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■京都記念・復習

伝統のGⅡ・京都記念は、1番人気のトゥザグローリーが快勝。今年の古馬重賞戦線の中心的存在になり得る“圧巻の走り”を見せてくれた。

レースはセラフィックロンプの先導で1000m通過が61秒8のスローペース。トゥザグローリーは好位のインできっちりと折り合い、手応え十分のまま、直線では馬場の良い外目へ。鞍上の指示に瞬時に反応すると、先に抜け出したヒルノダムールを力でねじ伏せるかのように外から差し切った。
近走の走りから「(好位から馬群を抜け出す)正攻法の競馬が持ち味」という評価をしていたが、その一方で「決め手勝負になるとどうか?」というイメージもあった。それだけに、今回の勝ち方は衝撃的。正直、ここまでキレる脚を持っているとは思わなかった。
ひとことで言うならば、この馬の“スケールの大きさ”を目の当たりにしたレース。デビュー(昨年3月)から1年足らずで、これだけの走りの自在性を身につけているとなれば、今後への期待はさらに大きい。次走はどのような競馬を見せてくれるのか。本当に楽しみである。

2着には、6歳牝馬のメイショウベルーガ。
メンバー最速の上がりで大外から伸びてきたが、勝ち馬にはあと一歩及ばなかった。とはいえ、成長著しい4歳牡馬を相手にこの結果は立派。得意の京都の外回りコースで、実績通りの走りを見せてくれた。完璧な競馬と思えただけに、今回は“相手が強すぎた”と判断すべきかもしれない。
そろそろ衰えが気になる年齢ではあるが、その印象はまったくなかった。コース適性がはっきりしている馬なので、狙えるレースが限定されてしまうが、無理をせずに使われていけば、今秋の京都大賞典やエリザベス女王杯でも要注意の存在になるだろう。

3着は2番人気のヒルノダムール。
道中はこれまでよりも前目の好位中団。3コーナー手前から進出して直線では外目先頭。最後は末脚のキレの差で1・2着馬に交わされたが、果敢に“勝ちに行く競馬”を見せてくれた。
個人的には、ここ数戦の中でベストとも思える走り。『予習』の中では「この馬の末脚がどれくらい信頼できるか」という書き方をしたが、後方待機の直線勝負ではなく、自分から動くレースをしたことは評価できるはずだ。
ただし、今回のような競馬をして負けたということは、現時点での実力差がそのまま結果に表われたという見方もできる。昆調教師のコメントは「相手が強かったのでしょう」と淡々としたもの。陣営にとってはショックの大きい敗戦だったのかもしれない。馬券圏内に入れるだけの安定感はあるとしても、勝ち切るためにはもうひとつ何かが欲しいといった印象だ。

4着のダノンシャンティは、向正面まで掛かりっぱなしのレースだった。
有馬記念の入場の際にも暴れたということだが、気性に難のある馬にとっては、折り合い重視の長距離戦は不向きと考えるべきだろう。
道中あれだけ折り合いを欠きながら、直線だけで差を詰めてきたのであるから、能力的に高いものがあることは認められるかもしれない。ただし、それを発揮できる条件は、やはりもっと短い距離のように思える(安藤勝騎手も「距離は短い方がいいかも」とコメント)。
次走、陣営がどのような条件のレースを使ってくるか。そこが最大のポイントになりそうだ。

昨年の菊花賞馬・ビッグウィークは6着。
プラス18キロの馬体は太め感こそなかったが、3コーナーあたりで手応えが怪しくなったのは、やはり休み明けで58キロの斤量の影響だろう。直線の止まり方にしても、いかにも“息切れ”といった印象だった。
もっとも、今回の敗戦はある程度“想定内”だったはず。スタート後のスピードの乗り方も決して悪くなかった。次走、どれだけ変わってくるかに注目。

一方、もう1頭の菊花賞馬・オウケンブルースリ(7着)は少々重症のようだ。
道中最後方はこの馬の定位置としても、3~4コーナーで馬群がスパートした時について行くことができなかった。勝ちパターンを使える条件でありながら、その形に持ち込めない。2着のメイショウベルーガと対比すれば、走りの不甲斐なさがより浮き彫りになる。
内田博騎手は「コンスタントにいい状態で使えれば」とコメントしているが、復活への道はかなり厳しくなりそうだ。

他では5着に入ったロードオブザリング。
後方から直線勝負に賭けただけのレースではあったが、最後までダノンシャンティに食い下がった根性は見逃せない。走破時計の2分14秒4は、昨年のブエナビスタの勝ち時計と同タイム。コース適性が高かったとはいえ、格上挑戦だったことを考えれば上々の結果だろう。
この馬も明け4歳。今後の伸びしろを考えれば、貴重な経験になったはずだ。




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■コメント

■ [ECO]

安東さま、毎度です。

ビックウィークは勝負気配なしでしたね。せっかくスローであのメンバーなら鼻奪ってほしかったですが、目標が先でしたね。目的がちがいました、反省です。
ナカヤマナイトは先行期待しましたが スローのなか差し競馬でした。完全に読むことできなく残念ですが私は前走3コーナーの位置取りで判断し 1が逃げ、2~5が先行、6~10が差し、それ以降が追込で区分してますが、特に先行、差しが区分難しく安東さんはいかがされてますか?

■ECOさんへ [安東 裕章]

毎度です!
ナカヤマナイト、来ましたね!
的中、おめでとうございます♪

脚質についてですが・・・、
基本はやはりコーナー通過順位で判断するものだと思います。
ただ、前走だけでは何とも言えないので、近走同じような位置取りでレースをしているかどうかはチェックしますね。
先行と差しの区分は、レースの出走メンバーや枠順によって3~4番手の時もあれば7~8番手の時もあったりするので、その馬が好走したときの位置取りを一応ベストポジションと考えるようにしています。
とは言っても、展開を読み切るのは非常に難しいですね!

■復習。 [うに]

安東さん、こんばんは。
京都記念はスローが見込まれる展開となれば、後方から行くメイショウベルーガは圏外と見ましたが、前に行ってもやれる自在性があったんですね。
同じコース適性の高さで選ぶなら、より展開が向きそうなロードオブザリングが分がいいと考えましたが、実際はこっちが後ろに行ってるし、古馬でも脚質は決めつけない方がいいのかなあ。


若駒については、どのペースでも好走している馬を探し始めましたが、そんな理想的な馬はめったにいませんね。スローで勝ち上がってきた馬ばかりで、早くも挫折…
違うペースでも対応できるかどうかで、行き詰まってしまいます。
そもそも、若駒の潜在能力を馬柱表から読み取ること事態、無理な話でしょうか(笑)。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。

今回のメイショウベルーガは、たしかにこれまでよりも前目の位置取りでしたね。
おそらく、これは私の考えに過ぎませんが、12頭立ての少頭数ということもあって、池添騎手が「どのポジションにいても無理なく外に持ち出せる」と判断し、“出たなり”の位置で競馬をしたのではないかと思います。
仮にフルゲートで馬群が固まるようなレースになるようでしたら、内々のインに包まれるのを嫌って、後方に下げたかもしれませんね。
今回は、馬自身の脚質というよりも、ジョッキーの判断(あるいは自信)によるものだったと思います。
逆に、ロードオブザリングは最初から後方一気に決めていたような騎乗でしたね。
準オープンからの格上挑戦でしたから、能力差を考えて、伸びる外目からイチかバチかの競馬を試みたのかもしれません。

3歳戦は不確定要素が多いので難しいですね。
脚質もはっきり決まっていませんし、初コース、初距離、初の輸送など、どの馬も多くの不安材料を抱えて出走してきますから。
マイル以下のレースは別として、若駒が中長距離を走る場合、距離をもたせることが主体となるせいか、どうしてもスローペースになってしまうようです。
まあ、こうした経験を積んだ上で折り合いを覚えていくのかもしれませんが・・・。
陣営が本気で仕上げてくる「トライアル→本番」という流れの中で、ようやく能力が見えてくるかな?という気もします。
そういうわけで、私はクラシックトライアルまでは、2・3歳戦にはほとんど手を出しません!(笑)




■なるほど納得です。 [うに]

またまた勉強になりました。ありがとうございます!
馬の勝因敗因を考えるより先に、我がの馬券の敗因を反省しなくては(笑)。人気薄に弱いのが私の弱点。(ご存じですよね)

フェブラリーSの出走馬を見て、人気が割れそう♪と思っている時点で、すでに弱味を握られている気がします。

冷静に予想できるかな~(笑)


予習、楽しみにしてます!

■うにさんへ [安東 裕章]

ごめんなさい!
今週は月末繁忙期のため、ブログをお休みします。
せっかく、予習を楽しみにしてくださっているのに、申し訳ありません。

がんばってくださいね!

■ [うに]

安東さんも、お体に気を付けて、お仕事頑張ってください。

次回の更新、楽しみにしてます!

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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