■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■アイビスSD・予習

直線・芝・1000mで行われる唯一の重賞・アイビスサマーダッシュ。
昨年のブログにも書いたように、このレースは「外枠」「牝馬・3歳馬」「ダート実績馬」という3つの要素が狙い目と考えられる。
「外枠」には、馬場の荒れていない所を通れることと、外ラチを頼ることで競走馬がまっすぐ走るようになる利点がある。
「牝馬・3歳馬」は、斤量差がアドバンテージとなり、特に“開幕週の軽い野芝”という今回の条件では、パワーよりもスピードが優先されるために軽量馬がより有利になる。
「ダート実績馬」は、ダートの短距離戦で問われる“一本調子のスピード勝負”への適性がプラスに働くケースが目立つ。言い換えれば、直線・芝・1000mのレースでは瞬発力は問われないということでもある。

前日売りの時点で1番人気に支持されているのは、当レース3連覇がかかるカノヤザクラ
アイビスSD2勝に加え、セントウルS勝ちがあり、昨年のGⅠ・スプリンターズSでは3着。実績面においては、抜けた存在と見なしていいだろう。
前走のCBC賞では10着に敗れているが、一昨年が5着、昨年が11着というように、CBC賞敗退から巻き返すのがこの馬のパターン。例年通りの叩き台と考えれば、今回も変わり身が見込めるはずだ。過去2年はいずれも有利な8枠に入ったが、今年の6枠11番も決して悪い枠順ではない。
問題は昨年よりも2キロ増となる57キロの斤量。馬格がある馬とはいえ、牝馬の57キロは間違いなく酷量であり、自身がこなせたとしても他馬との差を考えると不利な面は否めない。
さらに気になる点をあげるならば、前走の負け方。
「CBC賞敗退は例年通りのパターン」と述べてはみたが、過去2年が“後方から届かず”というレースだったのに対して、今年は“先行して粘れず”という結果だった。一昨年の年明けまで遡ってみて、この馬が4コーナーを5番手以内で通過して馬券に絡めなかったのは前走のみ。逆に近走では後方から追い込んで結果を出すレースに変わってきている(スプリンターズS・3着、阪神牝馬S・3着)。
あくまで推測ではあるが、仮にカノヤザクラに以前ほどの先行力(+持続力)がなくなっているとしたらどうなるだろうか。57キロの斤量を背負って後方からの競馬になれば、伸びを欠いて馬群に沈むケースも考えられる。

2番人気は、6歳牝馬のメリッサ
オープン昇格後、一度も馬券に絡んでいない実績を考えるといささか意外な人気ではある。もっとも、前走のCBC賞は地力強化を印象づける4着。平坦コースの小倉に良績があることから、スピード勝負向きであることは確かだし、折り合いに難のある馬となれば、距離短縮がプラスに働くかもしれない。
とは言うものの、初の直線競馬、初の新潟輸送と未知数な要素も多い。“牝馬が有利”“ダート実績馬が有利”(メリッサは4勝)というデータの後押しはあっても、信頼度に関しては疑問が残る。

昨年の2着馬・アポロドルチェ
一昨年も3着の結果を残しており、このレースとの相性は良い。ただし、今回は6ヶ月半の休み明け。陣営からも「できればひと叩きしたかった」というコメントが出ている。軽視はできないが、多少の割り引きは必要かもしれない。

前走、バーデンバーデンC5着のジェイケイセラヴィ
8ヶ月の休養明けだったこともあり、さすがに最後は脚が止まったが、ハイペースの3番手を楽に追走して5着に踏み留まった内容は評価できるだろう。ひと叩きした今回は息保ちも違ってくるはずだ。
直線1000mは初となるが、休養前の福島民友Cの勝ち時計1分7秒4が示すように、スピードの絶対値の高い馬。適性はあるかもしれない。
注意点は馬体重。休み明けの前走が14キロ減。気になるのは反動だ。直前の気配を確認した方がいいだろう。

2走前に直線1000mを勝ってオープン入りしたテイエムカゲムシャ
8枠17番という絶好枠に入ったことで、伏兵視する専門紙も少なくない。
この馬の場合は、時計勝負に対応できるかがカギだろう。前走のバーデンバーデンC10着について、陣営は「時計が速すぎた」とコメント。2走前の勝ち時計も55秒3(この馬の持ち時計)で優秀とは言い難い。

シルクロードS2着の実績を持つショウナンカザン
休養前の2戦はいずれも2ケタ着順だが、オーシャンS、高松宮記念ともに馬場コンディションの悪さが敗因だった。加えて、連戦の疲れもあったと言われている。
今回の休養がプラスに作用すれば、昨年秋のセプテンバーS(野芝の中山開催)で見せた快足が復活するかもしれない。直線競馬に対応できれば怖い存在だ。

一昨年のこのレースで2着に入ったシンボリグラン
短距離重賞では常に上位に入ってくる実力派タイプ。道悪で位置取りが後ろ過ぎた前走は6着に終わったが、それ以前の3走はいずれも馬券圏内。8歳馬ではあるが、衰えは感じられない。
58キロの斤量が嫌われているようだが、昨年も重馬場でありながら同じ斤量で勝ち馬のカノヤザクラから0.4秒差(6着)。良馬場が見込まれる今回、上位に食い込んできてもおかしくない。

新潟の直線芝1000mで〈3.0.1.1〉の実績を持つ、6歳牝馬のケイティラブ
準オープンからの格上挑戦となるが、適性を重視しれば侮れない1頭だ。
前走のテレビユー福島賞(芝1200m)は3着。逃げるだけ逃げて直線で差されるという結果は、いかにも“直線1000m向き”の負け方。むしろ、苦手の右回り芝コースで3着に入ったことは地力強化という見方もできる。相手関係は厳しくなるが、馬券圏内に入ってくる可能性もあるだろう。

バーデンバーデンCを好タイムで勝ったウエスタンビーナス
52キロの斤量に恵まれた感もあったが、逃げ切りではなく番手から抜け出す競馬ができたのは収穫だった。
今回は内枠に入り斤量増ということもあって人気を下げているようだが、7歳にして芝1200mの持ち時計を更新した勢いは軽視できない。2走続けてのブリンカー着用の効果があればなおさらだろう。右にモタれる面があるということなので、ダッシュを決めて外ラチ沿いにコースを取れるかどうかがポイントになるかもしれない。

人気薄で気をつけたいタイプは2通り。
ひとつは、前述のケイティラブのように、芝1200mのレースをハイペースで先行しながら最後の直線で差されて負けるタイプ。1000mならば行き切ってしまう可能性があるからだ。候補としては、エーシンエフダンス、シャウトライン、ショウナンラノビア
中でもエーシンエフダンスは昨年3着(8着降着)の函館スプリントSではなく、新潟に矛先を向けてきたローテーションが不気味。時計勝負に対応できれば面白いかもしれない(時計に関して言うならば、2走前に芝1400mの持ち時計を更新したショウナンラノビアも軽視できない)。
もうひとつのタイプは、馬群に揉まれるのを嫌う馬。横一線に広がる展開になれば自分の競馬に徹することができる。こちらの候補は直線芝1000mで2着に入ったこともあるメジロシリング



スポンサーサイト

■コメント

■暑中お見舞申し上げます [うに]

安東さん、こんばんは。やっと、梅雨が明けて夏本番ですね!
アイビスSDは、ウエスタンビーナス、ケイティラブ、シャウトラインの3頭で勝負しました。
枠順で勝負が決まってしまいそうなレースだから、簡単に買い目が決まるかと思いましたが、随分悩みました。
狙っていたケイティラブの枠が真ん中なのが懸念されましたが、何でもなかったですね。
柴田善騎手には注意していましたが、さすがに馬は買えなかったです。
若手にも気を抜けないし、この夏はますます迷いそうです(笑)。


夏バテには、くれぐれもお気をつけて。復習、楽しみにしています。

■うにさんへ [安東 裕章]

暑中お見舞、ありがとうございます。

「アイビスSDは特種なレースなんだなあ」と改めて実感しました。
今さらですが、スプリント戦と直線競馬は分けて考えなくてはなりませんね。
1・2着馬は狙った馬でしたが、3着のマルブツイースターは『復習』にも書いたように“個人的なトラウマ(笑)”で外してしまいました。
う~ん、大反省です!

今年の夏は猛暑になるとのことです。
身体に気をつけて、乗り切りましょう!

■お返事ありがとうございます。 [うに]

復習、拝見しました。実は昨年のSDの予習・復習を、つい先日読んでいたのですが、マルブツイースターの事はすっかり忘れていました。書いてあったんですね…

優れた道具も使う者次第とはよく言ったもので…(苦笑)


直千は枠の有利不利があるせいで、取捨選択を誤ってしまいがちですね。
テイエムカゲムシャは最初は買う気でいたのですが、予習のお陰で考え直す事ができました。安東さんのように理路整然と予想できるように頑張ります!


カノヤザクラの訃報には驚きました。現役の馬の逝去は辛いですね。

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。