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■スプリングS・予習

2週前に行われた弥生賞と並んで、「皐月賞への重要なトライアル」と位置付けられているGⅡ・スプリングS。過去10年では、ネオユニヴァース、メイショウサムソン、アンライバルドの3頭がこのレースを勝って皐月賞を制している(ちなみに、弥生賞と皐月賞を連勝したのは、アグネスタキオンとディープインパクトの2頭)。
データから見た傾向としては、「1番人気の好走率が高いこと」と「2勝以上している馬が結果を出していること」が特徴。前者は過去10年で〈5.2.1.2〉の数字。後者は連対馬20頭のうち19頭があてはまる。基本的には“人気と実績が目安となるレース”と言えるかもしれない。

断然の1番人気はローズキングダム
デビューから3連勝中。しかも、負かした相手はいずれも一線級だ。
新馬戦ではヴィクトワールピサを退け、続く東スポ杯2歳Sでは、直線の追い比べで抜群の勝負根性を見せトーセンファントムにアタマ差勝ち。さらに、前走のGⅠ・朝日杯FSは先に抜け出したエイシンアポロンを一気に差し切る強い競馬。ヴィクトワールピサ、エイシンアポロンは弥生賞の1・2着馬。トーセンファントムも故障で戦列を離れたものの、クラシックでの活躍を期待されていた1頭だった。
レース内容も高く評価できる。スローペースでは無理なく好位で折り合い、ハイペースでは流れに乗りながら脚を溜める走り。経験値も豊富だ。何より特筆すべきは“仕掛けてからの反応の良さ”。鞍上の意のまま力を出せるということは、完成度の高さの裏付けとも考えられる。能力、実績ともに他馬より一枚も二枚も上。無傷の4連勝で皐月賞本番へ向かう可能性は高いと見てもいいだろう。
3ヶ月の休み明けを不安視する声もあるが、実際には短いリフレッシュ放牧で、1月28日にはすでに帰厩。その後は入念に乗り込まれており、3週続けてポリトラックで併せ馬を消化している。したがって、レースへ向けての調整に関しては、さほど問題とは思えない。
あえて気になる点をあげるならば、大幅に馬体重が増えて出走してきた場合。この馬には馬体増でレースを走った経験がないため、念のための注意は必要かもしれない(本当に強い馬には無用の心配かもしれないが)。
いずれにしても、本番の皐月賞への期待がさらに大きくなるような走りを見せてほしい。

前走の共同通信杯では単勝1.8倍の1番人気に支持されながら3着に敗れたアリゼオ
スローの上がり勝負になったために、道中折り合いを欠いた分だけ伸びなかった。陣営いわく「この馬の課題がわかった」という結果であり、それを踏まえて今回は、本馬場入場も先入れにするなどテンションを上げないように工夫を施すという。
折り合い面だけを考えた場合、東京の1800mよりも流れやすくなる中山1800mの方が競馬はしやすくなるだろう。新馬戦でヒルノダムールを敗った潜在能力の持ち主だけに、ペース次第では巻き返しがあってもおかしくない。
もっとも、精神面での課題という点では、他にも気になる材料がある。それは、前走・共同通信杯のレース後にルメール騎手が残した「馬込みが苦手なのかもしれない」というコメントに表れている。
馬群の形態から言えば、幅員の広い東京コースよりも小回りの中山コースの方がゴチャつきやすい。仮にアリゼオがルメール騎手の言うように“馬込みが苦手”であるならば、折り合い面では有利に思えるコース替わりも、全面的なプラス材料にはならないかもしれない。
まずは自分の競馬をすることが大前提。2走前のホープフルSで見せたような直線入口先頭から抜け出すレースができるかどうか。そのためには道中のポジションがカギになりそうだ。

デビューから2戦2勝で重賞に挑戦するサンライズプリンス
新馬戦が1.4秒、前走の500万が0.6秒。2着馬につけたタイム差は驚異的とも言えるもの。
3歳の一流どころとの対戦は初となるため、相手関係がどうかだが、好位から抜け出して後続を突きはなす競馬は“正攻法の醍醐味”。未知の魅力を存分に携えた1頭だ。
問題は、やはり中山コースを克服できるかどうか。2連勝はいずれも直線平坦な中京コース。右回りで直線の急坂をこなせるかどうかがカギになる。期待値の高さが人気につながっているようだが、条件的に初ものづくしが多いため、凡走の危険性も大きいことも確か。買い目を決めるにあたっては、そのあたりの判断がポイントになるだろう。

昨年9月の札幌2歳Sを制したサンディエゴシチー
重賞勝ちという実績でいえば、ローズキングダムに次ぐ存在でもある。
前走の東スポ杯はスロー流れで掛かり気味の走り。大外枠で前に馬を置けなかったこともあり、3コーナーから先頭に立つ形になり伸びを欠いた。レース後、藤岡佑騎手は「併せ馬の形になれば違っていた」とコメントしたが、自身の競馬ができなくても0.3秒差の4着に踏み止まったことは評価してもいいかもしれない。
その後、フレグモーネのために本来使いたかったレース(ラジオNIKKEI杯)に出走できず、今回が復帰戦。調整過程に関しては不安が残る。
とはいえ、デビューから3連勝で重賞を勝ったように、潜在能力は高いと判断できる馬。状態面が万全ならば好走できる可能性もあるはずだ。

前走、500万クラスのセントポーリア賞を勝ったバシレウス
そのセントポーリア賞は勝ち時計は、同開催のGⅢ・共同通信杯よりも0.9秒も上回るタイムだった。単純に数字の比較はできないにしても、この馬自身が時計に対応できることを証明するひとつの要素と見ることはできるだろう。
デビューから5戦して4連対。そのいずれも芝・1800mのレース。中山コースでも若竹賞2着があり、レース条件への適性は高い。加えて、デビュー時から前走までに24キロ増えた馬体重も、成長力という点から強調できる材料だ。
あとは、相手関係。ここでも結果を出せるようであれば、堅実に走れる馬として今後への期待が高まる。

新馬戦で1番人気になったように、デビュー前から素質の高さを評価されていたサクラエルドール
今回は3ヶ月の休み明けであることに加え、ラジオNIKKEI杯で大敗したこともあって人気を落としているようだ。
たしかに、デビューからの2連勝は11頭立と6頭立のレースで、楽な展開だったことは否めない。乗り慣れた福永騎手に手綱が戻り、立て直しの効果が期待できる今回は、その意味でも真価が問われる一戦になるだろう。

1勝馬で気になるのはアロマカフェ
前走、未勝利を勝ったばかりの馬だが、4戦中3戦で最速の上がりをマーク。さらに、近2走は道中でポジションを上げていく中山向きのマクリを見せている。
外差しが決まるようになってきた中山芝コース。末脚を発揮できる展開になれば、馬券圏内に突っ込んでくる可能性があるかもしれない。

他では、ダートのオープン・ヒヤシンスSの1・2着馬、バーディバーディソリタリーキングがそこそこ穴人気になっている。
特に、ヴァーミリアンの弟・ソリタリーキングは、“血統的に芝でも走れる”という意見もあるようだ(父・キングカメハメハ、母・スカーレットレディ、母父・サンデーサイレンス)。
もっとも、ダートで実績があるからといって、芝でも即通用と見なせるかどうか。バーディバーディには1800mの距離経験がなく、ソリタリーキングは先行するレースをしていない。
前走ダート戦という括りならば、むしろ最内枠に入ったアブラハムダービーの方が面白そうに思える。
新馬、未勝利で芝のレースで後方からの競馬だったが、ダート替わりの前走は一転して逃げ切り勝ち。陣営は今回も先行策をほのめかしている。鞍上の吉田豊騎手は、3月6日の1600万・スピカS(中山・芝・1800m)で、本来差し馬の人気薄・ショウナンライジンを最内枠から逃げ切り勝ちに導いている。枠順の利をいかして先手を取り、マイペースに持ち込むことができれば、残り目があるかもしれない。

多くのスポーツ紙・専門紙の見立て通り、今回のレースは「ローズキングダムの相手探し」というスタンスが正解と思われる。ただし、2・3着に関しては混戦。アリゼオには精神面での不安材料があり、サンライズプリンスには初物の課題がある。買い目をどのように絞り込んでいくかが、予想のポイントになりそうだ。


阪神では天皇賞・春の前哨戦となるGⅡ・阪神大賞典が行われる。
例年ならば、GⅠ戦線で活躍する馬が顔を揃えるレースだが、今年の場合、GⅠ馬はアサクサキングス1頭。しかも、アサクサ自身、格上とはいうものの休養前の2走がいずれも2ケタ着順ということで、今ひとつ信頼度に欠ける。ならば、同じく休み明けのイコピコや、昇級戦のジャミールが人気になるのも当然かもしれない。
メイショウベルーガは阪神内回りコースが課題。ホクトスルタンは同型のドリームフライトとの兼ね合いがカギ。ベルウッドローツェは斤量増をこなせるかどうか。
絶対的な有力馬が見当たらないのならば、近走で堅実な結果を残している8歳馬のトウカイトリックや10歳馬のゴールデンメインあたりにも注意を払った方がいいかもしれない。
穴はウィルビーキング。馬の能力というよりも、自分のお手馬(アサクサキングス、イコピコ)を他のジョッキーに乗られている四位騎手の意地に期待したい。



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■コメント

■質問!です。 [うに]

こんばんは。
前から聞いてみたかったのですが、安東さんは“障害レース”の予想はされないのですか?
私は、落馬のリスクが高くて手を出しづらいので、見てるだけです。それ以前に、予算を回せないので(笑)。

今週は7レース予想しましたが、内6レースが、ワイドなら回収できていました。悔しいとは思いましたが、だいぶ競馬が分かってきたかもと、自負しております(笑)。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

障害レースはわからないので予想しません。
落馬のリスクや展開が読めないこともありますが、それよりもレース数が少ないために継続的に検証できないのが一番の理由です。
それと、未勝利を勝つとすぐにオープンに昇格するので、馬が強くなっていく過程がつかみにくいですね。
障害レースそのものが嫌いというわけではないのですが、馬券を検討する“楽しみ”には欠けるかなあ・・・と思っています。

うにさんは予想の調子がよくなってきたみたいですね♪
私は・・・絶不調です!!(笑)
しっかり反省しないと・・・。

■ご丁寧にありがとうございます。 [うに]

安東さん、そう気を落とさずに!
私も頑張ります!

■うにさんへ [安東 裕章]

ありがとうございます♪
なんだかこれまでとは立場が逆転してしまいましたね!(笑)
でも、それほど気にしてませんので。
むしろ、予想が外れた方が真剣に原因を追求しようと思いますし。
ということで・・・頑張ります!

■Re: スプリングS・予習 [ふじ]

いつもおせわになっております
ところで・・・
私も ゼッ不調v-12しかし 負ければ負けるほど 競馬が上手くなる気がしますね~~~~~
当たってしまうと なんだか 上達が 遮られる 気さえ します v-8
まぁ~~ 世に言う 負け惜しみ・・ってやつですが・・・・ 皆様 がんばりましょうv-67

■Re: スプリングS・予習 [トト]

安東さん、お疲れ様です。
今週のスプリングSのローズキングダムの敗戦はショックでした。
本番で必ず巻き返してほしいです。

そして過去のレースのオッズを見ていていて思ったんですが、明らかに人気薄の馬の単勝や複勝のオッズが急に下がった時が何度かあり、JRA-VANで投票金額を確認してみると何十万~何百万もの金額が一度に投入されていました。
そういった馬は馬券に絡みやすいのですが、いわゆるインサイダーオッズって言うのですかね。。
もちろん馬柱表からきちんと予想を組み立てるのが基本だと思うのですが、かなりの金額を一頭の馬、しかも人気薄の馬に掛けるとなるとそれなりの根拠が必要になるかと思うのですが、安東さんはどう思われますか?

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

負ければ負けるほど競馬が上手くなる気がするというのは、レースの検証と馬券の反省をしっかりとなされているからでしょうね。
私も予想が外れるたびに、新しい課題を出されたという気持ちになります。
これからもがんばっていきましょう!

■トトさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ローズキングダムについては、今年の3歳世代を引っ張っていく馬として期待していただけに、本当に残念です。
『復習』の中でも成長力に対する懸念を書きましたが、朝日杯の時と比べると、レース中の姿が“こじんまり”として見えてような気がします。
おっしゃる通り、皐月賞では巻き返してほしいですね。

インサイダーに関しては、ひとつの“攻略法”として考えてもいいと思います。実際、その類いの本も刊行されていますから。
ただ、オッズの動きを判断して馬券を狙うことは、レース予想の楽しみとはまったく別物ですよね。
インサイダー情報を否定しようとは思いませんが、私自身はそれほど興味はありません。
何十万、何百万という金額は、オーナーサイドやその関係者だからこそ動かせる金額ですし、そうなると、もはや趣味ではなくビジネスです。
馬券で生活しようというのなら、その部分にも入り込まなければならないかもしれませんが、長く競馬を楽しんでいく上では、逆に一番の楽しみが殺がれるような気もします。
情報の根拠については、なんとも言えません。
ただ、我々が思っている以上に“きな臭い”世界なのかもしれませんね。
私は純粋に競馬を楽しみたいと思っています。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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