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■根岸S・復習

GⅢ・根岸Sを制したのは2番人気のセイクリムゾン。前走・カペラSに続いて重賞連覇を成し遂げた。

それにしても、危なげのない“強い勝ち方”だった。
道中は中団のインで脚を溜め、直線で抜け出すと、前を行くダノンカモンを力でねじ伏せるかのように差し切った。
『予習』では「直線で前が塞がる最内枠のリスク」についてふれたが、幸騎手は4コーナーのカーブを利用して外へ持ち出す“技あり”の騎乗を見せてくれた(この時点で「勝負あり!」という感じだった)。
勝ち時計も優秀。1分23秒0は、良馬場では過去10年で2番目に速いタイム。前日に行われた同じダート1400mの春望S(1600万)の時計=1分25秒1を2秒強も上回った。レベルの高いレースだったと評価していいだろう。
さらに注目すべきは、この馬の上がりの脚。パサパサで力を要する馬場状態で、メンバー最速の35秒0。スピード、パワー、瞬発力のいずれにおいても、この馬の能力の高さが裏付けられたように思える。
次走はGⅠ・フェブラリーS。この馬にとっては実績のない1600m戦になる。
今回のレースにおける終いの脚の伸びや余力を残した勝ち方などから、本番でも有力な1頭という評価がされているようだが・・・。距離延長に対応できるかどうか、GⅠレースでもこの馬の能力が発揮できるかどうか。そのあたりについては、改めて検討する必要があるだろう。

2着はダノンカモン。この馬もいい競馬を見せてくれた。
好位から直線で抜け出す正攻法。最後は勝ち馬の目標にされたものの、持ち味を活かした完璧なレースに思えた。負けたとはいえ0.2秒差。3着には3馬身差をつけたのだから、その実力を評価して差し支えないはずだ。
これで、東京ダートは〈2.2.2.0〉。マイルにも実績があるため、次走のフェブラリーSでも注目されるだろう。
課題は、状態面をキープできるかどうか。今回は中1週での関東遠征ということもあって、マイナス10キロの馬体重。激走の影響が少なからず気掛かりだ。

3着は10番人気のダイショウジェット。
前走から1.5キロの斤量減、さらに距離短縮ということもあって、伏兵の1頭として名前を挙げたが、いかにもこの馬らしい“勝負が決まってから差してくる走り”で馬券圏内に飛び込んできた。
今回のような“有力な先行馬が失速したあとの後続による2・3着争い”に強いタイプ。成績にムラ馬があるだけに軸には不向きだが、連下候補としては注意が必要な1頭だろう。8歳馬だが曲者ぶりは健在だった。

エーシンクールディ(4着)とティアップワイルド(5着)は、先行力を活かすことはできたものの直線で力尽きた。パワーを必要とする馬場では、時計が速すぎた感もある。今回は相手が強すぎたと言ってもいいだろう。
2頭とも条件次第では巻き返しが可能と思わせる内容。
エーシンクールディは番手から直線で抜け出して見せ場十分。相手関係次第では勝ち負けになりそうなレースぶりだった。
ティアップワイルドも、力をつけてきている印象を残したが、今回のレースを見る限りでは、最後にもうひと伸びできる1200mの方が条件が合っているようにも思えた。

7着のワールドワイドも見限れないだろう。
『予習』の中で懸念していた通り、今回は位置取りが後ろになる展開。松岡騎手も「キレる脚がないので、もう少し前で運べていれば違った」とコメントしている。枠順やメンバー次第では、もっと走れる馬ではないだろうか。

1番人気で8着に敗れたケイアイガーベラ。
鞍上の秋山騎手は「左回りが良くないんですかねえ。ちょっと負け過ぎでそれしか考えられない」と困惑のコメント。道中の行きっぷりも良く、直線での手応えも鈍ったように見えなかっただけに、案外な結果である。アグネスジェダイにマークされていたとはいえ、極端なハイペースになったわけではない。となれば、『予習』でも指摘したような不安材料が敗因につながったのかもしれない。
「京都・阪神以外では狙えない馬」と結論付けるのは早いだろうが、今後陣営がどのような使い方をしてくるかには注目だ。

GⅠ馬のサクセスブロッケンは13着に大敗。
休み明け・58キロ・初距離という条件ではあるし、あくまで叩き台と割り切って考えれば、結果そのものは気にする必要はないのかもしれない。たしかに、今回は良化途上といった印象だ。
ただし、道中の位置取りが勝ったセイクリムゾンの直後でありながら、まったく食い下がれずここまで大差をつけられるとは・・・。次走は仕上げそのものも違ってくるだろうが、ピーク時の出来に戻れるかどうかの不安は残った。





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■コメント

■復習。 [うに]

安東さん、こんばんは。
根岸Sのゴール前、馬単を逃してもまだ3連複の望みはある!と思ったら、ダイショウジェットが…
決着が着いてから突っ込んでくる馬なんて買えないですよ~(泣)。
こんなパターンもあるんですね。勉強不足でした。

今週は、東京・京都のメインで軸馬がバッチリ入りました! 馬券は全滅ですが…(泣)。


シルクロードSで、ジョーカプチーノが追い込んで勝利したのには驚きました。高松宮記念が楽しみです。今年は阪神で開催なんですね。
地元で宮記念を見られるなんて、凄いことかも。ジョーが勝つところを見て来ます!

■Re: 根岸S・復習 [ECO]

安東さま、毎度です。

根岸Sの考え方としては内枠先行馬でいけたと思いましたが3番は東京実績がない分これなかった感じです。

京都は前走3着以内先行馬でよく6番残ってくれました。

あと今距離での考え方例えば1200なんで先行馬的な分類をしていませんが、安東さんはどうされていますか

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ダイショウジェットは本当にイヤらしい馬ですね(笑)
ただ、先行馬が失速して差し馬同士の競り合いという形は、ある意味この馬の得意パターンですから。今回は展開がハマった感じです。
エーシンクールディもあと一息のところまで頑張っていましたが・・・残念でした。

うにさんのおっしゃる通り、今年の高松宮記念は阪神開催。
阪神の1200というと、セントウルSのイメージが強いですが、季節が違うだけにどのようなレースになるのか、非常に興味深いです。
ジョーカプチーノの差し脚には私も驚きました!
これまでは「この馬が逃げると追いかける先行馬が潰れる」という展開をひとつの基準として考えることができたのですが、そうとは限らなくなりました。
いや~、本番の予想が難しそう!(笑)

阪神はうにさんの地元なのですか?
今から楽しみですね!
気が早いですが・・・良い天気になりますように!!


■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
サングレアズール、来ましたね~!
一瞬、抜け出して押し切るかにも見えましたけど、ともあれ、的中おめでとうございます♪

距離と脚質についてですが・・・、
短距離のダート(特に1200m)に限っては、スタート後の位置取りがそのまま結果に直結することが多いので、基本的には先行馬に注意を払いますが、他の条件に関しては「この距離だからこの脚質」というような考え方はしていません。
出走メンバーや馬場状態からペースと隊列をイメージして、まずは展開を重視しますね。
で、そのあとにどのような脚質の馬に有利か・・・というように推理していくことが多いです。。
同じ距離でもコースによって流れが変わりますし、開幕週と開催後半では条件も変わってきますから。
距離というひとつの要素だけでは判断できないと思います。

■ありがとうございます。 [うに]

高松宮記念の予習楽しみにしてます!
あ、でも月末はお忙しいのですよね。

流感に気を付けて、お仕事の方も頑張ってくださいね。

■Re: 根岸S・復習 [ECO]

安東さま、再び毎度です。

ご返答ありがとうございます。

短距離ダートぐらいですか。確かにコース、メンバーによりますから中々絞り込めないですよね。

ペース読みにもトライしてますがこれも同じことなのでたずねてみました。

統計は自分なりにとっていこうと思います。ありがとうございました。

■今回の反省は [電気羊]

京都牝馬Sを購入し、狙った馬は5着、4着という結果でした。
反省点は血統面で買えたショウリュウムーンを、成績表の上っ面だけ見て消してしまったことです。

ショウリュウムーン:父キングカメハメハ×母父ダンスインザダーク。
このレース、ダンスインザダーク産駒のザレマがここ3年連続3着以内。一昨年は同産駒レインダンスも2着。
そして今開催、当レース前週のマイル戦でキングカメハメハ産駒が2着。この馬の母父がSS系で、同週のマイル戦3レースでは3着内の9頭中4頭が母父SS系でした。さらにその前週にはダンスインザダーク産駒が11番人気で勝利。ショウリュウムーンは買える、いや自分としては買わねばならない馬でした。
ところが、近走掲示板がやっとの馬を狙っては失敗続きだった私は、ろくに検討もしなかったのです。
ちょっと考えてみれば鳴尾記念の5着は価値のあるもの。1、2着馬は後にローズキングダムに先着。4着馬も連勝で京都金杯を制していますいるのですから。
このところ成績表の字面だけを見ていたことを痛感。いいクスリになりました。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

なるほど、ショウリュウムーンは血統面からも十分に狙える馬だったわけですね。
おっしゃる通り、鳴尾記念5着は相手関係から言えば評価できるものでしたし、京都金杯は大敗したとはいえ、連続して牡馬混合重賞で揉まれたわけですから、牝馬限定戦ならば見直せると考えることもできたと思います。
近走、位置取りが悪くなっているので(先行馬ということを前提とした場合)、そのあたりがどうかな?と思っていましたが、後ろからいい脚を見せてくれましたね。
今後が楽しみになりました。

わかっていても、馬柱表のヒントを見逃してしまうことってありますよね。
私も改めて肝に銘じるようにいたします!

■質問よろしいでしょうか? [うに]

安東さん、こんばんは。
京都の芝がBコースに変更で、先行有利かと思いきや差し馬の独壇場でしたね。
昨年の傷みが回復していなかったのでしょうか。騎手も「内が悪い」とコメントしていましたし。
コース変更時は、内枠・先行有利を前提に予想するのが当たり前になっていました。競馬に思い込みは禁物ですね。
その日の傾向を確認すべきでした。

これからも外差しの傾向が続くと思われますが、安東さんはどう攻略されますか。
単騎逃げなら可能性あるかなと考えていますが、NGですか。

アドバイスお願いします!


■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

おっしゃる通り、京都の芝は予想以上に内が荒れているようです。
「コース変更時は内枠・先行有利」というのは、考え方の基本には違いありませんが、この時期の京都開催は例年“外差し”が決まりやすくなりますね。

特別な攻略法はありませんが、差し馬に関しては「外を回して届く脚があるかどうか」に、より注意を払うようにはしています。
あと、時計がかかる場合が多いので、瞬発力勝負の馬よりもマクリ気味に長く脚を使えるタイプに気をつけたいと思っています。

単騎逃げはペース次第だとは思いますが、過去に冬場の京都開催で逃げ切り勝ちのある馬は要注意かもしれません。(現在と同じ馬場状態での好走という意味で)
むしろ怖いのは、エリザベス女王杯のスノーフェアリーのように、他馬が外をまわしたことによって空いたスペースを狙って、あえて荒れたインを突く馬。
これは、馬自身よりも騎手に注意した方がいいかもしれませんね。
外国人ジョッキーと岩田騎手の得意技ですから。

レースの流れや展開は出走メンバーによって変わってきますので、一概に「こうだ」とは言えませんが、どの馬がどういったコース取りをするかについては、ある程度、シュミレーションしてみるのもいいかもしれません。

■ありがとうございます! [うに]

本当に参考になりました。単純に差し馬を狙っていいものか悩んでいたので、お聞きしておいて良かったです。

今更ながら、安東さんの高い見識には恐れ入りました。
ここまでのご助言を頂いたからには、的中しなくてはいけませんね。

まずは土曜日、頭をフル回転させて頑張ります!
予習も楽しみにしております。


■続・うにさんへ [安東 裕章]

すみません!
うっかり、大事なことを書き忘れました!

今回の京都のコース変更はAコースからBコース。
内から4m外側へ柵が移動したわけですから、コース変更によって生まれるラチ沿いの“グリーンベルト”ができないわけです。
柵がどちら側に移動したかを確認しすることが大事ですね。

まず、このことを書こうと思っていたのに、すっかり抜けてしまいました。
申し訳ありません。

■ご丁寧にありがとうございます! [うに]

コース変更でトリックがあったとは…!
というか、勉強不足でした。毎年、繰り返していることなんですよね。

お陰様で、またひとつ賢くなりました(笑)。

お気遣いありがとうございました。

■距離延長の馬について [電気羊]

「戦ってきた相手の確認・吟味」という作業が最近おろそかになっていたので、今週から復活させます。

サングレアズールについて。
前走で2着馬につけた差、また昨年7番人気で2着に入ったベストロケーションと父が同じであることから、恐い存在とは感じました。
ただ、これは思考の癖のようなものなのですが、距離延長で臨む馬にはどうも買いづらさを覚えてしまいます。初距離となればなおさらです。
距離が延びても走れるかどうかを判断するポイントを安東さんはお持ちですか?
この馬だと東京の1400M戦で、ラスト2Fが11.2-11.4というラップで2番手から1着ですから、距離が延びても大丈夫と考えることは可能かも知れません。ただこれもペースや芝の状態に左右されることとも思えますし……。
お知恵をぜひ!


■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。

ご質問の件は、非常に難解な問題ですね(笑)。
私も電気羊さんと同じで、距離延長の馬に関しては買いづらさを覚えることが多いです。
走れるかどうかという判断についても、おぼろげに気になる要素はいくつかあるのですが、「この部分を基準にして考える」と言えるところまで行き着いていません。
う~ん・・・申し訳ありません。

ただ、距離の短かった前走でどのような脚の使い方をしたか、どのくらい余力があったかといった点は、ヒントになるかもしれません。
根岸Sを勝ったセイクリムゾンが、すでに評論家から「距離実績のない1600のフェブラリーSでも通用する」と評価されているのは、1F伸びてもまだまだ脚を使えるだろうと判断されたからでしょう(本番の結果に注目ですが・・・)。

まったく参考にならない返答で申し訳ありません。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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