■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■桜花賞・予習

2010年のクラシック第1弾、GⅠ・桜花賞。
昨年はブエナビスタという“絶対的な存在(単勝1.2倍)”があったが、今年は一転して混戦模様。重賞2勝以上の馬が不在のため、能力の比較・検討が難しく、どの馬が馬券に絡んでもおかしくないレースになりそうだ。

前売り時点での1番人気は2歳女王のアパパネ
昨年暮れの阪神JF以来となった前走のチューリップ賞は、伏兵・ショウリュウムーンの強襲を受け2着に敗れたが、それでも0.1秒差。休み明けの前哨戦としては一応の結果は残せたと見なしてもいいだろう。
その後は栗東に滞在して調整。馬なり調教だった前回に比べて、坂路で自己ベストをマークするなど、本番へ向けて順調に仕上がっているようで、スポーツ各紙による追い切りの採点はいずれも高い。
デビューから5戦して複勝率100%という安定感。マイル戦は〈3.1.0.0〉で、今回の舞台となる阪神・芝1600mでも2戦2連対の実績。脚質に自在性があり、どのポジションからでも競馬ができることも強味だ。
この馬の場合、前2走のレースをどのように評価するかがポイントになるかもしれない。というのも、阪神JFとチューリップ賞は、展開や馬場状態による“紛れ”が存在したレースと思えるからである。
阪神JFは大きく外に膨らんだ馬群の内を突いたコース取りの勝利。チューリップ賞は各馬が道悪で苦労する中での2着。つまり、穿った見方をすれば、アパパネの近2走は「全馬が力を出し切れない条件における結果」「必ずしも力勝負で上位にきたわけではない」と捉えることもできるのだ。
GⅠ馬である以上、当然、能力上位と判断すべきだろう。ただし、この馬は“絶対的な強さ”で結果を残してきたとは言い切れない。3戦連続で大外枠を引いた馬が今回は5枠9番。前に馬を置ける絶好枠かもしれないが、反面、馬群に揉まれてスムーズな競馬ができないリスクもある。いずれにしても、今回はこの馬の真価が問われる一戦と言っていいだろう。

前走、クイーンCを制したアプリコットフィズ
好位を追走し、直線半ばから追い出して後続を突き離す強い勝ち方だった(時計も史上2位のレースタイム)。資質の高さ、スケールといった点では、今回の出走馬中ナンバー1という声も多い。ポジションを取りやすい内枠に入り、鞍上には名手・横山典騎手。“買い”の材料も目立つ。
ただし、問題点もある。
まず、中6週空いたローテーション。早目に賞金を確保し、目標に向けてじっくり調整されていることはプラスとも思えるが、心身ともに繊細で不安定な要素を備える3歳牝馬が体調を維持するのは決して容易ではないはずだ。
さらに、「輸送をクリアしてくれれば・・・」という陣営のコメントの通り、初の長距離輸送という課題もある。キャリア3戦はメンバー中最少。“底を見せていない”という言い方もできるだろうが、経験値の差が結果につながるケースも少なくない。今回はそのあたりがカギになるだろう。

阪神JF2着のアニメイトバイオ
前走のアネモネSは2着に敗れたが、休み明けでプラス14キロの馬体重が示すように、本番を見据えた叩き台の意味合いが強い。今回は調教後の計測でプラス2キロ。輸送を考慮すれば絞れてくるはずだ。もちろん、上積みも見込める。
未勝利勝ち以降、5戦連続連対。自在性のある脚質。安定感に関しては、アパパネと比較しても甲乙つけ難い。
不安点をあげるとすれば、極端なスローペースになった場合。ここ5戦はいずれもハイペースか平均(M)ペース。折り合いに難のあるタイプではないにしても、元々は1400mから距離を伸ばしてきた馬だけに、レースの流れに乗りきれないようだとキレ味に影響が出るかもしれない。確固たる逃げ馬が不在の一戦。アニメイトバイオの取捨に限らず、ペースや展開については慎重に検討した方がいいだろう。

昨年夏の新潟2歳Sの勝ち馬・シンメイフジ
阪神JFでは1番人気を裏切ったが、外差しが決まるようになった馬場状態に向いていると評価されたためか、今回も上位人気に支持されている。
前走は中山のフラワーCで5着。差しから一転して逃げのレースを見せたが、これは休み明けに加えてブリンカーの効果が大きすぎたのが原因のようだ。今回はブリンカーを外すということなので、従来通りの差しの競馬になるに違いない。
展開がハマれば一気に突き抜ける可能性もあるが、はたしてこの馬の末脚をどこまで信頼できるか。いまだに新潟2歳Sで見せた32秒9の上がりを評価する声もあるが、夏の新潟の大外強襲だからこそマークできたタイム。今開催の阪神の馬場で、そこまでの末脚を発揮できるとは限らない。

前走、フラワーCを勝って桜花賞出走にこぎつけたオウケンサクラ
末脚のキレで勝負するタイプかと思われたが、フラワーCでは好位から抜け出す“味のある”レース。脚質の幅が広がったという見方もできるだろう。
もっとも、この馬に関しては、スポーツ紙等で取り上げられているように、ローテーションが不安材料。中1週で出走したチューリップ賞から、再び中1週で関東への遠征。そして今回はそこから中2週。使うほど良くなるタイプなのかもしれないが、さすがに強行軍だ。
陣営も当初は「状態を見てから桜花賞へ行くかどうか決める」とコメントしていた。状態面で自信があるからこその出走と考えれば候補の1頭に違いないが、やはり直前の気配を確認した方がいいだろう。

前走、休み明けのフィリーズレビューで2着となったラナンキュラス
重賞勝ちこそないが、1戦ごとにレースぶりに進歩がうかがえるのは好材料だろう。将来性を期待されていた良血馬だけに、経験を重ねてきた今回あたり、結果を残しても決して不思議ではない。
問題は外回りコースの長い直線。過去に連対したレースはいずれも内回りコースで、外回りでは4着2回という成績。末脚が持続しないタイプで仕掛けどころが難しいのかもしれない。位置取り、コース取りを含めて、デビュー以来手綱をとっている四位騎手がどのように持ち味を発揮させるかに注目したい。

冒頭にも述べたように、今年は混戦模様の桜花賞。とりわけ、トライアルを勝った3頭の評価が難しい。
チューリップ賞を制したショウリュウムーン
未勝利勝ちからの格上挑戦だったが、アパパネをねじ伏せた脚は見事だった。今回、気掛かりなのは最内枠に入ったこと。デビュー以来2ケタ枠番しか経験していないこの馬にとって、包まれやすいこの枠はどうなのか。先行できる脚もあるが、内目が荒れてきた馬場も有利とは言えないだろう。
フィリーズレビュー勝ちのサウンドバリアー
こちらも格上挑戦での勝利。大外一気の勝ち方だったためにフロック視されている感もあるが、確実に脚を使えるタイプであることは確か。ただし、展開に左右される点は否めない。速いペースが理想だろう。
アナモネSでアニメイトバイオに先着したギンザボナンザ
2走前のクイーンCを除けば、芝1600mで3勝。早目に栗東に入厩して、直前輸送のリスクを回避する工夫も見られる。不安点は出遅れ癖。ある程度前で競馬をしたいタイプだけに後方から脚を使う形になると苦しいかもしれない。
この3頭に共通しているのは、「トライアルを馬体減で出走していること」。つまり、前走がピークであって、上積みは見込めないとも考えられる。そのあたりの判断がカギになりそうだ。

その他の伏兵陣も簡単には見限れない。
2走前のフェアリーSでアプリコットフィズに先着したコスモネモシン
マイルは若干距離が短いような印象もあるが、馬群を抜けてくる勝負根性は買える。重賞勝ち馬でありながら人気が低いようだが、輸送をクリアできれば好走があってもおかしくない。
ファンタジーSの勝ち馬・タガノエリザベート
阪神コースは3戦3着外と結果が出ていないが、こちらも重賞勝ちがあり、阪神JFでは3番人気に支持された馬。特に今回興味深く思えるのは、トライアルではなく牡馬混合のすみれS(阪神芝・2200m)を使ってきたこと。今回、距離短縮の効果がプラスに働くようであれば、末脚のキレで突き抜ける可能性もある。
フィリーズレビュー3着のレディアルバローザ
この馬については『フィリーズレビュー・復習』にも書いたように、外の差し馬向きの流れの中で内で食い下がった点を評価したい。スタートの良さと先行力が持ち味の馬。ハナに立つ可能性もある今回、自分のペースで競馬ができれば粘り込みがあるかもしれない。
チューリップ賞3着のエイシンリターンズ
“桜花賞トライアルのさらに前哨戦”とも言われるエルフィンSを勝ちながら、チューリップ賞では人気にならなかった。今回もアパパネとアタマ差の3着という結果でも人気薄。好走しながら人気にならない穴馬で、混戦では要注意のタイプ。前走で減っていた馬体重が気掛かりだが、軽視は禁物だろう。




スポンサーサイト

■コメント

■Re: 桜花賞・予習 [ふじ]

おかえりなさいまし また参考にさせていただきます
これからも よろしくお願いします

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

出張が予定より延びてしまい、帰ってきたのが土曜日の夜でした。
その後に馬柱表を睨みながらブログ作成・・・。
時間がなくて、今回は厳しかったです!(笑)

これからもよろしくお願いします。


■Re: 桜花賞・予習 [かなと]

お久しぶりです。
出張大変でしたね。。お疲れさまでした。

桜花賞はアパパネが優勝しましたが、強かったですね。
穴党の私としては波乱レースを期待していましたが、人気の通り強い馬が実力を示した良いレースだったと思います。

話は変わるのですが、安藤さんの「競馬のツボ」<1>にも書かれている「厩舎の勝負モードを測る前2走コメント活用法」という方法で、穴馬を発見することを試みていまして、先週の土曜日の阪神牝馬Sでカノヤザクラの複勝を的中させることができました。

2走前の高松宮記念の時は「先週は良かったけど、今週は気の悪さを見せてしまった。」と述べていましたが、今回は「前走は久々で追い切り時から集中力がなかったが、今回は本来の坂路追いに戻してスムーズに行えた。」と述べており、得意コースであること、距離が課題ではありましたが、1400m実績自体は<2.0.0.2>であったので叩き2走目の今回狙うことができました。

ただ、厩舎コメントを確認するにあたって、どの新聞を参考にすればいいか未だに迷っています。
安藤さんは、「競馬のツボ」内では「勝馬」を使用されていますが、私は関西在住なので購入することができません。

なるべく記者が脚色せずに、厩舎側が述べたことをそのまま載せている新聞がいいのですが、お勧めの新聞はありますでしょうか。
(長文になってしまい、すみません。)

■Re: 桜花賞・予習 [ふじ]

阪神牝馬土曜日の結果に対する小牧騎手のコメントです

<カノヤザクラ=3着>小牧騎手 スタートはうまく出たし、いい位置で競馬ができた。1回使って良くなっていた

3着 カノヤザクラ 小牧太騎手
「スタートが決まったことが大きいですね。いい位置でレースができました。本当ならあそこから差し切るんですが……。使いつつでしょうか」

上の記事が 日刊スポーツです
下の記事が ラジオNIKKEIです

どちらの記事が 参考になるか わかりません 
人によって 捕らえ方は 千差万別だと思います

どちらかと言うと 上の記事は 良いコメントで 
下の記事は逆 な 感じです 

新聞は何年前の記事を見直すのは 大変です が
ネットだと見直せますね

各スポーツ新聞をネットで調べると 
競馬ニュースなどで コメントが 見れたりします それで 比較して
自分に合うのは どこの 新聞社か 見つけ出しては
いかがでしょうか?
さらに ネット競馬 や JRA VAN など 
コメントが 書かれている サイトもあります

が しかし 私も 安東さんが 厩舎や騎手コメントの情報を 何で 仕入れているか 私も知りたいです


かなと さん ツボ133ページですね!私も今 かなとさんのコメント を読んで ツボを 開いています

私も かなと さん ように もっと ツボを読んで
理解し 馬券上手に なりたいです

また ツボを実践して的中した 話 もっと聞いて 私も 参考に したいです 

急になれなれしく 安東さんのブログで でしゃばり 申し訳ありませんでした
 

■かなとさんへ [安東 裕章]

お久しぶりです。
的中おめでとうございます♪

桜花賞は混戦模様でしたが、終わってみれば“順当”だったような気もします。
ただ、外枠に入った馬や差し・追込馬には、かわいそうな展開だったかもしれませんね。

「前2走コメント活用法」については、それだけで予想が成り立つものではありませんが、馬の調子の推移や陣営の勝負気配を考える上でのヒントにはなるかと思います。
今回、参考になったということならば、嬉しい限りです。

新聞の種類については、それほどこだわらなくてもいいのではないかと思います。
載せられているコメントは、基本的には似たようなものが多いですし(ニュアンスが若干違うこともありますが)、それよりも、自分が活用しやすい馬柱やデータが掲載されているかどうかを重視した方がいいのではないでしょうか。
ただ、時系列的にコメントを読むのであれば、週ごとに新聞を変えたりしない方がいいかもしれません。

■ふじさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
いろいろと参考になるコメントをいただき、ありがとうございます。

おっしゃる通り、新聞に関しては、コメントに限らず自分に合ったものを使うのが一番だと思います。
カノヤザクラの結果に関する小牧騎手のコメントは、まあ、基本的には同じですよね。
下のラジオNIKKEIの方は、コメントの途中で「あとちょっとで勝てたかもしれませんね?」といった質問が入ったような印象です。
好走できた理由と、それでも勝つまでには至らなかった理由の両方が述べられている・・・日刊は後半の部分を割愛したのかもしれませんね。

■Re: 桜花賞・予習 [かなと]

ありがとうございます。

仰るように今回は枠順や馬場状態、スローな展開の影響はありましたよね。
今回外枠に入ってしまった差し・追い込み馬の次走の巻き返しに期待したいと思います。

たしかに自分が活用しやすい競馬新聞を使用したほうがいいかもしれませんね。
現在は競馬ブックを使用しているのですが、他紙のコメントを読んでみるとニュアンスが違っており、どれを使用すればいいかなと思いましたが、馬柱やデータに慣れ親しんでいる現行の競馬ブックを使用していこうと思います。

今後もコメントだけではなく、様々な観点から考えるようにして、予想の精度を上げていきたいと思います。
どうもありがとうございました。
皐月賞の予習も楽しみにしています。

■Re: 桜花賞・予習 [かなと]

ふじさんへ

はじめまして。
わざわざ阪神牝馬Sでカノヤザクラに騎乗した小牧騎手のコメントを載せて頂き、ありがとうございました。

仰る通り、インターネットで各スポーツ紙のコメントを比較したりして自分に合ったものを見つけていくのもいいかもしれませんね。
ありがとうございます。

私もまだまだですよ(笑)
厩舎コメントを時系列に読む際は、2走前好走→前走凡走で、今回人気を落としている馬を探して、厩舎側が前走で強気なコメントをしていないかを確認しています。
つまり、何らかの凡走すつ要因をきちんと述べていて、今回は自信のあるコメントに変わっていれば検討の余地があると見ています。(陣営側が本当に自信があっても凡走するケースもありますが)
ちなみに、2走前好走というのは、馬自身が近走で結果を出せたかの確認です。
そして、今回条件替わりがプラスに作用するかなどを確認して買うようにしています。

競馬は難しいですが、その分やりがいのあるものだと思いますので、お互いがんばりましょう!!
コメントありがとうございました。


■ふじさん&かなとさんへ [安東 裕章]

ふじさん、いろいろとありがとうございました。
かなとさん、参考になったようでよかったですね。

ブログに訪問してくださる方同士がコメントを述べ合うというのも、なかなかいいものですね。
よかったら、交流の場として遠慮なく利用してください。
(もちろん、他の方々も)

これからも、競馬を楽しんでいきましょう!

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。