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■マイルCS・復習

天皇賞・秋に続くGⅠ連覇。
マイルチャンピオンシップは、カンパニーの“最高のラストラン”という形で幕を閉じた。

レースは前半の800mを47秒2で通過(後半は46秒0)。前半のラップの方が速かった近年のこのレースと比較しても、かなりのスローペースだった。
『予習』の中で、カンパニーについて、「思わぬ乱ペースになった場合、道中で脚をためる競馬ができない危険性もある」という旨を述べたが、淡々とした流れになったことで、カンパニーは自分の競馬に徹することができた。
内枠を活かして中団のインをキープ。直線を向いて追い出すと、前を行くマイネルファルケをゴール前できっちり捕らえた。横山典騎手がムチを入れたのは仕掛けの時だけ。後はほとんど持ったままでゴール手前では手綱を緩めるほどの余裕の勝利。格の違いを見せつける、まさに“横綱相撲”だった。
それにしても、今秋のカンパニーの走りは“見事”としか言いようがない。好走するたびに、衰えによる反動が不安視されたが、その都度8歳馬という年齢をまったく感じさせない“強い走り”を見せてくれた。ただただ、頭が下がるばかりである。
「おつかれさま」「ありがとう」
父親と同じように、強い勝ちパターンを持った“カンパニー2世”の登場を心待ちにしたい。

2着には14番人気の伏兵・マイネルファルケが逃げ粘った。
単騎逃げが見込めるメンバー構成に加え、雨の影響で差し馬のキレが鈍ったことなど、展開に恵まれた部分も大きいが、絶妙のペース配分で後続を封じた和田騎手の騎乗とそれに応えた馬自身の走りは、十分に評価できるものだろう。
前週のエリザベス女王杯の結果から、「(今週は)簡単に逃げることはできないだろう」と思い、『予習』ではこの馬を取り上げなかったが、「自分の形に持ち込んだ時の逃げ馬は渋太い」ということを改めて痛感させられた。2週続けて同じ反省をしなければならないというのは、はなはだ情けない結果である。

3着は外国馬のサプレザ。
ペリエ騎手は「外枠に入ったことで勝ち馬よりもコースロスがあった」とコメントし、コレ調教師は「雨が降った影響があった」と語っている。最後は中を突いて伸びてきただけに、条件やコンディションが有利に働いていれば、際どい勝負になっていたかもしれない。スタートから好位を取るために若干掛かり気味の走りになったようだが、レースの走りそのものは、戦前の評価以上に“なかなかいい馬だな”と思わせる内容だった。

4着のキャプテントゥーレには不満が残る。
一番の疑問は、マイネルファルケの番手に控え、直線で射程圏に捕らえながら外側へ進路を取ったことだ。
川田騎手のコメントによれば、「馬場のいい所を通らせるというレース前の指示通り」ということだが、馬体を併せる形にしていれば直線で伸びを欠くことはなかったのではないだろうか(実際、川田騎手も「併せた方がよかった」と述べている)。外目に出した後、馬がフラついたのは、集中力が切れたからだろう。スムーズに流れに乗って、脚も残していたように見えただけに、残念な結果である。

それ以上に残念に思えたのは、アブソリュート(5着)とスマイルジャック(6着)。
アブソリュートはメンバー最速の上がり・33秒0で突っ込んできたが、位置取りがあまりに後方すぎた。カンパニーが動くのを見てから仕掛けても勝てるわけがない。田中勝騎手も「もう少し前で競馬がしたかった」とコメントしているが、もっと積極的な競馬をしてほしかったというのが正直な気持ちだ。
スマイルジャックも同様。距離短縮で折り合いもついていたし、内を突いてきた直線の走りにも進歩は窺える。しかし、後方13番手からの追い込みでは“勝ち負け”には加わることはできない。「前が開かなかった」(三浦騎手)とのことだが、馬群が壁になることはフルゲートのマイル戦ならば想定できたはず。
アブソリュートもスマイルジャックも、外目の枠を引いたために後方からの競馬になったわけではない。折り合いを重視して末脚にかける作戦が間違っているとは思わないが、好位を取って果敢に攻めていくレース(言い換えれば、カンパニーを負かしにいくレース)を見せてほしかった。

雨に泣かされた・・・ザレマ、スズカコーズウェイ、マルカシェンク。
枠順が外過ぎた・・・サンカルロ、ライブコンサート。
経験が足りない・・・フィフスペトル、ストロングガルーダ。
距離が合わない・・・トレノジュビリー、サンダルフォン。

陣営はそれぞれ敗因を分析している。
しかし、「これがGⅠの戦いなのか?」という物足りなさが残ったのも事実。
カンパニーの強さは別格としても、オープン勝ちすらなかったマイネルファルケが2着に逃げ粘るというのはどうなのだろうか。
「2週続けてファンに失望を与えるレースが行われた」と、辛口の意見を述べる評論家も少なくない。
マイル戦線の中心となる強い馬が現われることを願うばかりである。

最後に自分自身の反省を・・・。
この2週は“読み”がすべて裏目になった。
手に汗を握るような好勝負を期待したために、自分の望むレース展開に固執しすぎたのが原因だろう。
大逃げのクィーンスプマンテも、単騎逃げのマイネルファルケも、後続の差し馬の力量を判断して展開を検討していれば、押さえておかなければならない穴馬だったはずだ。
しかし、ゴール前の息詰まる接戦(=好勝負)を期待して、それを前提に展開を予想すると、人気薄の逃げ馬が残るシーンは見えてこない。
“好レースを期待する気持ちは持ち続けていたいが、気持ちに流されすぎると間違った予想になる”ということ。
しっかりと肝に銘じておきたい。


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■コメント

■復習 [ECO]

安東さま 毎度です。いやいや前週の後遺症とゆうか、トラウマとゆうか 展開をよんでは前週は別的な考えで頭からはずしてしまい馬券を買う、また今週も亡霊と戦いながら展開を読んでいきます。早くフルスイングしたいです。

■カンパニーおめでとう! [うに]

こんばんは。

カンパニーは善戦止まりのイメージがあったので、正直ここまでやれるとは思わなかったです。

私が買った5頭は、掲示板にすら載れず…

今回は押さえておきたい馬ばかりで、考えれば考えるほど、頭がフリーズしてしまい、そんな時に、直前の10Rで外枠の馬が伸びてきたのを見て、内枠全て消してしまいました。(見なきゃ良かった…)

逃げ馬は押さえておく、というのも嫌だし、外国馬の競馬のレベルもさっぱりわからないし、なので、外枠に注目していたにもかかわらず、2・3着馬は選べませんでした。


一応、「予想」はしているつもりなんですが、『木を見て森 を見ず』みたいな感じで、全体を掴むのが難しいです。
まだ展開が読めないって事です。

また、『ツボ』を読んで、出直してきます!!

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です。

ブログにも書いた通り、この2週は大反省会です(苦笑)。
終わってみれば、理由はわかるんですけどね。
でも、あえてグチを言わせてもらえるならば、スカッとした後味のいいレース=名勝負を見たいですね。

今週のJCに期待したいと思います。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

カンパニーは1頭だけ力が違っていましたね。
スタート後の上り坂でのポジションを見て、「ああ、勝ったな」って思いました(笑)。

今回も展開が読みづらかったですね。
うにさんは「押さえておきたい馬ばかり」とおっしゃていますが、
言い換えれば、カンパニー以外は力の差を判断しにくかったということだと思います。

「予想とはそのレースで能力を発揮できる馬を見つけること」(競馬のツボ)

私も改めて“もっと勉強しなくては”と思っています。

■ありがとうございます。 [うに]

初心に帰って、また頑張ります!
でも、ジャパンカップは豪華メンバーで、冷静に判断できるかどうか…
私は、女の闘いに注目しています。

■アブソリュートが来れば… [ジェシー]

マイネルファルケとアブソリュートの2頭軸からカンパニー他、ヒモ3頭で流しました。競馬のツボを読み自分に合った競馬新聞を探し、買う馬と買わない馬の理由をノートに書き、結果と照し合わせて反省会と…。 3週目に入って今回、非常に競馬が楽しくなってきました!馬券はハズレましたが、着実に馬券上手?になってきてるのでわ?と嬉しくなりました(笑)今年中に10馬券取りたいです。毎回ブログ楽しみにしてます。

■ジェシーさんへ [安東 裕章]

はじめまして。
コメント、ありがとうございます。

ファルケとアブソリュートの2頭軸ですか!
惜しかったですね~!

競馬が楽しくなると、予想にも力が入りますよね。
これからも大いに楽しんでいきましょう!
高配当的中の朗報をお待ちしています!

■横綱相撲でした [電気羊]

まずはカンパニーに最大級の賛辞と労いの言葉を贈るべきでしょうね。
本当に見事でした。やはり素直にカンパニーの単複が正解でした。
実際はキャプテントゥーレを狙っていて、一瞬は「単勝いただき!」と思いましたが、全く伸びずじまいでガッカリ。併せた方が良かったようですね。
それにしても、ミスとまでは言わないまでも、消極的とも思える騎乗で馬が力を出し切れないレースが、よりによってGⅠで続くとは……。

しかし、いずれにせよ最重要は自らの予測をレベルアップさせること。倦まずたゆまずやっていくしかないですね。


■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

カンパニーは本当に素晴らしかったですね。
もうあの走りを見れないのかと思うと、少し寂しくなります。
キャプテントゥーレは、外に出したのが裏目でしたね。
勝つチャンスのあった流れだっただけに、惜しい結果でした。

煮え切れないレースが続きましたが、今週こそいいレースを期待したいですね!
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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