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■京都記念・予習

今年で104回目を迎える伝統の重賞、GⅡ・京都記念。
天皇賞・春へ向けての使い出しの位置付けだったが、近年では、ドバイ遠征へのステップレースとして使われることも多くなったため、別定GⅡにふさわしい豪華の顔ぶれが揃うレースという印象が強まった。
今回もGⅠ馬が4頭、さらに“最強世代”と呼ばれる明け4歳の有力馬が参戦。今後を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

土曜午後の時点で単勝1番人気の支持を得ているのは、4歳馬のトゥザグローリー
前走の有馬記念では時計差なしの3着。11番人気の低評価を覆す好走で、一気に世代トップクラスの評価を得るに至った。道中は好位をキープして直線で抜け出す、言わば“正攻法の競馬”が持ち味。3走前のマイルCSこそ距離とペースが合わずに7着に敗退したものの、昨年秋の復帰以降のレースぶりを見る限りでは、良血が開花しさらに安定感が加わった印象もある。
同世代でGⅠ勝ちのあるダノンシャンティ、ビッグウィークと比較した場合、実績面では見劣りするが、今回はそれが2キロの斤量差という形でこの馬にとってはプラス材料になる。2月いっぱいで定年となる池江泰郎調教師の花道という意味でも、結果を残したい一戦だろう。
もっとも、気になる点がないというわけではない。
ひとつは、今回、近2走と同じような走りができるかということ。
2走前の小倉と前走の中山は小回りコース。スローペースも手伝って、固まった馬群の中で脚を溜める競馬ができた。今回の京都・外回りコースは、どちらかと言えば、馬群がバラけやすく、直線でも左右に広がることが多い。つまり、京都・外回りというコース形態が、この馬にとってプラスに働くかどうかということである。
有馬で6着に敗れた“跳びの大きい”ルーラーシップは、コース替わりをプラス材料にして日経新春杯を制したが、トゥザグローリーの場合はどうなのか。京都に勝ち鞍があり、広い東京でも好走歴があるので、それほど気にする必要はないのかもしれないが、条件的には近2走と大きく異なることは頭に入れておいた方がいいかもしれない。
もうひとつは、この馬の状態面。
前走の有馬記念でトゥザグローリーが11番人気という低い評価に留まった理由のひとつとして、中日新聞杯から中1週という厳しいローテーションが考えられた。しかも、10月に復帰してから有馬は5戦目。3歳馬(当時)とはいえ、疲れが出てもおかしくはなかった。
今回はそこから中6週になるが、この間に短期放牧に出されるなどのリフレッシュ休養があったかといえば、決してそうではない。陣営の「馬体は緩めていない」というコメントの通り、年明けの1月7日からプール調教を行い、翌週には時計を出し始めている。はたして、昨秋からの連戦による疲労は問題ないのだろうか。そのあたりが気になる点でもある。

前走、日経新春杯2着のヒルノダムール
いまだ重賞勝ち鞍はないものの、あと一歩の好走が続いているため、「今回こそは」という期待が大きいようだ。トゥザグローリーと同じく56キロでの出走は斤量的に有利。京都芝には〈2.1.0.1〉の実績があり、今回の外回りコースはこの馬の末脚を発揮する絶好の舞台という意見も多い。
ただし、この馬の末脚に対して、どれほどの信頼が置けるかというと、正直難しい。
『日経新春杯・復習』の中でもふれたように、前走後の藤田騎手のコメントは「もう少し前が速くなってくれれば」というものだった。しかし、日経新春杯がスローな展開だったかといえば、決してそうではない。今回のレースにしても、それほど速い流れにはなりそうもないメンバー構成のように思える。
たしかに、近2走は連続して連対しているが、今ひとつ“不完全燃焼”というイメージも拭い切れない。この馬の本当の持ち味はどこにあるのか、能力を発揮できる条件はどのようなものなのか。ヒルノダムールに関しては、馬券云々よりも、この馬の適性を頭に置きながら走りに注目してみたい。

昨年春のNHKマイルCを制したダノンシャンティ
4コーナー16番手から33秒5の上がりを駆使して1分31秒4のレコード勝ち。その衝撃は今でも鮮烈だ。
前走の有馬記念は9着だったが、骨折休養明けの上、脚質に不向きの中山のレースということで、度外視してもいいだろう。1走使った上積みが見込め、驚異的な末脚を発揮できる京都・外回りコースならば、有力候補の1頭という見方もできるはずだ。
もっとも、NHKマイルCの走りをそのまま今回のレースに結び付けて考えるのは、いささか短絡的すぎるのではないだろうか。
ハイペースのマイル戦とスローが見込まれる2200mのレースでは、当然ながら、要求される能力が違ってくる。前者に求められるのはスピードと瞬発力であり、後者ではスタミナと折り合いが重視される。潜在能力の高さは認めるにしても、有馬記念1走だけの長距離経験だけで対応できるかどうか。それでなくても、経験値の少なさ(デビューから7戦目)も気になる材料だ。まして、今回は58キロの斤量を背負ってのレースである。
まとめて一気に差し切る可能性もあるが、一部では「マイル戦線を使って安田記念を目指すと思われていた馬がなぜここへ?」という疑問の声も上がっている。この馬の今後の方向性を占う意味でも重要な一戦だろう。

菊花賞(1着)以来となるビッグウィーク
川田騎手の思い切りのいい騎乗があったとはいえ、早目にスパートをかけて後続を封じ込めた走りは見事だった。
昨年の夏は小回りの小倉で結果を残しているが、京都コースも〈1.3.0.0〉と好相性。菊花賞と同じように、坂の下りを利用して長くいい脚を使うレースができれば、好走の可能性も十分にある。
とはいうものの、この馬の最大目標は天皇賞・春。「京都記念で復帰した後もう1走使って本番へ」というローテーションは早い時期から決まっていたという。休み明けで58キロの斤量という条件を考えると、今回は“使い出し”“叩き台”と見た方が無難かもしれない。
加えて、中間には裂蹄を起こして順調さを欠いたとのこと。“最強世代”の頂点のひとつに輝いた馬とはいえ、今回は割引が必要とも思える。

2008年の菊花賞馬・オウケンブルースリ
前走の有馬記念は11着に敗れたが、これまでに経験したことのない先行策だったために、この馬本来の力を出せずに終わったという意見も多い。〈2.1.0.0〉の実績のある京都・外回りコースで、後方に控える自分の競馬ができれば、一変があってもおかしくないはずだ。過去8連対のうち5連対をあげている内田博騎手に手綱が戻るのも好材料だろう。
問題は、どこまで走れる状態に戻っているか。
3歳時には年間8戦を走った馬が、翌年(2009年)には4戦、昨年は3戦と一気にレース数が減少している。体質的なものがあるのかもしれないが、好調期を持続するのが難しいのかもしれない。特に、この馬に関しては、メンタル面の指摘が多い。レースへ行っても走る気持ちにならないというものだ。前走の先行策にしても、“馬に気分良く行かせる”ための横山典騎手ならではの作戦だったようにも思える(中山コースを意識したものでもあるだろうが)。
昨秋の京都大賞典(2着)から数えて4戦目となる今回、どのような走りを見せてくれるか。条件的にはベストとも思えるレース。復活をかける上での正念場とも言えるだろう。

オウケンブルースリに京都大賞典で先着したメイショウベルーガ
前走・有馬記念は脚質不向きの初コースということもあって12着に大敗。加えて、陣営からは「ジャパンC(0.2秒差の6着)がピークの出来で前走は疲れがあった」とのコメントも出ている。
京都コースは〈4.1.0.5〉の実績。特に外回りではGⅡ2勝、昨年のエリザベス女王杯でも2着の結果を残している。連戦の疲れが取れて、状態面が上がっているのであれば、ベストの条件だけに侮れない。
あとは展開だろう。
京都大賞典やエリザベス女王杯では中を突く競馬を見せてくれたが、外差しが決まるようになった今の京都の芝を過剰に意識すると、大外に持ち出して届かずというケースも考えられる(これはダノンシャンティやヒルノダムールにも共通するが)。この馬を熟知している池添騎手が、どのようなポジションからどういうコース取りをするかに注目してみたい。

伏兵陣に関しては、差し・追込型の有力馬が牽制し合う可能性を考えると、前に行ける牝馬2頭が面白いかもしれない。
プロヴィナージュは昨年秋、牡馬混合重賞の朝日CC2着、京都大賞典3着の実績。取消になったエリザベス女王杯も、出走してくればおそらく上位人気に支持されたはずだ。
京都芝は〈0.1.2.0〉。栗東に入って調整している関東馬ということからも、勝負気配がうかがえる。あとは、休み明けでどこまで仕上がっているかだろう。
昨年のこのレースでブエナビスタから0.5秒差の5着に入ったセラフィックロンプ
牝馬限定の重賞勝ちしかないため、実績面では見劣るものの、ここにきての地力強化は少なからず評価できる。ビッグウィークの出方次第だが、仮にこの馬がハナに立ってマイペースで行けるようならば、距離を克服して粘り込みがあるかもしれない。


東京では3歳GⅢの共同通信杯。
クラシック候補として期待される好メンバーが揃い、注目の一戦になりそうだ。
ダノンバラード、ペルシャザール、サトノオーなどの有力馬がどのような走りを見せてくれるか楽しみだが、コース経験・距離経験を基準にするとナカヤマナイトの信頼性も評価できるだろう。
あとは、前走中山コースで道中引っ張り通しだったディープサウンドと、ラジオNIKKEI杯で前が詰まったユニバーサルバンクの2頭が、広い東京コースで巻き返せるかどうかに注目。
馬場が渋って前が有利な展開になれば、前走の朝日杯よりもゆったり進めるタツミリュウやミヤビフェルネーゼあたりの残り目があるかもしれない。




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■コメント

■予習より [ECO]

安東さま、毎度です。

昨日は前走より6番購入しましたが、10着でした。脚質がものをいいましたね反省です。

京都は3番、東京は2番先行して行くタイプで購入、ペースが落ちればいいですが。

■ [こんなもんでどうでしょう。]

『京都記念』
流れに柔軟に対応できそうな馬から。トゥザグローリーは、言わずもながでしょう。
格上挑戦でも、京都コースの相性が良いロードオブザリング、大逃げしたら面白そうなプロヴィナージュ、流れが向かなくても堅実なヒルノダムール、荒馬場に強そうなホワイトピルグリムを買います。

『共同通信杯』
若駒はどんな競馬をするか分からないし、枠次第で出方も変わってくると思うので、外国人騎手の勝負勘に期待します。
オンリーザブレイヴ、ユニバーサルバンク、ベルシャザールの前走の騎手は外国人騎手。情報交換をし合っていそう。(想像ですが)
ロビンフットは、G3なら固いと見ます。
ダノンバラードは、この相手に下手な競馬はしないでしょう。


終わり。

■すみません。 [うに]

先のコメントは私です。ボケてました(笑)。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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