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■フィリーズレビュー・復習

5頭横一線となったゴール前の叩き合い。
息詰まる大接戦を制したのは9番人気(単勝26.2倍)の伏兵・サウンドバリアーだった。

レースは大方の予想通り、ラブミーチャンがハナを奪い、エリモエポナ、ハニーメロンチャンなど“初芝組”がレースを作る展開。もっとも、先行激化というわけではなく、3F通過は35秒0。過去10年で最も遅いペースだった。
通常ならば、先行勢の残れる緩い流れでありながら、次々に馬群に沈んでしまったのは、やはり“芝適性の有無”が原因だろう。掲示板に載った5頭は、いずれも「芝1400mで連対実績のある馬」(しかも、連対実績があるのはこの5頭のみ)。レースに対応できる“経験値”が結果を左右したという見方もできる。
勝ったサウンドバリアーについては、外差しの利く馬場であったとはいえ、決め手勝負で他馬を封じ込めたのであるから、十分評価できる内容と言えるもの。前走のエルフィンSでは、前が塞がったために脚を余した形になったが、今回は馬群をうまくさばいて外へ持ち出せた。
本番の桜花賞も含め、今後のレースを検討する際には、「末脚をいかせる展開になるかどうか」がポイントになるだろう。折り合いに関しての不安はなさそうに思えるが、馬場状態や枠順などの影響を受けやすいタイプかもしれない。この先、どのような走りを見せてくれるかに注目したい。

ハナ差の2着には1番人気のラナンキュラス。
懸念された出遅れもなく、中団前のポジションをキープして、スムーズに流れに乗れていた。4コーナー手前から若干マクリ気味に進出し、直線半ばで先頭に立ったが、最後は外を通ったサウンドバリアーに競り負けた形。惜しい2着だった。
四位騎手は「本当はもう少し仕掛けを待ちたかった」とコメント。休み明けのせいもあって、いくぶん手応えが怪しかったため早目に動いたとのことだ。
たしかに、脚を溜めてキレ味勝負に出ていれば結果は違っていたかもしれない。しかし、見方を変えれば、今回のような“正攻法の競馬”ができたことは、この馬には収穫だったとも思える。個人的には、走りの幅が広がったという評価をしたい。
休養前と比べると、落ち着きが加わった印象。圧倒的な強さこそないものの、一戦一戦競馬が上手になっているようだ。今回1走叩いたことで、本番への上積みも見込めるはず。期待のつながるレースだったのではないだろうか。

さらにクビ差の3着に入ったレディアルバローザ。
『予習』では「内枠に入ったことでロスなく好位から競馬ができる」と書いたが、実際にはペースが遅く馬群がゴチャつく厳しい展開。それでも、最後は最内を突いて本番出走の権利を手に入れた。
1・2着馬が外目から伸びてきたことを考えれば、展開不利の状況で着差なしの結果は評価できるだろう。「この馬が一番強い競馬をした」と評する意見もある。
本番では1F距離が伸びるが、1600mでも〈1.0.1.0〉の実績のある馬。同型馬の兼ね合いや枠順次第にもなるが、スタートのいい馬なのでハナを切るレースをするかもしれない。あくまで仮定の話ではあるが、一応頭に入れておきたい。

アタマ差で惜しくも権利を獲れなかったロジフェローズとニシノモレッタ(4着同着)。
ロジフェローズは出遅れが響いた。最後は最速の上がり(34秒7)で伸びてきているだけに、もったいなかったように思える。一瞬ではあったが非凡さを感じさせる内容。キャリアの少ない馬なので、経験を積むことによって“粗さ”を解消していってほしい。
ニシノモレッタは太目残りこそなかったが、休み明けの分だけキレ負けした印象。ただし、レース運びそのものには見応えがあった。健闘の部類に入れてもいいだろう。

モトヒメ(0.3秒差・6着)は直線半ばまではいい感じの走りに見えたが、最後の競り合いについていけずに失速。現状では“直線平坦の1200m”がベストのようだ。
カレンチャン(0.4秒差・8着)も同様。鮫島騎手は距離延長を意識して、後方で脚を溜めることレースを試みたとのことだが、やはり1200mで先行する競馬がこの馬の持ち味に違いない。

3番人気のテイラーバートンは13着に敗退。
窮屈な展開になったとはいえ、あまりにも負け過ぎ。藤岡佑騎手は「4コーナーで行き場をなくしたのは、コース取りに失敗した自分の責任」とコメントしているが、力のある馬ならば、少なくとも馬込みを割ろうとする姿勢くらいは見せるはず。
『予習』でも指摘したように、目イチの仕上げで挑んだ関東遠征から中2週というローテーションの影響が、見えない反動として心身に影響を与えていたのかもしれない。

今回、一番の注目馬だったラブミーチャンは12着。残念ながら結果を出すことはできなかった。
浜口騎手は「4コーナーを回る時の反応がひと息。最後の坂もこたえた」とコメント。他馬に絡まれることもなく、マイペースで自身が残れる逃げでの失速ということは、やはり“ダートでこその馬”なのだろう。
とはいえ、今回、果敢に中央の芝レースに挑戦してきたことは、賞賛に値するもの。今後はダート路線に戻るとのことだが、交流戦はもちろん、中央のダート重賞にもチャンスがあれば挑んできてもらいたい。

初芝の馬が大敗を喫する中、ダート馬最先着のケイアイデイジーに関しては、芝でもメドの立つ走りができたと見てもいいかもしれない。ゴール前では力尽きた感じだったが、それでも0.3秒差の7着。サウンドバリアー、ラナンキュラスの2頭と体を併せるように上がってきた時などは、一瞬“オッ”と思わせるシーンでもあった。レース慣れしてくれば化けそうな予感もある。今後に注目してみたい1頭だ。

最後にレース全体の印象だが・・・。
個々の馬については評価できる部分はあるものの、桜花賞本番の有力候補が現われたかといえば、そのあたりは疑問である。いわゆる“圧倒的な強さ”を感じさせてくれる馬がいないからだ。
これは、今回のフィリーズレビューに限ったことではない。阪神JFの1・2着馬(アパパネ、アニメイトバイオ)が、叩き台とはいえトライアルで敗れる状況。昨年のブエナビスタのように抜けた馬がいない。
今週末に行われるフラワーCの結果にもよるが、少なくとも現時点では、「今年の桜花賞は混戦模様」。
本番の予想にあたっては、今一度各トライアルの徹底的な洗い直しが必要になってくるだろう。


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■コメント

■Re: フィリーズレビュー・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。土日重賞入賞はしますが、勝ちきれない馬券が2つもです。あと朝に1番人気が決定してなく、3レースとも一番人気が違う見立てとなりました。私同様迷いがみんなあるんでしょうか?フィリーズでは3着で複勝のみでしたが、今だ馬場が読めていない感じですね。しっかり反省します。あと今のところ3歳牡馬とは違う展開の3歳牝馬ですが、ある意味桜花賞が楽しみですね。新星にも期待します。手前についてですが、右回り競馬場、内ラチ、先行馬は右手前、外側、中段より後方馬は左手前の馬が多かったです、コーナーリングとの関係かと。ただ馬のもつ得意な手前を矯正、補正するために騎手や調教がいてるわけで、中々手前の情報は通常では掴みにくいですね。調教などでみる手前は矯正中なのかもしれないので・・・・。なかなか手前検討は馬券へ繋がりにくいです。

■Re: フィリーズレビュー・復習 [ふじ]

いつも参考にさせていただいています
レディアルバローザの  くだり 
本番まで 忘れずに 覚えておこうと思います
よく後で 『あ~~ そういえば 忘れないように 気に止めてたはずが~忘れてた!思い出していたら当たってたのに~~』・・・なんて 思う事が多々ありますので忘れないようにしたいです
去年フィリーズレビューでレジネッタが3着 桜で優勝しています 
レディアルバローザ いろんな情報に惑わされないように しっかり 頭に 叩き込んでおきます 

楽しく 毎回 読んで 勉強させていただいています
ありがとうございます
げ!!去年にレジネッタになってました v-12
一昨年ですね~~
 

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!

土日の重賞はどれも人気が読みにくいレースでしたね。
オッズの割れ方でもわかるように、買い目が絞りにくかったと思います。
馬場(芝)は予想以上に外差しが決まるようになっていました。
内はかなり荒れてきたみたいです。
開催が進むとさらに変わってくると思いますので、注意が必要でしょう(特に中山は)。

手前についての、位置取りとコーナリングの関係は、なかなか興味深いですね。
おっしゃる通り、たしかに調教には“矯正”の役割もあると思います。
それでも、なにか馬券につながるヒントが見えてくるといいですね。

ご報告、ありがとうございました!


■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。

レディアルバローザに関しては、かなりの先行力がある馬ではないかと思っています。
桜花賞本番の出馬表を見るまではなんとも言えないのですが、ハナを切るパターンもあるかな?・・・と。

あとは馬場状態ですね。
レジネッタが勝った一昨年も、ブエナが勝った昨年も、外差しが有利の馬場でした。
アパパネ、アニメイトバイオ、アプリコットフィズあたりは、どちらかと言えば中団より前で競馬をするタイプですから、今年も外差しが決まるようでしたら、外枠の差し・追込馬にはマークが必要かもしれません。
トライアルを勝ったショウリュウムーン、サウンドバリアーもそうですが、本番ぶっつけで出走予定のタガノエリザベートあたりも要注意かも・・・。

いずれにしても、今年の桜花賞は混戦模様。
難しいレースだからこそ、本番がとても楽しみですね♪

■期待が大きかっただけに… [うに]

安東さん、こんばんは!!
ラナンキュラスはギリギリの2着で、桜に一抹の不安が出てきました。良血が爆発するのは、まだ先かもしれないですね。
ラブミーチャンには、ダートで下剋上を果たして欲しい! 地方を中央の一級馬たちに荒らされている恨みを晴らして欲しいですね~(笑)

中京記念のホッコーパドゥシャは、夏のローカルのイメージが強すぎ(でも中京もローカルでしたね)。
上位3頭入っても軸馬が来ないレースがあったりと、今週も散々でしたが悲観なんかしてませんよ。
授業料を取り返すつもりで、復習にいそしんでます。
何かしら発見すると楽しいですね!(なぜ予想の時に気付かないのかと、自分でツッコミを入れながら)

復習する際のコツを教えて下さった、安東さんに感謝です!

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは!
コメント、ありがとうございます!

ラナンキュラスはまだまだ伸びる余地がありそうですね。
でも、一戦ごとに課題をクリアしているような印象もあるので、1走叩いた本番は予想以上の走りを見せてくれるかもしれません(期待値込みですけど・・・)。
ラブミーチャンについては同感です!
“ダートでは負けなし!”の伝説を作ってほしいですね~。

今週末にはいよいよローズキングダムの登場です。
どんなレースを見せてくれるか楽しみですね!
皐月賞本番に向けて、しっかりと「検討&検証」をしたいと思っています。

■お返事ありがとうございました。 [うに]

完全無欠のローズキングダムでも、安東さんの手にかかれば、ほころびが見つかるのでしょうか?(笑)
予習しっかり読ませて頂きます!

■中山牝馬S [電気羊]

このところ上位人気で馬券に絡んだのは、2歳女王、桜花賞馬など2、3歳GIで好走した馬ばかり。“ならばジェルミナルで”とも考えたものの、休み明けがどうも不安。
ブラボーデイジーなら実績面は無論のこと、血統面でも昨年15番人気2着のピンクカメオと父が同系統。中山実績はないものの、昨年の3着馬(11番人気)、一昨年の2着馬(13番人気)ともに中京1800ないしは2000m(愛知杯)の好走歴があることから、買わない手はないと思いました。「類似」の福島1800mでも勝ってますし。とにもかくにも安東さんご指名だから軸で間違いなかろうと(笑)。見せ場はあったんですが残念でした。
馬券はニシノブルームーンからも買っていたのでウエディングフジコとのワイドが的中、なんとか今回もプラスで切り抜けました。

ウエディングフジコも血統面(母方がグレイソヴリン系)と、ダート→芝のローテーション面から、前夜の競馬オヤジの検討会(≒飲み会、笑)で推しました。ただ良馬場では半信半疑。正直“ホンマに来よった……”って感じでした。
しかし買える要素が十分あったチェレブリタを買わなかった(時間がなくてちゃんと調べなかった)のは悔いが残ります。土日の二度寝は絶対やめないと(笑)。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
プラス収支、おめでとうございます♪

中山牝馬Sは、ブライティアパルスの“大逃げ”が想定外でしたね。
おかげで、先行馬が早めに動かなければならない展開になってしまいました。
ブラボーデイジー・・・本当にスミマセン!(笑)

競馬オヤジの検討会ですかあ?
楽しそうですね~!(笑)
それにしても、電気羊さんの「血統面からの考察」は、週を追うごとに説得力を増してきてますね。
これからもがんばってください!

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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