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■ラジオNIKKEI賞・復習

荒れる3歳ハンデ重賞は今年も馬連万馬券の波乱となった。
最も大きなポイントと思われるのは、「内が荒れて外が伸びる馬場状態」。土日の福島で行われた芝・1200m戦がほとんど外枠の馬で決まっていることからもわかるように、馬場のいいところを通れるかどうかという“枠順の有利・不利”が、このレースでもはっきりと結果に表われた。
終わってみれば8枠2頭の連対。道中、馬場の荒れていない外目を進めたことが直線での伸び脚につながったのだろう。ちなみに、ラップの推移を確認してみると、ゴール4F手前から11秒台が2回続いている。これは、3コーナーから馬群が一斉に動き出した(=馬群がバラけなかった)ことを表わすもの。内に入った馬にとっては外に持ち出しづらい展開でもあったということだ。

大外から鋭い伸び脚を見せた1着のストロングガルーダ。元々NHKマイルCを目標にされていた馬である。トライアルのニュージーランドTを除外になったためにクラシック戦線に参加できなかったが、陣営期待の3歳馬であったことは間違いない。昨年11月から半年間休養して馬体の成長を促したことも、陣営が先々の活躍を見込める将来性を信じていたからだろう。今回、未経験だった右回り、そして小回りのコースを克服したことは大きい。秋はマイル戦線に矛先を向けるということ。古馬の牙城を脅かす存在になれるよう、さらなる成長を期待したい。

2着には波乱を演出した13番人気のサニーサンデー。近走はハナに立つ競馬が続いていたため、展開面で不利かと思われたが、このレースでは4~5番手で折り合い直線で抜け出す競馬を見せてくれた。福島開催で乗れている吉田隼騎手の好騎乗も光ったが、脚質に幅を見せたことは何よりの収穫だろう。前走の2000m・プリンシパルSでは大敗を喫しているが、それ以前は同じコース形態と言える中山・芝・1600m戦で未勝利・500万を連勝した実績の持ち主。それを考えれば、評価が低すぎたと言えるかもしれない。

2番人気に支持されたストロングリターンは、メンバー最速の上がり(35秒6)を駆使したものの、届かず3着。内田博騎手の「内枠で外に出せず苦しい競馬だった」というコメントの通り、直線で大外に持ち出すまでにずいぶんと手間取った。外目の枠を引き、スムーズなレースが出来ていれば結果は違っただろう。
最内枠に入ったワシャモノタリンの中村騎手とケイアイドウソジンの吉田豊騎手も「内枠が厳しかった」というコメントを残している。やはり“枠順の有利・不利”が結果につながる大きな要因だったわけである。

4着のイコピコはいいポジションでレースを進めていた。3コーナーからマクリ気味に進出したが、最後は届かず3着にクビ差。伸び脚の差は斤量(トップハンデ・57キロ)の影響と考えていいだろう。
1番人気のイネオレオは後方待機から直線勝負に賭けたが6着。北村宏騎手は「もっと積極的に動けばよかったかもしれない」とコメントしている。
もっとも、この2頭については、決め手の活かせる馬場になれば見直せる部分も多い。コース適性が向いていると思われるレース(例えば、新潟・東京・京都などの広いコース)で再度注目したい。

1~3着馬に関しては、レースの流れも味方したように思える。ハイペースではないものの、淀みのない展開になったことで、1800mのレースは2000m寄りではなくマイル寄りの流れになった。前走1000万のマイル戦(エーデルワイズS)を勝ったストロングガルーダ、先にも述べたように中山のマイルを連勝したサニーサンデー、前走オープン・葵S(芝・1400m)で1分20秒5の好タイム(4着)で走ったストロングリターン。いずれも、中長距離よりもマイル以下向きの適性がうかがえる馬。前に行きたいタイプが多いメンバー構成を考えれば、こうしたレースの流れと適性の向き・不向きを予想できたかもしれない(またひとつ勉強になった)。

馬場状態に大きく左右された今回のレースは、ある意味、“特殊なレース”と考えていいだろう。梅雨時の開催後半の荒れた芝の特長というものを、来年のためにもしっかり覚えておきたい。と同時に、次週開催されるGⅢ・七夕賞の予想にも、大きく反映される条件であるに違いない。



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■コメント

■Re: ラジオNIKKEI賞・復習 [tarou]

いつも楽しみに読ませていただいてます。

『競馬のツボ』は、まるで奥の深い学問を勉強しているような気持ちになってしまう、凄い本だと思います。
先日、新刊のⅢを買い、まだ最初の方ですが、馬柱表から、これだけの分析と推理をされているのに、本当に感心いたしました。
競馬への情熱が伝わってきました。
競馬初心者の私も引き込まれて、今、夢中になって読んでいます。

これからのご活躍も期待しております。
ブログがんばってくださいね。

■楽しみにしています [電気羊]

初めてコメントします。
「競馬のツボ」、参考にさせてもらっています。特に、宝塚記念直前に<Ⅲ>に目を通したおかげで、本命視していたドリームジャーニーを自信をもって狙えました。ディープスカイは2番手ないし3番手評価までとしたため、少ない点数で効率よくサクラとの馬単・ワイドを的中できました。滅多にない会心の結果を得られたのは、「ツボ」によるところが非常に大きかったといます。
しかし、とても馬券上手とは言えぬ身。今後もお知恵を借りたいと思います。よろしくお願いします。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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