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■函館記念・予習

サマー2000シリーズ・第2戦のGⅢ・函館記念。今年は札幌芝コースが戦いの舞台となる。
前売り段階での単勝1番人気は6.2倍で、7番人気までが1ケタオッズという人気の割れ方。確固たる中心馬が不在で、混戦の様相を呈している。

菊花賞5着以来、9ヶ月の休み明けとなるマイネルチャールズ。昨年のクラシック戦線では常に上位で活躍。同世代のディープスカイやスマイルジャックを物差しにするならば、今回のメンバー相手に抜けた能力を発揮しても決して不思議ではない。古馬との初対決となった昨年のGⅡ・札幌記念で6着に敗退してから約1年、馬自身がどれくらい成長したかという点にも注目だ。
ただし、馬券的には過信は禁物だろう。軽い症状だったとはいえ屈腱炎を患った影響は測り知れない(陣営は「豊富な乗り込み量」を強調しているが・・・)。「今回はあくまで“様子見”で、次走予定の札幌記念が“目標”と考えた方が無難」という新聞紙上の解説も少なくない。

前哨戦の巴賞を制したマンハッタンスカイ。「平坦小回りのローカルコース」+「逃げ馬マークの番手の競馬」という条件が揃った時には、抜群の力を発揮するタイプである。
もっとも、昨年の春(4歳春)以降、2走続けて馬券に絡んだことがなく、常に上位にくるという安定感はない。さらに、この馬の場合、ローテーションが気掛かり。昨年は15走、今年もこのレースが10走目。短期放牧は挟んでいるものの、長期休養をとっていないために疲労の蓄積がどうなのか。中1週のローテーションだけに、その点が心配される。

巴賞でクビ差2着のドリームサンデー。斤量が1キロ減の56キロになるため、“対・マンハッタンスカイ”に限れば逆転の目はある。同型の逃げ馬・コンゴウリキシオーが、このレースを回避したことも大きなプラス。自分のペースに持ち込めれば、前走同様の好走も期待できるだろう。
問題は距離。巴賞からの1Fの延長がどうか。1800mでは〈4.4.6.2〉の戦績に対して2000mでは〈2.0.0.5〉、近5走のうちの3連対はすべて1800m戦である(逆に2回の2ケタ着順はいずれも2000m戦)。直線を向いた時にどれくらいの余力を残しているかがカギになりそうだ。道中、他馬に絡まれるような展開になると苦しいかもしれない。

巴賞3着のサクラオリオン。〈1.1.1.0〉のコース実績が示すように、札幌芝を得意としている。これは、大きなアドバンテージと考えていいだろう。
斤量は56キロだが、この馬にとっては、若干見込まれた感がある。3月のハンデGⅢ・中京記念を勝った時は53キロ。その後出走したレースで連対がなかったことを考えれば、「予想していたよりも重い」(秋山騎手談)。コース適性からは“買い”の馬と思われるが、他馬との斤量差が結果に影響するかもしれない。

55キロで出走できるのは、巴賞5着のメイショウレガーロ。休み明け3走目で状態も上がり、陣営も「前走とは中身が違う」と強気の発言をしている。札幌芝実績は〈1.1.0.2〉。昨年の札幌記念(5着)でも直線で前が詰まらなければ、さらに上位の着順があったはずだ。
この馬の場合、頭の高い走りがレースでの弱点になることが多い。単騎で逃げられる展開ならば問題はないが、馬混みに入るとさらに頭を上げて、行きたがったりひるんだような走りになってしまう。鞍上の岩田騎手がどのようなポジションでレースをするかがポイントになるだろう。

同じく55キロのマヤノライジン(巴賞6着)。2000mは長い印象があるが(距離実績は〈0.0.2.4〉)、「ズブさが出てきたので距離が延びた方がいい」と陣営はコメントしている。さらに、今回は行き脚をつけるためにメンコを外すとのこと。ちなみに、前回メンコを外したのは4走前のGⅢ・ダービー卿CTで、この時は12番人気で3着に入っている。8歳馬だけに上積みは見込めないだろうが、穴の1頭として面白い存在かもしれない。

トップハンデ・58キロを背負うインティライミ。GⅠ・宝塚記念3着の実績を考えれば、このハンデは妥当だろう。休み明け3走目。これまで夏場を休養に充てて秋のGⅠ戦線に備えていた馬が、あえてサマー2000シリーズに参戦してきたのだから、当然、注意は必要だ。
不安点はローカル小回りコースへの適性。中京コースには好走歴があるが、洋芝の札幌コースは初体験(重馬場巧者だけに洋芝には向いているという意見もあるが・・・)。もっとも、格上のレースで好走できる能力を発揮すれば、アッサリがあってもおかしくない。

インティライミと同様に、適性がカギになると思われるのは、GⅠ・天皇賞(春)以来3ヶ月ぶりのレースとなるゼンノグッドウッド。この馬の場合、コース適性に加えて距離適性もポイントになるだろう。休養前の3走はどれも2400m以上の長距離。2000mのレースを走るのは初めてである。
前売り段階では1番人気に支持されているが、小回りの2000mに対応できるという保証はない。開催6週目を迎え、週中の雨の影響で馬場が荒れてきたことを考えれば、この馬の差し脚はたしかに驚異ではあるのだが・・・。

レジネッタヤマニンメルベイユの2頭の牝馬については、“次走のクイーンSが目標”という見方が大半のようだ。とはいえ、レジネッタ〈1.1.0.1〉、ヤマニンメルベイユは〈2.0.0.1〉と、共に札幌芝に実績があることは見逃せない。
2頭のうち、狙って面白そうなのは、人気薄のヤマニンメルベイユの方かもしれない。2000mの距離実績が高く(〈3.0.2.3〉)、過去に牡馬混合の重賞・福島記念でも3着の結果を残している。対してレジネッタは、1800m以下の距離に良績が集中し、牡馬の一線級とは初対決。実績よりも経験値を重視した場合、ヤマニンメルベイユに軍配が上がる。

最後に大穴候補を上げるならば、ミストラルクルーズ。叩き3走目で“狙いどころ”だった前走の七夕賞は、荒れ馬場の最内枠が災いして11着。中1週のローテーションでの函館記念出走は想定外かもしれないが、53キロのハンデは魅力。鞍上は札幌コースを熟知している横山典騎手。<1.0.1.1〉の実績を持つ札幌芝コースで一発の大駆けがあるかもしれない。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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