■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■フィリーズレビュー・予習

桜花賞トライアル・フィリーズレビュー。
以前は1番人気の連対率が高く、大荒れの少ないレースという印象が強かったが、阪神競馬場の改修後に行われた2007年以降は一転して波乱の傾向。一昨年は11番人気→7番人気→4番人気、昨年は6番人気→3番人気→15番人気の順で決着し、3連単はそれぞれ46万、66万の高配当となった。
脚質に関しても、いわば“不問”。一昨年は4コーナー10番手以降の3頭で決まったのに対し、昨年は5番手以内の先行勢が馬券に絡んでいる。データ的には「前走・阪神JFもしくはエルフィンS」が結果を出しているが、2007年2着のアマノチェリーラン、2008年2着のベストオブミーのように、500万クラスのダート戦を勝ち上がってきた馬の好走もある。
今年もフルゲート16頭に34頭が大挙登録。“出走すれば桜花賞の権利を獲れるかもしれない”という意図を持った陣営が多いという見方もできる。どの馬にもチャンスがありそうな激戦の様相。軸馬の選択もさることながら、相手の絞り方も難しいレースになりそうだ。

昨年暮れの阪神JF4着以来の出走となるラナンキュラス
新馬、500万を好タイムで連勝。GⅢ・ファンタジーSは揉まれる競馬の経験不足を露呈して1番人気を裏切る結果となったが、続くGⅠ・阪神JFでは着順こそ4着と同じながら、馬群の内から抜け出す伸び脚を見せ、勝ち馬から0.3秒差。走りの成長を見せた。
スペシャルウィーク×ファレノプシスという良血。これまではその“素質”だけでレースをこなしている印象が強かったが、中身が伴ってくれば、さらに好走を期待できる逸材であることは間違いない。今回の休養が心身の成長に関してプラスに働く見込みもある。新馬勝ちと同じ舞台である阪神芝・内回り・1400mという条件を加味すれば、ここでは中心視できる存在と言ってもいいだろう。
もっとも、ラナンキュラスに絶対の信頼を置けるかというと、そのあたりの判断は微妙だ。
何より気掛かりなのは、デビューから4戦のうち3戦で見せた出遅れ癖。「末脚勝負に徹する馬だから関係ない」と思われがちだが、8枠15番という枠順で後手を踏むとなれば、外々を回らせることになり大きな不利にもなりかねない。ラブミーチャンをはじめとする先行型のダート馬が揃ったために、差し馬向きの流れになることも予想できるが、後方→外々の競馬では“差して届かず”というケースも考えられる。だからと言って、先団に取り付くために序盤から脚を使えば、ファンタジーSの時のように伸びを欠く不安も拭えない。
休養前と比べて、どれだけ成長してるかが楽しみな1頭ではあるが、このレースに試金石的な要素があることも、頭に入れておいた方がいいかもしれない。

デビューから5戦、すべて複勝圏内の結果を出しているテイラーバートン
重賞勝ちこそないものの、今年に入ってからはフェアリーS3着、クイーンC3着と好走。デビューからの3戦は牡馬混合戦を使われており、2戦目のOP・萩SではラジオNIKKEI2歳S2着のコスモファントムの2着、後に京成杯を勝つエイシンフラッシユに先着している。実績面では上位の評価を与えられる1頭だ。
1400mは初距離となるが、道中行きたがって最後の伸びを欠くここ2走の走りを見る限りでは、むしろ好材料。折り合いがつくことによって、より能力を発揮できる可能性がうかがえる。
問題はローテーション。
前走のクイーンCで桜花賞へ向けての賞金を加算できなかったのは、陣営も認める“誤算”。目イチの仕上げでの関東遠征から中2週の出走となる今回、状態面での不安は隠せない。加えて、デビュー以来減り続けている馬体重も気になる材料だ。
『競馬のツボ3』で取り上げた、昨年のこのレースの1番人気・ミクロコスモス(4着)と同じパターンだけに、直前の気配や体重の変動については、注意が必要だろう。

前日売りの段階で1番人気の支持を得ている笠松所属のラブミーチャン
単勝人気に関しては、スターホースの誕生に対する“期待値”ではあるものの(実際に馬連などの軸として支持されているのはラナンキュラス)、今回のレースにおける注目馬であることは間違いない。
デビューから6戦6勝。うち交流重賞2勝。昨年のNARグランプリ年度代表馬。条件を問わなければ、ここでは断然の実績の持ち主である。
言うまでもなく、今回のポイントは芝適性。
父・サウスヴィグラス、母父・アサティスという純然たるダート血統のこの馬が、はたして初となる芝のレースでどのような走りを見せてくれるのか。持ち味のスピードが通用するのであれば、残り目どころか逃げ切りのチャンスもあるかもしれないが、「走ってみなければわからない」というのが正直なところ。
さらに、気になる点をあげるならば、追い切りのやり方。
この馬は調教の後に筋肉に張りの出やすいために、通常は軽めの追い切りになるとのこと。ところが、今回は異例の強い調教を、レースまでの回復の時間を見込んで1日早い火曜に行っている。
勝負気配の表れと見ることもできるが、これまでのパターンを変えるリスクも大きいはず。馬自身へのマイナス面での影響も少なからず気掛かりだ。

現時点での勢いというものを物差しにするならば、前走500万条件を勝って権利獲りに挑戦してくる馬にも注目が必要だろう。

前走、同じ条件の阪神芝・内回り・1400mを勝ったレディアルバローザ
逃げ切れるだけの先行力を持つこの馬にとって、今回の2枠3番は絶好の枠順。ゲートの速い馬だけに、ロスなく好位から競馬ができるはずだ。デビューから5戦すべて同じ馬体重で出走していることも、体調面の変動が少ないと解釈すれば好材料と思える。先週のチューリップ賞で1~3着を独占したキングカメハメハ産駒というのも、人気の“追い風”になっているようだ。
難を言うならば、今年に入って4戦目となるローテーション。特に、ここ2走は平場とはいえ、牡馬混合のレース。目に見えない疲れがあると行き脚が鈍くなるケースも考えられる。

早目に栗東に入厩して調整を続けた関東馬のロジフェローズ
2走前のフェアリーSは出遅れが響いて6着に敗れたが、それでも0.4秒差。自己条件に戻った前走ではキッチリと結果を残している。
陣営のコメントによれば「折り合いが課題の馬なので、流れが速くなるこの条件向き」。これは専門家の意見とも一致している。反面、馬柱表を見る限りでは“スローの瞬発力向き”という感も強い。実際、芝・1400mの持ち時計は、他馬よりも見劣っている。
速い流れで折り合いがつく方が能力を発揮できるのか、掛かりながらも脚を溜めた方がいい馬なのか。このあたりの判断が取捨選択のカギになりそうだ。

ダートで未勝利戦を勝ち、芝替わりの前走で連勝を果たしたカレンチャン
その前走は、着差こそ0.2秒だが、追い出しまで余裕を見せる強い勝ち方だった。
今回の課題は距離。わずか1Fの違いとはいえ、1200mの距離経験しかないというのは、やはり心もとない。前走の内容から“距離は大丈夫”という意見も多いようだが、今後の選択肢を考える上でもここが試金石の一戦になるだろう。

昨年暮れに500万クラスを卒業し、3ヶ月の休養明けで出走するニシノモレッタ
間隔が開いたことが嫌われてか、人気はそれほど高くはないが、同条件の阪神芝・内回り・1400mでは2戦2連対の実績。特に、新馬勝ち後2戦目のOP・ききょうS(2着)では、アーリントンC勝ちのコスモセンサー、シンザン記念2着のシャインといった牡馬に先着。潜在能力の高さをうかがわせる結果を残している(もっとも、コスモにはその次走で0.1秒負けているが)。
その後の成長力と状態面次第ではあるが、ラナンキュラスと同じく休養がプラスに作用するのであれば、得意のコースで好走があっても不思議ではない。

年明けデビューで2連勝を飾ったハニーメロンチャン
2戦ともダートではあるが、同じ京都1400mを走って時計を1秒縮めたことは評価に値するだろう。
ラブミーチャンと同じサウスヴィグラス産駒。したがって、芝に対応できるかがポイント。武豊騎手は「ダートの方が向いている」とコメントしているので、半信半疑ではあるが・・・。

“芝に対応できれば”という条件つきならば、人気薄のケイアイデイジーも候補の1頭にあげられるかもしれない。
種牡馬だけで推し量るのは危険ではあるが、芝替わりでも結果を出したカレンチャンと同じクロフネ産駒(母父は芝・ダート兼用のウォーニング)。陣営は「オールダートのコースよりも芝スタートの方が走りがいい」とコメント。額面通りには受け取れないにしても、生粋のダート馬と決めつけることはできないだろう。昨年秋から使い詰めでもあり、強調できる要素は乏しいが、「ダートの500万を勝って今回が初芝」という括りで考えれば、人気上位のハニーメロンチャンと同等と見ることもできるはずだ。

その他の伏兵陣にもふれておこう。

前走、エルフィンSで9着に敗れたサウンドバリアー
専門紙の印と比較すると、かなりの穴人気になっているようにも思えるが、おそらく展開が向くと判断されているからだろう。
たしかに、エルフィンSは3番人気に支持されながら、直線行き場を失って差して届かずの結果。速い流れが予想される今回、巻き返しがあってもおかしくない。
もっとも、デビューから6戦中4戦が複勝圏内とはいえ、実質1勝馬。しかも、未勝利戦を勝ち上がるのに4戦を要しているだけに、格上挑戦の重賞でいきなり“勝ち負け”を期待できるかどうか。

逆に、OP勝ちの実績がありながら、距離に不安があるという理由から評価が低いのが、函館2歳S勝ちのステラリードと福島2歳Sの勝ち馬モトヒメ
ステラリードは重賞を勝った後の成績が頭打ち。気性難が原因との判断から、今回シャドウロールを着用するとのことだが、陣営のコメントからは「1200mの馬」「早熟」といった弱気な言葉も聞こえてきており、今回の条件で一変を期待するのは難しいかもしれない。
モトヒメについては、新潟2歳S14着、阪神JF10着という結果からもわかるように、マイルは距離が長い。それゆえ、桜花賞の権利獲り云々よりも、距離適性を考えた上で、ここが目イチの勝負になるはずだ。3ヶ月の休養がプラスに出るという保証はないし、直線の坂にも不安はあるが、1400mならば力を発揮できる可能性までは見限れないだろう。


中山ではGⅢの中山牝馬Sが行われるが、こちらも混線模様。
ブエナビスタやレッドディザイアといった一部のGⅠ級牝馬を除くと、現状の古馬牝馬戦線には抜けた存在が見当たらない。
上がり馬のコロンバスサークルや、ブエナ・レッドと競い合ったジェルミナルが人気になるのは妥当と思われる。
このレースのカギを握るのは、1枠2番に入ったウエスタンビーナス。短距離逃げ馬のこの馬がどのようなペースでレースを引っ張るかによって、展開が変わってくるはずだ。
もともと、“前へ行った馬だけ”“後方からの馬だけ”という決着にはなりにくいレース。基本的にはインを通れる馬が有利と言われている今の中山コースだが、このレースに限っては枠順や脚質にこだわらずに手広く狙う方が賢明かもしれない。
個人的には、実績の割に人気が上がらない(ハンデを嫌われたのだろう)ブラボーデイジーが“美味しい馬券候補”のようにも思えるのだが・・・。買い目は直前まで検討を要することになりそうだ。



スポンサーサイト

■コメント

■Re: フィリーズレビュー・予習 [ふじ]

こんばんは
まったく当たりませんが・・・v-12
気を取り直して・・・

ディアデラノビア、ミクロコスモス...
阪神1400の厩舎の使い方・・・・テイラーバートン
は・・・・なんて レース前から散々 言われていましたが 厩舎的には 何か 理由が もちろん あるのでしょうね? 
トライアル は いろんな 考えが交錯して 
予想が嵌って馬券が当たったら 金額以上に
達成感 は ありますよね~~

あてた~~いv-63!!  ツボv-237 クラッシックの項目
読みなおそ~~っとv-29

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ディアデラノビア・・・懐かしいですね~。
この馬はたしか、チューリップ賞とフィリーズレビューを連闘で使ったものの、結局は権利が獲れなかったんですよね。
厩舎の思惑やオーナーサイドの意向があるのかもしれませんが、馬自身が万全でなければ結果は出ない・・・、今回のテイラーバートンの大敗についても、ローテーションに無理があったような気がします。
(それにしても、すべて角居厩舎ですね)

コメント、ありがとうございました。

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。