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■函館スプリントS・復習

サマースプリントシリーズ第1戦・函館スプリントSを制したのは4歳牝馬のワンカラット。2着馬に2馬身差をつける圧巻のレコード勝ちで、スプリント界の新星として名乗りを上げた。

レースは4頭が競り合う形で前半3F・33秒1のハイペース。前がやり合う典型的な“差し馬向き”の展開となった。
ワンカラットは中団後方のインから徐々にポジションを上げ、抜群の手応えで直線を向くと、一気に抜け出して後続を振り切った。
最内枠を活かして好位置を取れたこと、流れが速くなって折り合いがついたこと、懸念されていた状態面がキープできていたこと、そして、54キロの斤量。勝因を列挙してみると、勝つべくして勝ったという見方もできるだろう。メンバー中最速の上がり(34秒5)で差し切った点から、洋芝適性があると判断してもいいかもしれない。
今後の課題は、時計勝負のレースになった場合の走り。『予習』でも書いたように、この馬の好走は時計のかかる決着が多く、今回のレコードにしても1分8秒2。スプリンターの可能性は感じるものの、スピードそのもののレベルアップが必要だろう。まだまだ成長の見込める4歳馬なので、そのあたりの本格化に期待したい。

2着は1番人気に支持されたビービーガルダン。
ハナを奪うかのような好スタートを決めたが、競り合いを避けるために一旦下げて絶妙な位置取り。最後はワンカラットに突き離されたものの、貫禄すら感じさせるレース運びだった。59キロで休み明けという条件を考えれば、上出来の内容だったと言えるだろう。
気になるのは今後のローテーション。『予習』でもふれたように、「休養→1走叩く→GⅠ本番」というのがこれまでのこの馬のパターン。スプリンターズSへ向けてどのような使い方をするのか、そして、どのように仕上げていくのか。とりあえず、今回のレースに関しては、底力の違いを見せてくれたと思う。

3着はアポロフェニックス。
好走の部類に入れてもいいのかもしれないが、何とか馬券圏内に流れ込んだという印象も拭えない。それでも、展開が向いたとはいえ、あまり得意としない厳しい流れのレースで結果を出したのであるから、この馬なりに力を付けているという見方もできるだろう。
先行力もキレ味も及第点なのだが、重賞で勝ち負けするには、もうひとつインパクトが欲しい馬である。

3歳馬のキョウエイアシュラが4着。
「今回は仕掛けて出した」という吉田隼騎手のコメントの通り、近走に比べるとかなり前の位置での競馬。その分、最後の末脚が鈍った感もあるが、この仕掛けがきっかけになってスタート後に行き脚がつくようになれば、後方一気に頼っていた脚質の幅が広がる可能性もある(実際、吉田隼騎手も「次は違ってくるはず」と述べている)。
1200mでは若干忙しいような気もするので、今後の使い方に注目。距離を延ばして、新潟の関屋記念あたりに出走してくると面白いかもしれない。

3番人気のアーバニティは5着。
ダッシュが付かずに後方からの競馬。横山典騎手は「展開が向かなかった」とコメントしたが、『予習』でも指摘したように、前半が速くなるレースはこの馬向きではないのかもしれない。ある意味、今回は参考外。1400~1600mのスローペースの瞬発力勝負で持ち味を発揮するタイプという気もするのだが・・・。

総崩れとなった先行馬の中で見直せるとすればケイアイアストン(8着)。
内枠で引くに引けない展開になった上でのオーバーペース。好位でも競馬ができる馬なので、枠順や同型の有無によっては巻き返せる要素があるだろう。レコード決着を演出したスピード自体は評価できるのではないだろうか。


波乱の要素があるかとも思えた一戦だったが、終わってみれば1・2番人気での決着。勢いと実力のある馬が順当に結果を出したと言っていいだろう。
個人的な反省点を述べるならば、洋芝適性にとらわれすぎたこと。たとえ洋芝実績があっても能力に決定的な差があれば逆転できない。人気薄の激走を期待しすぎたかもしれない。


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■コメント

■Re: 函館スプリントS・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。
4角いつのまにワンカラット上がったんでしょうか、と思いながら見ておりました。やはり頭がついていっておらず、馬券予想我慢がつづきます。牝馬の活躍時期ですね。

■引き続き質問です。 [うに]

安東さん、こんばんは。お返事ありがとうございました。

質問は新人騎手についてです。
最近、新人の活躍が目立ってきましたが、狙いたい馬に新人が乗っていると、つい割引いてしまいがちです。
特に重賞では、まだ買いづらいですが、油断している内に初勝利なんてこともありそうで、早くから警戒しています。
安東さんが、センスいいなと思われる新人騎手を、こっそり教えてください(笑)。

函館は私も荒れると期待していました。ペースが速くなればピサノパテック!と息巻いて買いましたが……
全て揃った舞台でも、年齢には勝てませんよね。もう、休ませてあげて欲しいです(笑)。

■函館SS、完敗 [電気羊]

ここ何週かは、あえてレースの流れを読むことを課題にしています。
今回、前半がかなり速く流れそうなことから、ワンカラットも危ない人気馬と判断したんですが、ふたを開ければ圧勝。参りました。
ワンカラットはハイペースのマイル戦でブエナビスタからコンマ1秒差、またマイル戦から400M短縮の前走で3着ですから、速い流れ、またスプリント戦への対応力は十分にあったという解釈が成り立つように思うのですが、いかがお考えになりますか?
もちろん、その他の要因も絡むことは承知の上で、あえて伺います。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です。

函館スプリントSは、買い目に入れた馬が1頭も掲示板に載らないという派手な外し方をしてしまいました!(笑)
う~ん・・・、もしかしたら、ローカルは特殊という意識が強すぎたかもしれません。
冷静に検討できるように気を引き締めたいと思います。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

新人騎手を見る時は、スタートが上手いかどうかがポイントだと言われています。
好位を取れるかどうかということでしょうね。
三浦皇成騎手なんかは、そのあたりが非凡でしたよね。

ここ最近結果を出している若手については、思い切りの良さが目立つように思います。
目黒記念でイケドラゴンに騎乗した丸山元気騎手がその典型ですね。
国分恭介騎手は時々大外がた追い込んでくるような“決め打ち”的な乗り方をすることがあって、なかなか侮れません。
今年の新人では高倉騎手かなあ・・・。
丸山騎手と国分恭騎手は近いうちに重賞を勝つかもしれませんね。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ワンカラットは強い競馬を見せてくれましたね。
おっしゃる通り、速い流れに対応できる力はあったと思います。
マイルからの距離短縮で結果を出せたことは、その裏づけと考えても差し支えないと思います。

ただし、スプリンターの資質がどれだけあるかというと、まだまだ未知数の部分が多い気もします。
『復習』にも書いたように、時計勝負への課題がありますし、スローの上がり勝負(1200mよりも1400m以上に出走してきた場合ですが)になった時がどうなのか。
どんな流れにも対応できるようであれば、この先が非常に楽しみですね。

■ありがとうございました! [うに]

とても参考になりました。
丸山騎手は目黒記念以来、目が離せなくなっています。
ベテランの壁は厚いですが、新人騎手には頑張って欲しいですね。(注目度が低い内に、馬券を獲っておきたいのが本音です、笑)。

予習はいつも十分参考になっていますので、今回の函館は残念でしたが、気を落とさないでくださいね。闘いは毎週ありますから(笑)。
私も頑張ります!

■ありがとうございます [電気羊]

ご回答ありがとうございました。
やはり成績欄の「ペース表示」だけで判断するのは禁物ですね。

実は宝塚記念でも、緩まない流れになると予想した時点で、スローペースでの好走が目立つナカヤマフェスタを消してしまったのです。

これからは一歩踏み込み、あるいは立ち止まって吟味するようにします。
いい勉強になりました。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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