■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■宝塚記念・予習

2009年上半期最後のGⅠ・宝塚記念。
ファン投票1位のウオッカは回避となったが、それでもなかなかの好メンバーが揃った。

前売り1番人気は、単勝1.6倍の断然の支持を受けているディープスカイ。休み明け→大阪杯→安田記念→宝塚記念というローテーションは当初からの予定通り。前走の安田記念ではプラス14キロの余裕残しだったが、今回は調教後の計量時点でマイナス6キロの馬体重。このレースに照準を絞った万全の仕上がりと考えていいだろう。
もっとも、ディープスカイに不安要素がないわけではない。宝塚記念は阪神の内回りコースで行われるレースだからだ。阪神・内回りコースは外回りコースよりも直線が短いため、各馬が4コーナー手前から早めに動き出すことが多く、上がりのかかるレースになりやすい。これは、ディープスカイが得意とするレースの流れとは言い難い。府中の長い直線で見せるような<瞬発力+加速力>の勝負に持ち込みにくいからである。
実際、ディープスカイはこれまで京都と阪神の内回りコース(=直線の短いコース)における成績は〈0.2.0.2〉。阪神コースには〈2.1.1.0〉の実績があるが、この2勝(毎日杯、神戸新聞杯)はいずれも外回りコースで上げたもの。それゆえ、単勝オッズが1倍台であっても“頭鉄板”とまでは言い切れない部分がある。
もちろん、四位騎手もそのあたりは熟知しているはず。この馬のキレ味を最大限発揮させるために、四位騎手がどのようなタイミングで仕掛けるか。レースぶりに注目したい。

“阪神・内回り”の大阪杯でディープスカイに競り勝ったドリームジャーニー。この馬はディープスカイとは反対に内回りコースを得意としている。前年の朝日チャレンジC勝ちも阪神内回りコース。中山コースに実績があることからも、直線の短いコースでの瞬発力勝負を得意としていることがわかる。
2歳GⅠ馬の潜在能力がようやく開花したという評価の通り、近走では安定した結果を残している。前走の天皇賞・春は同馬にとって距離が長いにもかかわらず、勝ち馬から0.3秒差の3着。GⅠでも勝ち負けを期待できる存在になった。この馬にとっても、宝塚記念は目標のレース。前年の有馬記念の後は、逆算したローテーションを組んだと言われている。
ドリームジャーニーの場合、斤量がカギになるだろう。ステイゴールド産駒の特長とも言える420キロ台の小さな馬体に58キロの斤量。前走の天皇賞・春では3着に入ったが、これまで58キロで走ったレースは〈0.0.1.3〉。当日に雨が降って馬場が渋るようならば、斤量がさらに負担になることも考えに入れておいた方がいいかもしれない。

前走、金鯱賞を勝ったサクラメガワンダー。昨年のこのレースでは12番人気の低評価ながら0.3秒差の4着。それ以降、レコード決着となった天皇賞・秋でも0.3秒差の6着と健闘し、近3走は重賞で連対を続けている。特に、休み明けの前走(金鯱賞)は7~8分の出来で苦手の左回りコースを克服。早めに動き出す自在性のある走りを見せ、“本格化”“充実期”を強く印象づけるレース内容だった。休み明けを1走叩いたローテーションもプラス材料。GⅠで好勝負できる可能性は十分にある。
注意すべきは調教。25日に出した坂路4F・52.1秒はこの日の1番時計だった。当週にこれだけハードな調教を行うのはこの馬にとって「異例」のことで、陣営のコメントによれば「ここまで目イチに仕上げとのは初めて」とのこと。
これを額面通りに受け取れば“勝負気配”の表われと見なすこともできる。しかし、強い調教が逆効果になるケースも往々にしてある。「異例」な仕上げ方が馬自身の体調にどのような影響をもたらすか。サクラメガワンダーに関しては、当日の気配(テンション)に注意を払う必要があるだろう。

レース距離を延ばすことがプラスに作用し、その勢いのまま天皇賞・春を制したマイネルキッツ。早めに栗東に入厩しこのレースに向けて仕上げられている。天皇賞・春は12番人気での勝利だっただけに、フロック視されている部分もあるようだが、過去10年で天皇賞・春の勝ち馬が宝塚記念に出走してきた場合は〈3.3.0.0〉とすべて連対。こうしたデータを参考にするまでもなく、3200mのタフなレースを制した底力を侮るわけにはいかないはずだ。
今回のポイントは松岡騎手の乗り方。天皇賞・春では、道中インで我慢して、3コーナーの下り坂から前に取り付き抜け出すパターン。言うなれば、「京都コースの勝ち方」に見事にハマったレースだった。それも、アサクサキングスという目標になる先行馬がいたからこそ出来た乗り方である。今回は人気のディープスカイやドリームジャーニーよりも前で競馬をすることになるはず。下り坂のない阪神・内回りコースで、どの馬を目標にして、どのような騎乗を見せてくれるか。馬にとっても騎手にとっても真価が問われる一戦と言えるかもしれない。

アルナスラインは天皇賞・春でクビ差の2着。その差は、ロスのないインを通ったマイネルキッツと外目を上がってきたアルナスラインのコース取りの差と言われている。さらに、レース中には落鉄があったとのこと。専門紙の中にも「力量的にはアルナスラインの方が上」と評価する声が多く、距離に関しても、3200mより2200m向きと見られている。
この馬に関して気になる点。それは前走外したチークピーシーズを再び着用することだ。陣営は「集中力を上げるため」とコメントしているが、チーク着用の日経賞で見せた掛かり気味の走りを考えると、逆効果になるのでは?という不安もある。前で競馬をする馬なので、さほど問題ないのかもしれないが、鞍上とケンカをするようなギクシャクした走りになった場合、失速→惨敗という最悪のケースもあるかもしれない。

今回のレースは“逃げ馬不在”。したがって、どの馬がハナに立つかということも、展開を考える上で重要になるだろう。前残りで馬券圏内に食い込む可能性もあるからだ。
候補と見なされているのは、インティライミアドマイヤフジ
インティライミはここ最近のレースでは差しの競馬をしているが、もともとは逃げ・先行タイプ。2005年のダービーでディープインパクトの2着になった時も、前々で粘った結果だった。昨年の宝塚記念でも3・4番手を追走して3着。佐藤哲騎手+佐々木昌厩舎と言えば、あのタップダンスシチーと同じコンビ。思い切った逃げを打つ可能性もある。特に、馬場が渋った場合は要注意。重実績のある馬だけに残り目も十分考えられる。
アドマイヤフジも前々でレースのできる馬。前走の新潟大賞典ではトップハンデの58.5キロに泣かされた感もあるが、それ以上にコーナーが少なく直線の長いコースが合わなかったという見方ができる。この馬も他馬の出方によってはハナを切る可能性がある。勝ち負けまでは難しいかもしれないが、展開次第では複勝圏内に残れるかもしれない。

スクリーンヒーローはどうだろうか。前走の天皇賞・春14着は負け過ぎには違いないが、阪神大賞典の反動という敗因はわかっている。昨年のジャパンカップを制したGⅠ馬。あくまで、状態面が回復していればという条件付きになるが、見せ場以上の結果を残しても決して不思議ではない。あるいは、横山典騎手が大逃げの作戦に出ることも考えられる。評価はかなり下がっているようだが、能力を発揮できる状態であるならば怖い存在だ。

穴候補をもう1頭上げるならば、モンテクリスエス。この馬も天皇賞・春で12着に敗退、GⅠは敷居が高いと評された。ただし、陣営の説明によれば、スタートが悪く最後まで流れに乗れなかったことが敗因とのこと。天皇賞・春の場合は目標となる馬が先行するアサクサキングスだったために、後ろから競馬をする同馬にしてみれば射程圏に捕らえること自体が難しかったはず。今回はディープスカイを目標に進めることができるレース。安藤勝騎手が“ディープスカイ・マーク”に徹すれば、直線で連れて上がってくるケースもあり得るだろう。



スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。