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■セントウルS・予習

サマースプリントシリーズの最終戦、と同時に、GⅠ・スプリンターズSのステップレースとして重要な位置付けとなるセントウルS(別定GⅡ)。各馬の“出走理由”に関しても、「シリーズチャンピオンを狙ってこのレースを目標とする馬」「先のGⅠを見据えた上で出走してきた馬(主に休み明け)」「夏に力を付けて重賞まで駒を進めてきた馬」というように、はっきりと色分けがされているようだ。
データ的には、サマースプリントシリーズを使った馬の方が、春以来の休み明けとなる実績馬よりも好成績を残している。ただし、サマースプリントシリーズを使った馬でも、前走が1~3着の場合、このレースでは〈2.0.2.8〉、着外に消えるケースも目立っている。
さらに、スプリンターズSの前哨戦となった過去9年で「牝馬が7勝」というのも大きな特長。今回は6頭の牝馬が出走するが、うち3頭(スリープレスナイト、カノヤザクラ、アルティマトゥーレ)が前売りの時点で単勝1~3番人気に支持されている。
はたして、今年はこうした傾向に沿った結果になるのかどうか。主要なメンバーについて考えてみたい。

アイビスSD1着、北九州記念3着とポイントを重ね、サマースプリントシリーズ連覇を狙うカノヤザクラ。「カノヤザクラにとってはこのレースがGⅠ」という橋口調教師のコメントからもわかるように、ここが目標のレース。当然、次(スプリンターズS)を考えず、目イチの仕上げで臨んでくるだろう。セントウルSは一昨年2着、昨年1着と相性のいいレース。“勝負気配”を重視するならば、きっちりと結果を出す可能性は高い。
気になる点はローテーション。昨年はアイビスSDを制した後、1カ月近くの間隔を取ってセントウルSを勝ったが、今年はその間に北九州記念を1走挟んでいる。「昨年も順調ならば北九州記念を使う予定だった」(橋口調教師)とのことだが、夏に2レースを走ったことによる反動も少なからず懸念される材料だ。調教を見る限りは好調を維持しているようだが、念のためレース直前の状態にも注意を払った方がいいかもしれない。

北九州記念を勝ったサンダルフォンにも、シリーズチャンピオンの可能性が残されている。平坦小回りの実績が光るため、「坂のある阪神コースではどうか?」という見方がされているようだが、北九州記念では以前の差し・追込一辺倒ではなくマクリ気味に好位に進出する走り。脚質の幅を広げてみせた。松永幹調教師も「前走のような競馬ができれば楽しみ」とコメント。立ち回り次第では馬券圏内に入ってきてもおかしくない。
とはいえ、今回は別定のGⅡ戦。斤量も前走より3キロ増となり、メンバーも数段強化される。ここでも結果を残せるようであれば、“遅咲きの本格化”と呼んでもいいかもしれないが・・・。

アイビスSDで2着に入ったアポロドルチェにも、他力本願ながらチャンスは残されている。昨年のGⅠ・スプリンターズSでは5着。潜在能力そのものは評価してもいいだろう。
ただし、この馬の場合、“遠征で結果を出せない関東馬”というイメージが強い。しかも、この夏は新潟と札幌を走り、中1週で阪神という使い方。ローテーション的にもかなり厳しいように思える。

GⅠ・スプリンターズSを目標にしている馬はどうか。

スリープレスナイト(前売り時点で単勝1番人気)は春の高松宮記念以来の出走。その高松宮記念は、“体調不良(ジンマジン)のぶっつけ本番”でありながら、2着という結果を残した。今回も休み明けになるが、春とは違って調整過程は順調そのものとのこと。「結果を出してGⅠへ向かいたい」(橋口調教師)と陣営からも強気の発言が目立っている(同厩のカノヤザクラとワンツーフィニッシュを狙っているというコメントもある)。
問題点を上げるならば、やはり斤量だろう。GⅠ馬とはいえ牝馬の57キロ。加えて、5カ月の休み明けとなれば、たとえ体調がベストであっても実戦でそれなりの影響があるに違いない。
6カ月の休み明けだった前走の高松宮記念の結果を受けて、「GⅠ馬の底力」を高く評価する声も多いが、当ブログ(『高松宮記念・復習』)でも書いたように、あのレースは先行馬と内枠の馬だけで決まったある意味“特殊なレース”。能力通りの結果という見方ができない部分もある。スリープレスナイト自身の高い能力は認めるものの、不利な条件が重なった今回、絶対的な信頼を置けるとまで言い切れるかどうか。

スリープレスナイトに先着して高松宮記念を制したローレルゲレイロ。この馬についての専門紙の評価は一様に低い。休み明けで59キロの斤量。さらに、調整過程も“今イチ”ということで、実際、陣営も「次につながる競馬ができれば」とトーンは低い。となれば、今回は様子見が妥当かもしれない。
もっとも、開幕週の馬場は間違いなくこの馬向きだし、阪神芝も〈1.2.0.1〉と得意にしている。戦前の評判だけで“消し”と決めつけるのは、危険なような気もするが・・・。

高松宮記念3着のソルジャーズソング。この馬も一見すると“次走狙い”のようにも思えるが、鞍上の安藤勝騎手には、サマージョッキーシリーズチャンピオン争いがかかっている。陣営も「GⅠのために賞金を加算したい」とコメント。このレースに対しての“勝負気配”だけを見れば、次走のGⅠを睨んでいる上記2頭よりも上と考えてもいいだろう。
もっとも、良績は京都・中京などの平坦コースに集中。高松宮記念3着についても、前述したように内枠が有利に働いた感がある。7歳馬ゆえに大きな上積みも見込めない。大駆けの魅力もあるが、ヒモの1頭という扱いが無難かもしれない。

近走、力を付けて重賞に挑戦してくる馬にもふれておこう。

前売り段階で3番人気に支持されているアルティマトゥーレ。前走はアイビスSD3着。重馬場ではあったが、持ち前のスピードを活かした競馬だった。キャプテントゥーレの姉でフシキセキ×エアトゥーレという良血。今年に入って一気に才能を開花させて印象がある。3走前の阪神牝馬Sでは10着に敗れているが、これは距離の問題(1400m)という指摘も多い。1200m戦に限れば〈3.1.0.0〉とすべて連対。上がり馬としての魅力は十分だろう。
あとは、相手関係。GⅠ級のスプリンターに対してどこまで食い下がれるかだろう。不利を否めない大外枠、中央でのレースなど課題は多いが、それでも結果を残せるようであれば、今後のスプリント戦線において非常に楽しみな存在になる。

もう1頭、上がり馬として注目されているのがメリッサ。前走、重賞初挑戦となった北九州記念では3番人気に支持された。
ただし、この馬に関しては、まだまだ未知数の部分が多い。現段階では“夏の小倉で好走した馬”という評価しかできないからだ。馬券的には難しいが、どのような走りをするかという点には注目してみたい。

専門紙の印は少なめだが、上位争いをしても不思議ではない馬もいる。
まず、マルカフェニックス。GⅡ勝ちがあるために58キロを背負うが、阪神芝実績〈2.0.3.5〉に加えて、2カ月ぶりの北九州記念を叩いた上積みも見込める。近走は結果が出ていないが、もともと成績にムラのある馬。実績を考えれば、馬券に絡んできてもおかしくはない。
初の1200m戦となるスズカコーズウェイも不気味な存在だ。最終目標はマイルCSで、ここはあくまで“使い出し”かもしれないが、GⅡ・京王杯SC勝ちのある実績馬だけに、距離短縮の効果で激走する可能性もゼロとは言えないだろう。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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