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■高松宮記念・復習

掲示板に載った上位5頭の着差は、ハナ・クビ・クビ・ハナ。
ゴール前で横並びとなった激戦を制したのは1番人気のキンシャサノキセキ。7度目の挑戦にして初のGⅠタイトルを手に入れた。

レースは最内枠のセブンシークィーンが引っ張る形で、前半3Fを33秒5で通過。予想通りのハイペースとなった。
キンシャサノキセキは、序盤こそ掛かり気味の走りのようにも見えたが、向正面の中程あたりで折り合うと好位の後ろを追走。直線で馬群がバラけると内目から一気に抜け出して後続を振り切った。
ポイントとなったのは、4コーナーにおけるコーナリング。
先行馬群が外へ膨らみ内がポッカリと開いたところへ、見計らったように進路を取ったが、これによって、コースロスを最小限に抑えられ、直線でも早目に抜け出すことができた。道中前を走っていたビービーガルダンが、直線で外から追う展開になったのは、4コーナーでのコース取りの差がすべて。枠順の有利・不利も多分に影響したに違いないが、同時に、四位騎手の判断・好騎乗も評価すべきだろう。
これで重賞4連勝。気性面の成長によって、レースで常に能力を発揮できる馬になった。南半球産の遅生まれとはいえ、7歳にしてこの充実ぶりには頭が下がる。
今後の課題をあげるならば、“時計勝負”になった場合の走りだろう。
今回の勝ち時計・1分8秒6は荒れ馬場の影響もあって良馬場としてはかなり遅いタイム。レースの内容もスピードの絶対値の違いで押し切ったというものではなかった。1分7秒台で決着するようなレース・・・例えば、野芝で開催される阪神のセントウルSに出走してきた場合などは、取捨選択の検討を慎重に行う必要があるかもしれない。

ハナ差の2着はビービーガルダン。
ゴール前の勢いはこの馬の方があっただけに、実に惜しい結果だった。レースで見せた“馬自身の底力”という点では、キンシャサノキセキ以上という意見も出ている。
プラス8キロの馬体重。前走減っていた体は戻っていた。ハナを奪うかのようなスタートを決めて好位のポジション。コーナーでは外へ膨らみがちだったが、直線を向いてからは抜群の伸び脚。先にも述べたように、コース取りの差が勝敗の明暗を分けた形だ。
左回り、外枠という不利な条件ではあったが、スプリンターズS2着の実力は発揮できたと見てもいいだろう。好位から抜け出す競馬だけではなく、外から追い込みにも対応できたことも収穫だったに違いない。前走・阪急杯の負け方があまりに不甲斐なかったために「ピークは過ぎたかな?」とも思ったが、まだまだ第一線での活躍が期待できる内容だった。

3着のエーシンフォワードも枠順に泣いたクチだろう。
最後は大外から伸びてきてはいるものの、道中外々を回らされたために徐々にポジションが下がっていくレースになってしまった。岩田騎手も「もう少し内の枠だったら4角先頭の形がとれていたと思う」とコメント。自分の形の競馬はできなかったということだ。
結果こそ3着には入ったが、1200mの距離は少々忙しい印象。レースの流れに乗り切れなかったようにも見えたし、末脚もスプリンター向きのキレ味とは言えない。一方で、「自在性のある脚質」「大崩れのない堅実派」をさらに確認できたことも事実。陣営は安田記念が目標であることを口にしているが、次の大一番での走りに期待したい。

4着にはメンバー最速の上がり(34秒1)で追い込んだサンカルロ。
初の1200mということもあって、道中は追走に手いっぱいという感じだったが、直線では馬群を割って際どく迫ってきた。経験値を考えれば、大健闘と言える走り。吉田豊騎手も「一度でも1200mのレースを経験していればなあ・・・」と悔やんでいた。
以前は“大外一気の追込馬”という印象が強かっただけに、阪急杯に続いて中を突く競馬ができたことは大きなプラスだろう。まだまだ成長の見込める4歳馬。距離に慣れてくればスプリント戦線でも活躍できる可能性も大きい。この先、どのような走りを見せてくれるか楽しみだ。

アルティマトゥーレは有終の美を飾れず5着。
横山典騎手もコメントしている通り、スタートの躓きがすべて。直線ではキンシャサノキセキのすぐ後方まで差を詰めてきていたが、追走で脚を使った分だけ最後の伸びを欠いた。民放テレビの中継でも言われていたように、ピカピカの馬体はまさに“究極の仕上げ”。それだけに、今回の結果は残念だ。
『予習』では、「この馬の勝ちパターンは道中のラップと関係がある」という推理を行ったが、それについても証明できずに終わってしまった(前半で脚を使ったため最後に伸びなかったことは確かだが・・・)。
昨年の夏からスプリント路線の中心として、強い走りを見せてくれたことに感謝。フジキセキ×エアトゥーレの良血を後継に伝える優秀な繁殖馬として活躍してほしい。

5番人気のプレミアムボックスは13着に敗退。
今回に関しては後方一気が通用しない展開。しかも、出遅れ気味になったために、道中の追走に脚を使ったことも最後の伸びに影響したようだ。1週前の外差しが決まる馬場であれば、結果は違っていたかもしれない。

終わってみれば、順当な結果と思える今年の高松宮記念。現時点での能力を評価できる馬が上位にきたと考えていいだろう。
ただし、着差が示すように、抜けた馬がいたというわけではない。枠順や展開で勝ち馬が変わった可能性もある。言い換えれば、スプリント戦線の混戦状態は続いているということだ。
ローレルゲレイロが頭ひとつリードしているという見方もあるが、競馬ファンの願いはスプリント戦線の中心となる強い馬の出現。気の早い話になるが、秋のスプリンターズSに向けては、3歳馬と夏の上がり馬の台頭に期待したい。



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■コメント

■復習 [ECO]

安東さま、毎度です。土曜重賞は毎日杯二着、日経賞三着と馬券にはなりましたが 1着はとれず きっちりめざし結果踏まえ反省し、こねくり回して日曜はさっぱりでした。素直が一番と思う今日この頃です。高松宮は出遅れですべてが終わりました。馬券も予想も良いときほど反省したいんで、日曜の件は忘れます。馬場ローラー前後対策は忘れませんが。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
とりあえず、土曜重賞については、おめでとうございます!

素直が一番・・・、わかっていても、なかなかうまくいきませんね。
もうひと捻り考えていれば、と反省することもありますし。
毎回、いろいろな意味で勉強です。

■Re: 高松宮記念・復習 [ECO]

安東さま、再び毎度です。
いつも予習参考させて頂き、復習も見させていただきコメントしておりますが、ご自身の予習からの馬券への移行はレースによって違うとは思いますが、何か基本になっている事はありますか。
私は『ツボ』でもありましたが、コース実績、内枠先行馬や前走からの距離、位置取りの置ける今走期待値の高いものが基本となり、3Fの足、タイム、脚質、距離実績など絡めて馬券に落とし込んでいます。

■高松宮記念、負けたけど悔いなし! [うに]

こんばんは。
宮記念は前崩れを期待して、私の好きな大外一気で決まると思い込んで大失敗でした。でもいいんです。GⅠは好きな馬を買うことにしたので。つい好きな馬が勝つシナリオを描いてしまうんですよ。そう都合良くいかないですよね。

実は連敗をあれからも続けていましたが、毎日杯で馬単GETできました! ドーンと回収とはいきませんでしたが… 連敗を断ち切ってくれた馬に感謝せねば。でも本音はミッキードリームからの馬単と単勝も買っていたので、ダノンシャンティの強さが恨めしかったです(笑)。最後の直線で差が全く詰まらなくて、これが力の差かと感じました。0.2秒差って大きいんですね。
馬券が的中しても、武豊騎手が落馬したので手放しでは喜べず、なんとも複雑でした。ザタイキも可哀想でしたね。武豊騎手の早い回復を願うばかりです。


■ECOさんへ [安東 裕章]

再び毎度です。

予想する際の着眼点(ファクター)はECOさんとほとんど同じだと思います。
もちろん、どれを重視するかはレースによって違いますが。
それと、馬場状態を含めた展開については考えるようにしています。
あとは、「人気馬が負けるととしたらどういう場合か」「人気薄が好走するならばどういう場合か」ということをけっこう重視しているかもしれません。
考えすぎになることも多いのですが、すべてが思った通りの結果になった時は痛快ですね!(笑)


■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
馬単ゲット、おめでとうございます♪

好きな馬の馬券を買うというのは、ある意味、競馬の基本ではないかと思います。
馬を応援するという気持ちは大事ですよね。

武豊騎手の落馬は・・・、私はラジオで中継を聞いていたのですが、「武騎手が動きません!」と連呼されたので、本当に驚きました。
クラシックで騎乗できないのは残念ですが、早く良くなって戻ってきてほしいです。

■ありがとうございます! [うに]

今週末のブログはお休みなんですね。(悲)
1週明けたらもう桜花賞、早いですね~。
ブログ復帰を心待ちにしております。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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