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■根岸S・予習

東京・ダート・1400mで行われるGⅢ・根岸ステークス。
今開催の最終週に行われるGⅠ・フェブラリーSの前哨戦という見方をされることも多いが、実際には、“根岸S出走→フェブラリーS連対”という馬は、2005年のメイショウボーラーを最後に出ていないのが事実。
したがって、ひとつの考え方としては、「GⅠへの叩き台」の要素が見え隠れする馬よりも、「ダート1400mがベスト(もしくは東京ダート1400mが適鞍)」という“このレースが目イチ”の馬を重視した方がいいかもしれない。

前日売りの段階で1番人気に支持されているのは、サマーウインド
ダートに限れば門別時代から5戦して5連勝中。前2走はともに2着馬に5馬身差をつける強い勝ち方を見せた。通常、クラスが上がるほど力が拮抗することを考えれば、1000万、1600万を大差で連勝するのは驚異的。重賞初挑戦ではあるが、潜在能力の高さを推測すれば、人気になるのも当然と言えるだろう。
課題をあげるならば、東京・ダート・1400m戦で要求される持続力。
ここ2走の1200m戦は、スピードの違いだけで圧勝できた感もあるため、直線の長い東京コースをクリアするには、そのスピードをどこまで持続できるか(あるいは、さらに加速できる二の脚を使えるか)がカギになる。前走でもいくぶん掛かり気味の走りを見せていただけに、1F延長もポイント。3走前に京都・ダート・1400mでの逃げ切り勝ちがあるが、初の東京コースで同じ競馬ができるとは限らない。この馬に関しては、能力の高さは認めるものの、未知数の部分があることも注意しておきたい。

ダート1400mでは<5.1.0.0>の実績を持つ4歳馬のケイアイテンジン
3走前のダート1600mでは7着に負けたが、それ以外の1400m戦では3連勝中。東京ダート1400mも2戦2勝。今回のレースは“適鞍”と考えても間違いない。
もっとも、この馬の場合、“逃げ”という脚質に惨敗の危険性も孕んでいる。今回は、前出のサマーウインドやスーニといった有力馬からマークされる展開になることが容易に予想できるからだ。
目標とされながらも直線で後続を突きはなす、これまで通りの競馬ができるかどうか。連勝の前2走に続いて手綱を取る藤田騎手の乗り方に注目したい。

昨年秋の交流GⅠ・JBCスプリントを制したスーニ
前走のGⅠ・JCダートでは14着と大敗したが、折り合いを欠いたことからもわかるように、明らかに距離が長かった。マイル以下のダートでは<5.1.0.0>。中山1800mのダート戦(伏竜S)での勝ち鞍もあるが、本質は短距離のダート馬と見るべきだろう。
問題は58キロの斤量。といっても、斤量そのものが問題なのではない。GⅠ・フェブラリーSでは定量の57キロで出走できることから(おそらく賞金面は足りているはず)、このレースが勝負駆けとは思えない部分もあるということだ(重い斤量を背負ったレースで無理をさせれば、体調面で本番に影響が残るということ)。
“強い世代”の4歳ダート馬だけに軽視はできないが、目標を先に見据えた叩き台であるのならば、58キロの斤量を嫌うという取捨選択もありかもしれない。

一昨年のこのレースの勝ち馬・ワイルドワンダー
前走のカペラSは距離不足で大敗したが、2走前の武蔵野S(3着)の走りを見る限り、8歳馬の衰えはさほど感じられない。
ダート1400mは<5.1.1.0>。東京ダート実績も<4.1.2.1>。適性面では、好走が期待できる1頭だ。
ただし、この馬に関しても、陣営が「大目標はフェブラリーS」と公言しているように、ここはあくまで叩き台の可能性が強い。もちろん、それなりの結果を出せる条件には違いないが、勝負気配という点では、他馬よりも劣るという見方もできる。

ダートに転向後、<4.3.0.1>と良績を残しているオーロマイスター
それまでの1700~1800m戦から距離短縮で臨んだ前走の大和S(京都・ダート・1400m)は、外々を回らされる展開になりながらも直線で差し切る強い競馬。重賞でも走りを期待できる内容だった。
東京コースは芝で走っていた当時に得意としていた舞台。ダートに変わっても長い直線はこの馬の差し脚向きと言えるだろう。
不安点は、関西遠征から中1週となるローテーション。中1週には問題はないにしても、前走が距離短縮という“条件替わりでの激走”であったことが少々気になる。直前の気配には注意したい。

準オープンを勝ち上がって重賞に挑戦するグリフィンゲート
前走の仲冬Sは、中山ダート1200mの最内枠で出遅れながらも、前残りのレースを差し切った。昨年秋から4連続連対中。東京ダート<2.2.1.0>、ダート1400m<1.1.1.0>と、適性の高さもうかがえる。近走の内容、勢いを重視するならば、この馬も馬券圏内の候補と考えても差し支えないだろう。
あとは、力関係。特に、時計面が課題になる。良馬場ならば1分23秒台前半の決着が推定される今回、どれだけ自身のタイムを縮められるかがポイントになりそうだ(3走前に出した1分24秒5では厳しい)。

適性を重視した場合、有力馬として浮上するのがワンダーポデリオ
東京・ダート・1400mは<2.2.1.0>と、複勝圏を外したことがない。オープン入り後の2、3走前も同条件で連続連対。条件クラスを勝ち上がるのに時間がかかり、重賞実績もないために“格下感”があるようにも見えるが、今回の舞台では軽視できない1頭だろう。
もっとも、1枠2番に入ったのは多少なりともマイナス。基本的には後ろから行く馬なので、どれだけ前をさばけるかがカギになる。

前走、GⅢのカペラSを制したミリオンディスク
直線でわずかに開いたインを突いた、村田騎手の“技あり”の騎乗だったが、道中の手応えや追ってからの瞬発力を見る限り、揉まれ弱かった以前に比べるとかなり力をつけてきたようにも思えた。
1400mよりも1200mに良績が集中し、左回りよりも右回りの方が結果を残しているため、人気にならないのかもしれないが、前走で重賞を勝っているのはメンバー中この馬だけ。一応のマークは必要かもしれない。

“展開次第”という条件はつくが、馬券圏内に入ってきてもおかしくないのは、セレスハントビクトリーテツニー
セレスハントは、内枠からハナを切れた場合も含めて、先行馬が残る展開になれば有力候補。東京・ダート・1400mには2戦2勝の実績があるし、1ケタ馬番に入った場合は11戦して7連対という数字を残している。
反対に、ビクトリーテツニーは、差し馬が台頭する流れになった時に末脚を発揮するタイプ。昨年のこのレースでは最内枠に入ったために直線で外に出すことができなかったが、今年は7枠14番。得意の“後方から大外一気”が決まるかもしれない。鞍上が乗れている横山典騎手というのも心強い。

他にも、馬体が戻った場合のダイワディライト、昨年の2着馬・ヒシカツリーダー、得意の条件を目標に仕上げてきた4歳馬のグロリアスノアなど、どの馬にも伏兵の資格があるメンバーだが、人気薄から1頭、面白そうな馬をあげるならば、セイクリムズン
1400mダートでは、2走前の重馬場が1分22秒1、3走前の良馬場が1分23秒1と、時計的にはこのメンバーに入ってもまったく遜色ない。東京の左回りを克服できればという条件付きにはなるが、数字的には十分圏内に入る可能性があると思われる。

以上のように、なかなかの好メンバーが揃った今回の根岸S。馬券的には難解だが、非常に興味深い一戦になりそうだ。
ちなみに、土曜日のレースを参考にすると、同条件の東京・ダート・1400mで行われた春望Sは、先行した2頭と好位から直線で伸びた1頭で決着、他の条件クラスでもダート戦は前残りが目立っていた。
ただし、根岸Sに関しては、過去10年で「4コーナー5番手以内」の3頭で決まったのは2005年の1回だけ。展開に関しても、いくつかの可能性を吟味しながら検討しなければならないだろう。


京都で行われるGⅢ・京都牝馬Sについてもひとこと。
デムーロ騎手鞍上の52キロ・ヒカルアマランサスが人気になっているが、実質1600万条件の馬なので、本来ならば過信は禁物かもしれない。
とはいうものの、レジネッタやトールポピーといったGⅠ馬がオープン特別で簡単に負けるなど、ここ最近の牝馬限定の重賞戦線は“頭打ち”の状態。明け4歳(ブエナビスタ・レッドディザイアと同世代)の新勢力が一気に台頭する可能性も大いにありそうだ。
順当に考えるならば、京都実績がありマイルがベストの、レインダンス、ザレマ、クラウンプリンセスあたりが有力。昨年の勝ち馬・チェレブリタも、鞍上がルメール騎手だけに軽視はできない。
個人的には、昨年の『NHKマイルC・復讐』の中で予言(?)したように、4歳馬・ワンカラットの差し脚に期待。
大穴は、ここ3走続けて33秒台の上がりをマークしているマイティースルー(これも4歳馬)。決め手を活かせる展開になれば面白いかもしれない。



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■コメント

■Re: 根岸S・予習 [こんばんはです]

セイクリムズン !
昨日の夜 私の予想はこの馬で 落ち着いたのですが
人気を見たら なんと 2けた人気(土曜深夜の時点)
あまりにも 人気がないので ちょっと 自分の予想に
自信 がもてなかったのですが 

『人気薄から1頭、面白そうな馬をあげるならば、セイクリムズン。』
・・・と 書いてあり

思い切って 初志貫徹で 行こうと思います

さて 結果はどうなるでしょう?

競馬のツボ1と2! 教えていただいた 書店を調べたら
私の地域にもありました・・・が 車で行きづらい場所なので断念し 他の大型書店で探しましたが 競馬のツボ3でさえ 無かったですv-12(ものすごく大きな本屋)
仕方が無いので このページにある リンク先の総和社 から 購入しました 
いつ 自宅に届くか 楽しみです!

■こんばんはです さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

セイクリムズンは残念でした。
直線で前が塞がる形になり、一瞬脚が止まった後、内に進路を変えたようにも見えました。
スムーズだったら、際どかったかもしれませんね。

うーん・・・。
参考にならなくて、すみませんでした。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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