■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■マイルCS・復習

1分31秒8のレコード勝ち!
秋のマイル王の座に輝いたのは、13番人気の伏兵・エーシンフォワードだった。

上位4頭の差はクビ・ハナ・ハナ。
横一線となったゴール前を制した一番のポイントは、“岩田騎手のイン差し”に尽きるだろう。
道中は先行グループの後ろで内ラチ沿いをキープ。直線を向いて有力馬が外へ持ち出す中、唯一インを突いたのがエーシンフォワードだった。最後のクビ差は結果的にはコース取りの差。皐月賞の時のヴィクトワールピサもそうだったが、岩田騎手のここ一番での判断力と大胆な騎乗には本当に驚かされる。素晴らしいとしか言いようがない。
Cコース変更で荒れ具合が少なくなった馬場の内目。そこを突ける馬に好走の可能性があることは『予習』でも述べた(ただし、候補はスマイルジャックだったが・・・)。しかし、エーシンフォワードをマークすることはできなかった。外目の枠に入ったからである。近走の成績を見ればわかるように、この馬は内枠に入って好位で脚を溜める競馬がベスト。7枠13番の今回はポジションが取れないだろうと判断した。
ところが、向正面の時点ですでに好位の内ラチ沿い。このあたりが岩田騎手の腕なのだろう。直線の“イン差し”よりも、脚を溜めてインに切れ込める位置を取れたことこそが今回の勝因。完璧なレース運びである。

さらに、エーシンフォワードには展開の後押しもあった。
ジョーカプチーノが刻んだペースは前3F・33秒7という超ハイペース。前半、坂の上りになる京都のマイル戦では異常な速さである。この流れを苦にしないのは、言うまでもなくスプリンター寄りの馬。したがって、高松宮記念3着の実績を持つエーシンフォワードにとっては、おあつらえ向きのレースになったとも考えられる。
マイルCSは距離短縮で臨んだ馬の方が好走することが多い。前走・毎日王冠、前走・秋天といったローテーションである。平均ペースの緩みない流れになりやすいため、中距離を走り切れる底力がモノを言うと考えられる。今回はまったく逆のパターン。何よりスピードに乗れるかどうかが試された一戦だった。掲示板に載った馬はすべて近3走マイル戦(あるいはそれ以下の距離)しか走っていない。ペースに対応できるかどうかがポイントだったように思える。
ともあれ、今回は岩田騎手の好騎乗を讃えたい。これからも我々競馬ファンを唸らせるレースを見せてほしい。

2着のダノンヨーヨーは若干の出遅れが最後まで響いた。
道中動こうにも、今回のような流れでは必要以上に脚を使うだけ。結果、後方17番手からの直線勝負になってしまったわけだが、それでもメンバー最速の上がりでクビ差まで詰め寄ってくるのであるから、やはりかなりの実力の持ち主である。今後のマイル戦線で十分主役になれる器だろう。楽しみだ。

3着のゴールスキーは近走よりも後方のポジション。ただし、福永騎手が「イメージ通り」とコメントしているように、先行策にこだわらなかったことが結果につながったようだ。
2着馬に0.7秒差をつけて圧勝した2走前の新潟の走りから、時計勝負にも対応できる可能性はあるとは思っていたが、3歳にしてここまでやれるのは立派。この馬もまた、将来的に楽しみな1頭である。

外国馬のサプレザは4着に敗れたが、陣営いわく「外枠が響いた」とのこと。もっとも、この馬の実力はある程度発揮できたのではないだろうか。ダノンヨーヨーに次ぐ2番目の上がり。着差を考えれば勝ちに等しい内容とも思える。

エーシンフォワードと同じく、スプリンター寄りの馬でありながら、キンシャサノキセキは結果が出せなかった(13着)。2頭の差はマイルへの対応力の差と言うべきだろうか。スプリンターの速さでマイルの距離をこなせるかどうかということだ。
懸念していた通り、外枠のせいもあって掛かり気味の競馬。馬込みに入って脚を溜めることができれば違っていたかもしれないが、外々を回らされる展開ではこの馬の持ち味は出せなかった。

スマイルジャックはスタートを決めて3番手のポジション。
乗り替わりの川田騎手は「思い通りの位置が取れた」とコメントしているが、個人的には前に行き過ぎたように思える。ベストはエーシンフォワードのいた位置だろう。末脚で勝負できる馬だけに、もったいないレースだったようにも感じるのだが・・・。とはいえ、最後まで粘っていたことに関しては、この馬の能力を見せたかもしれない。

今後のマイル戦線を考えると、ジョーカプチーノは侮れない1頭。
スピードの絶対値が並外れているようにも思えた。長期休養明けから1戦しか走っていなかったため、この馬の走りを正確に把握できていなかったのだが、正直「こんなに速い馬なのか」というのが実感。距離を短くしてスプリント路線に参入しても面白いかもしれない。

“先々が楽しみになった”
これが、今回のレースの感想である。
主役不在と言われたマイル路線に、主役に抜擢できそうな新しい顔ぶれが出てきたからだ。
今後、どのような勢力図が形成されていくのか。目が離せなくなりそうである。



スポンサーサイト

■コメント

■Re: マイルCS・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。

ようやくペースで展開を読めるようなレースなのに残念です。京都は3コーナーからの持続する脚で来れますね。しかしまた内で伸びるとは驚きでした。

最近また見当をはずしてきておりますが、JCでももがきたいと思います。

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。