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■ラジオNIKKEI賞・予習

3歳のハンデGⅢ・ラジオNIKKEI賞。別定戦で行われていた時期から波乱の多いレースとして知られていたが、ハンデ戦となった3年前からさらにその傾向がより顕著になった。ハンデ戦である以上、実績を評価された馬は斤量を背負うことになるわけだが、過去3年でハンデが55キロ以上の馬は〈0.1.1.10〉と結果が出ていない。その理由については、複数の専門書が「ハンデを決定する対象レースが少ないため表面上の実績だけでハンデが決められている」と解説している。いずれにしても、データ的には「オープン勝ちやGⅠ出走歴のある重ハンデ馬よりも500万を勝ち上がった軽量馬の方が狙い目」ということになりそうだ。

このレースを考える上でのポイント、それは“脚質”だろう。過去3年における1~3着馬のコーナー通過順位には、好走馬の特長がはっきりと表われている。

2006年
 1着 タマモサポート    4→4→4→2
 2着 ソングオブウインド  12→13→11→9
 3着 ステラマドレード    8→9→4→3

2007年
 1着 ロックドゥカンブ    3→3→2→1
 2着 スクリーンヒーロー  9→9→8→1
 3着 イクスキューズ    10→10→7→4

2008年
 1着 レオマイスター    9→8→4→3
 2着 ノットアローン      2→2→1→1
 3着 ダイバーシティ    4→4→7→6

このように、道中でポジションを押し上げていく“マクリの競馬”をした馬が馬券に絡んでいるのである。
土曜日(7月4日)のメインレース・阿武隈S(芝・2000m)の連対馬も同様の競馬をしていた。

 1着 レオマイスター    10→10→8→5
 2着 ダブルヒーロー    6→7→5→4

以上のことから、“マクリの競馬”ができるかどうかが、今の福島の馬場で好走できる条件のひとつと考えてもいいだろう。実際、土曜日の8Rに行われた500万下(芝・1800m)の連対馬の馬柱表を見ると、1着のトウショウデザートは2走前が「8→6→4」、前走が「5→7→2」。2着のユキノセントウは2走前が「11→6→5」、前走が「12→2→1」というように、“マクリの脚”を使った記録を残している。今回のラジオNIKKEI賞に関しても、その点に注目してみたい。

前売り段階で1番人気に支持されているのは、ストロングリターン(55キロ)。2走前の中山・500万下を「7→5→4」の“マクリの脚”で快勝、2着馬に0.4秒差をつけている。鞍上の内田博騎手は、前年の勝ち馬・レオマイスターに騎乗。福島コースでの勝ち方は心得ているはずだ。
不安があるとすれば、距離実績。内が荒れた馬場では外を回る形になるためコースロスが生まれる。したがって、コースロス分の“レース距離プラス1ハロン”の距離経験が活かされることが多い。ストロングリターンの場合、レース距離の1800mの経験が1走あるだけで、2000m以上の距離を走ったことがない。馬群の外から“マクリの競馬”をした時に距離経験の少なさがどのように影響するか。内田博騎手の乗り方がカギになるだろう。

前売り2番人気はイネオレオ。前走はオープン・白百合Sで3着。今回はそれより1キロ減の55キロでの出走になる。4走前は「4→4→2」の通過順位で未勝利戦勝ち。2走前はGⅡ・青葉賞で0.3秒差の5着。ダービーの権利獲りを逃しただけに、ここを勝って賞金を加算し、秋の菊花賞を目標にしたいというのが陣営の思惑だ。
イネオレオが3着に入った白百合Sを勝ったのがイコピコ(前売り3番人気)。3勝馬で57キロのトップハンデ。4走前に「16→14→10」、3走前に「14→11→7」という“マクリの脚”を使っている。
もっとも、この2頭の関西馬には共通する不安材料がある。それは、前走の白百合Sで、ともに上がり33秒台の脚で結果を残していることだ(イコピコの場合は、3走前の500万勝ちも上がり33秒6)。良馬場+スローペースだった白百合Sと、時計のかかる荒れ馬場で行われる今回のラジオNIKKEI賞とでは、あまりにも条件が異なる。白百合Sの2着馬・ヤマニンウイスカーが次走の古馬混合戦(HTB賞)を勝ったことから、レース自体の評価が上がっているようだが、パワーが要求される荒れたコースで決め手が活かせるかどうかは疑問である。

マイネルエルフ(56キロ)は1勝馬だが、重賞戦線でも掲示板に載ることができる堅実派。実績ではメンバー1と言ってもいいだろう。脚質も道中動いて直線で先団に取り付けるタイプ。クラシック戦線で揉まれた経験値を考え合わせれば、最も“買いやすい馬”かもしれない。問題は上積みと回復。春には一度ピークに仕上げられた馬だけに、現状の勢いといったものは望みにくい。リフレッシュ放牧を挟んで、どこまで調子が戻っているかが気になるところだ。

イコピコと同じく3勝馬のストロングガルーダ(56キロ)。前走は1000万のエーデルワイズS勝ち。この馬に関しては未知の部分が多い。全5戦が東京と新潟の「左回りの広いコース」に限られているからだ。小回りの福島向きの走りができれば“勝ち負け”になる力はあるかもしれないが、逆に、レース経験の少ない3歳馬がコース替わりに戸惑うことも考えられる。

52キロのワシャモノタリン。2連勝中の勢いを買われて穴人気になっている。3走前の福島戦では「6→5→3」の“マクリの脚”を使って0.1秒差の3着。伏兵の資格は十分にある。あとは、最内枠がどうかだろう。馬群の内に閉じ込められたまま直線を向く展開は今の馬場状態では不利。どこで外に出すか。騎乗成績〈2.0.1.5〉の主戦・中村騎手の乗り方に注目したい。

前走、東京・ロベリア賞(500万)で2着馬に0.3秒差をつけたケイアイドウソジン(53キロ)。阪神の未勝利戦では「7→5→4」のポジション通過で勝っている。この馬もワシャモノタリンと同じく内枠をどうこなすかにかかっている。

前3走、メンバー最速の上がりを記録したメイショウコウセイ(53キロ)。この馬の場合は、イコピコ、イネオレオと同じく、“決め手勝負の展開になれば”という注文がつく。加えて、芝ではマイル以上の距離経験がない。流れが速くなりゴール前が混戦になるようなレースになれば台頭するかもしれないが・・・。

無欲の一発があるとすれば、52キロのシャイニーデザート。出遅れ癖がネックだが、外枠に入った今回はそれほどの影響はないだろう。おそらく後方からの競馬になると思うが、先行勢がやり合うような展開になれば、軽量を利して外から突っ込んでくるかもしれない。
逆に後ろが牽制し合うようであれば、前走で福島の重馬場を逃げ切ったスーパーシズクン(52キロ)の粘りこみにも注意した方がいいだろう。




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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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