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■スプリングS・復習

ローズキングダム、無傷の4連勝ならず!
単勝1.4倍の支持を受け、皐月賞へ向けて“どのような勝ち方をするか”が注目されていたローズキングダムだが、結果は3着。レースを制したのは、1コーナーから先頭に立ち、そのまま逃げ切ったアリゼオだった。

アリゼオの勝因は、気性面の悪さを見せずに自分の走りができたことだろう。言い換えれば、アリゼオの能力を引き出した横山典騎手の好騎乗が大きな要因だったということだ。
「馬込みが苦手」というルメール騎手のコメントについては、『予習』の中でも取り上げたが、横山典騎手も「他の馬を気にする面がある」というルメール騎手の言葉をヒントにしたという。一見、奇策のように思える“逃げの作戦”も、アリゼオの持ち味を発揮させるためには“正攻法”。折り合い面の不安を解消する二重の効果も生まれた。
ともあれ、今回の結果でこの馬の地力の高さが証明されたことは間違いないだろう。単騎の大逃げではなく、道中常にカワキタコマンドにマークされながらも振り切ったという内容も評価できる。
本番での課題は、今回と同様のレースができるかどうか。言い方は悪いが、今回は“すべてがうまくいったレース”という印象もある。ガス抜きのための強めの調教、ゲート裏までのメンコの装着、返し馬の先入れ、そして横山典騎手の逃げ作戦と絶妙なペース配分。これらがすべてプラスに働いたからだ。
1800mから2000mへと今回よりも距離が1F伸びる本番の皐月賞。いかに折り合って、いかに自分の走りができるかがカギになるだろう。

2着は10番人気の伏兵・ゲシュタルト。
キャリア3戦の1勝馬だけに、実績からの評価が難しかったが、内枠をいかした好位追走から最後もしっかりと末脚を伸ばしてきた。
この1戦に限っていえば、センスが高く(=立ち回りがうまく)、まだまだ奧がありそうな印象。父・マンハッタンカフェ、母父・エンドスウィープという配合から、スタミナとキレ味を兼ね備えるタイプという意見も出ている。本番でも楽しみな1頭かもしれない。
ただし、マイナス10キロという馬体重から判断すると、今回が目イチの仕上げ。デビューから26キロの馬体減となり、本番への余力という点が心配でもある。ベストの状態で出走してくることを望みたい。

1番人気のローズキングダムは3着。この敗戦をどう判断すべきだろうか。
たしかに、「無敗で皐月賞へ向かいヴィクトワールピサと再戦」というシナリオは、ファンやマスコミの過剰な期待だったかもしれない。実際、叩き台のトライアルで3着を確保したわけだし、メンバー最速タイの34秒9の上がりで最後は詰めてきている。外へ出せずに内を突くしかなかったという若干の不利もあった。
仕掛けてからの反応が鈍かったのは、陣営の言う通り、久々の分が応えたと見るべきだろう。小牧太騎手も「ステップレースとしては悪くないレースだった」とコメントしている。
しかし、あくまでステップレースとして臨んだとするならば、キッチリと仕上がっているようにも見えた“マイナス2キロの馬体重”はどういうことなのだろうか。
『予習』では「大幅な馬体増の場合は注意」と書いたが、そこには“トライアル仕様で太めが残っていた場合”という意味も含まれていた。個人的には、プラス4~8キロくらいで出走してくるだろうと想定。なぜなら、3歳馬の成長分を見込んでいたからである。
母・ローズバドが現役時代に420~430キロで走っていたように、家系的に小型の馬なのかもしれないが、それにしてもデビュー以来減り続ける馬体は気掛かりだ。言い換えれば、成長力に対しての懸念である。
もちろん、本番での巻き返しの可能性がないというわけではない。ただし、初の2000m、今回よりも荒れた馬場状態といった新たな課題が加わるのも事実。この馬に関しては、本番までに一から検討し直す必要があるかもしれない。

4着にはサンライズプリンス。
未知の可能性という部分から、ローズキングダムの逆転候補にあげていた競馬評論家も何人かいたが、スタートの悪さが最後まで響いてしまったようだ。
とはいえ、上がり3Fはローズキングダムと並んで最速。これまでのレースと違って後方からの競馬にも対応できたことは収穫だろう。課題と思われていた中山の急坂も問題なし。皐月賞の権利こそ獲れなかったが、この先も注目していきたい1頭だ。

バシレウスは好位から流れに乗るレースができたが5着まで。
「現状での力は出し切れた」という蛯名騎手のコメントの通り、今回の相手ではまだ力差があったということだろう。それでも、相手なりに走れる持ち味を印象付ける内容。遅生まれということなので、今後の成長に期待したい。

2歳時に高い評価を受けていたサンディエゴシチーとサクラエルドールは、ともに大敗。
サンディエゴシチーは復活途上、サクラエルドールは走りのスタイルが決まっていないという印象を受けた。

今回のレース結果によって、早くから“2強対決”と言われてきた本皐月賞の行方が渾沌としてきたのは事実。
弥生賞を制したヴィクトワールピサが一歩リードという見方が多いようだが、絶対とまで言い切れるかどうか。
ひとつのポイントになりそうなのは、当日の馬場状態。芝の荒れ具合によって、脚質や枠順の有利・不利がレースに影響するかもしれない。


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■コメント

■Re: スプリングS・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。土日重賞はスプリングS2着複勝得意の!?1番人気の内側真横で息つく事できました。意外でしたが先週まで本年中山重賞1着馬が人気上位馬が多いですね、阪神はさっぱりですが。皐月賞に向けてはスプリングSの結果を受け、面白みが出てきましたが、私の大好きな小さめの馬の宿命でしょうか、馬群を割り強引にはいけないのか、いかなかったのか本番にはローズキングダム見極ないといけないですね。展開、枠にも左右されそうですし、肉体的、精神的疲労を避けるため行かなかったであって欲しいですが。アリゼオは行き癖がつかなければいいですが、乗替=行かしちゃう=結果よし=次走そこそこ人気=惨敗をたくさん見てきたのでこれまた見極めないと。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
ゲシュタルトを仕留められたのですね? お見事!
おめでとうございます!

ローズキングダムをどう扱うか・・・難しいですね。
完全な力負けだったとは思えないのですが、馬場のせいでキレ味が鈍った(陣営談)とすれば、本番はどうなのか。
簡単に見限るわけにはいかないとは思いますが・・・。
アリゼオに関しては、まさにおっしゃる通り!
『皐月賞・予習』で書こうかなと思っていたことを先に言われてしまいました(笑)。
他の出走馬も気になりますね。
いずれにしても、難しくなりそうです。

■Re: スプリングS・復習 [ふじ]

さすが安東さん!! マイナス2キロ の馬体重について書かれていましたが ローズキングダムは急な ローテーションの変更です!
勝って本番 が 負けて ダービーへ に
なったわけですから 1度崩れたローテーションはツボ的には 買いづらい 馬 になってくるのでしょうか?
どんな感じで ダービーに出てくるか また結果はどうなのか 今から ダービーが待ちどうしく 興味深々です

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

私も新聞で記事を目にしましたが、ローズキングダムの皐月賞回避・・・本当なのでしょうか??
橋口調教師は「キレ味勝負の馬なので馬場の悪い中山には向かない」とコメントしているようですが・・・。
なんか釈然としませんね。
ローテーション的には無理な使い方をするわけではないので、買いづらいとは言えませんが、ダービー直行ならばそれこそ“馬体重”には注意した方がいいかもしれません。
ドリームジャーニーのように、馬体増が凡走につながるタイプもいますので。
いずれにしても、目が離せない状況が続きそうですね。

■ [うに]

こんばんは。
馬連が基本の私にとって、2着に割り込んできた馬は邪魔な存在… もとい、軽視した私が悪いのでございます(笑)。
馬連の的中率が上がってきたら馬単へ移行しようと思っているのですが、なかなか思い通りには行かないですね。

もうひとつ、思い通りに行かなかった事が。1着になりそうな人気薄を見つけた時のみ単勝を買うのですが、ファルコンSのトシギャングスターが着差なしの2着になって、しばらく魂抜けてました。清水の舞台から飛び降りて200円買ったのにぃぃー(泣) …なんかセコイですなぁ。

来週はJRAからドーンと利子付けて巻き上げてやりましょうね!






■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

思い通りにいかないからこそ、ますます競馬にハマるんですよね~!(笑)
人気薄の単勝買いですか・・・なかなか面白くて、いいと思います。
いよいよGⅠシーズン到来です。
がんばっていきましょう!

■お返事ありがとうございます。 [うに]

思い通りにならなくて憤りを感じているのは、厩舎の方達もですよすね。
エリートコースは特に大変だと思います。想像できないくらい相当なプレッシャーなんでしょうね。
なんか自分が小さいなぁ…(笑)

では、予習参考にさせていただきます!

■スプリングS・反省 [電気羊]

「②から③と⑤へのワイド、買わんかったけどなぁ、来たりしてなぁ……」などと思いつつ観ていたら、よもやと言うか案の定と言うか(泣)

今回の、はっきり言って手薄なメンバーの成績、過去の複勝圏内に入った馬の傾向を検討みると、ゲシュタルトにも買える要素は見つかりました。しかし、500万を勝ち切れていないことで大きく減点し、拾い上げることができませんでした。<悪くとも500万勝ち>というデータは、あくまでデータにすぎなかったわけです。出走メンバーのレベルを再考する臨機応変さが必要だったと思います。
もうひとつ悔やまれるのはアリゼオの単勝を買わなかったこと。ローズキングダムを逆転できるイメージが湧く馬はアリゼオだけでした。さらに2倍を切るような1番人気馬に対し“不安あり”との見立てをしたわけですから、それを生かすために普段どおり単勝を買っておけばと大いに反省しています。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

うーん・・・、惜しかったですね!
ゲシュタルトに関しては、実績からの評価は難しかったと思います。
500万を勝っていなくてもトライアル重賞で好走する馬がいる・・・このあたりのレベルの見極めが3歳戦の難解なところ。
本番では、さらに調子がピークかどうかの検討も重要になりそうです。
がんばって当てたいですね!


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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