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■JCダート・予習

秋のダート王決定戦、GⅠ・ジャパンカップダート。
もっとも、今年は外国馬の参戦がなく、日本のトップホースであるエスポワールシチーも不出走ということで、メンバー的に小粒な印象は拭えない。それゆえ、どの馬にもチャンスのある混戦模様。買い目の絞り方が難しい一戦になりそうだ。

土曜の夕方の時点で人気を分け合っているのは、昨年“ダート最強世代”と呼ばれた現4歳馬の2頭。
まず、前走・みやこSで逃げ切り勝ちをおさめたトランセンド
平均的に速い脚を使えるタイプで、過去に2回レコードをマークしていることからもわかるように、「先手を奪って時計勝負に持ち込む」のがこの馬の勝ちパターン。今回は同型馬が見当たらず、内枠を引き当てたこともあって、条件はかなり有利とも思える。
ただし、単騎逃げが見込める分、他からのマークはきつくなるはず。どの馬にもチャンスがあり、ましてGⅠのタイトルがかかっているとなれば、楽には逃がしてくれないだろう。ハナを奪うことができても、道中プレッシャーをかけ続けられると逃げ馬は苦しくなる。トランセンドに関しては、「自分の形に持ち込めるかどうか」はもちろんのこと、「どの馬がトランセンドを捕まえに行くか(=その馬にトランセンドを失速させるだけの力があるか)」が重要なカギになるだろう。

人気のもう1頭は昨年の2着馬・シルクメビウス
前走のJBCクラシックは4着とはいえ勝ち馬から1.8秒差の大敗。ただし、これについては「久々に加えて、初の競馬場に前日入厩したため馬がパニックになった」という理由が示されている。今回は〈2.1.0.0〉と得意の阪神コース。輸送距離も短くなり、1走叩いた上積みも見込めるはずだ。
あとは展開。後ろから行く馬だけに先行勢が楽な流れになると不利は否めない。ひとつのビジョンとして考えられるのは、トランセンドの速いペースを追いかけた先行・好位勢が次々に脱落し、1頭になったトランセンドをゴール前で差し切るというもの。そういう意味では、シルクメビウスの好走は、トランセンドのレース運び次第とも言えるかもしれない。

前走・みやこSでトランセンドに0.2秒差まで詰め寄ったキングスエンブレムも人気の一角。
ヴァーミリアンの半弟ということで、早くから注目を集めていたが、今秋になってようやくその素質を開花させた感がある。近走の勢いや昇り調子、伸びしろといった点では、今回のメンバーでは一番に違いない。
この馬の場合、1枠2番に入ったことから、前走の走りをどのように評価するかがポイントになるかもしれない。というのも、レースでは“砂を被って嫌がる一面”を見せたからだ。
「前走は経験の浅さが弱点となったレースで、内枠に入った今回も同じような状況に陥りやすい」と判断するか、あるいは、「前走、揉まれる競馬を経験したことはプラス。内枠でも今回は行きっぷりが違うはず」と考えるか。

言い方は悪いが、GⅢと大差ない顔ぶれとなった今回のレース。その中で、実績だけを評価すれば、間違いなくトップと呼べるヴァーミリアン
この馬に関しては、言うまでもなく、全盛期の力があるかどうかの判断に尽きるだろう。
年明けの川崎記念を制してはいるものの、中央のダートでの勝ち鞍は2年前のフェブラリーSまで遡らなければならない。JBCクラシックを叩いて臨んだ昨年の当レースも8着に敗退。サクセスブロッケンがレコード勝ちした昨年のフェブラリーSで大きく差をつけられたように、中央の速い決着にはついていけなくなったという見方もできる。まして、今回は帝王賞以来の休み明け。メンバー的には楽とはいえ、底力だけで勝負になるだろうかという不安は拭えない。

今回初ダートとなるアリゼオ
3歳で古馬混合GⅡの毎日王冠を制したのだから、能力的には高く評価できるとはいうものの、ダートで力を発揮できるかといえば、正直、半信半疑である。
たしかに、血統的な背景(ダート勝ち馬を多く輩出しているシンボリクリスエス産駒であり、カネヒキリと同じ母父・フジキセキ)があり、520キロを超す大型の馬体は“ダート向き”かもしれない。しかし、それはあくまで“過去のダートで好走した馬”と同じ特徴を持っているに過ぎないだけで、ダートで好走できるという裏付けにはならないはずだ。
とはいうものの、アリゼオがこのレースにおいて、重要なカギを握る1頭であることには異論はない。
陣営がなぜアリゼオをダート路線に参戦させたか。それは、芝のレースでは弱点となる“掛かり癖”をプラスにできると判断したからではないだろうか。すなわち、先行力を活かせるということである。
となれば、トランセンドにとっては厄介な存在になる。「どの馬がトランセンドを捕まえに行くか」がひとつのポイントと述べたが、アリゼオがその役目を担う可能性も考えておきたい。

伏兵陣にも馬券的に要注意の馬が多い。

ラヴェリータは前走のJBCクラシックで8着に敗れているが、陣営によれば「砂質の違いが走りに影響した」とのこと。2走前のハンデ戦・シリウスSではキングスエンブレムに0.1秒差の2着。着差もさることながら、牝馬に56.5キロの斤量というハンデキャッパーの評価も見逃せない。

ダイシンオレンジは前走・みやこSで11着と大敗。得意とする京都コースだっただけに案外な結果だが、敗因は明らかな調整不足。というよりも、当初から今回のレースが目標だったという見方が濃厚だ。阪神は京都ほどの実績はないが、1800mのダート戦では〈6.2.2.3〉という数字。軽視は禁物かもしれない。

グロリアスノアは休み明けの前走・武蔵野Sを快勝。3歳時には人気のシルウメビウスの好敵手でもあっただけに、能力的に遜色はない。ただし、ベストは1400~1600m。距離をこなせるかどうかがカギ。

アドマイヤスバルは交流GⅠも含めて近11走掲示板を外していない堅実派。勝ち切るだけの凄みには欠けるが、立ち回りひとつで馬券圏内に入ってくる可能性は捨て切れない。

その他、人気薄で突然好走するダイショウジェットや、叩き3走目で春先の調子が戻っていれば侮れない3歳馬のバーディバーディ、大外枠に入ったことで折り合い面での不安が増したものの南部杯ではエスポワールシチーに先着したオーロマイスターなども気になる存在だが、それよりも不気味に思えるのがマルカシェンク
初ダートの前走・武蔵野Sでは5着ながらメンバー最速の上がり。出遅れ癖のある馬なので展開に左右される面は否めないが、常にあの脚を使えるようならば、シルクメビウスと併せるような形で突っ込んできても驚けないだろう。




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■コメント

■Re: JCダート・予習 [ECO]

安東様、毎度です。

土曜はステイヤーズSで当初1頭のみ単複購入でしたが、もう一頭追加し1着、2着の結果でした。阪神はさっぱりです。

先週からPAT操作においてミスが続いており、ネジ巻き直しです。
 
JCダートですが人気上位が内に入りましたね。
コース、脚質、前走脚質、3着以内でグロリアスノアで単複購入しました。

■ジャパンC・ダート [うに]

ダイシンオレンジをもう一度、本命にします。叩いてどこまでやれるか楽しみです。
1800m〈6・2・2・3〉の数字を、ほぼ川田騎手が挙げているのが心強いです。

相手はラヴェリータ。岩田騎手が調子いいのと、重い斤量でも勝ってしまう底力に期待してます。

3着候補に、昨年2着のシルクメビウスと、勢いで来そうなキングスエンブレム、強い相手にも崩れないアドマイヤスバルを選びました。

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
またまた、的中おめでとうございます!
グロリアスノアの複勝、トランセンドの単勝+複勝の合計よりもつきましたね~♪
お見事です!

グロリアスノアは距離がどうかと思いましたけど、しっかりこなしてくれましたね。
ブログにも書きましたが、馬自身の成長が見られたように思います。

ECOさんは、予想を公開されるようになってから、調子が上がったのでは?
今年残りのレースもその勢いで乗り切ってください。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは!

今回のレース、ダイシンオレンジとラヴェリータの先行勢にとっては、厳しい時計勝負になってしまいましたね。
狙いそのものは十分に成り立つものですが、トランセンドが残る(勝つ)展開になっては難しかったようです。
ただ、これはもう仕方ないでしょう。逆に、トランセンドが失速するレースになっていれば、馬券になる可能性の高い馬たちだったと思います。

トランセンドが負けるシチュエーションに近いレースになったかもしれませんが、予想以上に強い競馬をしたというのが実感ですね。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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