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■エリザベス女王杯・予習

牝馬No.1決定戦、GⅠ・エリザベス女王杯。
昨年のブログにも書いたように、近年このレースは“伸び盛りの3歳馬”対“歴戦の古馬”という構図が強く見られる。今年はその傾向に加えて、外国GⅠ馬2頭が参戦。好レースを期待できそうなメンバーが揃った。

前日売りの時点での単勝1番人気は、牝馬クラシック3冠馬のアパパネ
デビューから9戦して、馬券圏内を外したのは2走前のローズSのみ。GⅠ4勝を含む6勝は、昨年断然の1番人気に支持されたブエナビスタの当時の勝利数を上回る。
数ある勝ち鞍の中でも、前走の秋華賞は外目から馬群を抜き去る圧巻の競馬。展開やペースに左右されないこの馬の“強さ”がいかんなく発揮されたレースだった。名実ともに3歳世代のトップホースと評価していいだろう。
不安点をあげるとすれば、スポーツ紙等でも取り上げられている“調子落ち”。
「牝馬3冠」を目標にした夏から秋への調整過程を考えれば、前走がピークであったことは間違いない。それゆえ、秋華賞そのものの反動よりも、放牧に出さずに多くの追い切りを消化した夏場からの蓄積疲労の方が心配だ。
「完璧だった前走に比べると見劣りする」というのが、今回のアパパネの追い切りに関する大方の評価。もっとも、ウオッカやブエナビスタは、たとえ体調が万全でなくてもそれなりの結果を残して“名牝”の称号を手に入れた。アパパネがその域まで達しているかどうか。注目のレースでもある。

近2走、アパパネと好勝負をくりひろげているアニメイトバイオ
末脚のキレに関して言うならば、アパパネ以上という評価も多い。溜めれば溜めるだけキレる印象があり、陣営も後藤騎手も「京都の外回りコースはこの馬向き」とコメントしている。前走同様、栗東で調整。追い切り後の馬体重はプラス2キロではあったが、馬体を大きく見せているとのこと。秋以降の馬体減に不安要素があったことを思えば、いい傾向と考えられるだろう。実際、調教の状態はアパパネ以上と評価する声がほとんどだ。
課題は仕掛けのタイミングかもしれない。
陣営の言う通り、平坦で直線の長い京都の外回りコースは、たしかにこの馬の末脚を発揮しやすい条件だろう。ただし、このコースは“馬群がバラけやすい”のも特徴のひとつ。アニメイトバイオはここ2走、馬群の後ろで我慢して一気に突き抜けてくる走りを見せている。言い換えれば、前に壁を作って脚を溜めていたわけだ。馬群が横一線に広がった時に、馬がどこまで我慢できるか。後藤騎手の騎乗がカギになるようにも思える。

オークスをアパパネと分け合ったサンテミリオン
前走の秋華賞は2.3秒差のシンガリ負け。鞍上の藤岡佑騎手は「まったくハミをとらなかった」とコメントしていたが、実はゲートに顔をぶつけて口の中を切っていたというのが真相のようだ(出遅れもそれが原因)。
春の実績を考えれば、上位に食い込むだけの能力はあるとも思えるが、一変まではどうか。「1走叩いた今回が狙い目」という意見もあるが、前走は“叩いた”と呼べるだけの競馬をしているわけではない。鞍上のデムーロ騎手には、能力を最大に発揮させる騎乗を期待したいが・・・。

古馬勢の中で人気の筆頭格はメイショウベルーガ
前走の京都大賞典は、昨年の菊花賞馬・オーケンブルースリを退けて優勝。GⅡ2勝がいずれも京都外回りコースの牡馬混合戦ということで、この馬にとっては絶好の舞台と言えるだろう。何より、牡馬相手に戦ってきたという“経験値”は、3歳馬にはない貴重な財産だ。本来、このレースが目標であり、前走はプラス10キロの仕上げ。状態面での上積みも見込めそうである。
この馬に関しては〈4.0.0.5〉という京都芝実績をどう判断するかだろう。
全芝6勝のうち4勝をあげている以上、得意コースであることに疑う余地はない。ただし、2・3着がないために“勝つか負けるか”という極端な数字と見なすこともできる。有力候補の1頭であることは間違いないが、馬券の軸としてはリスクが高いのではないだろうか。近走に関しては、スローの上がり勝負よりもある程度のペースで流れたレースの方が好走の傾向にある。取捨選択については、当然、展開を想定する必要があるだろう。

ちなみに、「安定感ならば、むしろ京都大賞典3着のプロヴィナージュ・・・」と考えていたが、土曜日に出走取消。スローの朝日CCでもハイペースの京都大賞典でも粘り込める自在な先行力が面白そうに思えただけに残念だ。

外国馬2頭も軽視できない存在だ。
スノーフェアリーは英・愛オークスを連勝した実績馬。凱旋門賞やブリーダーズCへの出走も検討されたということだが、最終的に目標としたのがこのレース。ダンロップ調教師は過去にウィジャボードで日本のGⅠに参戦した経験もあり、“勝ちに来た”という判断もできる。3歳馬ながら地元では57キロを背負っていたこともあり、54キロでの出走はかなり有利と言えるだろう。
アーヴェイは前走がGⅠ初勝利。このレースでレッドディザイアを敗っていることがひとつの強調材料と見られている。この馬も、スノーフェアリーと同じく、勝てば9000万のボーナス獲得という資格を持っての参戦だ。
もっとも、2頭に共通する課題は、速い時計への対応。
芝2400mの持ち時計を基準にするならば、スノーフェアリーが2分31秒、アーヴェイは2分33秒4。日本の芝では2分24~25秒の決着になることを考えれば、時計の速い馬場に対応できる走りができるかどうか。加えて、フルゲート18頭という多頭数のレースで捌く競馬ができるかどうかもカギになりそうだ。

伏兵陣にも気になる馬が何頭かいる。
まず、一昨年の優勝馬・リトルアマポーラ
注目したいのは、前走の府中牝馬Sで見せたメンバー最速の上がりだ。前がつかえて後方に下げる競馬になったとはいえ、33秒0の脚はこの馬にとってもデビュー以来最速。走りに素軽さが出てきたという判断もできる。過去5勝はすべて11月~2月の寒い時期にあげたもの。状態面が良好ならば好走が期待できるかもしれない。
3走前のGⅠ・ヴィクトリアマイルでブエナビスタとハナ差の接戦を演じたヒカルアマランサス
その後に2戦は人気を裏切る凡走をしているが、GⅠでピークに仕上げられた後の調子落ちがあったようだ。3ヶ月の休み明けとなるが、リフレッシュされていれば好走も可能。あとは、距離をこなせるかどうか。ルメール騎手の腕の見せどころだろう。
ここにきて地力強化がうかがえるのがセラフィックロンプ
2走前のマーメイドSは軽ハンデの恩恵もあったが、前走の府中牝馬S2着は先行有利の上がりのレースとはいえ好位から伸びてくる味のある走り。実績のなかった東京コースで結果を出したことから“ひと皮むけた”印象もある。個人的には、今回が引退レースとなるテイエムプリキュアよりも粘り込みが見込めそうに思えるのだが・・・。
もう1頭あげるならば、レジネッタ
アニメイトバイオの項でも述べたように、京都外回りコースは馬群がバラけやすく、直線の入り口でラチ沿いのインに進路が空くことも多い。2枠3番の枠順をいかしてロスなく立ち回り、直線で最内を突く競馬ができれば面白いかもしれない。



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■コメント

■エ女杯♪ [うに]

安東さん、こんばんは。 さっそく予習拝見しました。

私の最大の泣き所、セラフィックロンプをどう考えるか悩んでいて、複勝買って応援しようかと思っていましたが、予習を読んで気が変わりました(笑)。
1ハロン長いし、G?で56キロなのが心配ですが、前走で新味が出たことと、番手で楽な競馬が見込めそうなので淡く期待してます。

3歳馬からは、ロングスパートのアニメイトバイオ。
調子落ちの噂があってもアパパネは切れません。
ここが目標なら、メイショウベルーガも。

外差しで突っ込んで来そうなリトルアマポーラ。前走の上がりは、無視できないですよね。

この5頭で勝負します!

■Re: エリザベス女王杯・予習 [ECO]

安東さま、毎度です。

土曜は京王杯2歳結果四着でした。惜敗ではありますが1着馬、特に3着馬は購入できたのではとの反省大ありでした。

土曜を踏まえ予習拝見しました。ご指摘いただいているようにペースの決めつけは難しく、軽く考える程度にし、展開より予想します。しかし外国馬は相変わらず情報不足のままですが、1番人気アパパネよりも一列以上前での競馬が期待される2番セラフィックロンプで単複購入しました。

武蔵野Sは一番人気が最内のため同じ展開が期待できる馬8番エーシンクルーディを単複購入しました。

■只今、競馬場 [うに]

追加します。
スノーフェアリー怖いので、買っておきます。
6頭になってしまいました。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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