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■東京新聞杯・予習

東京芝・1600mで行われるGⅢ・東京新聞杯。
当ブログでは、昨秋のGⅠ・マイルCSの『復習』の中で、「主役不在と言われたマイル路線に、主役に抜擢できそうな新しい顔ぶれが出てきた」と述べ、「今後、どのような勢力図が形成されていくかに注目」と結んだ。今回はそのマイルCSで2着・3着に好走した馬(前売りでは2強の人気)が参戦。春の大目標・安田記念へ向けてという意味も含めて、興味深い一戦になりそうだ。

マイルCSではクビ差の2着だったダノンヨーヨー
スタートで後手を踏んだために後方からの競馬を強いられた形になったが、メンバー最速の上がり(33秒6)で追い込んできた脚は高く評価できる。2走前の富士Sも同様。内枠の先行馬が2・3着に残る展開でありながら、直線外目から豪快に差し切った。言い換えれば、自身にとって多少不利な状況になっても結果を残せる馬だということ。展開に関係なく能力を発揮できるのは、実力馬の証明とも言えるだろう。
デビューから12戦して、馬券圏内を外したのはわずかに1戦(4着)という安定感。軸馬として考えた場合の信頼度も高い。
問題は、今回どれだけの勝負気配でレースに臨んでいるかという点。
前走の内容からGⅠで勝ち負けを期待できる馬とわかった以上、目標が安田記念であることは間違いない(マイルCS2着によって賞金的にも足りる)。当然、使い出しとなるこのレースでピークの状態に仕上げてくるとは考えづらい。実際、音無調教師も「春は4月のマイラーズCから始動すればいいと思っていたが・・・」とコメントしており、“馬主サイドの要望による出走”という見方をする夕刊紙の論評もある(事実関係は定かではないが)。
どこまで状態が上がっているかがカギ。たとえ馬体が仕上がっていたとしても、メンタル面が臨戦モードに入っていないケースもある。今回はそのあたりの気配の見極めが必要かもしれない。

マイルCS3着のゴールスキー
500万から3連勝の後、オープン入り初戦のGⅠでの3着は立派。“最強世代”と呼ばれる明け4歳ということもあって、今後の活躍を期待する声も多い。
この馬の場合、安田記念を目標に置くならば、出走可能のための賞金を加算しなければならない。ダノンヨーヨーと比較するならば、このレースに対する勝負モードははるかに強いはずだ。鞍上にリスポリ騎手を配したのも、必勝態勢の表れという見方もされている。
気になる点をあげるならば、前走(阪神C5着)の走り。
窮屈な内回りコースの外目を回ったせいもあって、3~4コーナーで外に膨らんだために直線で伸びを欠く結果となった。外へ膨らむクセはマイルCSでも見られたのだが、これをどう判断すべきか。
ゴールスキーを本命に指名している競馬記者の多くは、「今回、左回りの東京コースに替わることで、ヨレる走りは是正される」としている。4走前に新潟・豊栄特別を圧勝していることから、“サウスポー”と評価する声もある。
しかし、コーナーで膨らむクセについては、右利き・左利きといった判断ではなく、「走りそのものがしっかりと完成されていないのでは?」という見方もできる。つまり、スムーズなコーナリングを含めた“器用さ”がまだ備わっていないということだ。
仮に、そうであった場合、今回の最内枠はどうなのか。インをロスなく回って前が開く展開ならば問題ないが、馬群の外へ持ち出さなければならない状況になった時に、瞬時に対応できるのかという疑問も生まれる。
昨年夏以降の走りからも、潜在能力の高い馬であることは確かだろう。ただし、現時点では完成された馬という印象はない。今回、どのような競馬を見せてくれるのか。注目したい。

マイルCSでは6着だったスマイルジャック
三浦騎手の負傷によって急遽川田騎手への乗り替わり。そのせいもあってか、本来の末脚勝負ではなく前々での競馬になった。とはいうものの、先行勢に厳しい展開の中で0.3秒差に粘ったことは、この馬の底力の評価につながるものだっただろう。
これまでに使われてきたレースのグレードを考えれば、実績的にも上位の馬。新興勢力が相手でも軽視できない存在だ。
ただし、この馬も、ダノンヨーヨーと同じく目標は安田記念(昨年3着)。小桧山調教師も「年齢的にも今年は大きなところを狙える最後のチャンス」とコメントしている。したがって、仕上がり具合がカギになりそうだ。
あとは、8枠15番という枠順がどうか。昨年の安田記念の時のように、馬群の中で脚を溜めた方がいいタイプとも思えるだけに、前に壁を作りにくい外枠からの位置取りがポイントになるかもしれない。個人的には、前走騎乗できずに無念の思いをした三浦騎手の意地に期待したいのだが・・・。

暮れのファイナルS、年明けの京都金杯を2連勝中のシルポート
以前は“コーナー2回の1800m”を最も得意としていた馬だったが、ここ2走はマイル戦での逃げ切り勝ち。鞍上が小牧騎手に替わったことが大きな要因だろうが、逃げのスタイルが“行き切って粘る形”から“道中でペースを落として脚を溜める形”へ変化した印象がある。単騎に持ち込むと渋太さを発揮するタイプになったということだ。
今回のレース、同型馬はいるものの、マイネルレーニアは同厩舎ということから番手に控えることが予想され、ファイアーフロートは前走の京成杯AHで2番手の競馬で勝っていることから、やはりこの馬の単騎逃げが濃厚だ。
ポイントは58キロの斤量だろう。
前走の金杯でも最後は2着馬のガルボに詰め寄られていただけに、斤量増で府中の長い直線を押し切れるかどうか。マイペースに持ち込んで、どれだけ二の脚を使えるかがカギになりそうだ。

現在、3連勝中の明け4歳馬・フラガラッハ
今回は3ヵ月の休み明けとなるが、元々このレースを目標に定めた放牧であり、中間の乗り込みも豊富なことから力を出せる状態と考えていいようだ。
東京マイルは2走前・前走と連勝している条件。前走はハナを切る形になったが、本来は末脚を活かすタイプ。実際、3連勝のうち、逃げた前走以外はメンバー最速の上がりでレースを制している。
もっとも、この3連勝を額面通りに受け取っていいものか。
3走前と前走は時計のかかる稍重馬場。2走前は8頭立ての少頭数。ある意味、特異な条件下で行われたレースである。
今回は良馬場での16頭立て。言うなれば、力量が試される条件だ。勢いのある4歳馬とはいえ、休み明けの昇級戦は一般的には割引材料。まずは、今後に向けての真価が問われる一戦と見た方が無難かもしれない。

前走、牝馬限定のオープン・ターコイズSを制したカウアイレーン
ハンデ戦とはいえ、格上挑戦での勝利という点については評価できるだろう。東京芝のマイルは〈3.1.0.2〉の実績。ブラックホーク(安田記念勝ち馬)とピンクカメオ(NHKマイルC勝ち馬)の妹ということもあって、今回の条件がベストと評する声もある。
もっとも、近走に比べると、今回は相手関係が格段強化される。
さらに、この馬の好走パターンは「スローで折り合って瞬発力で抜け出す」というものがで、前3Fの通過は36~37秒台がほとんど。シルポートがいくらスローに落とす逃げにシフトチェンジしたとはいえ、3Fの通過は35秒台であるから、カウアイレーンにとっては厳しい流れになるはずだ。
ゴール前が混戦の団子状態になるようならば、牡馬との斤量差をいかしての食い込みがあるかもしれないが、底力勝負になった場合は分が悪いように思える。

昨年の安田記念馬・ショウワモダン
その後の成績を見る限りでは、スランプというよりもピークを過ぎた感もある。今回、陣営は復活をアピールをするようなコメントも残しているが、完調に戻りつつあったとしても60キロの斤量はさすがに厳しい材料だろう。再びマイル戦線の主役になれるかどうかを判断するレースかもしれない。

現在、2連勝中で、前走GⅢ・京成杯AHを勝ったファイアーフロート
以前は気性的にムラのあった馬だが、前走は番手で折り合って抜け出す競馬を見せ、精神面での成長を示した。東京マイル戦も2勝の実績がある。シルポートが後続を封じるような逃げを打ち、それをマークする形でレースを運べれば、あるいは前走の再現があるかもしれない。
ただし、今回は5ヵ月の休養明けで、中間の本数も2本と追い不足の印象。GⅠで好走しているメンバーを相手に、急仕上げでも通用するかといえば、少なからず不安である。

複勝圏内への食い込みならば、伏兵陣にも可能性があるかもしれない。
前走、京都金杯5着のネオヴァンドーム
菊花賞以来の久々のレースだったが、最後まで食らいつく走りを見せ、マイル前後の距離ならば伸びしろがあるかもと思わせる内容だった。きさらぎ賞の勝ち馬だけに、潜在能力にも期待できる。初の東京コース、速い上がりへの対応など課題も多いが、明け4歳の成長力と1走叩いた効果による前進が見込めるかもしれない。
京都金杯では11着に大敗したリクエストソング
陣営いわく、敗因は「休み明けを勝って中1週の競馬による2走ボケ」。たしかに、馬群を追い掛けるだけの集中力に欠ける走りだったようにも思える。今回は坂路調教からコース調教へ変更。入念に乗り込むことで馬に“気”を入れたようだ。マイルは短い印象もあるが、立ち回り次第では面白い存在。
前走、ニューイヤーS5着のキングストリート
オープン昇級後(再昇級だが)は今ひとつの成績だが、近2走を見る限りでは展開に恵まれない窮屈な競馬をしているようにも思える。その点では、馬群がバラけやすい東京へのコース替わりはプラスだろう。昨年のGⅡ・中山記念では1番人気に支持された馬。速い時計への対応が課題になるだろうが、きっかけひとつで大駆けも。
最後にもう1頭あげるならば、キャプテンベガ
昨年の夏以降は見所のないレースが続いたが、これは夏場に使い込んだのが原因と思われる。今回はリフレッシュ放牧明け。勝ち鞍こそないものの、東京芝は〈0.2.3.3〉の実績。昨年のエプソムCで見せたような内をすくう競馬ができれば、好走の可能性もあるだろう。




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■コメント

■Re: 東京新聞杯・予習 [ECO]

安東さま、毎度です。

土曜は前走逃げ馬に賭けましたが、1800、小倉では先行差し馬を素直に狙ったほうが面白かったですね。反省です。

東京新聞杯は一番人気が前走追い込み馬であること、三番人気に逃げ馬がいますので、前走先行馬10番購入しました。
きさらぎ賞は一番人気が外にいてるため素直に内枠前走先行馬3番購入しました。

■東京新聞杯・予想 [うに]

ネオヴァンドームに賭けます! 前走、余裕残しで金杯5着と悪くない内容だし、まだのびしろがありそうなので。有力馬も本気モードでないなら、もしかして…(ちょっと弱気)
その有力馬のダノンヨーヨーは、叩き台でも地力で来そうなので消せません。

ゴールスキーは賞金加算がかかっているということで買い。
キャプテンベガは過去にトライアンフマーチと好勝負を演じたので買い。
キングストリートは、広いコースで改めて期待します。


シルポートは消しましたが、また逃げられたらどーしよ~
寝込むかも(笑)。

■ホシは隣にいました(泣)。 [うに]

安東さん、こんばんは。
叩き台として出走している有力馬の取捨選択は、本当に難しいです。
ただ、地力で判断するなら、重賞経験が豊富で好走も多いスマイルジャックが一枚上だったようですね。マイルCSで買ってここで買わず、ちょっと無理そうな馬に期待してしまいました。

きさらぎ賞は無難そうな馬を見繕って失敗。未勝利勝ちだからと軽視して、単騎逃げを予想出来なかったのが悔しいです。

小倉大賞典では、3連複頂きました!
絞った5頭のどれも軸にできず、ハンデ戦は紛れの恐れがあるのでボックスに。馬連も買っていたら、ナリタクリスタルを軸にしていたところでした(汗)。

月曜日に珍しくテンション高めで仕事出来そうです(笑)。


■ECOさん&うにさんへ [安東 裕章]

毎度です&こんばんは!
予想コメント、ありがとうございました。

うにさん! 小倉大賞典、的中おめでとうございます♪
やりましたね~!
軸を決められない時はボックスで、というのは正解だったと思います。

東京新聞杯のスマイルジャックはいい走りを見せてくれましたね。
今回は叩き台と思いましたが、見方を変えれば、外枠からの先行策を試す絶好の機会だったかもしれません。
あと、ここ何年もマイルCS→東京新聞杯のローテーションを使っているので、馬自身が時期に合わせて自分で体を作れるようになっていたとも考えられます。
うにさんがおっしゃるように、経験の差が出たようにも思えますね。

きさらぎ賞については『予習』ではふれませんでしたが、リキサンマックスの逃げ方がポイントでした。
それにしても、ローレルゲレイロの弟が逃げて、ディープの子供とドリームジャーニーの弟が凄い脚で追い込んでくるという、“いかにも”というか“出来すぎ”のゴールシーンでした!(笑)
今週末には共同通信杯が行われますが、今年の3歳馬の評価はなかなか難しそうです。
クラシックトライアルが始まる前に、力関係を慎重に検討しておきたいですね。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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