどうか。さほど大きな問題ではないのかもしれませんが・・・。

他では、距離短縮がプラスに働いた場合のフィフスペトル、内枠を引いてことで先行粘り込みを図りたいパドトロワも面白そうな存在に思えます。
大穴ならば、エーシンリジル。
この馬については、『セントウルS・復習』で「6着という結果は現状での力の差」と書きましたが、レースのVTRを見直した結果、「もっと速い流れの方が持ち味を活かせるのかも?」という考えも浮かびました。実際、近走の好走はいずれもハイペース。3走前の中山・船橋Sでは強い勝ち方もしているので、「あるいは」という部分もあります。

最後のレースの傾向を少しだけ。
過去10年の勝ち馬は、新潟で開催された2002年を除くと、9頭中7頭が4コーナーを4番手以内で通過しています。しかも、そのうち5頭は逃げ切り勝ち(昨年のウルトラファンタジーは途中で2番手に下がりましたが)。基本的には、速いスピードを持続できる馬が有力と考えられるます。
ただし、2・3着には後方から追い込んでくる馬の台頭も目立っています。強い逃げ・先行馬がいる場合には、連れて先行した馬が総崩れになるケースもあり、同じ脚質の馬だけでは決まりにくいレースとも言えるでしょう(前々で決まったのはアストンマーチャンが制した不良馬場の2007年のみ)。
「ロケットマンが力の違いで勝つ」と論評している専門紙も多いようですが、仮にそうなったとしても、馬券的には相手の選択が難しいレースだと思います。



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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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