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■NHKマイルC・予習

3歳マイル王決定戦、GⅠ・NHKマイルC。
昨年は3連単238万円の大波乱となったが、今年は「“2強対決”に落ち着くのではないか」という見方が強いようだ。実際、前売り単勝オッズも、ダノンシャンティとサンライズプリンスの2頭が抜けた状態で1番人気を争っている。 

前走、毎日杯を勝ったダノンシャンティ
レースの上がり34秒1を0.7秒上回るメンバー最速33秒4の末脚。余裕たっぷりの追い方にもかかわらず抜け出す時の瞬発力は圧巻だった。2走前の共同通信杯もハンソデバンドにハナ差敗れたとはいえ、上がりはメンバー最速の33秒5。キレる脚を確実に使えるところが強味だ。
これまで戦ってきた相手も強豪揃いで、昨年暮れのラジオNIKKEI杯では皐月賞馬のヴィクトワールピサに0.2秒差の3着。ビルノダムール、アリゼオ、ルーラーシップに先着した実績もある。
毎日杯を勝った後は、皐月賞には登録もせず、ここを目標に調整。毎日杯→NHKマイルC→日本ダービーというローテーションは、この馬を管理する松田国厩舎のいわば“お家芸”。2001年のクロフネ、2004年のキングカメハメハに続く、3頭目の「毎日杯→NHKマイルC連勝」を狙っている。大目標は次走のダービーだろうが、ここまで青写真通りに進んだ以上、陣営にとっては“落とせないレース”に違いない。
ダノンシャンティの不安点をあげるならば、初となるマイル戦がどうかということ。
デビューから4戦すべて1800m以上で、しかも前3Fが37秒台のスローペースの経験しかない。仮に、600m通過が33~34秒台といった速い流れになった場合には、序盤から脚を使わせされて末脚のキレに影響が出るおそれもある。あるいは、後方に置かれる競馬になり、直線で追い込むものの“差して届かず”という結果になるかもしれない。
どのようなペースになるか。そして、そのペースに対応できるかがカギになるだろう。

トライアルのニュージーランドTを制したサンライズプリンス
その前走は、中山マイルの大外枠という不利な枠順でありながら、早めのマクリから直線で後続を突き離して快勝。新馬戦、500万をそれぞれ1.4秒、0.6秒という大差で勝ち上がった素質の高さを証明するかのような、この馬の強さだけが際立ったレースだった。
左回りは2戦2勝。ストライドの大きい馬なので、府中の広いコースへ替わるのもプラス材料だろう。速いラップを経験していることは、ダノンシャンティに対してのアドバンテージと考えることもできる。
この馬の場合、スムーズなレースをできるかどうかがポイントになりそうだ。
外目から進んだ新馬戦と9頭立ての少頭数で行われた500万は思い通りのレースができたが、スプリングSはスタート後に躓いたため後方からの競馬になり直線で前が詰まって4着に敗れた。前走のニュージーランドT勝ちにしても、大外枠に入ったからこそ終始外目をスムーズに走れたという見方もできる。
馬群に揉まれると弱いとまでは言わないが、陣営のコメントにもあるように「この馬の走りは不器用」。それを考えると、今回の2枠4番という枠順は少なからず微妙。外目を進める枠ではなく、前が詰まったりインに閉じ込められる危険性もある。鞍上の横山典騎手がどのような位置取りで競馬をするか。そのあたりに注目したい。

前走、皐月賞6着のリルダヴァル
1番枠に入ったこともあって、最後まで馬場の悪いところを走らされるレースだった。『皐月賞・復習』にも書いたように、この馬に関しては良馬場で見直せる部分が大きい。馬場の良い東京ならば、前走以上のパフォーマンスを期待できそうだし、野路菊Sで見せた潜在能力の高さを発揮できるかもしれない。
休養明け3走目。陣営いわく、何とか間に合った感があった皐月賞よりも状態は上向きとのこと。決め手を活かせる展開になれば、上位に食い込んでくる可能性も高いだろう。
問題は中2週続きのローテーション。骨折明けだった毎日杯の時に比べれば、状態はたしかに上向きだろうが、続けて2回の関東遠征だけでもかなりの負担になるはずだ。仕上がり途上だったとはいえ、前走・皐月賞の馬体重はマイナス10キロ。反動の心配がないとは言い切れない。直前の気配には注意が必要だろう。

皐月賞11着のエイシンアポロン
外々を回らされたとはいえ、まったく伸びを欠いたレース内容は、結果的にこの馬には2000mの距離が長いことを証明する形になった。その意味では、マイル戦線に鉾先を向けてきたのは正解だろう。マイルはデイリー杯と朝日杯FSの2戦を走っていずれも2着。距離短縮で見直せる1頭だ。
ただし、坂路調教49秒8という“究極の仕上げ”で臨んだ皐月賞の後だけに、上積みは疑問。中2週での参戦となれば、状態面が戻っているかどうかの不安もある。マイルがベストと思われる馬でありながら、それほどの人気になっていないのは、今回は割り引き材料が大きいと判断されたからかもしれない。

マイル重賞・シンザン記念を制したガルボ
前走の皐月賞は13着に敗れたが、休み明けの上、外々を回らされる競馬になったことが敗因。陣営にしても、当初は2000mの距離を不安視していた面もあり、ある意味“納得できる負け”だったはずだ。
叩き2戦目で適距離に戻るのはプラス材料。東京コースも1400mではあるが2戦2勝の実績。伏兵の中では最も変わり身を期待できる1頭かもしれない。
あとは、瞬発力を求められる時計勝負になった場合にどうかだろう。朝日杯(4着)とシンザン記念の走りを見る限り、ヨーイドンの追い比べになると若干見劣るような気もする。脚の使いどころがポイントになりそうだ。

ニュージーランドT2着のダイワバーバリアン
朝日杯3着の実績があり、デビュー以来掲示板を外したことのない堅実派である。この馬の好走パターンは、前に馬を置いて折り合い、直線で抜け出す形。その点、今回の最内枠は陣営の言う通り「理想」だろう。一気の差し脚で勝負するタイプではないので、馬場の良い内をロスなく回れるのも好材料だ。もともと折り合い面に不安があった馬だけに、マイル戦ならばこれまで以上の結果を残す可能性もある。
課題はゲート。3走前、2走前に見せた出遅れ癖は少々気掛かりだ。最内枠での出遅れは、好位で競馬をしたい馬にとって致命傷にもなりかねない。

ニュージーランドT3着のレト
“相手なり”という意味では、ダイワバーバリアンと並ぶ堅実な走りを見せている。人気薄でマイル重賞連続3着という結果は、一見地味ではあるが、地力強化と考えれば侮れない。
勝ち負けを期待できるだけのインパクトには欠けるが、大崩れのない馬。今回も人気がないだけに、ヒモ穴候補としては面白い存在だろう。

アーリントンCで逃げ切り勝ちをおさめたコスモセンサー
前走のニュージーランドTは、外枠からハナを奪いに行った分だけ脚を使わされたレース。加えて、サンライズプリンスにマークされる厳しい展開。7着に敗退したが、自分のレースができたとは言えない内容だった。
今回はポジションを取りやすい1枠2番。ハナを主張するエーシンダックマンの存在がどうかだが、陣営は「逃げにはこだわらない」とコメント。実際、レコードをマークした4走前のかえで賞(京都・芝・1400m)は差し切り勝ちだった。自在性のある先行馬と考えてもいいだろう。
マイルまでの距離経験しかない馬だけに、長い直線を押し切るだけの脚があるかどうかがカギ。先行有利の馬場を味方につけることができれば、粘り込みがあってもおかしくない。

他では、牝馬のサウンドバリアー、ファルコンS1・2着馬のエーシンホワイティとトシギャングスター、前走のニュージーランドT(4着)で復活の兆しを見せたキョウエイアシュラなどが、専門紙等の穴候補に推されている。しかし、これらはいずれも末脚勝負に賭ける馬で、“展開頼み”の感は否めない。
むしろ、面白そうに思えるのはシゲルモトナリ。ベストの1400mより1F長い距離を克服できればという条件付きにはなるが、好位で競馬のできるこの馬は、先行有利な現状の馬場に向いているかもしれない。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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