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■ダイヤモンドS・復習

まさに完勝!
GⅢ・ダイヤモンドSは、1番人気のフォゲッタブルが力の違いを見せつける走りで勝利。大目標の天皇賞・春へ向けて力強い一歩を踏み出した。

馬場状態は“良”の発表だったが、前日の雨の影響もあっていくぶん重めの印象。加えて、スローペースの上がり勝負になったために、条件的には内を走る先行馬に有利な展開だった(実際、2・3着は1枠の先行2頭)。
そんな中、フォゲッタブルは道中後方でじっくりと折り合い、直線でゴーサインが出るとそこから加速。馬群の外を一気に突き抜けた。
菊花賞では好位からの競馬、中山の2戦ではマクリの競馬、そして今回は外差しの競馬(武豊騎手は「外枠の不利で後方からの競馬になった」とコメント)。どのポジションからでも勝ちにいける自在の脚があり、折り合いにも注文がつかない。もはや、本格派のステイヤーとして認めざるを得ないだろう。
『予習』の中で、「府中の直線で長くいい脚が使えるかどうか」という問題提起をしたが、それに対する答えも“完璧”。しかも、鞍上の武豊騎手の動きを見ると、「追う」というよりも「脚を測る」といった感じの乗り方のようにも思えた。仮に7~8分の力でこれだけの走りの差が出てしまうのならば、「ここでは役者が違った」としか言いようがない。
いずれにしても、今回の結果によって、天皇賞・春への期待が大きく膨らんだことは事実。阪神大賞典を1走使うプランが濃厚だが、故障もなく万全の状態で本番に臨んでほしい。

2着には軽量52キロのベルウッドローツェ。
1000万勝ちからの格上挑戦ではあったが、思っていた以上の走りを見せてくれた。最内枠を利して好位を取れたことも勝因だが、序盤から行きたがる馬をなだめて最後まで保たせた松岡騎手の騎乗も光った。このあたりは、このレースを得意としているジョッキーの技術に因るものかもしれない。
長距離戦はこれで3戦連続連対。松岡騎手も「長い距離向き」と評価している。まだまだ伸びしろのある4歳馬だけに、この先の成長が楽しみだ。今後の課題は折り合いだろうが、斤量を背負った時に同じような走りができるかどうかにも注目したい。
『予習』では、過去に馬券に絡んだ軽量馬との違いを“過去6年のデータ”と比較して取り上げてみたが、いずれも無用の心配だったようだ。やはり、“データはあくまでデータ”ということだろう。

3着にはドリームフライトが逃げ粘った。
50キロのハンデ、単騎逃げが見込める展開の利といった“買い”の材料もあったが、近走の成績や東京実績〈0.0.0.3〉という点から狙いづらい馬だった。
しかし、冷静に検証してみると、「押さえておくべきだった」という反省点も見えてくる。というのも、“自分の競馬ができるかどうか”というのが、好走を見抜く上での最重要ポイントだからである。
ドリームフライトの場合、前2走は自分の競馬ができなかった。2走前の万葉Sはマサライトと競り合う形、前走の日経新春杯はインティライミとキングトップガンに終始突つかれる展開。今回、単騎逃げが可能になったことは大きなプラスだったことはわかる。
そしてなにより、考えなければならなかったことは、3400mという距離。
これだけのマラソンレースになると、他馬が道中で逃げ馬を交わしにくる可能性は低い。それゆえ、より自分のペースでレースを作ることができるわけだ。仮に新春杯と同じ2400m戦であったならば、後続の馬群も早めに動いていたに違いない。
「単騎逃げが見込める軽量馬は注意」は予想における定石のひとつだが、同時に、レース距離というものにも注意を払う必要があるだろう。

4着はメインストリーム。
ゴール前はフォゲッタブルと同じ最速の上がり(34秒9)で追い込んできたが、3着馬にはアタマ差届かなかった。「道中の位置取りが悪くなった」という幸騎手の通り、今回は展開の不向きで負けた部分が大きい。
とはいえ、長くいい脚を使って見せ場も十分。2400~2500mあたりの距離で、もう少し速い流れになれば、勝ち負けできる力を持っているという印象を受けた。

トップハンデ57.5キロのトウカイトリックは5着。
距離は長ければ長いほどいいタイプと言われるだけあって、今回も安定した走りを見せてくれた。
残念だったのは、直線で前が開かなかったこと。最内に突っ込む作戦は正解のように思えたが(外よりも内が伸びる馬場だったので)、ベルウッドローツェとドリームフライトが壁になり、完全に脚を余していた。

2番人気のヒカルカザブエは8着。
この馬に関しては、横山典騎手が道中で走りに違和感を感じたため無理をさせなかったとのことなので、今回は参考外。まずは、故障でないことを祈りたい。

昨年の覇者・モンテクリスエスは12着に大敗。
得意の舞台でどのような走りを見せてくれるか期待していただけに、この結果はどうしたものか。
一部の評論家からは、「体型が変わって長い距離が向かなくなっている」といった意見も出ているが、それ以上に、昨年のレースは斤量や展開に恵まれた結果だったという見方も多い。いずれにしても、難しい馬。好走が続かないタイプなのかもしれない。


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■コメント

■Re: ダイヤモンドS・復習 [ECO]

安東さん、毎度です。両重賞五着でした。いつもみたいに外枠本命時内枠先行馬買おうとはせず、動いて撃沈しました。なかなか腰が定まりません。早くフルスイングがボールにあたるよう、空振りしときます。

■訂正 [ECO]

ダイヤモンドSは四着でした。

■Re: ダイヤモンドS・復習 [ふじ]

いつも拝見させていただいてます
福永甲調教師 最後のレース 何とか 勝って
欲しかったですが 関係者の努力が実った3着!
きっと 満足だと 思います 
そんな 関係者や裏方 の 想い 等を 考えて
レースを見るってのも 競馬の楽しみ方かもしれませんね??
優勝した馬は強かったですが
今から春天  フォゲッタブル の 安東さんの
予習が楽しみです 

■ちょっと長いですが… [うに]

こんばんは。
フォゲッタブルは良血が開花したとたん、絶好調ですね。もう、いい加減、調子落ちしてるだろうという思いをよそに、ぶっちぎりの勝利。調教でも元気だと言っていたし、素直に聞いとけばよかったです(泣)。疑問なのですが、調教の時に、調子落ちとか分かるものなんでしょうか?
調教では動かない馬もいるから、見極めは難しいですよね。
ところで、私も安東さんにならって、復習の際、文章にしようと試みるのですが、意外と難しいですね。結局、競馬記者や騎手のコメントから、そのまま言葉を借りてくるといった始末で、こんなんで自分の血肉になっているのやら…(悩)

いよいよフェブラリーSですね!去年、競馬を始めて初の、馬券的中(単勝)したレースなので思い入れがあって、いつもより気合い入ってます!
去年の自分の勘に勝てるか、ちょっと心配です(笑)。今回はややこしそうですね。
長々とお付き合い、ありがとうございました。予習、楽しみにしてます♪

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!

「外枠本命時の内枠先行馬」ですか・・・なるほど!
ECOさんの狙い方は、いつも興味深く読ませていただいてます。
そろそろジャストミートがきそうですね。
期待してます!

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメントありがとうございます!

おっしゃる通り、ドリームフライトは引退される福永調教師の管理馬でした。
スタッフや関係者も今回のレースには力が入ったと思いますし、好走要因のひとつだったかもしれません。
馬もよく頑張りましたね。
たしかに、こういった“裏側のドラマ”を考えながらレースを観るのも、競馬の楽しみ方でしょうね。

フォゲッタブルは走っている時の“リズムに乗った首の使い方”がとても印象的でした。
気持ちよく走っているんだろうなあ・・・という感じです。
強い馬になってほしいですね。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

調教の時に調子落ちがわかるかどうかですが、
厩舎のスタッフならともかく、一般のファンにはわからないと思いますよ。
時計にしても、早ければいいというわけじゃありませんからね。
ですから、私も調教はあまり重視していません(というよりも、きちんと判断できないので)。

レース後の復習を文章にするのは、勉強になると思いますよ。
たとえ、騎手のコメントや新聞記事と同じものであっても、自分の中で整理することができるのではないでしょうか。
血肉になっているはずです!

フェブラリーS、昨年は当てられたのですね!
サクセスブロッケンの単とは素晴らしい!
今年もがんばってください!


■アドバイスありがとうございました。 [うに]

予想で楽をしようとしていましたが、甘かったようです。
馬柱表と格闘することにします。
体調を崩されませぬよう、お気をつけくださいませ。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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