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■七夕賞・予習

サマー2000シリーズの第1戦となるハンデGⅢ・七夕賞。大波乱とまではいかないものの、常に人気が割れるため、配当的には荒れる傾向にある。今回も前売り段階で1番人気の単勝が5.0倍(ミヤビランベリ)、10倍以下が5頭という混戦模様。中心馬の絞りにくい難解なレースである。

昨年のこのレースの覇者・ミヤビランベリ。前走のGⅡ・目黒記念では2着に5馬身差をつける圧勝。道悪条件に恵まれた部分もあるが、以前の逃げ一辺倒の走りではなく好位4番手から抜け出す強い競馬をしたことで、“本格化の印象”という声も上がっている。
福島芝実績は〈1.1.0.0〉、荒れ馬場を苦にしないタイプで、好走の条件は揃ったと言えるだろう。さらに、管理する栗東・加藤敬調教師は通算400勝にあと2勝という状況。記録達成を前に盛り上がる陣営のムードが追い風になる可能性もある。
問題はハンデ。昨年は53キロの軽量で楽な逃げ切り勝ちだったが今回は57キロ。前走からもプラス2キロになる。軽量馬の活躍が目立つレースではないが、斤量増で出走するのはこの馬だけということもあり、他馬とのハンデ差が結果に影響するかもしれない。さらに、この馬の場合、上位人気に支持されたことが少ないため、自身が目標にされるレースの経験がほとんどない。他馬からマークされる展開になった時に、先行・好位から押し切るレースができるかどうか。若手のホープ・北村友一騎手の乗り方に注目したい。

トップハンデの57.5キロを背負うシャドウゲイト。実績面ではナンバー1。ここ2走は斤量58キロのレースだっただけに、たとえ0.5キロでも軽くなることは有利に違いない。前走のGⅡ・金鯱賞では勝ったサクラメガワンダー(宝塚記念2着)に0.2秒差。GⅠ馬の“復活の兆し”を確認できた一戦だった。陣営によれば、前走は調整不足だったとのこと(馬体重はプラス6キロ)。叩き3走目で力を出せる状態ならば、アッサリ勝っても不思議ではない。
この馬に関しては、荒れ馬場への適性がカギになるだろう。近2走はともに良馬場で、上がり34秒台の脚を使って先行・好位から後続に差をつけるレースだった。荒れた馬場を苦にするようならば、重い斤量が影響して直線で伸びを欠く。そうなれば、軽量馬の外差しに出し抜かれるケースも考えられる。

実績面から言えば、トウショウシロッコも上位と見なすことができる。昨年のオールカマーで3着、今年のAJCCでも3着と、別定GⅡでも好勝負できる力を持っている。メンバー的にも有利になった今回、56キロの斤量は妥当と言えるだろう。
取捨選択については、「4ヶ月の休み明け」をどう判断するかがポイント。格上のレースが続いていたため、GⅢならば有力という見方もできるが、逆に、“当初からこのハンデ戦が目標なのか?”という疑問もある。ここはあくまで叩き台で、GⅡ・札幌記念から最終的には天皇賞・秋を狙っているとも考えられるからだ。あるいは、〈0.1.1.0〉の実績のある新潟のGⅢ・新潟記念(昨年3着)から中山・オールカマーという路線も想像できる。能力的には馬券に加えたい1頭だが、ローテーションの裏付けを見つけるのが難しい。

トウショウシロッコと同じく56キロを背負うホッコーパドゥシャ。2走前の福島民報杯(芝・2000m)をレコード勝ちで制している。もっとも、福島民報杯は内が伸びる馬場で好位抜け出しが決まったレースで、今の福島とはコンディションが大きく異なる。さらに、この馬の場合、重賞での好走実績もなく、オープンの勝ち鞍も福島民報杯のみ。斤量については多少見込まれたように思える。
もちろん、プラス材料もある。馬場のいい所を走れる外枠を引いたこと、そして、福島リーディングがほぼ確実の内田博騎手を鞍上に迎えたことは強味。また、間隔の開けた後エプソムCを使ってこのレースに臨むローテーションからも、勝負気配を見出すことができる。

アルコセニョーラは07年のGⅢ・福島記念勝ちの実績を持つ福島巧者(実績は〈2.2.0.5〉)。重賞2勝の実績(いずれもハンデ戦ではあるが)で53キロは恵量と言っていいだろう。夏に調子を上げる牝馬で、陣営も「サマー2000シリーズでの活躍を期待」とコメントしている。
とは言え、展開に左右されるムラ馬という印象はどうしても拭えない。近走はすべて4コーナー10番手以降の競馬。昨年の新潟記念を勝った時は直線半ばで抜け出して後続を突きはなしたが、直線の短い福島ではゴール前が混戦になった時にハンデ差を活かして外から差してくるパターンになるはず。はたして、注文通りの展開になるかどうか。押さえておきたい1頭ではあるが・・・。

昨年の七夕賞で2着に入ったミストラルクルーズ。休み明けから別定GⅡ(金鯱賞)、別定GⅢ(エプソムC)を使い、3走目にハンデGⅢを走らせるというローテーションは、当初からの狙い通りだろう。勝負気配はかなり高いように思える。
不安点は最内枠。差し馬なので、一旦下げてから外に出す形になるだろうが、2000mよりも1800mに良績のある馬だけに、その分の距離損とコースロスは不利になる。
ちなみに、鞍上の柴田善騎手は土曜のメイン・松島特別(芝・2000m)でも1枠1番(アサヒバロン)に入り、そこでは馬場の荒れたインを突くレースをした(結果は4着)。ベテランジョッキーがどのような作戦を立てるか。その点については非常に興味深い。

サマー2000シリーズは5戦中4戦がハンデ戦。それゆえ、1600万を勝った馬が斤量差を活かして、シリーズのポイントを狙いにくるケースも考えられる。昇級戦の軽量馬にも注意が必要だろう。

1600万の阿武隈Sを勝って連闘で挑むレオマイスター(54キロ)。福島芝実績は〈3.1.0.1〉、3歳時にはGⅢ・ラジオNIKKEI賞勝ちがある。コース適性からは狙える馬だが、前走は12頭立てでスムーズなコース取りをできたのが勝因。フルゲートで、しかも馬場のいい所に馬群が殺到することが予想される今回、同じようなレースができるかどうか。
前走、休み明けのジューンS(東京・芝・2400m)を制して重賞に挑むシルバーブレイズ(54キロ)。叩き2走目の上積みが見込める。ただし、ローカル実績のない馬だけに、馬場の荒れた小回りの福島をこなせるかどうかがカギ。
3ヶ月半の休み明けになるイケトップガン(53キロ)。骨折放牧ではあったが、帰厩も早く1ヶ月半にわたって乗り込まれているならば、出来自体の心配はいらないかもしれない。福島芝実績は〈2.1.1.1〉。53キロの差し馬ならば穴馬の資格も十分。もっとも、陣営のコメントは「走りそのものは新潟の方が向いている」といくぶん弱気である。
デストラメンテ(54キロ)も昇級組の1頭。夏に調子を上げるタイプで侮れない存在だ。福島芝実績は〈0.2.0.1〉。脚質は先行。したがって、有力馬(ミヤビランベリ、シャドウゲイト)との兼ね合いがポイントになるだろう。仮に、このレースで上位に入ってサマーシリーズのポイントを獲得できれば、〈3.1.0.0〉の新潟芝実績を持つ同馬は新潟記念で勝負をかけてくるに違いない。つまり、今年のサマー2000シリーズの有力候補に浮上する可能性もあるということだ。まずは、今回の走りと結果に注目したい。

土曜日の福島・芝レースを見る限り、馬場の5分どころを境にして、外側が伸びる傾向が目立っていた。前述の松島特別を制したドリームノクターンも5分のラインを通っての勝利。七夕賞に関しても、そのラインを有効に走れるのはどの馬かという、展開面での予想が重要になってくるだろう。



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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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