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■AJCC・予習

新春の中山開催最終日を飾る、別定GⅡ・AJCC。
はじめに、このレースの傾向を1点だけあげるならば、中山芝コースの実績がモノを言うということ。近3年の勝ち馬を見れば一目瞭然で、2007年のマツリダゴッホ、2008年のエアシェイディ、2009年のネヴァブションと、中山で良績のあった馬が結果を残している。中山向きの“勝てる走り”ができるかどうかという点が、ひとつの目安になりそうだ。
さらに、今回の出走馬13頭の顔ぶれを見てみると、過半数の7頭が前走で中山金杯(4頭)か有馬記念(3頭)を走っている。したがって、該当馬に関しては、「金杯と有馬記念がどのようなレースであったか」、そして「その中でどのような走りを見せたか」についての検討が必要になってくるだろう。

前日売りの段階で単勝1番人気(2.9倍)に支持されているのは、キャプテントゥーレ
重賞3勝の実績があり、2008年の皐月賞馬。その後、故障のために1年以上の休養を余儀なくされたが、復帰後2戦目にしてGⅢ・朝日CCを制覇。重賞戦線での活躍を期待できる能力の高さを示した。
今回は鞍上にルメール騎手を確保しての遠征。追い切りにも跨り感触を掴んだとのことで、「賞金を加算するために勝ちに来た」と見るのが妥当だろう。
もっとも、2200mの距離に関しては未知数。芝・2000mでは2勝をあげていることから、「小回りの中山ならばあと1Fは辛抱できる」という意見も多いが、昨年夏の復帰戦にマイルの関屋記念を選び、秋にはGⅠ・マイルCS(0.2秒差の4着)を目標にした使い方を考えると、今回の2200m戦への出走には若干の違和感を覚える。
もちろん、昨年暮れの有馬記念に登録(除外)した経緯を踏まえれば、陣営が中長距離路線を視野に入れているとも考えられる。しかし、だからと言って、馬自身にその“適性”が備わっているとは言い切れない。少なくとも、データ的には、前走でマイルCSを走ってAJCCで馬券に絡んだ馬は、過去10年・30頭中1頭もいない(前走1600mを走って馬券圏内に入った馬は3頭のみ)。
とはいえ、今回好走すれば、今後の選択肢が広がるのも事実。渋太く先行して直線抜け出しから後続を突きはなす、この馬の持ち味を発揮できるかどうか。まずは走りに注目したい。

前走、中山金杯で2着に入ったトウショウシロッコ
昨年のこのレースの3着馬であり、中山・芝・2000~2200mは<1.3.3.3>と、複勝率7割の数字を残している。適性は十分だ。陣営は「重賞を取る最後のチャンス」ともコメント。得意のコースだけにチャンスはあるだろう。
ただし、この馬の場合、展開に左右される部分が大きい。前走の金杯にしても、5F過ぎから一気にペースが上がり、結果的には“末脚のキレ”がモノを言う流れになった。実際、この馬の4コーナー通過は12番手。先行馬が苦しくなったところに突っ込んできたという見方もできる。付け加えるならば、3走前の福島記念2着も、5走前のアイルランドT2着も、いずれもハイペースに乗じた結果だった。
内の2番枠に入ったことで、前に馬を置いて脚を溜める競馬はしやすくなったとも思えるが、ペースが緩く落ち着いた流れになると、2走前のディセンバーSのように、脚を余したままで終わるかもかもしれない。

金杯で4着と健闘した4歳馬のデルフォイ
こちらは、トウショウシロッコとは違って、先行して粘った上での結果だった。7カ月の休み明けではあったが、厳しい展開の中でも直線では一旦先頭に立つ走り。しかも、古馬との初対戦であったことを加味すれば、十分な内容だったと言えるだろう。
問題は反動の有無。順当に上積みを見込めれば、前走以上の走りも期待できそうだが、休み明けの激走の後だけに、状態面に一抹の不安はある。もっとも、陣営によれば、2月20日の京都記念への出走も考えた上でのレース選択ということであるから、さほどの心配はいらないのかもしれないが・・・。

中山金杯では3番人気に支持されながら11着に敗れたゴールデンダリア
それまで中山芝は<1.2.2.0>と得意としていたし、レースでは外目からマクリ気味に進出し、直線入り口では抜群の手応えに見えていただけに、意外な大敗だった。
それに関して、陣営は「早めに動きすぎた」とコメントしているが、もともとマクるような走りをする馬ではないだけに、中山コースにおける“正攻法”の走りが裏目に出たようにも思える(3歳時にセントライト記念2着に入った時も直線だけの競馬だった)。
今回、巻き返しがあるとすれば、直線まで脚を溜めて一気に差し切る競馬ができた場合だろう。その意味では、トウショウシロッコと同様、展開に左右される面が大きい。『金杯』のブログにも書いたように、馬込みが苦手の馬。騎乗実績<1.2.1.3>の柴田善騎手が、この馬をどのように操るかがカギになりそうだ。

金杯10着のダイワワイルドボア
着順は2ケタでも、0.5秒差であったことは注目できるかもしれない(ただし、4コーナー15番手というポジションを考えると、差し馬向きの流れに恵まれた感もあるが)。陣営は「距離が短かった分、置いていかれたし、馬も余裕残しの作りだった」とコメント。ならば、条件的には前走よりも有利という見方もできるだろう。
好走があるとすれば、セントライト記念を制した時のように、3~4コーナーでポジションを上げていく競馬ができた場合。その点では、今回、当時の鞍上の北村宏騎手に戻るのはプラス材料だと思える。
前々走のステイヤーズSが0.4秒差、前走の金杯が先にも書いたように0.5秒差。数字的には復調の兆しがあるだけに、一変の可能性はゼロとは言えない。

暮れの有馬記念で5着に入ったマイネルキッツ
リーチザクラウンの逃げによってハイペースになった有馬記念は、先行馬には苦しいレースだった。その中で、10→6→5とポジションを上げて見せ場を作り、最終的に掲示板に残ったのは、GⅠ馬の底力と見ることもできる。
昨年の天皇賞・春を勝って以来、馬券に絡めずにいるが、今年も日経賞から春天連覇を目指すと公言している以上、このレースでは結果を出しておきたいところだろう。
陣営も“勝負”を意識してか、今回はこれまでのポリトラックから坂路調教へ変更。馬に負荷をかけて“闘志をあおる”ことにもを置いているとのこと。鞍上が主戦の松岡騎手に戻るのも好材料だ。
問題は59キロの斤量。この馬自身が克服できるかどうかよりも、他馬と比較した場合、やはり不利は否めない。ともあれ、春天を占う意味でも、この馬にとっては重要な一戦になることは間違いない。

有馬記念9着のシャドウゲイト
結果としては、勝ち馬に2.7秒差をつけられる大敗ではあったが、ハイペースの中でこの馬本来の先行する競馬ができたことは収穫だったはずだ。もとより、中山芝は<3.2.0.6>の実績があるコース。昨年の金鯱賞で2着に入った時にように、好位で流れに乗るレースができれば、大駆けがあるかもしれない。

有馬記念では12着に敗れたネヴァブション
昨年のAJCCの勝ち馬ではあるが、それ以降は掲示板に載ることもできていない。そもそも、昨年のレースはスローペースを見越して先行策に出た横山典騎手による“技あり”の勝利。近走、道中のポジションが下がっていく走りを見ると、「叩き3走目で横山典騎手に手綱が戻る」というプラス材料があるとはいえ、一変まで期待できるかどうか(状態面はかなり上がってきているということなので軽視は禁物かもしれないが)。
結果はともかく、展開面での可能性を考えると、2008年のJCで見せたような“逃げ”に転じるケースがあるかもしれない。

一昨年のダービー以来、1年8カ月ぶりのレースとなるアドマイヤコマンド
11月に帰厩した後、じっくり乗り込まれているとはいうが、やはり長期のブランクは割引だろう。まずは、今後につながる競馬を期待したい。

人気薄から1頭あげるならば、ベルモントルパン
1600万勝ちからの別定GⅡ挑戦は、さすがに敷居が高いし、前走の逃げ切り勝ちもスローに落とした展開の利があってのもので、時計的にも強調できない。
ただし、今回、大逃げを打った場合に限っては、残り目があるかもしれない。というのも、番手で競馬をすると思われるキャプテントゥーレは距離に課題があるため、自分のペースで折り合いに専念するのではないかと思われるからだ。
あくまで、仮定の上での話だが、ベルモントルパンだけがハイペースの走りをして、番手以降がスローという展開になれば、面白いかもしれない。


京都のダートGⅢ・平安Sは、復調度も含めてウォータクティクスの走りがポイント。
アドバンスウェイと無理にハナを奪い合う形になるようであれば、乱ペースになり、上がり3F・35秒台の脚を使えるダイシンオレンジや“後方決め打ち”のトーセンアーチャーが台頭する可能性が高くなりそうだ。
位置取りの自在性があり、マクリの競馬もできるネイキッドや、相手関係を考えて、次週の東京・根岸Sからこちらへ目標を変えたダイショウジェットあたりも圏内候補。前走、東京大賞典で3着に好走したロールオブザダイスは、冬の京都ダートに見られがちな“速い時計”に対応できるかがカギだろう。
大穴は“忘れた頃に激走する”メイショウシャフト。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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