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■オークス・復習

雨中の熱戦となったオークスを制したのは7番人気の伏兵・エリンコート。クラシック2冠に挑んだマルセリーナは4着に敗れた。

レースのポイントは2つ。
ひとつは、当日午後から降り出した雨によって滑りやすい馬場状態になっていたこと(発表は良馬場)。もうひとつは、逃げたピュアブリーゼが緩みのない平均ペースの流れを作ったこと。
それゆえ、長距離戦にありがちな“スローの瞬発力勝負”という形にはならず、持久力が試されるレースになり、後方で脚を溜めて直線勝負を狙った馬にとっては厳しい展開となった。

勝ったエリンコートは中団のインで流れに乗り、直線入り口から長くいい脚を使った。最後は審議の対象(スピードリッパーと接触)になるほど内にモタれていたが、後藤騎手の渾身の騎乗で2着馬を差し切った。
勝ちタイムの2分25秒7は過去10年で2番目に速い時計。紛れのないレースだったことを考えれば、評価できる一戦と言えるはずだ。
結果論にはなるが、エリンコートには買える要素があった。マルセリーナ、ホエールキャプチャと並ぶ3勝馬。1800mから2000mへと距離を伸ばしながらの連勝。人気馬に距離不安があった以上、2000mでの勝ち鞍があることには注目すべきだっただろう。
もっとも、近年の忘れな草賞の勝ち馬(あるいは好走馬)は、穴人気になりながらも結果を残すことができず、GⅠの激戦を経験している桜花賞組との差が歴然としていた。今年の場合も、桜花賞の内容が高く評価されていたため、実績・経験から低い評価になったのは仕方なかったかもしれない。

2着は逃げ粘ったピュアブリーゼ。
馬場を味方につけたとはいえ、平均ペースで2400mを走り切ったのであるから、スタミナ勝負を得意とする長距離適性の高い馬と考えていいだろう。今回の2強にしても、レーヴディソールにしても、差し脚で勝負するタイプなだけに、渋太い先行馬が現われたことは今後の3歳牝馬戦線においての楽しみにもなる。
課題はやはり、パンパンの良馬場でキレ味勝負になった場合。今回と同じように後続に脚を使わせる競馬ができるかどうか。瞬発力勝負に持ち込ませない逃げ・先行に期待したい。

3着は2番人気のホエールキャプチャ。
ゲートで伸び上がって痛恨の出遅れ。ただし、そこから内に潜り込んでロスのないコース取りをしたあたりは、池添騎手のファインプレイだろう。桜花賞と同じように、後方から外々を回るレースになっていれば、馬券圏内も怪しかったかもしれない。
上がり3Fはメンバー最速。馬群を割って追い込んできた伸び脚には非凡なものがあった。前回は枠順、今回は出遅れと、不運が重なってはいるものの、それでも結果を出している点については評価すべきだろう。個人的には最も強い競馬を見せてくれたという印象だ。

1番人気のマルセリーナは4着。
安藤勝騎手が直線で大外に持ち出した時には、2年前のブエナビスタと同じシーンを期待したファンも多かったのではないだろうか。
もうひと伸びできなかった敗因は、馬場とも距離とも考えられるが、いずれにしても、後方待機→折り合い専念→大外強襲という作戦には向かない流れだった。
それでも4着まで追い込んできたあたりは、並の差し馬ではない。条件が変われば見直せるはずだ。あとは、陣営がどういう距離を使ってくるかに注目したい。

5着は14番人気のスピードリッパー。
『予習』の中で「個人的に気になる馬」と書いたが、予想通り、距離が伸びて新味を見せてくれた。蛯名騎手が「一瞬、勝てると思った」と言うように、直線でも余力十分。キレる脚で勝負するタイプではないので、平均的なペースが向いたのだろう。
残念なのは追い出しと同時にエリンコートと接触したこと。そこからもうひと伸びする脚があったかどうかは定かではないにしても、ゴール前ではもう少し際どい勝負になったかもしれない。
今後の課題は、好位から抜け出す瞬発力を身につけることだろう。

はじめにも述べたように、今回のオークスは持久力が問われるレースであり、折り合って脚を溜めるだけではごまかしの利かない展開だったと思われる。距離適性の有無が結果に反映されたレースと言ってもいいだろう。実際、ハブルバブル、メデタシ、バウンシーチューンのジョッキーからは、「距離が長かった」というコメントが出されている。
そうした意味からも、今年のオークスは力量が試されたいいレースだったと思える。出遅れや不向きの展開でありながらも上位に食い込んだ桜花賞1・2着馬。この2頭についても、改めて高い能力の持ち主であることが確認されたのではないだろうか。




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■コメント

■悔し… [電気羊]

選んだ6頭で決まったのにも関わらず、また不注意で馬券はパー。フォーメーションの<二頭目>に?と?をマークするはずが、見ると?が抜けてるっ!!! なんかお釣りが多いなぁと思ったんですよ~。やっぱボックス買いやなぁ、こりゃ(泣)

血統的傾向(ハイペリオン、トゥルビヨン、ネゥ゛ァーベンド。次いでネイティブダンサー、ブラッシンググルーム)、1800M以上の実績、展開等々を考慮。まず桜花賞1、2着は実力上位と見て?マルセリーナと?ホエールキャプチャ。二番手には?ハブルバブルと?エリンコート。三番手が末脚のありそうな?アカンサスと、渋太そうな?ピュアブリーゼ。?を拾えたのは安東さんの<予習>のおかげです。先行勢では最も力がありそうと気づかせていただきました。

取捨に悩んだのはマイネイサベルとスピードリッパー。前者は“当初よりオークスを目標に~”というのを逆に懸念しました。昨年のダービーでのペルーサを思い出したからです。後者は上がりが相当かかる展開でないと難しいように思えました。

いよいよダービー。しかし、天候・馬場状態が心配ですね。

■スミマセン! [電気羊]

先の投稿文中の「?」はいずれも馬番号です。申し訳ありません。

ま、<2頭目>欄に4番エリンコートを書き漏らしたという話。お粗末でした!

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
うわ~、惜しかったですねー!

それにしても、プロの競馬評論家がデュランダル産駒という単純な理由でエリンコートを消しているのに、電気羊さんはしっかり選んでらっしゃる!
さすがですね!

ダービーは馬場がどうなるか・・・。
こちら(東京)は、ずう~と強い雨が降りっぱなしです。
予習ブログは、オークスと同じく“持久力戦”“先行有利”という視点で書いてみましたが、本当は良馬場でやってほしいですね。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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