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■札幌記念・復習

夏の頂上決戦・札幌記念は1番人気のアーネストリーが完勝。秋のGⅠへ向けて大きな弾みをつけた。

レースは、最初の3Fこそ34秒6という速いペースになったものの、トータルで見ると、前半1000m・59秒3→後半1000m・60秒1という緩みのない流れ。紛れの生じにくい“実力勝負”の一戦となった。
離れた3番手を楽な形で追走していたアーネストリーは、3コーナー手前で馬群が固まると、前を行くロジユニヴァースの外側へ。直線では並ぶ間もなく抜き去り、最後は2馬身近くの差をつける余裕の勝ち方を見せてくれた。
先行する馬をマークして直線で抜け出す競馬。“正攻法の勝ちパターン”でレースを制する“強さ”は、もはや本物と判断していいだろう。ウオッカ、カンパニーが引退した中距離戦線に、新たなGⅠ級の実力馬が台頭してきたことは、うれしい限りである。
次走は天皇賞・秋を予定しているとのこと。となれば、課題は「瞬発力勝負に対応できるかどうか」だろう。高速決着は得意としているものの、この馬自身は34秒を切る上がりの脚を使ったことがない。今後、GⅠ戦線で結果を残していくためには、そのあたりがポイントになるかもしれない。

2着はロジユニヴァース。久々にこの馬らしい“躍動感のある走り”を見せてくれた。
『予習』の中では「横山典騎手が極端な競馬を試みるかもしれない」と書いたが、実際には逃げるドリームサンデーを番手でマークする正攻法のレース。これは、ジョッキー自身が「普通に走っても十分勝負になる(奇策を使う必要はない)」と判断したからに違いない。つまり、それだけ状態が良くなっていた(騎手の感触として)ということだ。
もちろん、この1走だけでは“完全復活”とは呼べないだろうし、まずは、順調に使われていくことが先決だ。ともあれ、能力を発揮できれば結果を残せることを証明してくれたことには感謝したい。

3着のアクシオンも、状態面の良化が結果につながった。
戦前、陣営は「1週前の追い切りで馬が一変した」というコメントを出していたが、どうやら嘘ではなかったようだ。もとより、札幌は〈2.2.0.0〉の実績を持つ得意のコース。好走できる材料は揃っていた(『予習』では「まだ本調子ではない」と評価を下げたが・・・)。
岩田騎手の好騎乗も無視できない。道中は中団で脚を溜め、3コーナー過ぎから動き始めると、直線では勝ち馬の直後までポジションを上げていた。レースの流れを読み切った判断であり、同時に、馬の脚質を熟知した乗り方でもあった(騎乗実績は〈1.2.0.0〉)。

3歳馬のヒルノダムールは4着。
藤田騎手は「もっと前で競馬をしたかった」とコメントしたが、たしかにスタートで出遅れたのは痛かった。
最後はそれなりに伸びてきてはいたが、結果的にはアクシオンに“追い負け”。道中で脚を使った影響があったとはいえ、3キロ差の斤量を考えると、そのあたりは少なからず不満でもある。
もっとも、目標は先の菊花賞と考えれば、古馬相手の実力勝負で4着という結果は上々かもしれない。この敬経験が本番でプラスになることを期待したい。

5着のジャミールは外枠に入ったことで、終始外々を回らせる競馬になった。展開も向かなかったし、今回はある意味参考外だろう。
安藤勝騎手は「距離はもう少し欲しい」とコメント。これまで何度も述べたように、直線の長い広いコース向きの走りと思えるので、秋の京都大賞典あたりが狙いどころになるかもしれない。

サマー2000シリーズの優勝候補だったマイネルスターリー(3番人気)は6着。
『予習』で懸念していた通り、好位置がとれず、函館記念の時のような自分から動く競馬もできなかった。スタートで出負けしたこともあるが、最内枠の不利もあったようだ。

今年の札幌記念は、秋につながる内容の濃いレースだったと思う。
アーネストリーはGⅠでの走りを期待させてくれる勝ち方をしてくれたし、ロジユニヴァースとアクシオンは今後に向けての復調の兆しを示してくれた。
ヒルノダムール、ジャミールも同様。前者は「同世代が相手ならば」、後者は「舞台が変われば」という、次への期待につながる走りだったように思える。
フィールドベアー(9着)の秋山騎手とドリームサンデー(12着)の池添騎手は、レース後に同じコメントを残している。
「この馬の走りはできた。でも、今日はメンバーが強かった」
つまり、力通りの決着だったということ。
能力の高い馬がその能力を発揮して結果を出す。納得のいく一戦だった。



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■コメント

■Re: 札幌記念・復習 [★]

>戦前、陣営は「1週前の追い切りで馬が一変した」というコメントを出していたが、どうやら嘘ではなかったようだ。もとより、札幌は〈2.2.0.0〉の実績を持つ得意のコース。好走できる材料は揃っていた(『予習』では「まだ本調子ではない」と評価を下げたが・・・)。

陣営のその部分を載せて評価すべきだと思います・・・。

■★さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
厳しいお叱りのご意見、ありがとうございます。

おっしゃる通り、今回のアクシオンに関しては、陣営のコメントに対してもっと気をつかうべきだったかもしれません。
札幌芝コースの適性を考えれば、なおさらでしょう。

ただ、陣営のコメントを額面通りに受け取っていいものかというと、そのあたりは難しいところがあります。
実際、アクシオンの場合、前走の宝塚記念の時も「先週よりもかなり動きが良くなった。1走叩いた効果が見込める」というコメントが出ていました(結果は15着)。
今回、評価を下げたのは、『予習』でも書いたように、1週前の追い切りで2歳馬に遅れをとったことで、「まだ本調子ではないようだな」と判断したからです。

専門紙の活字や数字から、その馬の状態面を見極めるのは難しいですが、今回の反省を踏まえて、少しでも的確に判断できるよう気をつけていきたいと思っています。


■Re: 札幌記念・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。
札幌記念3着複勝で長いトンネル抜けました。1番人気ににおいの近い馬を狙い取れましたがまだまだ本調子とはいきませんので体調とともに整えます。しかし1着馬はすごく恵まれた展開で実力を出しましたね。次がどうなるか、秋が楽しみです。
 後ご存知なら教えて欲しいのですが、レパードSは重賞となっていますがグレードやジャパンがついてなくどういった扱いなのでしょうか。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です。
トンネル脱出、おめでとうございます!

アーネストリーは、自分の形になると本当に強い走りを見せてくれますね。
GⅠ戦線で、はたして同じような展開になるか、あるいは、勝ちパターンにならなくても強さを発揮できるのか。
楽しみにしたいと思います。

さて、レパードSについてですが・・・、
詳しいところまではわかりませんが、2007年に日本が国際競馬においてパートⅠ国になった時に、国際格付けのあるレースが「G表示」、ないレースが「Jpn」の表示というふうに変わりました。
この時、新設重賞に関しては、3年施行しないと「G」もしくは「Jpn」の格付けが得られない規定ができたということです。(カペラSに関しては、廃止になったガーネットSの代わりとして扱われているらしいです)
ですから、レパードSは今年2年目ですので、来年も施行されればその翌年(2012年)から格が付くと思われます。

といった感じでいかかでしょうか?



■札幌記念 [うに]

安東さん、こんばんは。
アクシオンで複勝当たりました!
でも、自分で予想した訳ではなく、スポーツ紙の記者に負けた感があり悔しいです(笑)。


先週、私は、親戚のいる佐賀へ行ったついでに、佐賀競馬を満喫してきました。結果は、行かなかった方がよかったのでは、という有り様でしたが、生観戦はいいですねー!
(普段、馬券はネットで買い、TV観戦なもので)

初パドックでは大興奮。直に馬を見てもさっぱり分かりませんでした(笑)。


もうすぐ、秋競馬ですね。今からそわそわしております。


■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは!
的中、おめでとうございます♪

う~ん、皆さん、しっかりアクシオンを買ってるんですねー。
わたくし・・・失敗しました!(笑)

生観戦はいいですね~!
ただ、私の場合、競馬場の独特の雰囲気に負けて、ついつい“買い足し”をしてしまうことがあります。
(なんか、まわり中で「あの馬がいい」「この馬がいい」と騒いでるんですよ)

秋競馬、楽しみですね!
凱旋門賞を狙う馬もいますし、目が離せません。

■ありがとうございます。 [うに]

秋競馬はホントに楽しみです。春のクラシックよりも燃えます!

サマーシリーズが終わらない内に、トライアルが始まりますし、せわしないですね。

では、予習を楽しみにしております。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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