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■函館スプリントS・予習

2010年サマースプリントシリーズ第1戦となる函館スプリントS。
同シリーズの行方もさることながら、秋のGⅠ・スプリンターズSへ向けての勢力図を判断する意味でも、興味深い一戦である。

ポイントとして押さえておきたいのは2点。
ひとつは、洋芝適性。
近年の勝ち時計が1分8秒台半ばから1分9秒台ということからもわかるように、函館の芝は重く時計がかかるのが特徴。コース実績の有無はもちろんのこと、近走の好成績によって人気になっている馬については、どのような馬場を走ったかに注意したい。時計の出る軽い芝(東京・京都)に好走した馬が、力の要る洋芝馬場で凡走するケースも少なくない。
もうひとつは、牝馬と3歳馬が好成績を残していること。
これについては、『ツボ2』の中でも書いたように、牡馬・古馬との斤量差が大きな要因と考えられる。牝馬は過去10年で7勝、連対率33.3%という驚異的な数字。3歳馬に関しては、03年のアタゴタイショウ(3着)、05年のディープサマー(3着)、07年のサープラスシンガー(2着)のように、先行して粘り込む結果が目立っている。

出走馬中、断然の実績を持つビービーガルダン
一昨年のスプリンターズS3着、昨年の同レースで2着、そして、今年の高松宮記念で2着。ここでは抜けた存在である。
洋芝適性も高く、函館では〈2.1.1.0〉、札幌では〈3.2.0.1〉。今回は高松宮記念以来の休み明け(3ヶ月)となるが、鉄砲を苦にするタイプではない(実績は〈2.1.0.1〉)。
課題となるのは、言うまでもなく59キロの斤量。馬格のある馬なので、斤量自体は問題ないかもしれないが、他馬との差を考えた場合、やはり不利は否めない。
さらにもう1点気になるのが、GⅠへのローテーション。
夏の北海道シリーズを連勝してスプリンターズSへ駒を進めた一昨年は別として、この馬がGⅠへ出走する場合、「休養→1走叩く→本番」というのがこれまでのパターンだった。昨年もキーンランドCからスプリンターズSという使い方をしている。
今回、このレースを使って次走がスプリンターズSとなると、あまりにも間隔が開く。おそらくもう1戦使う予定ではないだろうか。となれば、どの程度まで仕上げてくるかという点がカギになる。GⅠという明確な目標があるがゆえに、ここは“あくまで使い出し”という見方もできるかもしれない。

前走、CBC賞で3着に入った4歳牝馬のワンカラット
4走前には牡馬混合のGⅢ・阪急杯で2着(ビービーガルダンは57キロで7着)。この時の斤量が55キロだったことを考えれば、今回の54キロは有利な材料だ。レベルが高いと言われる4歳牝馬の中で桜花賞4着の実績。能力的にも軽視はできないだろう。
もっとも、洋芝適性については未知数。これまでの好走が時計のかかる決着だったことや、牝馬で500キロ超のパワー型であることから、「洋芝向き」という意見も多いが・・・。
加えて、2走前にGⅠ・ヴィクトリアマイルを走っていることも、状態面に関しての不安要素のひとつ。GⅠともなれば、当然ピークの仕上げだったはず。その後に経験の少ない1200m(しかも力のいる稍重)を走り、中2週で長距離輸送を経て、初の滞在競馬。陣営も押せ押せのローテーションについては気にしているが、その中身は単なる使い詰めよりも過酷と考えることもできる。データ的には有利な牝馬だが、直前の状態には注意を払う必要があるだろう。

前走、レコード決着となった京王杯SCで3着に入ったアーバニティ
昨年のスプリンターズSでは7着ながら0.3秒差。近走は1400m戦で結果を出しているが、スプリンターとしての能力も決して侮れない。実際、陣営も「ベストは1200m」とコメントしている。今回、斤量が1キロ減となるのも好材料だろう(過去の1200m戦2勝はいずれも56キロ)。
洋芝に関しては、札幌の新馬戦で大敗を喫してはいるが、基本的には未知数。稍重の中山芝1200mで連勝していることから、時計のかかる重い芝向きと判断する声もあるが、前走のレコード決着好走から、軽い芝での時計勝負向きと見なすこともできる。一概にどちらとは言えない。
むしろ、考えるべきはペースである。
近走、この馬が馬券に絡んだレースは2回(5走前のオーロCと前走の京王杯)あるが、いずれも前3Fよりも後3Fの方が速くなる“上がりの競馬”だった。対して、函館スプリントSは過去10年、上がり3Fが前3Fより速くなったことは一度もない。はじめの600mを33秒台で通過するペースに対応できるかどうか。そのあたりがカギになるかもしれない。

洋芝では〈2.1.0.0〉の実績を持つ3歳馬のキョウエイアシュラ
昨年夏の札幌で3戦連続連対をマークした後は、精彩を欠く走りを続けていたが、2走前のニュージーランドT、前走のNHKマイルCあたりから持ち味の末脚に復活の兆しが見え始めた。
今回は得意とする洋芝で、しかも結果を出している1200m戦。一変の可能性も十分にあるし、古馬との斤量差を味方につければ、勝ち負けに加わってもおかしくない。
あとは展開次第だろう。流れが速くなって前崩れの競馬になるのが理想。マクり気味に進出するレースができれば問題ないが、近走のように直線だけの勝負になると、ハマるかどうかがポイントになりそうだ。

1200m戦では6勝の実績を持つアポロフェニックス
重賞でも通用すると言われ続けている馬で、今回もそこそこの人気になっている。ポジションを問わない自在性があり、上がりのかかるレース向きということもあって、重い洋芝をこなせれば馬券圏内に入ってくる可能性もあるだろう。
もっとも、オープン昇格から11戦して馬券に絡んだのは3回。重賞では一度も掲示板に載っていないというのは物足りない。上がりのかかるレース向きとはいえ、この馬の場合は、前半3F・34秒台の平均ペースでないと結果が出ていない。アーバニティと同様、ペースへの対応が課題になるだろう。

ダートの快速馬・笠松のラブミーチャン
父・サウスヴィグラス、母父・アサティスというダート血統ではあるが、初芝のフィリーズレビューでは見せ場十分の逃げを見せた。距離が1F短くなる今回は逃げ粘る可能性もあり、時計のかかる洋芝が血統的にもこの馬に味方するという意見も出ている。なにより、51キロの軽量が魅力だ。
とは言うものの、課題はやはり芝でどこまで走れるかだろう。同型のヘッドライナーが回避したことで、展開的にも有利になったという見方もできるが、ハナを切りたい馬は他にもいる。先手を取って後続に脚を使わせる競馬ができるかどうか。スピードだけで押し切れるかもしれないが、逃げ馬なりの器用さやかけひきも必要と思われる。

人気薄で注意したいのは、洋芝適性の高い馬の“一変”。

ケイアイアストンは札幌芝で〈2.1.0.0〉の実績。
前走(9着)は出遅れによって本来の先行策が取れなかったのが敗因だ。重賞実績はないものの、3走前のOP・尾張Sでは1番人気に評価された馬。叩き3走目となる今回、内枠を利した早めの競馬ができれば、休養前の走りを期待できるかもしれない。

札幌芝で〈2.3.1.2〉の数字を残しているランチボックス
前走(17着)は休み明けながら10キロの馬体減。体調面が万全ではなかったようだ。今回、滞在がプラスに働き状態面が整えば、一変する可能性もあるだろう。オープン昇級後3戦目でもあり、クラス慣れも見込めるはずだ。問題はスタート後の位置取り。あまり後方になるようだと、内に閉じ込められるリスクが生まれる。

昨年の勝ち馬・グランプリエンゼル
近走は見せ場すら作れない競馬が続いているが、洋芝においては函館〈0.1.0.0〉、札幌〈2.0.1.0〉。夏場と滞在競馬に向いているのであれば、激変があるかもしれない。しかも今回は、「自分から止めるところがあるので」(陣営談)ブリンカーを装着。あとは、休み明けでどれだけ仕上がっているかだろう。

ピサノパテック、シンボリウエスト、タニノマティーニの3頭も洋芝での実績はあるが、高齢馬だけに一変の要素があるかどうか。
好走があるとすれば、ピサノは差し馬台頭の展開になった場合、シンボリはすんなりと先手を取れた場合、タニノは休み明けでも力を出せる状態だった場合といった条件が付きそうだ。



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■コメント

■予想以上! [うに]

安東さん、こんばんは。
ワンカラットがレコードを出しましたね!
アテにしづらい印象があったので買わなかったのですが、本当に4歳牝馬のレベルは高いですね。

前から思っていたのですが、牝馬は牡馬よりもストレスに強いのでしょうか。
強い牝馬が厳しいローテーションでも平気で勝つところを見ているせいか、そう感じるのですが、気のせいですかね?

今週も赤字になってしまいましたが(泣)、ラジオNIKKEI賞で馬連を取れたのが救いです。結局、人気馬で決まりましたが、考え抜いた末での的中はたまらなく嬉しいですね。
トゥザグローリーを絶賛する声を無視できたのが一番大きいです。その代わり、惨敗する馬を拾ってしまうのが痛い所です。

もっと痛かったのがレトを消した事で、馬柱表に迷った跡が残ってます。そこだけ赤ペンで、消しては拾いの繰り返しで真っ赤で、かなり笑えます。
僅かでも、確実に予想の精度が上がっているのを、実感しました。赤字ですが(泣)。


■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

言われてみると、たしかに牝馬の方がストレスに強いような気もしますね。
ウオッカもブエナもタフな感じがあります。

ラジオNIKKEI賞、馬連的中おめでとうございます♪
私もこっちのレースを『予習』で取り上げればよかったかもしれません(笑)。
トゥザグローリーは小回り向きには思えませんでしたし、レトは距離経験がないとはいえ、クラシック戦線の重賞でも相手なりに走れたタイプでしたからね。
うーん・・・函館は荒れると思ったんですけどね~(苦笑)

しっかり反省して今後につなげたいと思います!

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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