■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■マイルCS・予習

秋のマイル王決定戦、GⅠ・マイルチャンピオンシップ。
もっとも、今年の場合、安田記念の1~3着馬(ウオッカ・ディープスカイ・ファリダット)も、昨年の連対馬(ブルーメンブラット・スーパーホーネット)も不在。メンバー的には“小粒”といった印象が強い。ゆえに、どの馬にも上位にくるチャンスがありそうな混戦模様。馬券の検討はなかなか容易ではない。

前売り1番人気は、今回が引退レースとなるカンパニー(単勝2.6倍)。これまでの実績からも、毎日王冠→天皇賞・秋を連勝中の現在の勢いからも、メンバーの中では頭ひとつ抜けた存在と考えていいだろう。
枠順も近2走と同じく、ロスなく好位につけやすい内枠。調教の動きもよく、「前走のデキを維持」という陣営のコメントの通り、中2週が続いた激走の反動を心配する必要はなさそうだ(一応、直前の気配には注意を払った方がいいかもしれないが・・・)。
不安点をあげるならば、レースの流れが速くなった時の走り。
カンパニーは今年6戦して、うち4戦で連対(3勝2着1回)しているが、いずれもスローペースのレース。逆に4着に終わった2戦(安田記念・宝塚記念)はハイペースの展開だった。安田記念は4コーナー14番手から大外に出して届かずの競馬、宝塚記念は4コーナーで先頭に立ったものの直線で交わされた。
注目したいのは、上がりの数字。連対を果たしたスローペースの4戦は32秒9(9番手から差し切った天皇賞・秋)~34秒9(先行して突きはなした中山記念)の脚を使っているが、敗れたハイペースの2戦は35秒台に落ち込んでいる。つまり、カンパニーという馬は、緩い流れに乗りながら道中脚を溜めて、最後に瞬発力を発揮するレースが得意ということである。
今回は、マイネルファルケが逃げてキャプテントゥーレが番手に続く隊列が予想されるため、それほど速い流れにはなりそうもないが、他馬が競りかけたり後続が早めに動くような展開になると、思わぬ“乱ペース”になるかもしれない。カンパニーがレースの中心馬であることは間違いないだろうが、“取りこぼし”の危険性も頭に入れておきたい。

キャプテントゥーレは、今回と同じ京都・芝・1600mで行われるデイリー杯2歳Sの勝ち馬。戦歴においては2000m戦(皐月賞、朝日CC)での勝ち鞍が光るが、距離短縮がマイナスになるとは思えない。前走の天皇賞・秋は、道中マツリダゴッホとの並走が続き、プレッシャーをかけられ続けたため直線で失速したが、今回は同型馬も少なく、展開面ではかなり有利になった(自分のペースで進めるようになった)と言えるだろう。
もっとも、この馬の場合、中間は天皇賞・秋の疲れが取れず、追い切り後まで出否を迷った経緯がある。はたして、万全の状態での出走なのかどうか。
さらに、先週のエリザベス女王杯で逃げ馬にみすみす勝たれてしまったことから、各ジョッキーに“先行馬マーク”の意識が強くなることも推測される(それゆえ、カンパニーが得意としない速いペースになる可能性も考えられるのだが・・・)。
今回は目標にされるレース。自分の勝ちパターンに持ち込むことができるかどうか。実績面では上位の評価を与えてもかまわないだろうが、過信は禁物だろう。

夏の関屋記念を制したスマイルジャック。毎日王冠と天皇賞・秋は折り合い面の不安を抱えながらのレースだったため、適距離ともいえるマイルに戻ったことは大きなプラス材料だ。
問題は、フルゲート18頭の馬群をいかにさばけるかだろう。3着に食い込んだ春のマイラーズCは10頭立ての少頭数、関屋記念は後方から馬群の外へ出す決め手勝負だった。馬群を割って伸びてきたわけではない。
陣営もそのあたりを意識して、調教では馬の間を抜ける走りを試みていた。あとは、鞍上の三浦騎手がどのような乗り方をするか。馬混みにひるむことなく、末脚のキレを発揮できることが、好走の条件になりそうだ。

前走で富士Sを勝ったアブソリュート。1600m戦では〈5.0.0.2〉の実績を持つマイル巧者である。
もっとも、左回りコース〈6.1.1.3〉に対して、右回りコース〈1.0.1.2〉という数字は気掛かりだし、初の京都コース、デビュー以来2度目の関西遠征も不安材料と考えられる。
加えて、前走の富士Sはレベルそのものが疑問。出走18頭が1秒以内にひしめく混戦であり、勝ち時計の1分33秒3はその前週の500万クラスより0.5秒も劣る平凡なものだった。今回、結果を出すことができれば、マイル戦線の中心馬になれる可能性も見えてくるかもしれないが・・・。

同じく富士S2着のマルカシェンク。スタートが悪く、後方からの競馬を強いられるため結果を出せずにいたが、前走は外枠に入ったこともあり、大外一気の“決めうち”で連に絡んだ。
今回は2枠3番。後方から外へ持ち出すロスが生じるため、陣営も「参ったな」とコメント。京都・外回りコース特有の、直線で空いたインへ飛び込む競馬ができれば活路が見出せるかもしれないが、脚質的には有利な枠とは言えないだろう。

9月の京成杯AHで、牡馬相手にマイル重賞を制覇したザレマ。牝馬だからといって侮れない1頭だ。近走の内容だけを見れば、カンパニーに次ぐ充実ぶりが窺える。好位から抜け出す競馬ができることも強味。調教の状態も良く、追い切りではJC出走予定のオウケンブルースリを圧倒する動きを見せた。
ポイントは前に馬を置いて脚を溜める競馬ができるかどうかだろう。前走(冨士S)のように壁を作らずに外を回ると、行きたがる癖が出るという。インの3~4番手につけるのがベストポジションだろう。
あとは、陣営も公言しているように、馬場が渋った場合にはパフォーマンスが落ちる。雨予報の出ている今回、当日の天候、馬場状態にも注意が必要だ。

休み明け3走目となるスズカコーズウェイ。前走のスワンS(0.4秒差・5着)は間隔が開いた上に8キロの馬体増。今回は調教後の計量でマイナス2キロであるから、しっかりと絞ってきているようだ。
斤量が58キロから57キロになるのも、この馬にとっては好材料。連勝で京王杯SCを制した時が57キロで、それ以後は58キロで着外続き。斤量泣きするタイプなのかもしれない。
短距離志向が強くなった感もあるが、〈4.2.3.3〉の実績が示すように、元々はマイルを主戦場にしていた馬。時計の速い決着になると厳しいかもしれないが、別定GⅡ(京王杯SC)勝ちの実力を発揮できれば、巻き返しがあってもおかしくない。

今回、3歳馬は3頭出走するが、いずれも休み明けを叩いて2戦目となる。
マイル重賞(ニュージーランドT)に勝ち鞍のあるサンカルロ、休み前に連勝でラジオNIKKEI賞を制したストロングガルーダ、朝日杯FS2着のフィフスペトル。古馬相手のGⅠでどれくらいの走りができるか注目したい。
3頭の中で、最も勝負気配を感じるのはフィフスペトル。関東の加藤征厩舎の所属馬だが、除外対象であったにもかかわらず1週前登録の時点でルメール騎手(朝日杯FS2着時の鞍上)を確保。さらに、他の2頭が富士Sを使ったのに対して、この馬は京都に遠征してスワンSを走らせている。輸送を経験させるためだ。皐月賞の時もダービーの時も、「本質はマイラーなので距離が長い」と言われた馬だけに、名手・ルメール騎手の手綱さばきにも期待がかかる。

京都・芝・1600mの適性を、数字だけで検討するならば、ヒカルオオゾラ(京都芝〈3.0.0.1〉、1600m〈4.2.0.2〉)とライブコンサート(京都芝〈1.0.2.0〉、1600m〈5.3.3.6〉)の戦績が光る。
もっとも、ヒカルオオゾラはスミヨン騎手を鞍上に迎えたとはいえ、実際には次週のキャピタルSが目標。追い切りが1本だけという調整過程に不安が残る。
ライブコンサートにしても、安田記念の5着という成績が取り沙汰されすぎている感もあり、近走の走りを見る限りでは強調材料に乏しい(ただし、今秋のGⅠ戦線で今イチの岩田騎手が外目から一発を狙ってくると怖いのだが)。

外国馬2頭に関しては、サプレザの方が評価が高いようだ(単勝3番人気)。先行して粘ったり、後方から伸びたり、自在性を発揮できる脚質も魅力だが、鞍上がペリエ騎手というのも人気につながっているのだろう。
馬場適性についてはなんとも言えないが(サプレザに関しては日本の硬い馬場に向いているという評価も多い)、今回出走する日本馬のレベルを考えると、軽視できない存在かもしれない。

最後にもう1頭、気になる馬をあげるならばサンダルフォン
『セントウルS・復習』でも書いたことだが、同レース後の「テンにもたつくタイプなので、もう少し距離があってもいいかもしれない」という四位騎手のコメントが興味深い。
夏からの連戦による疲労を指摘する声もあるが、前走・スプリンターS(0.3秒差・7着)の後はここを目標に短期放牧。今回、大外枠に入ったことで、末脚勝負に徹することもできる。あくまで展開次第という注文はつくが、メンバー中4位の持ち時計(1分32秒7・4走前)があることからも、一応のマークはしておきたい。


スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。