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■NHKマイルC・復習

1分31秒4のJRAレコード!
NHKマイルCは1番人気のダノンシャンティが驚異の末脚で時計勝負を制した。

エーシンダックマンの玉砕的とも思える逃げで、レースは600m通過が33秒4の超ハイペース。勝ったダノンシャンティは後方3番手を追走し、直線で大外に持ち出すとそこから一気にスパート。前を行く15頭を瞬く間に抜き去った。
上がり3Fはメンバー最速の33秒5。これは、上がり2位のエーシンホワイティの34秒2より0.7秒も速い。1頭だけ次元の違う走りだったということだ。
『予習』では「スローの瞬発力しか経験のない馬がマイルの速い流れに対応できるかどうか」という不安点をあげたが、終わってみればこの結果。「能力の高い馬はどんな展開でも味方につける」と言われるが、まさにその通りのレースだった。
安藤勝騎手は「不利さえなければ確実に脚を使ってくれると思っていた」とコメント。馬の能力を信頼した騎乗は、昨年のオークスをブエナビスタで制した時とだぶって見えた。インパクトのある強い勝ち方としか言いようがない。クロフネ、キングカメハメハに次ぐ“毎日杯→NHKマイルC”の連勝。松田国厩舎の培われた戦略も見事である。
次走はダービー。今回の勝利で有力候補に名乗りをあげたことは間違いないが、レコード決着の後の中2週となれば、やはり気になるのは反動だ。期待と不安が半々。ぜひとも、万全の状態で出走してきてほしい。

2着は5番人気のダイワバーバリアン。
折り合いに難のあるこの馬にとって流れが向いたとはいえ、中団のインでしっかりと脚を溜める競馬。直線もスムーズに抜け出し、先頭に立った時はそのまま後続を振り切れるかのようにも見えた。
最後はダノンシャンティの脚に屈したものの、「この馬もよく頑張った」という蛯名騎手のコメントの通り、完璧なレース運び。弥生賞の後、ニュージーランドTへ駒を進めたが、マイル戦線に照準を絞った陣営の選択は正解だった。
朝日杯3着時に比べると、心身ともに成長して地力が強化された印象がある。あとは、スローの瞬発力勝負を克服できるかどうかだろう。秋まで休養に入るということだが、今後のマイル戦線での活躍を期待したい。

3着はリルダヴァル。
良馬場の時計勝負になったこともあって、この馬も前評判通りのパフォーマンスを見せてくれた。もっとも、最後の伸びがもうひとつだったのは若干不満。このあたりは、骨折明けから中2週続きというローテーションの影響があったのかもしれない。
デビューから5戦目のキャリアを考えると、まだまだ伸びしろがありそうな馬。福永騎手は「マイルの適性は高い」とコメントしているが、距離が伸びて緩いペースになってもキレる脚が使えるタイプのようにも思える。今後、どのようなレースを使ってくるかに注目だ。

ダノンシャンティと人気を分け合ったサンライズプリンスは4着。
結果的には、位置取りが前過ぎて速い流れに巻き込まれた感がある。単独2番手の競馬ではなく内外に他馬がいたために、走りもムキになっていたようだ。『予習』では「いかにスムーズに走れるかがカギ」と書いたが、スペースを取りに行ったために位置取りが前になり、先行激化の中で揉まれたことが直線の失速につながったのだろう。。
もっとも、この馬にしても、走破時計は1分31秒9。しかも、4コーナー2番手からの粘り込みなのだから、能力の高さを見せつけたレースと考えることもできる。
マイルの時計勝負も十分にこなせるだろうが、大跳びのストライドを見ると、距離を伸ばしてゆったりと走らせた方がこの馬に向いているようにも思える。次走は後藤騎手でダービーを予定。反動がなく状態が万全であることが前提になるが、今回の敗因(先行→失速)を考えれば、見直せる部分もあるはずだ。

4番人気のエイシンアポロンは9着。
岩田騎手は「こんな馬ではないはず」というコメントを残したが、やはり皐月賞がピークだったようだ。戦前の評価通り、今回は“割引き”が正解。ただし、状態が戻ってくればまだまだ見限れない馬だろう。

5着以降は2馬身差離されたこともあって、このレースで評価できるのは上位4頭という見方が多いが、条件次第で見直せる馬も何頭かいる。
6着のエーシンホワイティは1200mに戻れば怖い存在。今回は折り合いに専念して最後方から直線だけの競馬になったが、距離不安がなければもっと攻めていけたはず。キレるスプリンタータイプだろう。これはキョウエイアシュラ(5着)も同様だ。
7着のレトと15着のガルボは、時計のかかる展開の方が向いているようだ。速い流れでしかも外枠という今回の条件はさすがに厳しかった。
いずれにしても、予想をはるかに上回った驚異的なタイムで決着したレース。圧巻の走りを見せてくれた馬たちに感謝するとともに、全馬が故障なく無事であることを祈りたい。

競馬ファンの注目はすでにダービーへと向いている。
ヴィクトワールピサの1強と言われた皐月賞が終わった後に、青葉賞のペルーサ、プリンシパルSのルーラーシップなど、次々と有力候補が登場した。もちろん、今回のダノンシャンティもその1頭だ。
すでに「近年稀にみるレベルの高い激戦」という声も多く、期待は膨らむばかり。3週後の東京・芝・2400m。ゲートが開くその瞬間が、今から待ち遠しい。


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■コメント

■Re: NHKマイルC・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。
スピード決着になる予想はできましたが、レコードと鬼脚は想定外でした。
楽しみなダービーになりましたが、これから見ると今後も展開予想に精を出さないといけないですね。
重賞しか見てないのでお聞きしますが、現在の東京、京都馬場傾向はどう感じておられますか。私は単純に早いかなとしかとらえられていませんが、如何ですか

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です。

NHKマイルCの時計には驚きましたね。
素晴らしいレースだったとは思いますが、どうしても故障や反動が気になってしまいます。

馬場の傾向についてですが・・・、
3週後のダービーの時は変わっているかもしれませんが、現時点での東京は基本的には内と先行有利ではないかと思います。
NHKマイルCの前半の速さは“例外”でしょう。
他のレースではスローの上がり勝負=前残りも目立っています。
京都は5日目からCコースに変更されたこともあって、こちらも先行有利の馬場。
日曜日のメイン・都大路Sは完全な前残りで、しかもレコードに0.1秒差の1分44秒8(芝・1800m)ですから、時計もかなり速いですね。
とりあえず、今週末もこの傾向が続くのではないかと思います。

■復習・反省 [うに]

安東さん、こんばんは。ダノンシャンティの強さは毎日杯で見せ付けられていたのに、血迷ってトシギャングスターを本線にしてしまいましたあぁ~!
でも、超大物の出現は嬉しい限りです。ディープスカイ、ダイワスカーレットにウオッカと本物が次々と引退して行って寂しかったので。
ただ、ダービーは課題が多そうですね。地味に頑張っている馬の巻き返しに注意したいと思います。
京都の都大路Sでは、またもシルポートに逃げられてしまいました。出走馬の構成を見てエリザベス女王杯の悪夢が頭をよぎりましたが、ハナに行きたい馬どうしが潰しあうのではと思いました。そしてペースが速くなって、差し馬に絶好の流れに…とはならず。
あんなに飛ばして息が持つのかなと思いましたが、シルポートが一枚上でしたね。
アドマイヤコマンドが人気の無い内にに馬券的中させとこうと企んでいたのにぃー(キーッ!)
残念でした。京都の下り坂は曲者ですね。
新潟大賞典で馬連と3連複を獲っていなかったら暴れているところでした(笑)。
















■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
まずは、新潟大賞典の的中、おめでとうございます♪

ダービーは楽しみですけど、予想が難しいかもしれませんね。
とりあえず、今年は良馬場になることを祈ります!

京都は使用コースが替わったばかりなので、前が止まらないんですよ。
逃げ馬の競り合いも予想できたかもしれませんが、ホクトスルタンは長距離の逃げ馬なので無理な飛ばし方はしなかったみたいです。
シルポートの思うつぼでしたね。

今週はブエナビスタとレッドディザイアの凱旋レースです。
どんな走りを見せてくれるか、楽しみに待ちましょう!

■ありがとうございます~♪ [うに]

ついに、あの牝馬2頭の登場ですね!
すでに他の馬を放ったらかして一騎討ちモードですが…

男馬に同等のレースをして見せたり、海外でも力を示したこの2頭、いくらGⅠと言えど、牝馬限定レースに出たらあきませんよ、と思うのは私だけでしょうか?
昨年のウオッカにも同じ事を思いました。他の牝馬が気の毒です(笑)。展開が向いたって勝てそうにないし。どっちが勝つのでしょうね~♪


p.s 昨日のコメントに誤字がありました。すみませんです。

■ダノン、強かった [電気羊]

先週は都合で馬券は購入できず。NHKマイルカップはTVで観ていましたが、ダノンシャンティの勝ちっぷりにはただただ驚かされました。
速く流れる傾向にあるNHKマイルカップで対応できるのか注目していて、直線を向いた時点では「置いていかれたか?」と思いましたが……。いやぁ、おっしゃる通り“次元の違う走り”。確かにこの馬には展開不問かも知れません。ハイペースのわりには中団より前の馬が2~4着。当日の結果からも前に行った馬が有利だったようなので、ダノンシャンティの強さは際立っているように思います。
ただダービーに関してはどうなんでしょう。確かに反動・疲労が懸念されますし、“マイルぐらいが良さそう”と安藤騎手も言ってましたしね。
2番手から粘ったサンライズプリンスも、距離が延びてペースが緩むのはプラスでしょうが、激走後だけにローテーションの厳しさが気懸かりです。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ダノンシャンティをダービーで推せるかというと、たしかに悩みますね。
レコード決着のレースであれだけの脚を使って中2週・・・。
実際、上がり2位のエーシンホワイティは骨折が判明しましたし。
距離とペースに関しては、さほど問題ないとは思うのですが、マイルCよりも良い状態で出走できるかとなると、どうしても不安になります。
あのレースの実質上のペースメーカーだったと思われるサンライズプリンスに関しても同様ですね。

今年は楽しみな分だけ予想の難しいダービーになりそうです。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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