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■関屋記念・予習

夏のマイル重賞・関屋記念。今年はフルゲートの18頭が揃った。

前売り1番人気は武豊騎手鞍上のヒカルオオゾラ。これまで11戦走って8連対という安定した成績の持ち主。マイル戦も〈4.1.0.1〉とベストの条件だ。この馬には不向きの外差し有利の馬場で格上馬(スーパーホーネット、カンパニー)を相手に戦った2走前のGⅡ・マイラーズCでは6着に敗れたが、それでも着差は0.4秒。今回のメンバーならば“主役級”と考えてもかまわないだろう。
もっとも、このレースに向けて万全の状態であるかは疑問。当初の予定では、GⅢ・エプソムCの後にOP・米子Sを使うはずだったが、熱発のために回避。短期放牧を挟んでの出走となる。ローテーションの狂いは仕上げにも影響を与えたようで、陣営も「オーバーワーク気味の調教になったのが気になる」とコメント。さらに、前走(エプソムC)のレース後に武豊騎手は「左回りだと掛かりやすいのかもしれない」と語った点にも注意。仮に、レースで折り合いを欠くようであれば、直線半ばで失速するケースもあり得る。

ヒカルオオゾラが着外に敗れたマイラーズCで3着に入ったスマイルジャック。その後の2走(京王杯SC、安田記念)はいずれも道中で不利を受ける不完全燃焼の競馬だった。ダービー2着の実績が光るが、この馬にとってのベストの距離はマイル戦。秋に向けて賞金加算のためにも負けられない一戦だろう。
鞍上は三浦皇成騎手。同日に行われる函館2歳Sに出走するお手馬(キョウエイアシュラ、ノーワンエルス)の騎乗を断って、あえて新潟へ参戦する以上、ジョッキーにとっても“勝負駆け”という見方もできる。
ただし、スマイルジャックという馬がアタマから狙えるだけの力を備えているかというと、そこまでは言い切れない。戦績そのものに関して言えば、いまだ「2勝馬」である。むしろ、今回のレースはこの馬の能力を測る上での試金石という考え方をした方がいいかもしれない(もちろん、高い能力を発揮することができれば、それなりの結果がついてくるとは思うが・・・)。

今回、最も注目されていると思われるのが、昨年の皐月賞馬・キャプテントゥーレ。1年3ヶ月の骨折放牧明けとなる。牧場でも入念に乗り込まれていて、今週の調教でも好時計。専門紙の評価を見ても、概ね“順調”と書かれている。
とはいえ、いきなり好走を期待していいものかどうか。陣営も目標は秋に置いているだろうし、まずは無事に走ってほしいというのが本音だろう。条件的にも、初の左回り・初の長い直線など、クリアしなければならない課題がある。

昨年の勝ち馬・マルカシェンク。6ヶ月の休み明けとなるが、連覇を目標にしっかり仕上げてきているようだ。昨年勝った時も4ヶ月の休み明け。鉄砲実績(〈2.0.0.2〉)に関しては問題ないだろう。
ただし、この馬も予定していたローテーション通りとは言えない部分がある。本来ならば、マイラーズCを使う予定だったが、肩の出が悪いということで再放牧されたとのこと。そのあたりの影響がどうか。
さらにもう1点、気になる点を上げるならば、枠順である。昨年は12頭立ての大外枠からスムーズなレースができたが、今回はフルゲートで内目の枠(3枠5番)。2走前の京都金杯(1枠2番)では内をすくう競馬で2着に入ったが、出遅れ癖のある馬だけに、スタートで後手を踏むようなことになると、直線で行く手を塞がれる競馬になる危険性もある。

2走前のGⅠ・安田記念5着が光るライブコンサート。その反動のために中間楽をさせてことから、前走の米子Sでは1番人気に支持されながら14着に敗れた。前走で力を出していないのであれば、今回の巻き返しには注意を払った方がいいかもしれない。福永騎手が騎手実績〈5.2.0.10〉と“お手馬度”の高いマルカシェンクではなく、この馬に騎乗する点も見逃せない。
不安点を上げるならば、上がりの速い時計勝負への対応だろう。典型例は4走前のマイラーズC。自身も上がり33秒6の脚を使っているが10着に敗れている。土曜日に行われた3歳未勝利戦の勝ち時計は1分33秒8で勝ち馬の上がりは33秒6だったが、当日馬場が渋ることがなければ関屋記念はそれ以上のタイムと上がりが予想される。マイラーズC6着のヒカルオオゾラにも言えることだが、道中でどれだけ脚をためられるか、直線でどこまでキレるかがポイントになるだろう。

6歳になってようやく安定した結果を残せるようになった良血馬・キャプテンベガ。特に末脚に関してはキレるイメージがついてきた。前走の米子Sでは9着と人気を裏切ったが、陣営によれば「あくまで叩き台」。目標レースの今回は調教内容を濃くして臨んだという。ならば、変わり身を期待してもいいかもしれない。
もっとも、常に気性難(レースをやめたがる)が不安視される馬だけに、馬券的には狙いづらいところもある。スムーズに流れに乗れて、直線で他馬と併せ馬の形になるのがベスト。展開の向き・不向きが結果に影響しやすい点を克服できるかどうか。

1000万、1600万を連勝してこのレースに臨むタマモナイスプレイ。近4走はすべて馬券圏内と安定した結果を残している。成長著しい4歳馬。勢いという点ではメンバー1と言っていいだろう。
課題はやはり相手関係。過去1走しか経験のない左回りのレースで、スピード決着になった時に通用する力があるかどうか。連闘で勝った前走の反動も少なからず気になる。

前走・米子Sでは2着に逃げ粘ったマイネルレーニア。逃げ馬には有利な内枠(1枠2番)を引き当てた。さらに、前々走・59キロ→前走・58キロ→今回・57キロと斤量が減ることも好材料。さらに、前走では芝・1600mの持ち時計を更新(1分32秒6)。1400mがベストの馬には違いないが、ここでも侮れない存在だ。
あとは、自分のレースができるかどうか。新潟芝実績は〈2.0.1.3〉と目立っているが、2勝はいずれも芝・1400mの内回りコースでのもの(2歳時の未勝利戦とダリア賞)。外回りの長い直線を押し切れる走りができれば、馬券圏内に残る可能性は高い。

人気薄の伏兵についてもふれておきたい。
3ヶ月の休み明けで出走するキングストレイル。昨年夏は距離短縮の効果があって北海道の短距離戦で活躍した。近走、長距離戦とダートを使っているが、今回の条件替わりがプラスに作用すれば、昨年と同じように一変する可能性もあるかもしれない。
休み明けの七夕賞を叩いて参戦するイケトップガン。上積みが見込める今回は狙い頃のようにも思える。もっとも、陣営の目標は次走予定の新潟記念。マイル戦もこの馬には距離が短いし、ハンデ戦から別定になり斤量が3キロ増えるのもマイナス材料だろう。
左回りコースでは〈5.3.0.6〉の実績を持つ牝馬のヤマニンエマイユ。1600mはギリギリの距離だけに、大外枠に入った点が気掛かりだ。ただし、外差しを決め込んで脚を溜めるレースをすれば、直線だけの競馬で馬券圏内に入ってくる可能性もある。
1年3ヶ月ぶりの前走を勝ったトーホウレーサー。3歳時にはニュージーランドT1着、NHKマイルC5着の実績がある。未知の部分が多いため一概には判断できないが、速い時計と上がりに対応できれば大駆けがあってもおかしくない(ただし、長期休養明けで重馬場を逃げ切った反動も気になるが・・・)。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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