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■日経新春杯・予習

京都・芝・2400mで行われる、ハンデGⅡ・日経新春杯。
フルゲートに満たない12頭立てではあるが、前日売りの段階で単勝1ケタ台に5頭がひしめく混戦模様。斤量差(上下差7.5キロ)もあることから、“一筋縄ではいかないレース”といった印象だ。

人気になっているのは4歳牡馬の2頭。
まず、クラシック戦線での好走歴があり、秋からの古馬混合戦では5戦連続で馬券に絡んでいるトップカミング(近4走は連続連対中)。
3歳春の時点では「善戦はするものの勝ち切れない詰めの甘さ」が目立っていたが、そのイメージを払拭したのが、2着馬に0.7秒差をつけた3走前の晩秋特別(東京・芝・2400m)。それまでは好位から流れ込む形が多かったが、このレース以降は決め手を活かす走りが持ち味となり、馬群を抜け出してからさらにひと伸びできる“強さ”も見せるようになった。
前走のオリオンSでも最速の上がりをマーク。形式上は昇級戦となるが、“キレ味勝負”ならば重賞でも通用する素地があるとも考えられる。55キロの斤量は前走より1キロ減で、恵まれた印象も強い。
不安点をあげるならば、ローテーション。
この馬の場合、昨年の11月以降、4レース連続で中1週のレースを走っている。今回は約1カ月の間隔が空いた。ひと息入れたことによって、リフレッシュ効果は見込めるだろうが、その一方で、これまでの連戦の疲労が休養によって一気に噴き出したのではないかとも懸念される。特に、精神面において、「一度緩んだ集中力が戻っているかどうか」が心配だ。パドックでの気合乗りなどには一応の注意を払った方がいいかもしれない。

8カ月の休み明けとなるベストメンバー
皐月賞5着の実績があり、ダービートライアルの京都新聞杯を制して“いざ本番”という時に骨折が判明した。
今回に関しては、中間の調整も順調で、新聞各紙の追い切りの評価も高く、態勢は整ったと判断してもいいだろう。ハンデは56キロ。同世代のトップカミングよりも1キロ重い斤量は、潜在能力の高さを測る目安とも思えるし、京都新聞杯で2着に破ったデルフォイが先日の中山金杯で4着と好走したことも、間接的な比較ではあるが、この馬の実力の評価につながっているようだ。
ただし、骨折放牧明けは、常識的に考えれば“割り引き”であることは間違いない。昨年のクラシックの主役だった馬たちが休養や引退に追い込まれた分、この馬に対しての期待が人気に反映されている感もある。アッサリ勝つだけの実力の持ち主かもしれないが、馬券の主軸に据えるだけの信頼性があるとまでは言い切れないだろう。

昨年夏あたりから、牡馬混合戦での好走が目立ち、頭角を表わしてきた5歳牝馬のメイショウベルーガ
前走の愛知杯では、1番人気に支持されながら3着に終わったが、前残りの競馬で外から追い込んでの0.1秒差で“負けて強し”という評価も多かった。もとより、得意としない小回り中京コースでの結果。広い京都コースへの条件変更は、この馬には大きなプラスと言えるはずだ。
2走前、3走前は、ともに今回と同じ京都外回りコースで33秒台の末脚を披露。決め手を活かせる展開になれば、馬券圏内の有力候補であることは間違いないだろう。
あとは、京都・芝・2400mの適性がどうか。コース実績は〈2.0.0.4〉、距離は初。京都・芝・2200mでは勝ち鞍があるものの、長距離路線を主戦場としてきた馬ではない。そのあたりをどのように判断するかが、取捨選択のポイントになりそうだ。

トップハンデの57.5キロを背負うサンライズマックス
重賞3勝の実績馬だが、いずれも1800~2000m戦におけるもので、今回のレースがこの馬にとっての適鞍であるかどうかを疑問視する声も多い。
もっとも、近走でのこの馬の好走は、4走前の天皇賞・春(芝・3200m)4着と2走前のアルゼンチン共和国杯(芝・2500m)4着。現状では、長距離で決め手を活かす競馬の方がこの馬向きという考え方もできる。
サンライズマックスに関しては、多くの専門紙の指摘にもある通り、レース前のイレ込みが問題視されている。陣営のコメントにも「当日、落ち着いていれば・・・」という但し書きが付き、当然ながら、直前の気配の確認が必要になりそうだ。と同時に、テン乗りの武豊騎手がこの馬をどのようにコントロールするかにも注目したい。

昨年のこのレースを逃げ切り勝ちで制したテイエムプリキュア
49キロの軽ハンデも味方したが、後続が脚を溜める下り坂で一気にスパートをかけた作戦も見事だった。
今回は54キロでの出走となるが、他の有力馬が後方から“決め手勝負”に徹するタイプだけに、前々で勝負するこの馬の粘り込みも頭に入れておいた方がいいだろう。
この馬の弱点は、前走の有馬記念のように、他馬が早めに競りかけてくるとレースをやめてしまうこと。自分のペースで走ることができれば、エリザベス女王杯の時のように番手でも辛抱できる。今回は同型のドリームフライトがいるため、単騎逃げは難しいかもしれない。どのポジションで、後ろにどれくらいの差をつけるか。展開面での検討が重要になるだろう。

サンライズマックスと同じく、トップハンデの57.5キロを背負うインティライミ
明け8歳になるが、実績面を考えればこの斤量は当然とも思える。前走のジャパンカップは14キロ減の馬体重の影響が大きかったようだ。陣営も「一気に絞りすぎた」というコメントを残している。
ただし、今回馬体が戻っていたとしても、近走の“精彩のなさ”はやはり気掛かりだ。〈2.0.1.2〉と得意としている京都コース(芝・2400mは3年前に京都大賞典を勝った舞台)で往年の力を発揮できれば上位への食い込みも可能だが、年齢的にも一変は難しいのではないだろうか。

前走、GⅡ・ステイヤーズSで2着に入ったゴールデンメイン
10歳とはいえ、長期休養を挟んでいるために、レース数はさほど多くない。昨秋の休み明け以降は、3着→4着→2着といずれも好走。ハンデも前走より3キロ減の54キロと、メンバー中一番の“下げ幅”だ。
キレる脚がないため、直線の決め手勝負になると分が悪いが、後続が牽制し合って前が残るような展開になれば、好位からの粘り込みによって結果を出す可能性も十分考えられる。
もっとも、先にあげた昨秋復帰後の3戦は、「豪雨」「不良馬場」「やや重の超スロー」といった、他馬にとって不利な条件での好走であったことも事実。良馬場の時計勝負になった場合にどうか。京都芝実績〈0.0.1.6〉という相性の悪さも気になる。

年明けの万葉Sから中1週で臨むマンハッタンスカイ
前走はプラス10キロの馬体増。この中1週で絞れていれば、もう少し走れるはずだ。
とはいえ、近走は2ケタ着順続き。ハンデに恵まれたわけでもなく、現状では厳しい戦いを強いられそうだ。

テイエムプリキュアが番手に控えた場合、ハナを切ると思われるのが、軽量50キロのドリームフライト
近走の戦績や、〈1.0.0.9〉という京都実績からは、強調できるものは乏しいが、テイエムプリキュアが前で残るというビジョンを立てるならば、この馬も一緒に粘り込むケースも考えられる。つまり、エリザベス女王杯のクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの“行った・行った”と同じことが起きる可能性もあるということだ。
あくまで“後続の有力馬が脚を溜めて牽制し合う”という前提の上でのものだが、「後ろが届かない」という展開を重視するならば、“消せない1頭”だろう。

もう1頭、人気薄で面白そうなのがセラフィックロンプ
牝馬限定のハンデ重賞・愛知杯勝ち(2008年)の実績はあるものの、ここでは格下感が否めないし、距離に関しても未知数と言わざるを得ない。
しかし、スローペースの好位から33秒2の脚を使って0.1秒差の6着に踏ん張った2走前の新潟記念のレースぶりを評価する声もある。前走の愛知杯も同じ形のレースができたものの、休み明けの分伸びを欠いた。
叩き2戦目となる今回、直線で先に抜け出して後続に差をつける脚を使えるようならば、馬券圏内に残る可能性もあるかもしれない。


中山で行われる3歳GⅢ・京成杯は、エイシンフラッシュ、レッドスパークル、アドマイヤテンクウの三つ巴の様相になっているが、他馬が割って入る可能性も十分にあると思われる。
特に、新馬戦を勝ってここに駒を進めてきた組には、上積みが期待できそうだ。
距離が伸びて良さそうなブルーグラスとアースステップ。時計的には評価が低いが、今回と同じ中山・芝・2000mを勝ったタイムチェイサーも検討の対象にしておきたい。
他では、デビューから3戦すべて2000mを使われているログ。前走は逃げ切り勝ちだったが、本来は前々で器用に立ち回るのが持ち味の馬。中山コース向きの走りのようにも思える。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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