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■朝日杯フューチュリティステークス・復習

先週の阪神JFでは、ブエナビスタが母・ビワハイジとの同一GⅠ母娘制覇を成し遂げたが、今週の朝日杯FSは父子制覇という形の決着となった。
2歳王者に輝いたのは、平成9年にこのレースを制したグラスワンダーの子、セイウンワンダー。
当初出走を予定していた東京スポーツ杯2歳Sは蹄球炎を発症したために断念。新潟2歳S勝ちから3ヶ月半ぶりの実戦がGⅠということでブランクが不安視されたが、きっちりと仕上げられていたし、レースではこの馬の“素質の高さ”を再確認することができた。
岩田騎手の好騎乗も光っていた。中団のインにつけ、3コーナーから外目に出すと、直線では再びスペースの開いたインに突っ込む思い切りの良さ。道中で馬にストレスをかけなかったことが、最後の瞬発力を引き出すことにつながったと言えるだろう。これで未勝利戦から3連勝となるが、3戦連続でメンバー中最速の上がりを記録したことになる。

2着のフィフスペトルは1400mまでの距離経験がなかったため、マイルをこなせるかどうかという点に注目していたが、直線外から勝ち馬に迫った脚は見事だった。これで4戦4連対。崩れを見せない安定した走りは魅力である。現時点ではキングカメハメハ産駒の最高傑作と呼んでもいいかもしれない。

武豊騎手の復帰戦として話題になったブレイクランアウト(3着)は、まだまだ未完成の部分が多いように思える。行き場をなくして直線だけの競馬となった2走前のいちょうSにしても、ナカヤマフェスタとの叩き合いに敗れた前走・東スポ杯にしても、大器の片鱗らしきものは窺えるものの、評判になるほどの“強さ”には程遠い印象だった。このレースでも最後はセイウンワンダーとフィフスペトルに力負けした感がある。今後、馬がどのように変わっていくか、注目していきたい。

今後が楽しみという点では4着のホッコータキオン。逃げ・先行馬には不利な大外枠から折り合いをつけて好位を追走。3着馬とクビ差に留まったレースぶりは評価できる(先行して掲示板に載った馬はこの1頭だけ)。もともと逃げ一辺倒の馬ではなかったが、このレースを経験したことで脚質の幅が広がるようであれば、将来的に伸びる可能性がますます高まるはずだ。個人的には、年明けのシンザン記念に出走してくればおもしろいと思うのだが・・・。

3番人気に支持されたミッキーパンプキンは“最内枠の逃げ馬”ということで、ファンからの過剰な期待がかかり過ぎたたようにも思える。前年の1枠1番・ゴスホークケンのようにスピードにまかせて逃げるタイプではない以上、ツルマルジャパン、ゲットフルマークスがハナを切れば好位・インからの競馬からになることは予想できた。この馬の持ち味はスローペースでレースを引っ張ることで、今回のように前半のラップが速くなる展開には向いていない。荒削りな部分が残ってはいるが、距離が延びれば見直せる1頭だろう。

4番人気のシェーンヴァルトはまったく見せ場がなかった。内に包まれてポジションを下げたのが最後まで響いたようだ。鞍上の北村友一騎手は10レースで他馬を妨害して降着。まだ3年目の若手ジョッキーだけに、GⅠレースではより迷惑をかけてはいけないというプレッシャーがかかったのかもしれない。たしかに、馬を外に出そうとする時も必要以上に後ろを気にしていたようにも見えた。
これまでの戦績から、能力のある馬であることはわかっているので、流れが落ち着く広いコースのレース・・・例えば、きさらぎ賞あたりに出てきたら注目してみたい。

レースタイムは1分35秒1。ここ数年と比べるとかなり遅い時計である。
1、2着馬のセイウンワンダー、フィフスペトルには、個々の馬としての能力の高さを見ることができたが、レースそのものは2歳王者決定戦というレベルとしては正直物足りなかった。
ラジオNIKKEI杯2歳Sがどのようなレースになるのか。あるいは、年明けのクラシック前哨戦から頭角を現してくるような馬がいるのか。今後の展開を注意して見ていきたい。
春のクラシック戦線の中心となる馬、基準となる馬を探すこと。それがこれからの最も重要な課題になるだろう。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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