■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■AJCC・復習

堂々の連覇達成!
GⅡ・AJCCは5番人気の7歳馬・ネヴァブションが昨年に続いての勝利を飾った。

レースは前半1000mが60秒5、後半1000mが59秒7という緩みのない平均ペース。紛れの生まれにくい流れであり、言うなれば、“底力”の試されるタフな一戦だった。実際、勝ち時計の2分12秒6は、昨年のタイムを1秒3も上回る優秀な数字。1~3着馬が「中山芝実績5連対以上の3頭」ということからもわかるように、“適性=中山芝コースで発揮できる能力”が結果につながったレースだったと言えるだろう。

それにしても、ネヴァブションの“復活”は見事だった。
序盤から無理なく好位置(5番手)をキープし、内々をロスなく進み、3~4コーナーからマクリ気味に進出。直線で前を行くシャドウゲイトを射程圏内に捕らえると、ゴール前でねじ伏せるかのように差し切る“横綱相撲”。着差以上に強い勝ち方だった。
このレースを含めて、この日5勝と“乗りに乗れている”横山典騎手の好騎乗(位置取り・仕掛けどころ)も光ったが、それ以上に評価したいのは、伊藤正厩舎の“厩舎力”。まったく見所のなかった近走とは別馬のような出来の良さだった。
同厩のエアシェイディについても言えることだが、「目標のレースに向けた仕上げの技術」には本当に頭が下がる。『予習』の中で、「叩き3走目で横山典騎手に手綱が戻るというプラス材料があっても一変まではどうか?」と書いたが、まさかここまで最高の状態で最高の走りを見せてくれるとは・・・。読みの甘さを素直に反省したい。
次走は3月の日経賞が濃厚とのこと。“中山巧者”ぶりを考えれば、有力馬の1頭になることは間違いないだろう。7歳とはいえ、うち2年は故障のために休養していた馬。まだまだ活躍を期待できそうだ。

2着は9番人気の伏兵・シャドウゲイト。
『予習』でもふれたように、前走・有馬記念で久々に見ることのできた“持ち前の先行力”が、このレースでもしっかりと活かされた。田中勝騎手も「有馬記念で厳しいレースをした経験が実を結んだ」とコメント。自分のペースで走れたことで、国際GⅠ馬の底力が発揮できたということだろう。
『競馬のツボ3』の「レースサンプル」では、金鯱賞で一変した好走理由(2着)を取り上げたが、その時は“前走・大阪杯で久々に34秒台の上がりをマークして復調の兆しを見せた”というものだった。シャドウゲイトに限った話ではないが、前走で見せた復調の兆しというものには、今後も注意を払うようにしていきたい。

トウショウシロッコは上位2頭に3馬身半離された3着。
道中の位置取りもよく、直線では内から伸びてくるようにも見えたが、最後は逆に突きはなされてしまった。
「もう少し馬体が絞れていればキレも違った」という意見も出ているようだが、重賞を勝ち切るためには、自分から動いて勝ちにいく“自在性”がほしい。今回に関しても、道中脚を溜めて直線だけの競馬といった印象。そのあたりが、直線入り口で前を行く馬に取り付いたネヴァブションとの差と言えるだろう。
もっとも、この条件(中山芝・中長距離)では、確実に上位にくる“堅実派”であることもたしか。ある意味、軸としては最適の馬かもしれない。

4着には大外から差してきたマイネルキッツ。最後は一瞬“オッ”と思わせる脚を見せてくれたが、松岡騎手のコメントにもあるように、「この距離は少し短かった」ようだ。
スタートで出負けして後方からの競馬になったのも誤算。この点は59キロを背負ったっために行き脚がつかなかったことが原因かもしれない。春天を勝った時のように、好位のインをロスなくまわり、直線で抜け出すのがこの馬の持ち味。今回は自分の競馬ができなかったということだろうが、ここ数戦も同じようにポジションが悪くなっているのは少々気掛かりだ。

1番人気に支持されたキャプテントゥーレは11着に敗退。マイナス12キロの馬体減の影響もあったかもしれないが、ルメール騎手も「距離が長いようだ」とコメントしているように、やはり適条件ではなかったようだ。ブログの冒頭にも書いたように、今回は流れにムラのない底力が問われるレース。初距離を走るには厳しい内容だったに違いない。
加えて、有馬記念を除外になり、マイルCS以来の実戦になったことで、調整面における影響があったとも考えられる。結果論ではあるが、1番人気に支持されるだけの信頼性は乏しかったと言わざるを得ないだろう。

期待の4歳馬・デルフォイも、今回は見せ場なく終わった(6着)。
この馬に関しては、条件云々よりも、経験の少なさが敗因になったように思える。常に自分に有利なポジションで競馬をできるようになるためには、強いメンバーと揉まれる必要があるだろう。その意味では、GⅡの厳しい流れを経験したことは、今後の糧になると考えたい。



スポンサーサイト

■コメント

■熟年も頑張りますね。見習わねば。 [うに]

こんばんは。
AJCCの掲示板を占めたのが熟年ばかりで、若いのがいないとは。ネヴァブションは一応買い目に入れてましたが、馬券は若い馬中心で構成したので失敗しました。
キャプテントゥーレのルメール騎手が、またやらかしてくれそうな期待をしていました(笑)。

平安Sは予習で取り上げていたので、ダートは苦手ながらも買ってみたところ、馬連が当たりました! ありがとうございます♪
苦手だからと敬遠していたのですが、芝と比べて難易度はどうなんでしょう?
私には難しく感じます。(でも芝の的中率も良ろしくないんですけどね)(苦笑)。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
馬連的中、おめでとうございます♪(2週連続ですね!)

AJCCは高齢馬の底力がモノを言ったレースでしたね。
若い世代の台頭がなかったのは、たしかに淋しい結果ではありましたが、今回は“適性の差”が出たと思います。

うにさん、ダートは苦手なのですか?
でも、一般的には「ダートよりも芝の方が難しい」と言われることの方が多いんですよ。
その理由としては、「馬場状態に左右されにくい」「隊列が決まるとそのまま結果につながることが多く(特に短距離ダートの場合)、芝よりも展開の紛れが少ない」といったことがあげられています。
“苦手意識”など持たずに、これからは馬券に挑戦してみたらいかがですか?
芝のレースとは、着眼点が異なる部分もありますが、きっと面白いと思いますよ。

■参考になりました。ありがとうございます。 [うに]

ダートの方が予想しやすかったんですね。競馬の面白さの半分を知らないままでいるところでした。ご丁寧な解説、ありがとうございました。来月のG1が楽しみです。

■AJCC杯 [電気羊]

今回は“来ても納得、でも買いづらい二頭”で決まったって印象です。
予定通りトウショウシロッコから入れば的中の可能性もありましたが、ご指摘のように脚質・展開面での不安が先立ちましたし、キャプテントゥーレ、マイネルキッツ、ネブァブションも軸候補と考えましたがマイナス面が目立ち、結局勝ち馬のイメージが湧かぬままに馬券購入。こういう時は必ず外します(笑)

それにしても中山はコース適性がものをいうのだなと、あらためて感じました。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

おっしゃる通り、今回のAJCCは“信頼できる軸馬”“勝ちをイメージできる馬”を見つけにくいレースだったと思います。
トウショウシロッコにしても、複勝圏内に入る確率は高そうにも思えましたが、アタマからは狙いにくい・・・。
買い目の組み立て方が難しかったですね。
『復習』にも書いたように、適性の高い馬が上位に来たということは、能力が問われるタフなレースだったからではないでしょうか。

■Re: AJCC・復習 [こんばんはです]

こんばんは
わたしは 競馬のツボ3を買って ここを知りましたが
その他 2冊も ほしくって 本屋に 今 行って来たところです・・・が ない v-12
ネットで買えば・・なんて 言われそうですが
ネットで買うのは あんまり好きじゃない・・・
この系列の本屋なら 売ってるよ とか ありますでしょうか?? 
う~~ん やっぱ お取り寄せ でしょうか?
本を本屋でお取り寄せ なんて したことないから
きんちょ~~!!
もしよろしければ 教えてくださいまし!!
このブログが 本の売り上げに一役かっている 
私はその 一人です 
いつまでも 続いていくよう 願ってます
がんばってください!!

■こんばんはです さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

『ツボ』の1と2は刊行されてから日が経っていますので、なかなか見つからないかもしれませんね。
私も詳しくは知りませんが、ジュンク堂書店はけっこう多めに取り扱ってくれているみたいです。
ネットで買わないとなると、やはり本屋さんで注文していただくしかないのでは・・・?

いろいろとお気遣いいただきありがとうございます。
ブログもできる限りがんばって続けていきたいと思います。

■北山ステークス [うに]

こんにちは。
ワイドですが、タートルベイとディアプリンシパルで的中しました!
欲を言えば、タマモクリエイトが入着していれば、あるいは、クリュギストを消さなければ、3連複も当たってたのに。でも、言えばキリがないですよね。
ダートは苦手だと書きましたが、ただの食わず嫌いだったようです(笑)。安東さんのおかげで、思い込みが払拭されました。ありがとうございます!
ちなみに、東京新聞杯は、迷いすぎて時間切れ。結果的に、損せずに済みました(笑)。
でも、固い馬券を外すなんて、センスがないんですかねぇ。穴党でもないんですけど。

お忙しいとは思いますが、読んで頂いて、ありがとうございました。予習、楽しみにしてます。

■管理人のみ閲覧できます []

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
的中、おめでとうございます♪

GⅠレースにダートが2つしかないこともあって、ダート戦はどうしても“地味”な感じに見えてしまいますが、レースを予想する楽しみは同じだと思います。
これからもその調子でがんばってください!

■こんばんはです さんへ [安東 裕章]

コメントが「管理人のみ閲覧」になっていましたが、じっくりとコメントを読ませていただきました。

『競馬のツボ』という本に出会えたことを喜んでいただいている方は他にもおられますが、著者の立場から言わせていただくならば、自分の書いたものがそうした読者の方々に出会えたこと、お手元に届いたことを非常にうれしく思っています。

本当にありがとうございました。

■お返事ありがとうございます。 [うに]

お疲れのところ、お返事を下さって、ありがとうございます。的中したのが嬉しくて仕方なかったので、予習を書かれる日なのにコメントを送ってしまい、申し訳なく感じてます。
安東さんのおっしゃるように、ダートには地味な印象がありました。グランプリでもあれば、もっと面白くなるのに…

また、解らないことが出てきたら、教えて下さいね。
■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。