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■2012年10月

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■毎日王冠・予習

今週は東京と京都で3日間開催。日曜の東京ではGⅡ・毎日王冠が行われる。
GⅠ馬6頭を含め、なかなかの好メンバーが揃った印象。今後を占う意味でも興味深い一戦になりそうだ。

土曜日午後の時点で、前売り単勝1番人気に支持されているのは、3歳馬のカレンブラックヒル
デビューから4連勝でGⅠ・NHKマイルC勝ち。「一体どれだけの能力の持ち主なのか?」。今回、競馬ファンの注目を最も集めている馬と言っていいだろう。
4連勝の内容はいずれも逃げ・先行からの押し切り(特に、NHKマイルCの2着馬に3馬身半差をつけた逃げ切り勝ちは圧巻だった)。開幕週の馬場向きの脚質で、道中は逃げるシルポートをマークする形をとり、直線で抜け出す競馬がイメージできる。内々を進める2枠4番の枠順も好材料だ。
もっとも、今回はクリアしなければならない課題も少なくない。初距離、初の休養明け、初の古馬一線級との対戦など、未知数の要素が揃っている。
一昨年はアリゼオ、エイシンアポロンのワンツー、昨年はリアルインパクトが2着と、3歳馬が良績を残しているレースではあるものの、アリゼオとエイシンアポロンには距離経験、リアルインパクトには古馬混合GⅠ(安田記念)勝ち=すなわち実戦経験があった。このあたり、カレンブラックヒルのキャリアの“薄さ”が気になる。
さらに、予想以上にペースが落ち着き、極端な上がり勝負になった場合には、これまで33秒台の末脚をマークしたことがないこの馬にとってはキレ負けする不安も(NHKマイルCの34秒6が最速)。
陣営はすでに秋天を視野に入れているとのことだが、まずはこのレースでどれだけ課題をクリアできるかだろう。いずれにしても、その走りには注目したい。

一昨年のダービー馬で、昨年は春天と有馬記念で2着の結果を残しているエイシンフラッシュ
格と実績を基準にすれば、GⅠ戦線で好勝負をくりかえしているこの馬は、有力候補の1頭であることは間違いない。
前走の宝塚記念は1.6秒差の6着に大敗したが、海外遠征帰りの休み明けのせいもあってテンションが高く、序盤から掛かり過ぎて消耗したことが敗因と見られている。状態面が万全ならば、本来の力を発揮できてもおかしくないはずだ。57キロの斤量もGⅠの常連にとってはプラスと判断してもいいだろう。
問題は久々の1800m戦で持ち味を発揮できるかどうか。
1800mの距離を走るのは、2歳秋の萩S以来およそ3年ぶり。近走、どちらかと言えば長距離で結果を残しているこの馬には、少なからずイメージが合わないようにも思える。
ダービーはスローペースで究極の上がり勝負(32秒7)。春天と有馬もスロー。流れの速かった昨年の秋天での負け方を見ると、緩みのない展開に対応できるかという不安も浮かぶのだが・・・。実際、前走・宝塚記念の『予習』でも書いたように、この馬はスローペースでは〈4.3.0.3〉の数字を残しているが、平均ペースとハイペースではいまだに連対実績がない。
もっとも、翌日の京都大賞典ではなく、あえてこのレースに参戦してきたということは、陣営に思惑もしくは勝算があるからなのだろう。折り合い面に若干不安のある馬だけに、距離短縮がすべて良い方向に向かえば、これまで以上の走りを見せてくれるかもしれない。

前走、GⅠ・安田記念を制したストロングリターン
昨年の同レース2着の雪辱を果たす見事なレコード勝ちだった。〈5.3.1.4〉の実績を持つ東京巧者。目標は春秋マイルGⅠ制覇だろうが、そのためにはここでそれなりの結果を出しておきたいところだろう。
ただし、今回のレースは、条件的にこの馬向きとは思えない部分も大きい。
先行有利な開幕週。1F長い距離。休み明けの成績も今ひとつのところがある。
特に、この馬の得意とする展開になるかどうかは大きなポイント。今回も安田記念で3F33秒8のハイペースを作ったシルポートが出走するとはいえ、1800m戦で前半33~34秒台の逃げを打つとは考えにくい。ここ数戦、いずれも4コーナー通過が10番手以降からの直線勝負に徹していたこの馬に、はたしてペースが味方するかどうか。ちなみに、ここ数年の毎日王冠の前半3Fの通過は、平均して35~36秒。開幕週を意識して、先行勢が“自分も残る競馬”をするようだと、厳しい展開になるかもしれない。

前走、安田記念でストロングリターンと叩き合いを演じて2着に入ったグランプリボス
GⅠ2勝馬がその実力を発揮できた一戦だったが、こちらに関しても今回は条件が厳しくなりそうだ。
距離や休み明けにも不安はあるが、苦手の外枠に入ったこともマイナス材料だろう(前走後、陣営は「待望の内枠」を勝因にあげていた)。

前走、エプソムC勝ちのトーセンレーヴ
デビュー当時から注目されていた良血馬だが、前走の初重賞制覇で、その実力が開花したという評価もあるようだ。たしかに、血統的にも大きな可能性を期待できる1頭。4歳秋という“旬”を迎えて、どれだけの成長を見せてくれるかに注目だろう。東京実績〈3.0.1.1〉、距離実績〈3.0.1.0〉は、数字的には強調できる。
もっとも、格と実績という視点で見れば、現段階では見劣りも否めない。
今年に入ってからのAJCC(5着)とマイラーズC(8着)は、まだまだ力の差を感じさせる内容だったようにも思えるし、前走のエプソムCにしても、極端な馬場状態だったこともあって、相手を力でねじ伏せたという印象には遠い。むしろ、鞍上(ウィリアムズ騎手)の積極的な好判断が光ったレースだった。
馬柱表を見ればわかる通り、ここまでは脚質にも成績にも安定感がない。それゆえ、逆に本格化への期待感が増すわけだが、はたして今回、成長した姿を見せてくれるかどうか。

前走、エプソムC2着のダノンシャーク
差し・追込馬が外を回された上、脚をとられて伸びを欠いた馬場を考えれば、早目先頭のトーセンレーヴをクビ差まで追い詰めた走りは評価できるだろう。実際、トーセンレーヴよりも強い競馬をしたという声もある。
戦績に関しても、出遅れが響いた東京新聞杯は別として、近走は常に上位の着順。単勝人気ではトーセンレーヴに差をつけられているが、安定感ではこちらが上と見ることもできるかもしれない。東京では結果が出ていないものの、距離実績は〈3.2.0.0〉。侮れない存在だ。
課題は位置取りだろう。
エプソムCでは好位をキープできたが、近走は後方からの競馬が目立っている。速い上がりを使える馬ではあるが、前が止まらないケースを考えると、好位中団あたりで流れに乗りたいところ。そのあたり、テン乗りの浜中騎手の作戦に注目したい。

前走、宝塚記念10着のフェデラリスト
年明けから重賞2連勝を飾り、続く大阪杯でも2着。宝塚記念はGⅠでどれくらいの勝負ができるか注目された一戦だったが、休養明けの上に夏負け気味だったとのことで力を発揮できなかった。鞍上の蛯名騎手によれば「馬場の緩いところを気にしていて戦意を喪失していた」。ここは仕切り直しのレースだろう。
カギになると思われるのは状態面。
宝塚記念前の3ヶ月の休みは中央転厩後初めての長期休養だったが、理由はともかく結果は凡走。そして今回、3ヶ月半の休養。使い詰めで4連勝をマークした経歴を踏まえると、あるいは、叩けば叩くほど良化するタイプなのかもしれない。となれば、使い出しの今回はどうなのか。いきなり春先と同じような走りを期待できるのかどうか。調教内容に辛口の採点をする記者もいるので、そのあたりが不安材料かもしれない。

連覇を狙った前走の安田記念では6着に敗れたリアルインパクト
昨年の毎日王冠では2着に入ったが、それ以降、特に今年の春は不本意な結果が続いている。これについて陣営は「調子落ち」とコメント。夏場の休養で立て直しができていれば、好走も可能だろう。
能力そのものは決して低いとは思えない。前走の安田記念にしても、ハイペースの中、シルポートを追走しながらも、0.6秒差の6着に残った点は評価できるはず。東京実績〈2.2.1.1〉の数字と先行できる脚質は、今回のレースでは強調できる材料に違いない。毎日王冠3連覇を狙う2頭出しの堀厩舎だが、陣営も「ストロングリターンよりもリアルに期待」とのこと。
あとは、かつての速い上がりを駆使できる脚を使えるかどうか(ここ数戦は35~36秒台しかマークしていない)。いずれにしても、能力を発揮できる状態かどうかがポイントだろう。

昨年のマイルCSを制したエイシンアポロン
そのきっかけになったのが、約1年ぶりのレースとなった昨年の毎日王冠(4着)だった。
この馬に関しても、状態面がひとつのポイント。春は海外遠征回避や筋肉痛の影響で精彩を欠いていたが、元来涼しくなってからの方が成績が上がる馬なので、今年の秋緒戦も注目だろう(一昨年は5ヶ月の休み明けで2着に入っている)。
ただし、たとえ万全の状態であったとしても、良馬場の高速決着になると、この馬には分が悪い。
どちらかといえば、パワーを必要とするレースを得意とするタイプ。マイルCSにしても、1分33秒9の勝ち時計はGⅠでは強調できないタイムであり、その前走の富士Sは道悪、一昨年の毎日王冠2着も稍重だった。この点、開幕週の馬場がどうか。仕上がりそのものに関しても、「まだ太い」というトラックマンの意見もあり、今回に関してはマイルCSへの叩き台(昨年の優勝馬だけに)という意味合いが強いかもしれない。

前走、レコード決着の中山・京成杯AHで2着に入ったスマイルジャック
7歳馬ではあるが、1分30秒9の走破タイムで自己の持ち時計を更新。その走りに「古豪復活」という声も飛び交った。
もっとも、前走については、開幕週の馬場で最内枠に入ったメリットも大きい。ハンデ戦で57.5キロを背負っての好走だけに、馬自身の力を認めないわけにはいかないが、インをロスなく進んで直線で内を突いた田辺騎手の好騎乗が一番の好走要因だったとも思える。
それ以前の成績を考えると、たとえ前走を評価できたとしても、連続好走を期待できるかどうか。むしろ、夏場も走った上での前走の激走ということで、消耗度の方が気になるのだが・・・。

伏兵陣からは3頭。
まず、開幕週の馬場ということで、逃げ残りの可能性もあるシルポート
前走の安田記念は明らかに飛ばし過ぎだったが、マイペースで行ければこの馬の持ち味を発揮できるかもしれない。ただし、陣営が「年齢的なもの」と懸念するように、以前ほどのスピードがなくなってきたことも事実。休養前の連対にしても、悪い馬場を味方につけて押し切った感もある。マイル戦に比べれば、1800mでは後続が無理に突っつくことは少なくなるとは思うが、どこまで渋太く粘れるかがカギになりそうだ。
前走、新潟記念で2着に入ったタッチミーノット
実績では格下感は否めないが、立ち回りの巧い好位からの競馬はなかなかのもの。スムーズなレース運びができれば、圏内確保の可能性もゼロとは言えないだろう。あとは、ベストの2000m(実績〈3.2.2.6〉)より1F短い距離がどうか。
最後に、展開に左右されるもの、末脚のキレが怖いダノンヨーヨー
2走前の安田記念(4着)で見せた追い込みが印象的だが、出遅れ癖があるためにどうしても後方からの競馬になってしまうのが弱点。今回、距離が1F長くなることで、道中の追走が楽になれば、スタートの悪さを挽回できるかもしれない。主戦の北村友騎手は外々を回す競馬が多かったが、今回の三浦騎手への乗り替わりによって内を突くような走りができれば、さらに面白いかもしれない。




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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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