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■ローズS・予習

秋華賞トライアルとなるGⅡ・ローズS。
頭数こそフルゲートに満たない12頭立てではあるが、春のクラシック実績馬の多くが顔を揃え、本番を占う意味でも楽しみな一戦となった。夏を越して各馬がどれだけ成長しているか。春の勢力図に変化は生まれるのか。しっかりと見極められるようにしたい。

春の2冠を制したアパパネ
阪神JFを含めればすでにGⅠ3勝の実績。昨年のブエナビスタほどのインパクトはないにしても、3歳牝馬戦線の中心的存在と位置付けていいだろう。
今回も従来通り早めに栗東へ入厩し、順調な仕上がりを見せているとのこと。牝馬3冠が目標でここはあくまで叩き台という見方もできるだろうが、自在性に優れた春の走り(ペースやポジションに左右されなかったこと)を見る限り、大きく崩れるタイプとは思えない。馬券的にはこの馬を中心に据えて、「先着するとすればどういうタイプの馬か」を検討するのが妥当かもしれない。

オークス3着馬のアグネスワルツ
骨折休養明けのフローラSでは“加速力のある逃げ”で2着。続くオークスではニーマルオトメにハナを奪われながらも番手で粘って3着。スピードだけではなく渋太さも兼ね備えた先行馬という評価ができるだろう。クラシックへの参戦は遅れたものの、すでに世代のトップクラスという見方もされている。
「追い切りでもかなり動けるようになった」という陣営の言葉通り、一週前には坂路4F・52秒7の自己ベストをマーク。状態面の良さが数字に表われたという解釈もできる。
あとはレースの主導権を握れるかどうか。オークスの時と同様、今回もハナへ行きたい馬が他にもいる。番手でも競馬はできるが、番手から勝つレースを経験したことはない。そのあたりの兼ね合いがポイントになるかもしれない。

桜花賞2着馬のオウケンサクラ
個人的に最も注目したいのが、この馬の走りである。というのも、春は間隔の詰まったローテーションのために、万全の状態で競馬をしていたとは思えないからだ(陣営も「春は使い詰めのせいで脚さばきが硬くなっていた」とコメントしている)。じっくりと休養をとった今回はその意味で楽しみな一戦である。
もっとも、逆の見方もできないことはない。つまり、この馬は使い込んでこそ能力を発揮するタイプという見方である。このあたりをどう判断するかが買い目を決定する際のカギになりそうだ。

昨年暮れの阪神JFでアパパネに0.1秒差の2着に入ったアニメイトバイオ
同じ舞台で行われた桜花賞は、直前の輸送の影響から大幅な馬体減となり結果を残せなかったが、オークスでは4着と健闘して、この馬の能力を示した。
今回は長距離輸送のデメリットを考慮して、アパパネと同じく早めに栗東に入厩。万全の状態でレースに臨めるよう調整されている。実績面では上位人気馬よりも一枚落ちる感もあるが、力を発揮できれば上位争いに加わるできる可能性もあるだろう。
ただし、輸送で馬体を減らす馬は精神面の脆さが原因という見方もある。したがって、早めの栗東入厩=環境の変化がこの馬にとってすべてプラスとは言い切れない(逆にナーバスになる場合もある)。状態面に関しては、直前の気配を確認した方がいいように思える。

桜花賞3着のエーシンリターンズ
オークスでは14着と大敗したが、距離の問題に加え、イレ込みも災いしたようだ。「オークス以外では2冠馬のアパパネと差のない競馬をしている」という陣営のコメント通り、距離短縮と関西圏でのレースという条件を踏まえれば、今回は見直すこともできる。阪神芝実績〈1.0.2.0〉、1800m〈1.1.0.0〉という数字的な後押しも無視できない。
勝ち切るだけの決め手には欠けるが、相手なりに走って馬券に絡むタイプ。レース巧者という印象も強いだけに、一応のマークが必要だろう。

牡馬混合の3歳OP・白百合Sを制したワイルドラズベリー
1400mの紅梅S(1着)と1600mの桜花賞(10着)の走りの比較から、距離に壁がある馬とも思われたが、1800mの白百合Sを勝ったことで折り合い面での進歩を証明する形となった。レース自体も、自分から動いて後続を突きはなす強い内容で、1分45秒3の時計も優秀。今回、人気にはなっていないが、伏兵として面白い存在かもしれない。
問題は、阪神コースとの相性。先週のセントウルSで注目したレディルージュもそうだったが、京都実績が高く阪神では今イチの馬というのは、京都の3コーナーからの下り坂を走りに利用するタイプが多い(それゆえ阪神では同じ走りができない)。2歳時から3歳春までの戦績だけで適性を決めてかかることはできないが、京都実績〈2.1.0.0〉と阪神実績〈0.0.0.2〉のギャップは、少々気になる材料だ。

前走、古馬混合の1000万・三宮特別を勝ったレディアルバローザ
春の実績では見劣るが、軽量52キロとはいえ古馬と戦って勝った経験値は大きいだろう。阪神芝に関しては、メンバー1の3勝をマークしている。
課題は距離。1800mは初距離になるし、2走前のエーデルワイズSでは、1600mでも折り合いに苦労しているようにも見えた。加えて、今回の鞍上はテン乗りの幸騎手。折り合い面に不安のある馬とうまく呼吸を合わせることができるかどうか。

他では、札幌・大倉山特別を勝ったトゥニーボートと2歳時に重賞勝ちのあるタガノエリザベート
トゥニーボートの場合は、ハナを奪えるかどうかがカギ。同型のアグネスワルツが番手に控える形になり、マイペースのレースができれば、内々で粘り込む可能性もあるかもしれない。
タガノエリザベートは、中間の追い切りが少ないため状態面の不安があるが、最初から直線勝負に徹する競馬した時の大外からの追い込みが怖い。阪神芝は〈0.0.0.4〉だが、阪神JFでは最速の上がりをマークしている。

常識的に考えると、春の実績馬が力通りの走りをすれば、人気通りの堅い決着になりそうなレース。配当狙いの馬券勝負ではなく、前述したように「各馬の走りの成長」に注目すべきかもしれない。


中山で行われるセントライト記念は、クラシック出走馬がゲシュタルト1頭というメンバー構成。力量差が見えないだけに、こちらは波乱含みの難解なレースである。
中山2200mは長距離適性もさることながら、立ち回りの巧さも要求されるコース。ある程度前で流れに乗れる馬や、ポジションを上げて行ける馬が狙い目になるかもしれない。
ゲシュタルト、アロマカフェは一応中心視できる存在だろうが、好位でレースを運べるフェイルノート、シャイニンアーサーあたりにも注目。
一部で菊花賞候補という声も上がっているダークシャドウはスタートがカギ。単騎逃げが見込めそうなヤマニンエルフは、逆に目標になりそうな気もする。
穴は、一時は春のクラシックの有力馬と評されたこともあるヤングアットハートと、一貫して長距離を使われてきたファーストグロース。





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■コメント

■ [ツボ読者]

お忙しいところすいません。
お聞きしたい事が一つあるのですが‥安東さんは、予想する時。参考になさるのは、競馬新聞と週刊誌のみでしょうか?
パソコン等(例えばJRVANサイトその他)は、参考にしないのですか?

■ [ツボ読者]

度々、すいません。
もし、よろしけば安東さんの予想スタイルを教えて頂けないでしょうか?是非、参考にさせて貰いたいので。お願いします!

■ツボ読者さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
返事が遅くなって申し訳ありません。

私の場合、枠順が決まった後の予想(前日および当日)は、新聞だけを見て行っています。
雑誌に関しては、週のはじめに前週のレース結果を検証するために用いるだけで、予想にはほとんど使っていません(どんな馬が登録されているかということは確認しますが・・・)。
パソコンはJRAのHPで過去のレースのデータやVTRを参考にしています。ただ、それは週の半ばの時間がある時の作業で、予想の時にはやりません。
ひとつの流れとしては、枠順が決まるまでにだいたいのイメージを組み立てておいて、新聞を参考にして具体的に煮詰めていくといった感じです。

うーん、でも、参考になったかどうか(笑)
私は土日も仕事になることが多いので、どうしても“新聞片手”といった方法になってしまうんです。
もう少し予想のために時間が使えたら、いろいろなツールやデータを参考にできるかもしれないのですが・・・。


■ [ツボ読者]

ありがとうございました。大変に参考になりました。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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