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■NHKマイルC・復習

GⅠ・NHKマイルカップを制したのは1番人気のグランプリボス。2歳王者の名に恥じない見事な走りで、世代マイル王の座に輝いた。

レースはフォーエバーマークが主導権を握り、前半3Fの通過が33秒9。もっとも、逃げ馬同士が過剰な競り合いを避けたこともあって、極端なハイペースにはならず、11秒台のラップを刻み続ける緩みのない流れになった。
言うなれば、これは底力の問われる展開。スピードの持続力に加えて、そこからの加速・瞬発力の優劣が結果に反映されたレースだったと考えていいだろう。

勝ったグランプリボスは、先行集団の後ろでじっくり脚を溜める競馬。向正面では若干掛かり気味にも見えたが、前2走に比べれば十分に折り合っていた。
直線残り1Fまで追い出しを我慢したウィリアムズ騎手の騎乗も光ったが、一瞬にして馬群を抜け出し後続を突き離した脚は“豪快”のひとこと。勝ち時計の1分32秒2は歴代2位にあたる立派な数字でもあり、この馬の能力の高さを示した一戦と評価したい。
次走について、陣営は英国GⅠ(セントジェームズパレスS)への挑戦を表明。早い時期から海外を経験することは大きなステップアップにつながる可能性がある(実際、ヴィクトワールピサは凱旋門賞のあと強くなった)。近年の日本のスプリント~マイル路線は“手薄”という印象が強いので、先々が楽しみになる走りを期待したい。

2着は大外からメンバー最速・33秒4の脚で追い込んだコティリオン。
折り合いに専念するために、小牧騎手が意図的に最後方からのレースを試みたのかと思ったが、実際にはフワッとなりすぎたとのこと。とはいえ、枠順を考えた場合、結果的にはベストだったに違いない。
東京コースで長くいい脚を使えたことは、次走のダービー参戦を見据えれば大きな収穫だったし、持ち味である末脚のキレは評価に値するだろう。
ただし、今回は極端な競馬であったことは事実。戦前に陣営が希望したような“内枠から馬群の後ろで脚を溜めるレース”をして結果を残していれば、次走についての信頼度も高まったかもしれないのだが・・・。能力の高さは示したとは思えるが、グランプリボスのように中団から馬群を割ってくる強さ(そういうレースができるかどうか)に関しては、今のところ未知数と判断した方がいいかもしれない。

3着のリアルインパクトは、内々をロスなく回る理想的な競馬を見せたが、最後は瞬発力の差が出たようだ。
内田博騎手は「馬の力を引き出せなかった」とコメントしているが、それよりも“現状では力の差がある”という印象が残った。
評論家の意見によれば、「完歩が大きい分、瞬時の加速ができない」とのことだが、ならば、立ち回りの巧さを必要とされる内枠からの競馬よりも、外目からロングスパートをかけるレースの方が向いているのかもしれない。
今回は1・2着馬のキレ味に屈した感もあるが、まだまだキャリアの浅い馬なので、今後どのような走りを見せてくれるかに期待したい。

前述したように、1分32秒2は歴代2位の勝ち時計。当然ながら、レースのレベルは高かったと考えられるし、上位に入線した馬については高く評価してもいいだろう。

先行グループの中で最先着のエイシンオスマン(4着)は、中1週続きの厳しいローテーションにもかかわらず、内容のある競馬を見せてくれた。馬体重が増えていたところをみると、今が一番の成長期にあるのかもしれない。まじめに渋太く走るという印象。ニュージーランドT勝ちがスローの前残りだっただけに、ペースに対応できたのは収穫だろう。
5着のプレイもマイルの流れに乗って健闘した。ただし、瞬発力勝負では分が悪いようだ。個人的には、2000m前後で自分のペースで走った方が持ち味を活かせるように思える。
6着のマイネルラクリマも休み明けのGⅠという条件を考えれば上々の内容だろう。2歳重賞勝ちの実績馬だけに、次走の変わり身に注目したい。
逃げたフォーエバーマークは、セーフティリードを作れる逃げ馬という印象が残った。1400mまでなら要注意の存在になりそうだ。

3番人気のエーシンジャッカルは9着に敗退。
岩田騎手は「ペースが落ち着きすぎた」とコメントしているが、位置取りが後ろ過ぎた感もある。速い時計とペースへの対応が今後の課題かもしれない。
ヘニーハウンドは直線で一瞬伸びたように見えたが、マイルは距離が長い印象。加えて、底力が試されるレースになったことで、経験不足も敗因に結びついたと考えていいだろう(アイヴィーリーグも同様)。
ダンスファンタジアは直線入り口で手応えなし。桜花賞→フローラSから中1週というローテーションは、牝馬には厳しかったかもしれない。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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