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■新潟記念・予習

サマー2000シリーズ最終戦・新潟記念。
近5年、1番人気が馬券に絡まず、ここ3年は2ケタ人気の馬が好走するなど、荒れるイメージの強いハンデ重賞である。

前日売りの時点で1番人気に支持されているのはスマートギア
前走の小倉記念は3着。末脚勝負のこの馬にとって、決して有利ではない直線の短い小回りコース(しかも最内枠)ではあったが、メンバー最速の上がり(34秒4)で馬券に絡んできた。新潟外回りへのコース替わりは、言うまでもなくプラス材料。同じ新潟外回り・2000mで行われた昨年夏の天の川Sでマークした上がりは32秒2。直線の追い比べ勝負になれば、この馬の能力が存分に発揮できるはずだ。
もっとも、スマートギア=頭鉄板とまで言い切れるかどうか。
昨年の5月にオープン入りしてから13戦、この馬は1勝も上げていない。GⅠに参戦していることもあって“実力上位”の印象が強いが、実はオープン勝ちのない馬なのである。
勝ち切れない理由は“差して届かず”のケースが多いこと。昨年夏から今年の年明けにかけて2着が5回があるが、1着馬は“スマートギアよりも早めに動いた差し馬”。仕掛けのタイミングの差が結果につながっている。
今回はこの馬の全5勝のうち4勝を上げている武豊騎手が鞍上。絶妙の追い出しからキッチリ差し切れるかどうか。ここで勝てばサマー2000シリーズ優勝となる一戦。名手の手綱さばきに注目したい。

宝塚記念(6着)以来の出走となる牝馬のメイショウベルーガ
年明けの日経新春杯を勝ち、阪神大賞典でも3着。牡馬混合の重賞でも遜色のない走りを見せている。この馬も末脚勝負のタイプで新潟外回りは歓迎。牝馬の56キロは楽ではないが、実績を考えれば妥当な斤量だろう。
取捨選択のポイントは、「このレースが目イチの勝負かどうか」の判断。春の実績を踏まえれば、目標は当然、秋のGⅠ戦線のはず。ここはあくまで使い出しという考え方もできる。函館からの長距離輸送も気になる材料のひとつ。状態面に関しての直前のチェックが必要になりそうだ。

重賞初挑戦のスリーオリオンも人気の一角。
前走、準オープンを勝ったばかりだが、上がり馬の勢いが買われているのだろう。新潟芝コースは〈2.2.0.1〉と好相性。鞍上の内田博騎手も〈2.2.1.1〉の騎乗実績を残している。
昨年の年明けから15戦連続で4着以内という堅実派だが、これについては“相手なりに走れる強味”と考えられる反面、条件クラス卒業までに時間を要したことから“今ひとつ決め手に欠ける”という見方もできる。そのあたりをどう評価するかが買い目のカギになるかもしれない。
ハンデの55キロも昇級初戦としては見込まれた感がある。凡走のイメージは涌きにくい馬ではあるが、初重賞でいきなり結果を残せるかどうか。この馬自身の今後を占う意味で重要な一戦だろう。

昨年の2着馬・サンライズベガ
前走の小倉記念は行き脚が付きすぎて直線で失速(7着)。外枠からポジションを取りにいったことが裏目に出たようだ。2走前の七夕賞は出遅れ。ここ2戦は好位で脚を溜めて抜け出す本来の競馬ができていない。それでも大きく負けていない点については、この馬の底力と評価できるかもしれない。持ち味を発揮できれば巻き返しが期待できるはずだ。勝てばシリーズ優勝となる。
問題はシリーズ3戦目となるローテーション。夏の間の重賞3連戦による疲労と消耗が気になる。
昨年のシリーズチャンピオンのホッコーパドゥシャは、同じ「七夕賞→小倉記念→新潟記念」というローテーションをクリアしたが、その後の成績不振をみると、夏場の無理がたたったのではないかと思いたくもなる。まして、今年は昨年とは比較にならない猛暑。はたして体調の維持ができているかどうか。陣営は「使いつつ良くなるタイプなので問題ない」とコメントしているが・・・。

七夕賞3着(同着)、小倉記念2着のバトルバニヤン
この馬に関しては、ローテーションの不安に加えて、良績が平坦小回りコースに集中している点も気になる。近走のマクリ気味の進出は直線勝負の新潟コースのイメージではない。0.5キロとはいえ斤量も増える。
もっとも、池江泰郎調教師が来年2月に勇退ということもあって、シリーズチャンピオンに向けての厩舎の勝負気配はかなり高いとのこと。元来、夏場に強い馬だけにノーマークは禁物かもしれない。

七夕賞の1・2着馬、ドモナラズアルコセニョーラは、小倉記念で11着・9着。ともにシリーズ優勝の可能性がありながら、今回はかなり人気を落としている。
ただし、どちらも8枠に入ったことで、直線勝負に徹することができるようになったのも事実。斤量は変わらず、ローテーション的にも厳しいものはあるが、展開次第では大外から突っ込んでくるかもしれない。
特に、アルコセニョーラに関しては、前走が「初コース+大幅な馬体増」。一昨年の勝ち馬だけに、得意コース(〈1.2.1.1〉)での一変には注意したい。

前走、小倉記念で2番人気に支持されたナリタクリスタル
2走前の釜山Sが圧巻だったために期待された前走だったが、直線で前が詰まりブレーキがかかったのが痛かった。その点、新潟コースは馬群が横に広がるので、スムーズに走りやすい。陣営もコース替わりを歓迎している。
ただし、この馬の場合、長い直線での追い比べに関しては未知数。東京コースは3歳時に1走経験しているが(エーデルワイズS4着)、新潟は初。脚の使いどころがポイントになりそうだ。

前走、重賞初挑戦の七夕賞で13着に敗れたダイワジェンヌ
陣営は「馬場の悪いインコースを走らされたこと」と敗因を分析しているが、1600万勝ちから連闘で使ったことで多少の疲れがあったのかもしれない。じっくり立て直した上で、今回は〈2.1.2.1〉の実績がある新潟コース。52キロの斤量ならば一発があってもおかしくない。鞍上が今開催乗れている北村宏騎手というのも心強い。
もっとも、実績面でいえば、まだまだ見劣りする。軽量の牝馬ということで、2年前のアルコセニョーラとイメージをだぶらせる声もあるが、アルコセニョーラの場合は3歳時にGⅢ・福島記念を制していたし、GⅠ・ヴィクトリアマイルにも出走していた。「夏・牝馬・軽量」という条件だけで“買い”という判断は危険かもしれない。

実績面で上位なのはトップハンデのアドマイヤオーラだが、近走は順調さを欠いているためアテにしづらい。福島TVオープンの3着にしても、走ろうとする気迫が感じられなかった。能力を発揮できれば、アッサリがあってもおかしくないのだが・・・。
むしろ注意したいのは、一昨年の3着馬・トウショウシロッコ。重賞勝ちこそないものの、別定GⅡでも好走歴があり、軽視はできないだろう。久々の前走・七夕賞でも5着に健闘。脚の使いどころの難しい馬だが、好位・中団あたりで流れに乗る競馬ができれば、面白い存在になるかもしれない。

スマートギア、メイショウベルーガといった有力馬が末脚で勝負するならば、人気薄の先行馬に注目するのも定石だ。

最内枠に入ったテイエムプリキュアにも注意したいが、2走前の目黒記念で2着に粘ったイケドラゴンも気になる1頭。
前走の七夕賞は6着だが、外差しの決まる馬場を考えれば0.2秒差の結果は評価できる。新潟芝は〈1.1.0.1〉の実績。テイエムプリキュアにハナを譲って、2番手からマイペースで行けるようならば、今回も粘り込みがあるかもしれない。
開催後半の新潟芝コースは“外差し有利”の印象が強いが、土曜の10レース(外回り・1800m)では逃げ馬と番手が1・3着。前半3Fが37秒1というスローではあったが、ペース次第では内でも残れるようだ。

有力馬よりも早めに抜け出す決め手のある馬も一考。候補はホワイトピルグリムスマートステージ
ホワイトピルグリムの前走(小倉記念8着)は、『小倉記念・復習』でも書いたように、北海道→栗東→小倉という強行軍が響いた結果。中間のリフレッシュ放牧がプラスに作用すれば、GⅡクラスでも好走できる力があるだけに怖い存在だ。
スマートステージは函館記念で14着と大敗したが、陣営によれば「洋芝が合わなかった」とのこと。2走前、3走前の東京コースでの走りを見る限りではキレ味勝負向きだ。斤量差を活かして有力馬を出し抜くような競馬ができれば面白いかもしれない。


札幌のキーンランドCは、スプリンターズSに向けてのローレルゲレイロ、ビービガルダンの走りに注目だが、それ以上に興味があるのは、ワンカラットとトウカイミステリーの2頭の4歳牝馬が本物かどうかという点。このレースで結果を残せれば、スプリント戦線に厚みが出て先々が楽しみになる。
馬券的には、立ち回りの巧いベストロケーションと大外強襲がありそうなトシギャングスターが気になる存在だ。




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■コメント

■Re: 新潟記念・予習 [Buchi]

いつも楽しく読んでおります。トウショウシロッコお見事でした。前走の吉田騎手のコメントを見ても調子上げていたみたいですね。それにしても重賞24回目?取らせてあげたかったですね。

■Buchiさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメントありがとうございます。

トウショウシロッコの10番人気という評価は、正直「ずいぶん見くびられたなあ」と思いました。
七夕賞の内容も悪くなかったので、今回は要注意と判断しました。
ただ、・・・なかなか勝ちきれませんね。
伏兵としての方が魅力のある馬かもしれませんが、できればひとつくらいは重賞を勝たせてあげたいと思います。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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