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■フェブラリーS・復習

まさに最強ダート馬の走り!
GⅠ・フェブラリーSは断然の1番人気(単勝1.7倍)に支持されたエスポワールシチーが圧勝。地方交流を含めるGⅠ4連勝(トータル5連勝)を達成した。

能力的にトップであることは疑いようのなかったエスポワールシチー。唯一の不安点は“前を行く馬をさばけるかどうか”だったが、そうした心配はレース序盤でまったく無用のものになった。
スタートこそわずかに後手に回ったものの、芝の部分からダートへ入るとすぐにスピードに乗り、向正面ではローレルゲレイロを目標にできる2番手という絶好のポジションをキープ。手応え十分のまま直線を向くと、馬なりのまま先頭に立ち、一気に後続を突きはなした。余力を残したままで、猛追するテスタマッタに2馬身半差をつける完勝。圧倒的な“強さ”を見せつける走りだった。
それにしても、この馬の成長力には頭が下がる。1年前は“飛ばし屋”のイメージが強かったが、心身ともに大人になり、控える競馬を覚え、番手からでもレースを作れる走りを身につけた。もちろん、佐藤哲騎手をはじめ、厩舎スタッフの熱心な努力があったからこそのものだろう。
今後の選択肢として、ドバイ参戦も視野に入っているという。世界という舞台でどれだけの走りを見せてくれるのか。まだまだ奥がありそうなこの馬の可能性に注目していきたい。

2着には4歳馬のテスタマッタ。
スタート後、後方のインに位置しているのを見た時は、「うまく外に出すことができるのかな?」と思ったが、予想に反して直線では馬群の内をこじ開けるように伸びてきた。
勝ったエスポワールシチーの“強さ”にも驚かされたが、それ以上に目を奪われたのがこの馬の末脚。上がり3F35秒5。ロスのない最内のコースを選んだ岩田騎手の騎乗も見事だが、鞍上の指示にひるまずに応えたこの馬の勝負根性も素晴らしかった。“次元が違う”と評されたJDダービーの走りが完全復活したと見てもいいだろう。
『予習』では「今回の条件は適距離とはいえない」と書いたが、今回のレースを見ると、距離に関してはかなりの融通性が利くタイプのように思える。いずれにしても、レベルの高い4歳世代から、また1頭有力馬が現われたことは頼もしいかぎり。フェブラリーSには出走しなかったシルクメビウスやワンダーアキュートも含めて、層の厚い4歳世代がこの先どのような活躍を見せてくれるか、本当に楽しみだ。

3着のサクセスブロッケンは、今回もまたエスポワールシチーに敗れた(1.0秒差)。
レース中に不利があったわけでもなく、また、内田博騎手も「この馬の力は出せたと思う」とコメントしていることから、現時点での両馬の力の差がそのまま結果につながったと考えていいかもしれない。言うなれば、昨年からの1年間における成長力の差だろう。
「キレるタイプではなく、ジワジワと脚を使う馬」(内田博騎手)。となれば、今後のレースでも、よりスピードのある先行馬やよりキレる差し馬が相手だと、少々分が悪いかもしれない。堅実なレースぶりで安定した結果を残せる馬かもしれないが、エスポワールシチーのような“負けない強さ”があるかといえば、もう一歩足りないような気がする。

上位3頭からさらに大きく離された4着にはケイアイテンジンが入った。
戦前はこの馬もハナ争いに加わるのではないかと思われたが、四位騎手は最初から控える競馬を考えたいたとのこと。着差が着差だけに、高い評価は与えられないかもしれないが、ベストとは言えないマイル戦(しかもGⅠレース)で控える競馬で掲示板に載ったことは今後につながるかもしれない。次走の走りには要注目だろう。

根岸Sを勝ったグロリアスノアは5着。
さすがにGⅠは敷居が高かったという感もあるが、レースそのものが先行する有力馬(エスポワールシチー・サクセスブロッケン)が能力を発揮できる流れ。外差しにかけたこの馬には展開も向かなかったと言えるだろう(その意味でもテスタマッタの走りが光るのだが)。
ただし、この馬もまだまだ上積みが見込める4歳馬。現状では条件によって走りが左右される部分もあるが、この先脚質に幅が出てくるようであればさらに楽しみだ。経験を糧にしてほしい。

注目された芝から参戦組は全滅だった。
3番人気のレッドスパーダは、直線まで理想的なポジションにいながら失速。
4番人気のリーチザクラウンは、「極端な距離短縮に馬が戸惑った」(武豊騎手)らしく、先行争いにも加われずに、まったく見せ場もなく終わった。
そんな中で、唯一“芝並み”のレースを見せてくれたのがローレルゲレイロ。距離が長い分、直線で止まってしまったが、この馬らしさは存分に発揮できたように思える。
今回の結果では、各馬のダート適性について、「ある」とも「ない」とも判断できない。ただ、ひとつだけ言えるのは、「初のダートでGⅠを勝てるほど今のダート戦線は甘くない」ということ。あのクロフネでさえ、最初のダート戦はGⅢの武蔵野Sだったのだ。
「ドバイへの前哨戦」という位置付けで、今後も芝馬の参戦が増えるという意見もある。しかし、個人的には、それよりも「繰り上がり待ちで出走できないダート馬にGⅠの経験を積ませてあげたい」というのが正直な気持ちだ。今回、ただ1頭でも“芝からの刺客”のような馬がいたのならば、あるいは違った考え方になったかもしれないが、エスポワールシチーとテスタマッタが素晴らしい走りを見せてくれただけに、“芝からの安易な参戦”そのものが残念に思えてならない。



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■コメント

■Re: フェブラリーS・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。土曜日のクイーンS2着が取れてなかったら、今週も厳しい流れでした。フェブラリーは文句ナシの結果で、こちらは根岸Sでかたしてもらったグロリアスノアを義理買いのため本来買うべき2着馬は買えずでした。しかし強いですな。

■フェブラリーS&京都記念 [うに]

こんばんは!
本当に強い馬に、枠の有利不利や展開は不問だということを、今回、改めて思い知らされました。
勢いのいいグロリアスノアなら勝てるかも、と思いましたが、G1は甘くないですよね。
安東さんのおっしゃるように、ただでさえ年に2回しかないダートのG1には、頂点を決めるために本気の馬が出走してほしいですね。


京都記念は2着馬を消して失敗。
前回に懲りず、セラフィックロンプの複勝を買ったのですが(単勝300倍越のオッズに目が眩んでしまって…)
思った以上に、見どころがありましたね。
強いのか弱いのかイマイチつかみ所のない馬ですね。


ところで、安東さんには、相性のいいレースや好きなレースはありますか?

簡単でいいので、教えて下さいませ。


あ、安東さんの復習をいつも参考にさせて頂いてます(ていうか、パクってます。笑)
勉強になるので、本当に助かってます。

寒暖の差が激しくなってきましたね。体調を崩されませぬよう。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
いつもコメントありがとうございます。

クイーンC、おめでとうございます!
プリンセスメモリーがあんなに人気がないとは意外でした。
新馬勝ち→ダリア賞勝ちの実績があるのに、距離がもたないと思われたのかもしれません。

フェブラリーSは、おっしゃる通り、文句なしの結果でした。
“義理馬券”は、たしかに買いたくなりますね。
私も何度も経験があります・・・でも、ほとんどうまくいきませんけど(笑)。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは!

エスポワールシチーは気持ちがいいくらい強かったですね!
終わってれば、1~3着はすべてGⅠ馬。
納得できるレースだったと思います。

セラフィックロンプは、できればハンデ戦の新春杯の時にあの走りを見せてほしかったですねー。
頑張りましたけど、別定GⅡでは厳しかったようです。
でも、こうやって牡馬混合のレベルの高いレースで揉まれていけば、牝馬限定のハンデ重賞あたりで勝ち負けできる力がつくのではないでしょうか。
今後、どういうレースを使ってくるか注目したいですね。

相性のいいレースですか?
う~ん・・・、中山金杯はずっと当たってたんですけど、今年は買えなかったんですよ。
GⅠはどちらかというと相性が悪いです。
メンバーが豪華で目移りするからかもしれません(笑)。
好きなレースというのは、特にないですけど、人気が割れているような難しいレースほど“やる気”になります!
ひねくれ者なんでしょうね(笑)。

いつも心暖まるお言葉をいただき、ありがとうございます。
これからも競馬を楽しんでいきましょう!


■教えて頂いてありがとうございます♪ [うに]

私もG1になると、主観が先立って空回りしてます。
G1の中でも、3歳クラシックは『夢』があって好きなレースです。
あと、穴馬の匂いがするレースは燃えます(笑)。

毎年同じレースを的中できるなんて、凄いですね~。
私も、相性のいいレースに出逢えるように、数撃っときます。
お返事ありがとうございました。

■ [電気羊]

フェブラリーSはテスタマッタを有力視したものの、事情があって馬券を購入できず。もったいない(笑)

それはともかく、今回は芝からの転戦組が注目されたなか、実績あるダート馬がきちんと結果を残してくれて良かったと思います。GIの敷居がそうそう低くなっては面白くないですからね。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメントありがとうございます。

テスタマッタは素晴らしい脚を使いましたね。
『復習』の中にも書きましたけど、層の厚い4歳世代がどのような戦いをくり広げていくか、とても楽しみです。

芝馬の参戦については、正直、本命を打った記者の言い分も含めて、あまりいい気持ちがしなかったので、今回の結果には溜飲が下がる思いでした(笑)。

■Re: フェブラリーS・復習 [ふじ]

足跡ぺたv-67

■ふじさんへ [安東 裕章]

いつもありがとうございます!

へー、競馬の絵文字ってあるんですね??
v-67v-67v-67

■多少は手応えを [電気羊]

わざわざ安東さんに報告することでもありませんがここ4週の結果です。

東京新聞杯:単勝
白富士S:単勝、1-3着ワイド
すばるS:2-3着ワイド
シルクロードS:2-3着ワイド
バレンタインS:単勝
京都記念:馬単

「ここぞ」と狙ったすばるSとシルクロードSで、ともに本命視した馬が2着止まりだったのでいまひとつスッキリしませんが、頭数も絞りつつまずまず的中させており、自分としては出来過ぎの部類です。

まだまだ試行錯誤の最中ですが、ようやく自分なりの方法に手応えを感じつつあり、毎週末の予想を楽しんでいます。とはいえ安東さんを含め他人様の知恵を寄せ集めただけのものなんですけどね(笑)

前から伺いたかったのですが、安東さんが影響を受けたり勉強になったなぁと思われる書籍・予想理論はありますか?また注目している予想家はおられますか?

■Re: フェブラリーS・復習 [ふじ]

v-67v-67v-82
予習が見たくって 早く 見に来ましたが
まだまだですねv-12
中山記念 の私の予想が
ドリームサンデーになってしまいまして 
いまいち 勇気がもてないのですが 
安東さんの 復習が見たくって 仕方ない感じです
ドリームサンデー! が よい評価だと
うれしいのですが・・・・
何はともあれ 予習が楽しみです!

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
馬券は順調のようですね♪ 素晴らしいです!
これからもがんばってください!

ご質問の件ですが・・・。
競馬に関しては、まったくの独学なので、影響を受けた書籍などは特にありません。
最強の法則や競馬王といった雑誌も読んではいましたが、“こう狙えば勝てる”みたいなものには興味が持てなくて・・・。
「法則」や「公式」では、競馬の難しさ・奥深さ・面白さは解けない(=言い表せない)だろうと思い、ついつい『ツボ』みたいな本を書いてしまったんです(笑)。

注目している評論家の方も特にはいないのですが、血統についてしっかり解説されている本を見ると、自分も勉強しなくてはと思います。
あと、元ジョッキーの谷中公一さんの本は、現場の目線で馬のことが書かれていて、非常に参考になりました。

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんはv-67
いつも更新が遅くて、本当に申しわけありません。

ご存じとは思いますが、本業が夜遅くまでかかることが多くて(しかも土日に関係なく)、どうしてもブログを書くのが夜中になってしまうのです。
できれば、もっと早くしたのですが・・・。

ふじさんの予想はドリームサンデーですか?
うーん・・・、あまり高く評価していないかも(笑)。
ただ、このブログは、あくまで出走馬の好走・凡走の可能性を検討するために書いているものですから、あまり気にしないでください。
ドリームサンデーも力のある馬だと思いますし、人気薄ですから、来たら大きいですよ!
それにしても、今年の中山記念は難しいですね。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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