■2012年04月

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■天皇賞(春)・展望

淀の3200mで繰り広げられる最強ステイヤー決定戦、GⅠ・天皇賞(春)。

土曜日午後の時点で、前売り単勝1番人気に支持されているのはオルフェーヴル
前走・阪神大賞典ではまさかの“暴走”。気性面の課題が浮き彫りにされたレースでしたが、その一方で、「あの状態から再び馬群に戻り半馬身差まで詰め寄った能力は並大抵ではない」「普通に走っていれば圧勝だった」など、この馬の評価がさらに高まったことも事実です。
今回のレースに関しても、「まともに競馬をすれば負けない」というのが大多数の意見。現役最強馬がどれくらい強い走りを見せてくれるのか。競馬ファンの期待が単勝1倍台前半のオッズに反映されているようです。

阪神大賞典の“暴走”については、さまざまな要因が推測されていますが、個人的には「馬がゴールしたと思って走るのをやめた」という池添騎手のコメントが正解ではないかと思います。そして、その原因は序盤のポジション取りにあったと思います。
休み明けでテンションが高かったため、ジョッキーは馬の行く気に任せたのかもしれませんが、前に壁を作れず外目をスムーズに行き過ぎたために、序盤から“スイッチ”が入ってしまった・・・。“スイッチ”とはオルフェーヴルの闘争本能です。
1周目の4コーナー手前でナムラクレセントに交わされた時、オルフェーヴルはそれを追いかけるかのように動き出しました。もし馬群の後ろに付けていれば、ジョッキーからゴーサインが出るまで我慢ができたのでしょうが、前に壁がなく“先を行く馬に競り合えるポジション”にいたために、自分を抜き去った馬を抜き返しに行った。あくまで仮説に過ぎませんが、オルフェーヴルはナムラクレセントとのマッチレースに勝ったことで「終わった」と勘違いしたのかもしれません。
言い換えれば、菊花賞や有馬記念の時のように、“馬群の中の1頭”として競馬をしていれば、未然に防げたアクシデントだったということ。「今回もまた暴走するのではないか?」という声もあるようですが、序盤のポジション取りさえしっかりキープできれば、再発の危険性は低いように思います。

もっとも、序盤のポジション取りを必要条件と考えた場合、大外枠からのスタートは大きなポイントになるでしょう。
大外枠は前に壁を作りにくく、さらに、最後にゲートインしてからスタートまで間がないため行き脚がつき過ぎるというリスクがあります。池添騎手がそのあたりをどのようにコントロールするか。正面スタンドを通過するまでに、内目に潜り込んで前に馬を置くポジションをキープできるかどうか。要するに、折り合える位置で競馬ができるかどうかが、一番の課題になると思います。
あとは、馬自身の状態面。
阪神大賞典の“暴走”によるダメージはどうなのか。さらに、調教再審査のためにこれまでと違って放牧を挟まずに調整された点、あるいは、コースで走ることを余儀なくされた点などは、“異例”という意味で気掛かりな材料とも言えるでしょう。折り合いに影響する馬のテンションも含めて、直前の気配にはチェックが必要かもしれません。

昨年秋の天皇賞を制したトーセンジョーダン
続くJCも着差なしの2着、暮れの有馬も0.3秒差の5着。GⅠでも確実に好走できるタイプで、脚質にこだわらずどの位置からでも流れに応じた競馬ができるのが強味と言えるでしょう。
前走の大阪杯は3着に敗れましたが、休み明けで58キロという不利な条件。さらに、それほど得意としない逃げの戦法に出たことで、終いが甘くなったように思えます。とはいえ、一旦は交わされながらも再び盛り返した直線での攻防は、この馬の底力を感じさせるもの。1走叩いた上積みを考えれば、前走以上の走りが期待できるかもしれません。
不安点をあげるならば、京都外回りコースにありがちな直線の瞬発力勝負になった場合。
ロングスパートから早め先頭の形で持ち味を発揮するタイプですが、予想以上にペースが落ち着くと仕掛けのタイミングが難しくなるケースも。あまり早く動きすぎると、末脚自慢の差し馬に屈することも考えられます。道中のペースを読みながら岩田騎手がどのような動きを見せるか。そのあたりに注目です。

前走、日経賞2着のウインバリアシオン
ダービー2着、菊花賞2着の実績があり、3歳時はオルフェーヴルのライバルという見方もされていました。
この馬の一番の武器はキレのいい末脚。それゆえ、後方からの競馬を強いられるため、自在性という点では見劣りする印象もあります。今回、オルフェーヴルをマークして直線で追い詰めるという作戦をとるかもしれませんが、初動の速さ(=仕掛けてからの反応)は明らかにオルフェーヴルの方が上。逆転候補と見なす競馬記者もいるようですが、オルフェーヴルの後ろからの競馬では難しいような気もします。
さらに、日経賞の反動も少なからず気になるところ。関東への輸送競馬だったことに加え、道悪馬場でメンバー最速の上がりをマーク。かなりの消耗があったと思われます。この中間は状態が上向きとのことですが、見えない部分でのダメージがあるかもしれません。

前走、阪神大賞典を制したギュスターヴクライ
オルフェーヴルの“暴走”ばかりが注目されたレースでしたが、この馬にとっては能力を証明できた一戦であったことも確かです。近走の戦績にもムラはなく、堅実に走れる馬という印象が強く残りました。
課題は前走から3キロ増となる58キロの斤量。言い換えれば、これは「初GⅠでの相手関係が課題」ということにもなるでしょう。
前走の阪神大賞典は、出入りの激しい競馬でも自分のペースを守れた“完璧なレース運び”が勝因だったと思います。はたして、今回も同じように自分の競馬をさせてもらえるかどうか。勢いではメンバー中でも屈指の存在ですが、経験値という点では少なからず物足りないようにも思えます。
2走前のダイヤモンドSでは伏兵のケイアイドウソジンに逃げ切りを許しました。外枠の分だけ届かなかったとのことですが、GⅠの舞台に上がることを考えるならば、有無を言わさず差し切るだけの“強さ”を見せてほしかった気もするのですが・・・。

昨年の春天を勝ったヒルノダムール
連覇のかかった今回は、当然ここが目標のレースと考えていいでしょう。
ただし、この馬に関しては、これまでブログに書いてきたように、正攻法の競馬ではもうひとつキレない印象があり、GⅠ馬としての“強さ”や“信頼性”が物足りなく感じます。
昨年の勝ちにしても、出入りの激しいレースをインでじっと我慢した結果のもの。言い方は悪いですが、他の馬が自滅した部分も大きかったようにも思えます。
今回の7枠15番も、できれば道中で脚を溜めたいこの馬にとってはマイナスの条件。有力候補の1頭には違いありませんが、もうひとつインパクトに欠ける印象があります。

ヒルノダムールと同じく5歳のGⅠ馬・ローズキングダム
2年前のJCを勝ち(ブエナ降着)、3歳時にダービー・菊花賞2着の実績はあるものの、近走はいまひとつ。前走の大阪杯(4着)も最後は差を詰めてきましたが、2歳GⅠ・朝日杯を制した時のような“体から漲る凄み”は感じられませんでした。
5走前に京都大賞典をはじめ、長距離戦に勝ち鞍があるとはいえ、この馬については「本質はマイラー」という意見も聞かれています。実際、陣営サイドも大阪杯の後は安田記念を考えたとのこと。となれば、今回の3200mは折り合い面が一番の課題になるでしょう。馬群が動き出した時にワンテンポ置かれることが多いので、直線を向いてヨーイドンの瞬発力勝負になれば浮上してくる余地があるかもしれません。

前走、阪神大賞典で3着に粘ったナムラクレセント
超スローを見越して自分から動いた和田騎手の好判断が光ったレースでしたが、昨年の春天でも同じ競馬をして3着に入りました。レース中盤からのロングスパートで最後まで粘り込めるスタミナがこの馬の持ち味。道中は折り合いに専念して最後に末脚をくり出す他の馬とは違うタイプと言えるでしょう。
ゴールデンハインド、ケイアイドウゾシンの2頭の逃げ馬がいる今回、課題はどの時点から自分のペースに持ち込めるかという点だと思います。ハイペースの大逃げを打たれた場合はどこまで我慢させるのか。逆にスローな逃げで馬群が団子になった場合はどこからスパートをかけるのか。逃げ馬の出方次第でこの馬の走りも変わってくるように思います。
もっとも、この1年で馬券に絡んだのは、変則的にペースを握ることができた上記の2レースのみ。陣営は「前が引っ張ってくれた方がレースをしやすい」とコメントしていますが、正攻法の番手マークの競馬では昨年の阪神大賞典を最後に結果を出せていないのが懸念材料です。

伏兵として気になるのは、ジャガーメイルクレスコグランド
ジャガーメイルは豊富な経験と実績(一昨年の勝ち馬)を評価。内枠に入ったことにより、昨年のJC3着のようなインの好位でじっくり脚を溜めて直線で前が開くような展開になれば、圏内に食い込んでくるかもしれません。
クレスコグランドはジャガーとは反対に未知の魅力。長期休養があったために他馬との比較が難しいですが、3連勝で京都新聞杯を制した潜在能力については、非凡と考えてもいいかもしれません。個人的には注目したい1頭です。



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■今週は・・・

競馬は春のGⅠの谷間。
展望ブログの方もお休みさせていただきます。
(関節に溜まった水を抜いてきます・・・笑)

東京ではフローラS、京都ではマイラーズC。
東西で興味深いレースが行われます。
特にマイラーズCは難解。
「開幕週の馬場を味方につけられるのはどの馬か」
「実績のある有力馬の斤量をどう判断するか」
などが予想のポイントになるかもしれません。
安田記念を占う意味でも各馬の走りには注目でしょう。

皆様のご健闘をお祈りいたします。


安東 裕章

■皐月賞・短評

牡馬クラシック最初の1冠・皐月賞を制したのは4番人気のゴールドシップ。

レースは先行2頭(ゼロス、メイショウカドマツ)が引っ張る展開で、1000m通過が59秒1のハイペース。馬場の内側が荒れていたこともあって、外の差し馬向きの流れになりました。
ところが、3~4コーナーで他馬が馬場の良い外目へ持ち出す中、ゴールドシップ1頭だけが思い切ってインを強襲。自分の馬が荒れ馬場をこなせるかどうかを見極めた内田博騎手の好判断でしょう。向正面では最後方だったにもかかわらず、“最短コース”を通って直線半ばでは先頭に。メンバー最速の上がりの脚を使い、追い込んだワールドエースに2馬身半差をつける快勝となりました。

スポーツ紙等でも述べられているように、一番の勝因は、やはり「内田博騎手の好騎乗」だったと思います。
インを突いたコース取りはもちろんのこと、ハイペースを察知して好スタートを切りながらも後方に下げて脚を温存した作戦(内田博騎手は「先行して外目を回されるが嫌だった」ともコメント)も正解だったと言えるでしょう。
展望ブログでは「瞬時にギアが入りにくいタイプと思われるので、内田博騎手の仕掛け方に注目したい」と書きましたが、それに関しては、どの馬よりも速く3コーナー手前から追い出しを開始。追えば追うほど伸びるこの馬の特性を完全に把握していたように見えました。
もちろん、鞍上の作戦に走りで応えた馬の力も高く評価したいと思います。ブログでもふれたように、この馬の“追うほど加速する走り”は東京コース向き。ダービーでも有力候補になるに違いありません。

2着は大外から追い込んだワールドエース。
最初の直線で躓いて後方からの競馬を強いられましたが、結果としては、展開を味方につける形になりました。4コーナーで外へ出したのは、当日の馬場を考えれば“正攻法”。この馬の持ち味である末脚のキレを生かす意味でも正解だったと思います。
残念だったのは、自分から動かなかった(もしくは動けなかった)こと。勝ったゴールドシップとの着差は“コース取りの差”という見方が多いようですが、それよりも“3~4コーナーから勝ちに行く競馬”ができたかどうかが勝敗に大きく影響したようにも思えます。
もっとも、器用さや立ち回りの巧さを要求される中山コースで、直線だけで13頭を抜き去った末脚は見事。「これが東京コースなら・・・」と思わせる内容だったことも確かです。
さらに加えれば、スタート後に大きく躓きながらも最後まで走りに集中できていた点は、精神的な強さとして評価できるのではないでしょうか。個人的には「過剰人気かな?」と思っていた部分もあっただけに、「中身が伴っている」という印象が残りました。

3着はディープブリランテ。
スタート後はやや行きたがる様子があったものの、向正面に入ってからは折り合って流れに乗れていました。陣営は馬具に工夫をしたとのことですが、その効果が出たのかもしれません。
逃げる2頭を先に行かせて直線で抜け出す、この馬にとっての理想的な競馬はできていたので、今回に限っては上位2頭とは力の差があったようにも思います。
差し有利の展開で最後まで粘った力は認めるものの、共同通信杯・スプリングSと同じく最後は差し馬に屈する負け方。自分の勝ちパターンになった後に、もう一段階ギアが入るようになれば、後続を突きはなせるとは思うのですが・・・。ダービーを見据えた場合、距離が伸びての折り合いと同様に、抜け出してからのもうひと伸びが課題になりそうです。

4着はコスモオオゾラ。
馬場が味方したという意見も多いようですが、スタート後にスッと好位につけられる器用さと最後まで渋太く伸びるこの馬の持ち味が発揮されたレースだったと思います。反面、今回は瞬発力勝負での分の悪さが目立った結果でもあり、1・2着馬と比較すれば、舞台が東京2400mに変わるメリットは考えづらいように思えます。簡単には結論づけられませんが、現時点では「パワーを要する小回りコースがベスト」という印象が残りました。

2番人気のグランデッツァは5着。
デムーロ騎手は「道中滑りながら走っていたし、大外枠で外々を回らされた分伸び切れなかった」とコメント。展望ブログで書いた「外々を回されて必要以上に脚を使わされると、最後の伸び脚に影響が出るかもしれない」という不安が的中してしまったようです。
一部では“本質はマイラー”という声もあり、今後に向けての評価が難しいところ。今回の結果にしても、「良馬場でもう少し内目の枠だったら」とも思える部分があり、陣営がどのような使い方をしてくるかにも注意が必要かもしれません。

トライアルだけではなく、本番も道悪での開催となった今年の皐月賞。
上位馬が能力を発揮して、ダービーへの展望につながる内容だったとは思いますが、それでも馬場状態がレースに影響を与えたことは否めません。特に、内枠に入った馬にとって、馬場の悪いところを通らないように走るのは、かなりのハンデになったのではないでしょうか。
内田博騎手の好騎乗によって、ある種の爽快感を味わえたレースでしたが、それぞれの馬のことを考えると「できれば、いい馬場で走らせてあげたかったな」という気持ちが残りました。
ダービーが好天に恵まれた良馬場で行なわれることを祈りたいと思います。



■皐月賞・展望

牡馬クラシック第1弾、GⅠ・皐月賞。
フルゲート18頭中、10頭が重賞連対馬(勝ち馬は7頭)。さらに、トライアルがいずれも道悪で行われたこともあって、各馬の能力についての比較・判断が非常に難しい一戦になりました。
予想においては、それぞれの馬がこれまでに見せた“強さ”や“勝ち方”が本番のレースに直結するかどうかの見極めがポイント。そのためには、ある程度、皐月賞というレースの特徴をイメージしておくことが必要かもしれません。

皐月賞の特徴として、重視すべきと思えるのは、序盤からペースが上がるパターンが多いことです。
震災の影響で東京開催となった昨年とキャプテントゥーレがマイペースで逃げ切った2008年を除けば、ここ数年は前半3Fのタイムが上がり3Fよりも速くなっています。とりわけ、アンライバルドが勝った2009年は、前半3Fが34秒8というマイル戦並みのペースでした。
これに関しては、中山2連続開催の最終日ということで荒れた馬場が目立ち、各馬が最初から好ポジションを取りに行こうとすることが原因と考えられます。あるいは、スタート後にスタンド前を通過する際の大歓声(GⅠならでは熱気)が、若駒たちのテンションに影響を与えるのかもしれません。

「皐月賞はもっとも速い馬が勝つ」という格言がありますが、レースの特徴に照らし合わせてみると、“スピードに乗りながら脚を溜められる”という走りの要素が好走のカギになるのではないでしょうか。もちろん、“立ち回りの器用さ”“直線での一瞬のキレ味”といった中山適性も重要な検討材料。さらに、土曜日に雨予報が出ていることから、当日の馬場状態についても注意が必要でしょう。


2走前のきさらぎ賞をレースレコードで制したワールドエース
デビュー前からディープ産駒の中でも特に逸材として注目されていた馬でしたが、きさらぎ賞での豪快な大外一気の脚は、そのスケールの大きさを存分に発揮したように見えました。
続く前走・若葉Sも道悪にもかかわらず大外からの差し切り勝ち。きさらぎ賞→若葉Sというローテーションは、「4つのコーナーがある内回りコースを経験させる」という陣営の意図があっただけに、大きな収穫だったと思います。
もっとも、この馬のスケールの大きさが、そのまま皐月賞を勝つイメージにつながるかどうか。
新聞等では初コースと長距離輸送を懸念する意見が上がっていますが、それ以上に不安材料と思えるのが、この馬がスローの上がり勝負しか経験していないことです。
前述したように、皐月賞は序盤からペースが上がることが多く、ポジションを確保するためにはスタート後にそれなりの脚を使わなくてはならないでしょう。この馬は若葉Sでも若干出遅れたように、ゲートが速い方ではないので、おそらく後方からの競馬になると思います。その場合、追走しながら最後のキレ味を温存できるかがカギ。つまり、先にも述べた“スピードに乗りながら脚を溜められる走り”ができるかどうかということです。
父・ディープインパクトに匹敵する器の持ち主であれば、大外からマクって先頭に立つような“1頭だけ次元の違う走り”を期待できるのかもしれませんが、はたしてそのレベルにある馬なのかどうか・・・。コーナー4回の若葉Sを勝ったといえ、相手関係が楽なレースだったことも確かですし、これまで一線級と対戦していないことも強調できない部分と言えるでしょう。どのような条件、もしくは、どのような相手でも“強さ”を発揮できるかどうか、その真価が問われる一戦だと思います。

前走、トライアルのスプリングSを制したグランデッツァ
メンバー唯一の重賞2勝馬で、スプリングSでもマクリ気味に進出して外から一瞬で差し切る“中山向きの強い勝ち方”を見せてくれました。重馬場ではあったものの、道悪を味方につけたという印象はなく、「良馬場ならばもっとキレるのでは?」と期待できる内容だったと思います。メンバーのレベルが高かったと言われている札幌2歳S(1着)をはじめ、これまで戦ってきた相手は一線級。このあたりの経験値については、ワールドエースよりも上と評価していいかもしれません。
不安材料をあげるならば、大外枠。
今回と同じく大外枠に入ったスプリングSでは、すぐに好位に付けられる脚を見せてくれましたが、それでも道中は外々を回る展開。1800mから2000mに変わる今回、さらに距離的なロスが強いられるかもしれません。
グランデッツァの戦績は1800m〈3.1.0.0〉に対して2000mでは〈0.0.1.0〉。出走回数そのものが少ないので距離適性を判断するのは危険ですが、ロスの分を含めた2000mプラスアルファが“未経験の領域”であることは間違いありません。折り合いに不安があるタイプではないものの、外々を回されて必要以上に脚を使わされると、最後の伸び脚に影響が出るかもしれません。

スプリングS2着のディープブリランテ
新馬勝ちの後、東スポ杯を勝利。一気に世代のトップクラスという評価を得ましたが、年明けの2戦は連対は確保したものの、1番人気の支持には応えられませんでした。
先行して直線で後続を突きはなすのがこの馬の持ち味ですが、道中掛かり気味になったり、抜け出して1頭になるとモタレ癖を見せたりと、現時点では気性面での若さが拭い切れていないように思えます。とはいえ、そんな状態でも重賞で必ず上位にくるというのは、ある意味、高い能力の証明。有力候補の1頭であることは間違いないでしょう。
今回の課題は、やはり折り合い。
初の2000m戦ということもありますが、まわりのペースが速くなった場合にどれだけ我慢できるかがポイントになりそうです。先行して前半3F・37秒台というスローな流れがこれまでのこの馬のペース。対して、ここ数年の皐月賞は前半3F・35秒台。仮に今回も同様のペースになった場合、はたして、速さのギャップに戸惑わずに好位先行から押し切りという自分の競馬ができるかどうか。新聞等で不安視されている「レース前の落ち着き」もさることながら、「レース中の対応力」も大きなカギになると思います。

前走、共同通信杯を制したゴールドシップ
その共同通信杯ではディープブリランテを退け、札幌2歳S、ラジオNIKKEI杯でも2着の実績。グランデッツァ同様、一線級と競い合った経験値を評価できると思います。
デビュー以来、出遅れが続いていましたが、前走ではそれが解消。好位につけて直線で前を捕らえる正攻法の競馬を見せてくれました。ラジオNIKKEI杯では思い切ったマクリも見せ、脚質的にかなり自在性があるような印象も。トライアルを使わなかったため、間隔が空いた点が若干不安ですが、万全の仕上がりであれば、この馬もまた有力候補と言えるでしょう。
ただし、気掛かりな点もあります。
あくまで個人的な見解ですが、前走の共同通信杯にしても2走前のラジオNIKKEI杯にしても、鞍上が追い出してからの反応が少しばかり遅いように見えました。エンジンが掛かってからの伸び脚は見事なのですが、瞬時にギアが入りにくい。言うなれば、追えば追うほど加速するタイプで、どちらかといえば東京コース向きのように思えます。実際、陣営も「東京のように広いコースでのびのび走るのがベスト」とコメントしています。
中山コース向きの一瞬のキレ(瞬時に反応する伸び脚)を使えるかどうか。内田博騎手の仕掛け方に注目したいと思います。

週中の新聞を見た限りでは、弥生賞組の評価がそれほど高くありません。たしかに、稍重馬場のスローペースで、結果的に好位のインを巧く立ち回った馬が上位にくる結果にはなりました。9番人気の伏兵・コスモオオゾラが道悪巧者ぶりを発揮して勝ったことも、“参考外”という印象を強めたかもしれません。
ただし、弥生賞で権利を獲った3頭を頭から軽視するのは危険のようにも思います。毎年言われるように(なぜか今年に限って聞かれないのですが)、本番と同じ条件を経験していることは大きなアドバンテージに違いありません。
勝ったコスモオオゾラは馬場が渋ればより本領を発揮するタイプかもしれませんが、前走の抜け出してからの伸び脚は評価に値するもの。荒れた馬場の影響で、本番もそれほど速い上がりにはならないと推測するならば、通用する走りだったと思います。
同様に、混み入った馬群の中から勝ち馬と同じ上がりの脚で伸びてきた3着・アーデントの勝負根性も無視できない存在。今回も内目の枠に入ったことから、前走と同じような立ち回りの巧さを発揮できる展開になれば、圏内候補に浮上する可能性もあるでしょう。
弥生賞組の中で、個人的に最も気になるのは2着のトリップ
新馬、オープンと連勝して、暮れのラジオNIKKEI杯では1番人気に支持された馬。休養を挟んでトライアルから始動するローテーション(関西馬の場合は輸送を経験することにも大きな意味があります)は、言わばクラシックの王道路線で、上積みの点では年明け2戦目だった1・3着馬より大きいと思います。ラジオNIKKEI杯はキレ負けした印象があるので、前走同様インをロスなくまわる競馬ができれば、好位からの粘り込みがあるかもしれません。

他では、トライアル敗退からの巻き返しが期待できそうな馬になりますが・・・。

弥生賞で1番人気に支持されながら8着に敗れたアダムスピーク
外目を回された上、直線で不利を受けたのが敗因とされています。それゆえ、今回の内枠は巧い立ち回りを見せたラジオNIKKEI杯と同じということで有利にも思えます。
もっとも、前走で不利を受けた後、惜しかったと思わせるほどの末脚を見せたかというと、正直疑問。「良馬場でスムーズな競馬ができれば巻き返しの可能性は十分」という声には、たしかに頷ける部分もあるのですが、休み明け・道悪・不利などの理由があったにしても、まったく見せ場がなかった走りには不満が残ります。

スプリングSで7着に敗れたマイネルロブスト
この馬は戦績が示す通り、道悪では力が発揮できないタイプなのかもしれません。土曜日の雨予報が気になりますが、良馬場でレースが行なわれるのならば、見直しも必要でしょう。
有力馬が揃った札幌2歳Sでは3着に健闘。年明けの京成杯では今回のメンバー1となる2分0秒7の時計で2着に入っています。
さらに、強調材料と思われるのは、朝日杯FSでの2着。冒頭でふれたように皐月賞は序盤からペースが上がるパターンが多いため、マイルの速い流れを経験して結果を出していることは、スローの上がり勝負を制してきた馬が多い中で特に注目できる材料ではないかと思います。


週末は仕事の都合により、競馬は不参加。
1日早いですが、なんとか時間が作れたのでブログの更新はできました。
皆様のご健闘をお祈りいたします。

■桜花賞・短評

GⅠ・桜花賞を制したのは、2番人気のジェンティルドンナ。
ゴール前の3頭による叩き合いを外から差し切り、半馬身差で栄冠を手にしました。

レースは前半3F通過が34秒9の平均ペース。結果として、各馬の底力が問われる緩みのない流れだったように思えます。
ジェンティルドンナは好スタートから一旦下げて中団後方の位置取り。「サウンドオブハートとアイムユアーズを見ながら、最高の形で運べた」という岩田騎手のコメントの通り、キッチリと折り合って外目から先行勢をマークする理想的なレース運びを見せてくれました。仕掛けてからの反応も上々。内のヴィルシーナに食い下がられたものの、ゴール前でさらにもうひと伸び。最後は決め手の差が勝ち負けにつながったと言えるでしょう。

レース前日のブログで「減り続けている馬体重が不安材料」と書きましたが、今回もマイナス4キロ。数字を聞いた時はイヤな予感がよぎったものの、気配そのものは抜群で、他馬と比べても体を大きく見せていたようにも思えました。あるいは、(これもブログに書いたことですが)レースを経験するごとに、競走馬としての体が作られてきたのかもしれません。

結果論にはなりますが、今回の勝利は順当と呼べるもの。
牡馬混合のGⅢを勝った実力と経験値。万全でない状態でのトライアルの敗退。そして、本番での巻き返し。すべてが1本の線で結ばれていると思います。
岩田騎手はこの馬について絶賛しながらも、「まだ未完成な部分がある」とコメント。鞍上の指示通りに動ける“賢さ”を見せてくれたレースでしたが、欲を言えば、“他馬を圧倒するような凄み”が身についてくると、さらにレベルアップが期待できるのではないでしょうか。オークスに関して言うならば、今回見せたキレ味(メンバー最速の上がりをマーク)をどれくらい持続できるかがカギかもしれません。

2着はヴィルシーナ。
この馬については、ゆったりと運べるレースの方が向いているように思えたので、ブログには「桜花賞のイメージに結びつかない」と書きました。ところが、レースでは、好位で流れに乗り最後まで脚色が衰えない“強い競馬”。一度は後退しながらも差し返す根性も見せ、予想以上に“心身ともに奥が深い馬”という印象が残りました(もちろん、過小評価については反省です)。
戦前から専門家の間では「桜花賞よりもオークス向き」という意見が多かった馬ですが、長くいい脚を使えるという“府中向き”の持ち味が、今回のレースでも発揮されたということでしょう。2000mでの勝ち鞍もあり、距離に対する自在性がうかがえるタイプ。オークスでも有力候補になることは、間違いないと思います。

3着のアイムユアーズは、レース巧者ぶりをいかんなく発揮。1・2着馬には屈したものの、自分の勝ちパターンに持ち込める立ち回りの巧さは評価に値すると思います。確実性のある馬だということを改めて実感しました。
最後にもうひと伸びできなかったのは、ベストの1400よりも1F長かったことが原因かもしれません。ピンナ騎手は「オークスでも距離は大丈夫」とコメントしていますが、実際のところはどうでしょうか。3歳GⅠにこだわるのであれば、個人的には「オークスよりむしろNHKマイルの方かな」とも思うのですが・・・。

1番人気のジョワドヴィーヴルは6着に敗退。
この馬を本命に推した某競馬評論家は「阪神JFのイメージに囚われすぎた」との意見を述べていましたが、端的に言えば、現時点では“未完成”という評価が妥当のように思います。
ブログでも「半信半疑な部分がある」と書いたように、潜在的な力はありながら、その使い方がわかっていない・・・。加えて、410キロ台の小柄な体。今回のように底力が問われるレースでは、スタミナという点でも厳しかったのかもしれません。
陣営はオークスに向けて「このまま厩舎に置いて、体をふっくらするのに持っていくしかない」とコメント。数々の名牝を育てた松田博調教師の手腕に期待したいと思います。

今後、期待できそうな馬をあげるとすれば、とりあえず2頭。
休み明けのGⅠ出走ながら、見せ場のある競馬ができたサウンドオブハート。
今回は万全の状態ではなかった(馬体細化のマイナス10キロ)ものの、3連勝した経験値は見逃せないパララサルー。
その他の馬については、多かれ少なかれ、好走するには距離やペースなどの条件が付くように思えました。


■桜花賞・展望

牝馬クラシックの第1戦、GⅠ・桜花賞。
トライアルも含め、さまざまな路線からメンバーが集結したこともあって、今年の出走馬の印象をひとことで言うならば“百花繚乱”。それぞれの馬がどのような走りを見せてくれるか、非常に楽しみな一戦になりました。

土曜午後の時点で、前売り単勝1番人気に支持されているのは、2歳女王のジョワドヴィーヴル
昨年暮れの阪神JFの勝ち方は、まさに圧巻。その時点では“桜花賞確定”の声も上がるほどでした。
ところが、単勝1.3倍の絶大な支持を受けた前走・チューリップ賞でまさかの敗戦(0.5秒差の3着)。これによって、今年の桜花賞に混戦ムードが漂い始めたのも確かでしょう。
チューリップ賞の走りについては、さまざまな分析がなされています。
「あくまで休み明けの叩き台」「外差しの決まる馬場でありながら外に出せなかった」「今後のためにあえて馬込みに入れる競馬をした」
こうした見解に基づいて考えるならば、新馬戦の後の阪神JFで走りが激変したように、今回は大きな上積みが見込めるはずです。さらに、外枠に入ったことも有利。道中、外目を他馬を気にせずのびのびと走ることができれば、阪神JFで見せた強烈な差し脚が期待できると思います。馬体が小さなこの馬にとって、道悪が負担になる可能性もありましたが、どうやら当日は良馬場で行われそうです。

もっとも、個人的な意見を言わせてもらうならば、この馬に関しては「つかみどころがない」という印象もあります。昨年の暮れのブログにも「まだ素質だけで走っている感じがする」と書きましたが、“競走馬としての芯の強さ”が、まだまだ不透明なようにも思えます。
阪神JFで見せた走りはこの馬の能力として評価できるでしょう。問題はその力を常に発揮できるかという点です。チューリップ賞では、そのあたりを注目していたのですが、あまりにも淡白な内容だったように見えました。
この馬が能力を出し切れば、レースを圧勝する可能性は高いと思います。ただし、デビューから3戦で、力を見せたのは阪神JFの1戦のみというキャリアを考えると、本当に信頼できるかどうか。「やはりこの馬が3歳牝馬戦線の中心だ!」と思えるような素晴らしいパフォーマンスを期待する一方で、どこか半信半疑な部分もあります。

前走・チューリップ賞でジョワドヴィーヴルから0.2秒差の4着だったジェンティルドンナ
この馬もまた人気(単勝2番人気)を裏切った形になりましたが、中間に熱発を起こして順調さを欠いたことが敗因と考えられるでしょう。レース自体も、終始馬場の悪い内ラチ沿いを走らされる展開。それでも、ゴール前でジョワドヴィーヴルに迫る伸び脚には、一瞬ながらも見所がありました。
実績面で強調できるのは、牡馬混合のGⅢ・シンザン記念を勝っていること。
未勝利勝ちからの参戦でありながら、朝日杯4着のトウケイヒーロー、京王杯3着のオリービン(次走のアーリントンCで2着)といった相手に、自身の芝1600の時計を2秒以上更新して完勝。潜在能力の高さを評価できると思います。
順調に良化していれば有力候補の1頭と見なせますが、ひとつ気掛かりな点は、デビュー以来減り続けている馬体重。
いい意味でレースごとに絞れてきているのであれば問題はないのでしょうが、成長を測る数字として見た場合、少なからず不安な材料とも考えられます。このあたりは、直前の状態に注意する必要があるかもしれません。

チューリップ賞でジョワドヴィーヴル、ジェンティルドンナに先着したエピセアローム
古馬1600万クラスの時計との比較などから、トライアルの中で最もレベルが高かったと評価されているチューリップ賞の2着馬が、それほど人気になっていないのは意外な気もします。もっとも、他馬を圧倒するような決め手がある馬ではないので、単勝人気はそれほど伸びないのかもしれません。
小倉2歳Sの勝ち馬だけに、スプリンターとしてのイメージが強いようにも思えますが、実際はマイルで〈1.2.0.1〉の実績。前走はマイナス12キロでの出走でしたが、2走前の阪神JFがプラス10キロの太め残りだったことを踏まえれば、適正体重に戻ったという判断もできます。さらに見方を変えれば、太めだった阪神JF以外は連を外していないということ。簡単には軽視できない存在とも思われます。
この馬の場合、一番の課題は折り合い。
チューリップ賞でもスタート後にかなり行きたがる面を見せて、前を行くウイングムーンを壁にするまでは浜中騎手が引っ張り通しでした。最後の直線では外から伸びてきたものの、どこかチグハクなレースだったことも否めません。
今回は内枠に入ったので、道中で前に壁を作りやすくなり、その点はプラスですが、反面、直線でのコース取りが難しくなったようにも思えます。インで脚を溜めて内を突くのがベストかもしれませんが、外と比較して内の馬場が荒れているようだと、伸びあぐねるケースも考えられます。いずれにしても、折り合いも含めて巧く立ち回れるかどうかがカギになりそうです。

フィリーズレビューを完勝したアイムユアーズ
スタートが良く、サッと好位に付けられる脚があり、しかも終盤になってさらに加速できる強味を持っています。デビューから6戦して、すべて3着以内の安定感。完成度という点ではNo.1という評価も聞こえています。
もっとも、この馬にとってのベストは、重賞2勝の実績がある1400mのようにも思えます。
阪神JFでは2着に入りましたが、最後の伸び脚をフィリーズレビューと比較すれば、その差は明らか。ハイペースを先行策から後続を突きはなす形で押し切った前走については、能力の高い短距離馬という印象が強く残りました。
どのポジションからでも器用に立ち回れるタイプなので、大崩れはないとは思いますが、マイルの決め手勝負になった場合は若干分が悪いかもしれません。

フィリーズレビュー3着で権利を獲ったプレノタート
道中、最後方からの直線勝負でメンバー最速の上がり。こういうタイプには「ハマれば飛んでくるかもしれない」というイメージがつきまといます。しかも、鞍上は、ブエナビスタやマルセリーナを届かない位置から“持ってきた”安藤勝騎手。前走にしても、本番に向けて“脚を測った”ような乗り方をしていただけに不気味です。
この馬の取捨選択に関しては、末脚を発揮できる展開になるかどうかの判断がポイントでしょう。
フィリーズレビューは先行馬が勝ったとはいえ、3~6着は後ろから追い込んだ馬ばかりとなったハイペースのレース。改装後の阪神外回りコースは、予想以上に流れが落ち着く傾向もあるため、それほど激しいペースにはならないかもしれません。2走前のクイーンCではスローの瞬発力勝負で届かず4着(直線の長い府中で)。それを踏まえると、前走の脚がそのまま本番でも通用するという判断は難しいようにも思えますが・・・。

不良馬場のアネモネSを強烈な末脚で差し切ったパララサルー
デビュー以来、連を外したことはなく、マイル戦は3戦して3連勝中。ここまで1線級との対戦はありませんが、勢いでは注目に値する1頭だと思います。
前走後は、早めに栗東に入厩して調整する、おなじみの“国枝流”。早い段階からクラシックを意識してキッチリ結果につなげる厩舎ですので、今回も怖い存在です。
ただし、気になるのは、馬の状態面。
1週前から陣営は「前走の疲れが取れない」とコメント。調教もそれを裏付けるかのような内容だったようです。不良馬場での激走の反動がどこまで解消されているか。週末には「馬体細化が気になる」とのコメントがあったので、直前の気配をチェックする必要があるでしょう。

不良馬場での激走の反動という不安材料は、フラワーC勝ちのオメガハートランドにもあてはまるでしょう。
フラワーCはアネモネSの翌週に行なわれ、本番まで中2週というローテーション。しかも、この馬は美浦で調整した上での直前輸送になるだけに、万全の状態かどうかを確認しておくべきかと思います。

トライアルには出走せず、早めに賞金を加算して本番に備えた組もいます。目標に向けてじっくりと仕上げられたというアドバンテージを考えれば、当然ながらマークが必要でしょう。

まず、クイーンCを制したヴィルシーナ
先行策から脚を溜めて最後にもう一度伸びるタイプで、ある意味アイムユアーズと似ている部分もありますが、距離適性はこちらの方が上と判断していいかもしれません。
現在2連勝中。ただし、この2戦に関しては、先行有利なスロー展開が味方した印象が強く、桜花賞本番とは結びつかないイメージもあります。加えて、この馬と同じように、好位から逃げ馬をマークする同型タイプの存在も気になるところ。アイムユアーズをはじめ、マイネエポナ、エイシンキンチェムなど前へ行きたい馬がヴィルシーナよりも内枠に入りました。この馬と得意とするパターンに持ち込めるかどうかがポイントになりそうです。

前走、OPのエルフィンSを勝ったサンシャイン
エルフィンSから桜花賞に直行した馬では、ここ3年でレッドディザイアとマルセリーナの2頭が結果を出しています。
もっとも、今年のサンシャインは、前述2頭ほどのインパクトはなかったように思えます。抜け出してから後続に差をつける勝ち方でしたが、それよりもスローペースを読んで早めに動いた岩田騎手の好騎乗が光ったレースに見えました。鞍上が新馬勝ちでも手綱を取ったMデムーロ騎手なので、何か仕掛けてくるような怖さはありますが、馬自身の実力としては一枚落ちるのではないでしょうか。

トライアル不出走組で注目したいのは、サウンドオブハート
阪神JF3着の実績の持ち主ですが、あえてトライアルは使わず、紅梅Sを勝ってここまで待機。1400mの紅梅Sを使った理由も、陣営いわく「瞬発力をつけるため」。たしかに、阪神JFは3着に入ったものの、大外枠で脚を使ったとはいえ、最後の伸びは今ひとつでした。紅梅Sの結果はメンバー最速の上がり33秒8での差し切り勝ち。陣営にとっては思惑通りになったと言えるでしょう。1頭だけすでに55キロの斤量を経験したという点も、プラスに働くかもしれません。
あとは、3ヶ月の休み明けがどうか。阪神JFでも1番人気に支持された評価の高い馬なので、力を出せる状態ならば、有力候補と見なせると思います。

人気薄の伏兵をあげるならば、マイル戦3勝のトーセンベニザクラ
アネモネSでの消耗が気になりますが、栗東に入厩してからは調教で好時計をマーク。阪神JFでは10着に外を回して敗れたものの、本来はフェアリーSのように馬込みで我慢する競馬が持ち味。主戦の津村騎手が巧く立ち回れば、馬群の中から伸びてくる可能性を期待できるかもしれません。



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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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