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■日経新春杯・復習

“大胆不敵な逃走劇!”。
GⅡ・日経新春杯を制したのは、11番人気の伏兵・テイエムプリキュアだった。2歳GⅠ・阪神JF以来、実に3年ぶりの勝利である。
49キロの軽量。午後から降り始めた雨で緩くなった馬場。同型馬が番手に控えたからこそできた単騎の大逃げ。たしかに、この馬にとってプラスに働いた要素は多い。しかし、だからと言って、展開や条件に恵まれただけで勝てたというわけではない。

勝因は3コーナー過ぎからの加速である。
通常、逃げ馬が勝つ場合、道中でスピードを落として一度後続を引きつけ、同時に自らも息を入れ、直線で再びスパートをかけるというパターンが多い。ところが、今回のテイエムプリキュアは、速度を落とすべきところで逆に11秒台の速いラップを刻みはじめたのである。4コーナーから直線を向いた時には、後ろに7~8馬身をつけるセーフティーリード。「早め早めに動いて後続に差をつけることに心がけた」(鞍上・荻野琢騎手)という積極的な走りが勝利に結びついたと言えるだろう。

勝ち馬に3馬身半差をつけられた2着にはナムラマース。4コーナー14番手から3F・35秒3の最速の上がりで伸びてきた。今回も末脚勝負に徹したレースだったが、自在性がつけば重賞戦線でも十分に戦えるに違いない。戦前の評判通り、確実に地力をつけてきたようである。

3着のタガノエルシコは馬群で揉まれても我慢できたことが収穫だった。430キロ台の馬体に加えてキレ味で勝負する馬なので、この日の馬場はこたえたかもしれないが、自己条件(1600万)に戻って良馬場条件ならば、もはや“確勝級”だと思える。

アドマイヤモナークは5着。58キロの斤量、16キロの馬体増、雨の影響で緩みキレ味を殺された馬場など、悪条件が重なった形だが、何よりも自分でレースを作れないという弱点がそのまま結果に出たようだ。

1番人気に支持されたヒカルカザブエは、『予習』で懸念したように後方で内に包まれたまま動くに動けなかった。某競馬評論家のパドック解説によれば、コズミがひどく状態がかなり低下していたとのこと。まだまだこれからの4歳馬。4連勝でオープン入りした実力は証明済みなのだから、しっかりと調子を立て直して今後の重賞戦線を賑わせる馬になってほしい。

次走への期待という点では、4着馬のホワイトピルグリムだろう。3コーナーからマクリ気味に進出し、直線では3番手という“京都・芝・外回りコースの正攻法”で競馬をしたのはこの馬1頭だけだった。菊花賞以来のレース、差し脚が伸びない馬場を考えれば、先につながる内容のある結果である。

勝ち馬のテイエムプリキュアに騎乗した荻野琢真騎手はまだ20歳の若手。今回、重賞初勝利となった。同期の浜中騎手は昨年の小倉2歳Sで、また、宮崎騎手も昨年暮れの愛知杯で重賞初勝利を飾っている。三浦皇成騎手が大きく注目される中で、他の若手騎手たちも頭角を現してきたことは非常に喜ばしいこと。真剣で前向きな騎乗と熱気あふれるレースを期待したい。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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