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■JCダート・復習

GⅠ・ジャパンカップダートを制したのは、1番人気のトランセンド。勝ち時計は1分48秒9の好タイム。『予習』でも述べた「先手を奪って時計勝負に持ち込む勝ちパターン」で後続を退けて逃げ切った。

トランセンドの勝因は“自分の形に持ち込めたこと”に尽きるかもしれないが、それ以上に特筆すべきはこの馬の“地力強化”だろう。
1000m通過が60秒ジャストの緩みのない流れに加えて、道中は終始バーディバーディにマークされる展開。トランセンドに限らず逃げ馬にとっては厳しいレースだったはずだ。実際、直線でバーディバーディに並ばれた時には、「これまでか・・・」と思ったのも事実。
ところが、そこから相手を突き離し結局は押し切った。ここが以前のトランセンドには見られなかった“強さ”のように思えた。4歳秋を迎えて自身の成長を見せてくれた一戦だったと評価したい。
今後の楽しみといえば、やはりエスポワールシチーとの対戦だろう。ある意味、この2頭は同型馬。自分でレースを作って勝利を手にするタイプである。「今回は相手関係が楽だったレース」という声もあるだけに、ダートトップホースを相手にどれだけの走りができるかに注目だ。

2着も同じく4歳馬のグロリアスノア。
この馬もまた、以前よりも成長著しいところを見せてくれた。
『予習』でもふれた通り、戦前の不安材料は距離。さらに、コーナー2回の東京コースを得意としていることから、コーナーが4回に増えることが走りに影響するのでは?という懸念もあった。
しかし、終わってみれば、メンバー最速の上がりでトランセンドにクビ差の2着。外を回らされるのを嫌って道中のポジションを下げた小林慎騎手の作戦も功を奏したが、若干行きたがる素振りを見せながらもしっかりと脚を溜めることができたのは収穫だろう。予想以上の瞬発力の持ち主という印象を受けた。
陣営いわく、次の大目標は来年のフェブラリーS。武蔵野Sのように内枠に入れば、好位での競馬もできる馬。有力候補の1頭と期待してもいいだろう。

3着は11番人気のアドマイヤスバル。
交流GⅠで経験を積んだ堅実派らしく、混戦に乗じて馬券圏内に突っ込んでくるという“いかにもこの馬らしい”結果を残した。
この馬の強味は、出たなり・相手なりのポジションで競馬ができることだろう。今回は先行勢の後ろにつけたが、枠順やメンバーが変われば先行策もとれる馬。『予習』でも述べたように、勝ち切るだけの凄み・強さは感じられないが、ヒモの1頭としては常にマークが必要なタイプかもしれない。

3歳馬のバーディバーディは大健闘の4着。
速い時計のレースで最後までトランセンドに食い下がった走りは立派。同じように先行したダイシンオレンジやラヴェリータが直線で力尽きたことを考えれば、力量的にも評価できるだろう。昨年の3歳勢と比較すると小粒と言われる現3歳世代だが、こうした馬が頭角を現わしてくると先々が楽しみなる。今後の走りに期待したい。

5着のシルクメビウスにとっては残念なレース。
展開自体は『予習』でも示したように「トランセンドが後続の先行勢を脱落させるレース」になり、シルクメビウスにも十分勝つチャンスはあったと思われる。
しかし、あまりにも大外に膨らみすぎた4コーナー。「下手に乗ってしまった」という田中博騎手のコメント通り、コース取りのロスが痛かった。さらに、向正面で内から外に出して進出した分だけ、最後の脚が甘くなったようにも思える。終わってみれば、最内枠がマイナスに働いたと言えるかもしれない。グロリアスノアが絶妙の仕掛けとコース取りで好走しただけに、余計に惜しまれる一戦だった。

3番人気のキングスエンブレムは9着に敗退。
道中は内々を楽に回っているようにも見えたが、直線に入ると失速。前走のように外に出して盛り返すようなシーンもなかった。
福永騎手は「連戦の疲れがあったかもしれない」と語る一方で、「苦しくなって気ムラな面が出た」ともコメント。『予習』でも取り上げたように、内枠に入って揉まれる競馬になったことの影響があったのかもしれない。今後のカギは精神的な成長という意見もあり、現状では経験を積むことが重要だろう。5歳馬ではあるが、ダートは今回が7戦目で3歳馬のバーディバーディよりも少ない。まだまだ伸びしろはあるはずだ。

キングスエンブレムの兄・ヴァーミリアンは14着。懸念していたように、時計の速い決着では厳しいようだ。衰えという言葉を使わざるを得ないかもしれない。
初ダートのアリゼオはシンガリ負け。スタートが悪く、道中は砂を被るのを嫌いながら口を割る走り。まったく見せ場がなかった。現状ではダートには向いていないと評価すべきだろう。




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■コメント

■復習 [ECO]

安東さま、毎度です。

毎週の予想コメント掲載お許しいただき、ありがとうございます。お陰さまで公開するようになり、コメントを簡潔に書くことがおもってるより難しく、毎週自分なりのデーターをみるポイントが統一されてきた感じがしますが、まだまだ事前にペースを読むや安東さんのようにプラス、マイナス想定ができてなく前走から見た一番人気と戦うためにはどの馬かしか考えてないかもです。
うにさんの仮想設定の詳細さをみて反省するばかりですし、違う見解はとても参考になります。

引き続きこの場をお借りし精進したします。

■フォローありがとうございます! [うに]

安東さん、お優しいお言葉ありがとうございます。
ダイシンオレンジとラヴェリータを軸にしていたので、「前行ったらアカーン!」と絶叫。そして悶絶。
(大袈裟でした)

考えられるペースと、この馬たちの競馬を無視した私が悪いのであります。

ECOさんには負けっぱなしですね。
私のは安東さんやスポーツ紙からの受け売りがほとんどで、予想と呼べるかどうか。
ECOさんの着眼点には、いつも感心させられています。


「結果」のところに、コメントを寄せております。
前後してしまいましたが、読んで下さいませ。

■JCD・負けて考えたこと [電気羊]

天皇賞秋以降、三連複的中はエリザベス女王杯だけですが、ゴールスキー、ヴィクトワールピサが拾えて「けっこう調子ええやん!」と思っていましたが、JCDは完敗でした。
グロリアスノアは血統的には要注意とは見ていました。また、阪神ダート1800Mは上がりの脚もきちんと使える馬が向くので、何度も7枠14番に目が留まったのですがそのたび「いや、距離的に難しいやろ」と思い直していました。

ところで、この結果から思い浮かべたのがマイルCS。このレースも2000Mくらいまでカバーできる馬が比較的強いのに、勝ったのはマイル以下にも実績のあるエーシンフォワードでした。
速めのペースで流れるときは、距離的にはぎりぎりかなと思える馬も、能力や調子等をあらためて熟慮してから判断すべきようですね。

PS.これから寒さが本格化するようですので、くれぐれもお体には気をつけて下さい。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
お久しぶりです。
最近はブログが休みがちになってしまって、申し訳ありません。

おっしゃる通り、速いペースのレースでは距離的に不安要素のある馬であっても好走するケースが多いように思えます。
流れに乗って自分の走りができるというのが、一番の原因かもしれませんね。
ただ、ペースそのものを事前に見極めることができるかどうかというと、なかなか簡単にはいきません。
このあたりが競馬の難しさであり、だからこそ、自分の予想通りの展開になった時の喜びは格別です。

これまで以上に競馬を見る眼を養って、レースを読めるようにスキルアップしたいと思っています。

■そこなんですよね [電気羊]

ペースが事前に高い割合で把握できれば精度も上がり、無用な迷いも減るんですけどね。

ただマイルCSはメンバーと前日のマイル戦から、JCDはトランセンドの戦績と馬場状態から、いずれも流れや時計は速くなる確率が高かったようにも思えます。

あと二週、きちんと予想し、それを反映した馬券を買いたいものです。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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