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■日経新春杯・復習

日経新春杯を制したのはルーラーシップ。人気の4歳馬が1~3着を独占し、大方の予想通り(ファンの期待通り)の結果となった。
レースはビートブラックが先導する形で1000m通過が60秒1の平均ペース。序盤がやや速く、向正面の上りでスローに落ちて3コーナー過ぎからスパートする流れであり、上位3頭に関して言えば、この流れを味方に付けられたかどうかが勝敗を分けたようにも思える。

勝ったルーラーシップはスタートを決めて好位の外目をキープ。3コーナー過ぎからスパートをかけると直線先頭から一気に後続を振り切った。
『予習』の中で「京都の外回り2400mというコースでは、3コーナーからの下りを利用したロングスパートが勝負の決め手になることが多い」と書いたが、まさにその通りの勝ち方。しかも、ゴール前でさらにひと伸びして2着馬との差を広げたのであるから、実に“強い勝ち方”である。他馬とのスピードの違いもさることながら、自分で競馬を作れるという点を高く評価していいだろう。
今回、向正面で行きたがる素振りを見せたように、粗削りで幼い部分を残しているが、それはまだまだ成長が見込めるということでもある。この先どのようなレースを見せてくれるか、非常に楽しみだ。
あえて課題をあげるならば、スローになった時の折り合いと内で包まれた時の馬群の捌き方。外目から動いて突きはなす強さは十分に確認できたので、今後は“不利な状況からいかに自分の競馬に立て直すことができるか”という点にも注目してみたい。

2着のヒルノダムールはいつも通りの中団後ろからの競馬。先に動いたルーラーシップを目標とするような形で4コーナー手前からスパートをかけたが、差を詰めることはできなかった。
藤田騎手は「もう少し前が速くなってくれれば」とコメントしているが、ペースそのものは決して遅かったわけではない。察するところ、ルーラーシップが追走で脚を使う展開になっていればチャンスがあったということかもしれない。いずれにしても、この馬にとってのベストの競馬はできていたように思えた。特に、下り坂から直線にかけての進出はスムーズで、このあたりはコースとの相性によるものだろう。
0.5キロ重いルーラーシップに突きはなされ、2キロ重いローズキングダムにハナ差まで迫られたことから、2頭よりも1ランク下の実力と評価する声も出ている。今後の巻き返しを図るためには、自分の勝ちパターンというものを身につけることではないだろうか。ヒルノダムール向きの距離、ヒルノダムール向きのペースといった“適条件”が、現段階ではまだ不明確のように思える。

1番人気のローズキングダムは3着。
『予習』では「先にスパートをかけた馬に押し切られるケースも考えられる」と述べたが、予想された通りの“負け方”である。3~4コーナーの間でヒルノダムールが動いた時、この馬は完全に置かれていた。
武豊騎手は菊花賞の時と同様、「仕掛けどころで内にササった」とコメントしているが、それよりも「一瞬の決め手で勝負するこの馬に向かない流れだった」と判断すべきだろう。実際、インに潜り込んだ後の直線での伸び脚にはこの馬のキレ味が十分に発揮されていた。今回のレースが“直線を向いてヨーイドン”というようなスローの瞬発力勝負になっていれば、結果も違っていたはずである。
もっとも、GⅠで勝ち負けを期待される馬という見方を基準にすれば、展開に左右される脚質には不満が残る。同世代のライバルと言われるヴィクトワールピサ、ルーラーシップが自分から動ける馬だけに、現時点では大きなマイナスとも考えられる。当然、今後の課題はそのあたりをどう克服していくかになるだろう。

4番人気の支持を集めたビートブラックは10着に敗退。
表面上はハナに立って逃げ潰れた形だが、この馬の場合、2~3番手に付けて直線で他馬と競り合いながら渋太く粘るのが身上。本来の競馬だったとは言い難い。しかも、序盤は外からハナに立つために脚を使い、道中は常に番手からマークを受け続ける厳しい展開。可哀想なレースのように思えた。
今回のレースだけでは実力を測れない部分もあり、今後、自分の形に持ち込んだ時にどれだけ走れるかに注目したい。

5番人気のゲシュタルトは6着。
道中のポジションもベストで、直線を向いてからも手応えがあるように見えたが、最後は伸びあぐねて失速。プラス14キロの馬体重の影響もあったかもしれない。大差がついたとはいえ、先行馬にキツい息の入らない展開で直線半ばまで踏ん張った点は評価できるかもしれないが、状態面に関してはまだ回復途上の印象だ。

コスモヘレノス(6番人気)は12着。
出遅れて外々を回らされるレースになり、3コーナーの仕掛けどころではすでに馬が嫌気をさしていたようにも見えた。ステイヤーズSの時のようにインで脚を溜める競馬の方が向いているのかもしれない。そのあたりの適性については、もう少し様子を見てみたい。

思ったよりもいい走りを見せてくれたのは4着のナムラクレセント。
内枠を活かして好位のインをロスなく回れたこともあるが、直線半ばまでは見せ場たっぷりの競馬。決め手の差に屈したものの、57キロのハンデを背負わされるだけの力は示したように思える。『予習』でも書いたように、近走はムラ馬ぶりが目につくが、相手関係次第では今後も十分馬券の対象になりそうだ。



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■コメント

■Re: 日経新春杯・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。

両方取ったと思いましたが・・。
またやっていました。
日経新春杯は最後までコース適正で悩んでいいた9番ゲシュタルトを誤ってPATに入力してした。

懲りません、猛反省です。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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