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■宝塚記念・予習

ドリームレースという名にふさわしい好メンバーが揃った今年のGⅠ・宝塚記念。
各馬がどのような競馬を見せてくれるのか。GⅠの大舞台で力と力がぶつかり合う熱いレースを期待したい。

ファン投票1位を獲得した昨年の年度代表馬・ブエナビスタ
前走のヴィクトリアマイルはアパパネにクビ差届かず2着に敗退。もっとも、ヴィクトリアマイルを目標としていたアパパネと海外遠征帰りのブエナとでは状態面における差も大きく、現時点での両馬のマイル適性を踏まえれば、むしろ「よくあそこまで追い込んだ」という見方もできる。使われての良化が見込め、条件的にも好転(阪神芝〈3.1.0.0〉、2200m〈1.1.1.0〉)する今回、この馬にとって本領を発揮できるレースと考えてもいいだろう。
ただし、アタマから狙えるかというと、どうだろうか。
ここまで「GⅠ2着6回」という数字が示すように、ブエナビスタには今イチ勝ち切れない部分がある。“追い込んで届かず、先に抜け出せば差される”ことが多い。
ブエナビスタの強さは、ひとことで言えば「加速力」。追えば追うほど伸びるのが特徴で、近走のベストパフォーマンスと思える昨年の天皇賞・秋やJC(降着となったが)で見せた走りがそれである。そして、言うまでもなく、府中の長い直線だからこそ発揮しやすい力でもある。
2009年の有馬記念2着(勝ち馬・ドリームジャーニー)、昨年の宝塚記念2着(勝ち馬・ナカヤマフェスタ)、昨年の有馬記念2着(勝ち馬・ヴィクトワールピサ)。この3レースは、いずれも直線の短い中山と阪神内回り開催で、マクリ気味に器用に立ち回れる馬向きのコースだった。言うなれば、ブエナビスタにとっては自身の強さを活かしきれない条件であり、2009年の有馬と昨年の宝塚で横山典騎手が先行策をとったのは、短い直線への対応を意識したからに違いない。
今回、ブエナビスタが勝つためのポイントは、どこでどのように脚を使うかだろう。ゴール板をトップスピードで駆け抜けられるかどうかである。したがって、道中の位置取りと仕掛けのタイミングが重要になる。前走に続いて2度目の騎乗となる岩田騎手が、どのようにブエナビスタの“強さ”を引き出すか。今回のレースの一番の注目点でもある。

土曜午後の時点で、ブエナビスタを抑えて単勝1番人気に支持されているのが、4歳馬のルーラーシップ
前走の金鯱賞は圧巻の走り。落馬寸前の大きな出遅れで後方から。しかし、向正面で好位まで進出すると、3~4コーナーから一気にマクって直線で後続を突き離す強い競馬を見せてくれた。最後の追い比べ以外はほとんど馬なりで他馬をかわしていったのであるから、“エンジン性能が違う”という印象が強く残った。
この馬の取捨については、前走の勝ちをどう判断するかだろう。
内回りコースに加えて雨の不良馬場。跳びのきれいなルーラーシップにとって、決してプラスの条件ではなかったはず。しかも、海外遠征帰り初戦で状態面ももうひとつ。そうした諸々の不利をすべて克服したことは、素直に“能力の高さ”と評価することもできる。
ただし、出来過ぎの感も否めない。完全な状態ではない中で、これまでとは違った走りによる勝利。馬自身に何らかのダメージがあってもおかしくない。結果を残せなくても仕方のない状況だっただけに、逆に負担の大きな無理な走りだったのではないかと勘ぐりたい部分もある。
さらに、今回の内枠はどのなのか。
この馬の走りは本来、脚を溜めて瞬発力にかけるものではなく、馬群の中から抜け出してくるといった印象は薄い。前走にしても、結果的に後方外目からスムーズに進出できたことが勝ちにつながったとも考えられる。
内に包まれるような展開になった場合はどうなのか。ちなみに、これまでルーラーシップが馬券に絡めなかった国内のレースの枠順は、2番、3番、5番。あくまでデータにすぎないが、気になる数字ではある。

最強世代のダービー馬・エイシンフラッシュ
昨年の秋以降は、走りに精彩を欠いている感もあったが、今年に入ってからの2走はこの馬らしい末脚の伸びを見せている。
今回、陣営が強調しているのは、念願の内枠に入ったこと。道中じっくり脚を溜めて勝負するタイプだけに、ここ2走の外枠はこの馬にとって必ずしも有利な条件ではなかったようだ。さらに、休み明け3戦目で、当初からこのレースを目標にしていたローテーションも“買い”の材料のひとつと言えるだろう。
この馬の課題は、真っ向勝負になった時に、他馬をねじ伏せるような強さを発揮できるかどうか。
好走にケチをつけるわけではないが、大阪杯はキャプテントゥーレの作った緩みのない流れがレコード決着につながり、時計的に足りない馬が消えていったレース。そして、天皇賞・春は出入りが激しく道中で動いた馬が自滅したレース。ある意味、他の馬が脱落した結果だったとも思える。
どのような流れになっても確実に脚を使えるのならば、当然ここでも有力候補。真価が問われる一戦という見方もできるだろう。

前走の天皇賞・春で1番人気に支持されたトゥザグローリー。
結果は13着と大敗を喫したが、当然今回は、巻き返しがあるかどうかが判断の基準になるはずだ。
前走の敗因は、折り合いを欠いたことだが、距離そのものが長かったことに加えて、出入りの激しい流れで馬自身が途中で走る気をなくしたようにも思える(陣営はそのあたりを「馬の若さが出た」とコメント)。
今回は距離短縮、3戦3勝の阪神へのコース替わり、そして福永騎手への手戻りなど、条件好転と見なせる部分も多い。
問題は馬自身の状態。「夏負けの兆候がある」という池江調教師のコメントは少なからず気になる。
この馬に関しては、当ブログで再三「昨年秋のレース数の多さが気になる」と述べてきたが、ここにきて蓄積された疲労や消耗が体調面に影響し始めたのかもしれない(とすれば、天皇賞・春の時点ですでに調子は下降線だったか?)。あるいは、暑さに弱いからこそ、涼しいうちにできるだけレースを使っておこうという意図があったとも考えられる。
心身ともに力を発揮できる状態にあるかどうか。直前の状態面のチェックが必要かもしれない。

繰り上がりとはいえ、昨年のジャパンカップを制したローズキングダム
前走の天皇賞・春は11着。この馬も折り合いを欠いて自滅した。
「脚の使いどころが難しいタイプ」ということは、ブログの中で何度も指摘してきたが、今回もそのあたりがカギになりそうだ。
末脚がキレるというイメージが強いようだが、実際のところ、日経新春杯ではヒルノダムールを差し切れず、日経賞ではペルーサにかわされている。したがって、後方から追い込んでくるという先入観に縛られない方がいいかもしれない。
というのも、今回は鞍上がウィリアムズ騎手に替わるからだ。
ウィリアムズ騎手といえば、有馬記念で人気薄だったトゥザグローリーを3着に粘り込ませた腕の持ち主。脚の使いどころに神経を使っていた武豊騎手と違って、馬の気に任せるような大胆な乗り方を見せてくれるかもしれない。どのようなレースを見せてくれるか注目したい。

新聞等では“ブエナビスタvs最強世代4歳牡馬”というテーマで取り上げられている今年の宝塚記念だが、年長古馬の伏兵陣を無視するわけにはいかないだろう。

前走、7ヶ月の休み明けとなる金鯱賞で3着に入ったアーネストリー
昨年(3着)と同様に、休み明けから金鯱賞を叩いての参戦。春のGⅠ戦線には見向きもせず、このレースを目標としたローテーションには好感が持てる。
GⅠではワンランク落ちるイメージもあるが、ここ8戦はいずれも馬券圏内の堅実派。その中には不得手の東京コースでの天皇賞・秋も含まれているのだから、遅咲きの地力強化という見方もできるだろう。
勝ち切るだけのインパクトには欠けるものの、差し馬同士が牽制し合うような流れになれば、先行からの残り目も十分考えられる。

前走、天皇賞・春3着のナムラクレセント
ムラ馬の印象が強かったが、ここにきて結果が安定。前走は出遅れて道中で脚を使ったが、スタートを決めれば最内枠を活かしてマイペースの競馬に持ち込むこともできるだろう。
ただし、ここ2走はいずれも3000m強のレース。ステイヤーとしての資質が本格化したという見方をするならば、今回の距離は若干忙しいかもしれない。さらに、ローテーションを見れば明らかに春天が目標。出入りの激しいレースを動いた馬なので、どのくらい余力が残っているかも気になるところだ。

一昨年のこのレースの覇者・ドリームジャーニー
近走は球節炎に悩まされ、万全の状態で競馬ができていないため、成績もふるわないが、阪神内回りコース(中山も同様だが)は、マクリ気味に進出できるピッチ走法のこの馬にとって、もっとも得意とする舞台。本来の走りができるのであれば、侮れない存在だ。
今回、この馬にとっては珍しくコース追いを敢行。脚元の関係で坂路調教しかできなかったことを考えれば、復活の兆しと見ることもできる。
ただし、だからと言って全盛期の走りを期待できるかどうか。一部では引退レースという声もある。それを見据えた上での“悔いのない仕上げ”かもしれない。心情的には応援したい馬ではあるが・・・。

最後にもう1頭あげるならば、4歳馬のハートビートソング
グレードの高いレースほど格と実績がモノを言うのは重々承知だが、3ヶ月の間に条件クラスを連勝してハンデGⅡでも2着に入った勢いは見逃せない。
仮に、上位人気馬が万全の状態でないとしたら(=春天目標でここでは余力が残っていないなど)、馬券圏内に食い込んでくる可能性もあるだろう。

気になるのは天気と馬場状態。
土曜日は晴の良馬場でレースが行われた阪神競馬場だが、日曜もその状態を維持できるかどうか。
これだけのメンバーが揃ったレース。できれば良馬場での熱戦になってほしい。


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■コメント

■宝塚記念&WIN5 [うに]

こんにちは。今日は晴れて良かったですね!

宝塚記念は、エイシンフラッシュに賭けます!
前2戦は、さすがダービー馬だと思わせる内容。内枠を取ったわけだし、ここは勝って欲しいです!
相手はブエナビスタ。
適距離でも内回りが心配で、2着までかなあ。
3着候補はアーネストリー。
どの流れでも粘る先行力を買います。(1ハロン長いって事ないですよね)長い休み明けでもいきなりG2好走の地力に期待します。
あと、ハートビートソングの勢いは確かに怖いですね。
一応押さえまで。

WIN5。
鹿島…ハンマープライス・ゴールドバシリスク
尼崎…アドマイヤテンクウ
函館…ティムガッド・リキサンシンオー
夏至…フィフスペトル・ダイシンプラン
宝塚…エイシンフラッシュ

ところどころ安東さんと被って期待大です。
フライングアップルは迷った末に消しましたが、安東さんが指名しているので動揺しました(笑)。

■初めてG1で3連単獲りました!(号泣)。 [うに]

安東さん、こんばんは。
宝塚記念はいいレースでしたね。アーネストリーを3着候補と評価したのが恥ずかしいです。強い競馬でしたね。
本命にしたエイシンフラッシュが3着。予想はちぐはぐでしたが…
3連単フォーメーションをやめて、3頭ボックスにして正解でした(笑)。
「予習」のおかげで、勝負馬券3頭まで絞り込むことができました。ありがとうございます!
ハートビートソングは、3連複に入れて夢を買いましたが、儚いものですね。

儚いと言えばWIN5(泣)。1レース目から外すのだけは嫌で2頭選んだのに、その2頭が出遅れ。その瞬間に終わってしまいました。
とは言え、ここをクリアしていても、残りのレースはボロボロでしたが(笑)。そりゃキャリーオーバー出ますよね~

安東さんのアーネストリー指名にはしびれましたよ!



■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
3連単的中、おめでとうございます!
3頭ボックスですか、素晴らしいですね♪
ブログが少しでも参考になったのであれば、うれしい限りです。

アーネストリーは強い競馬を見せてくれました。
「女王・ブエナビスタvs最強世代」というテーマが過剰に取り上げられていたため、人気にはなりませんでしたが、私は「突き抜けるならエイシンフラッシュ、残るならアーネストリー」と考えていました。
WIN5に2頭書いておいて良かったです!(笑)

万馬券的中の勢いで、これからもがんばってください!
楽しみにしてます!

■ [うに]

安東さん、ありがとうございます!
いつもブログで勉強させて頂いたり、励ましてくださるおかげで、めげずにやってこれました。
今まで本当にありがとうございました。

WIN5は、安東さんのを参考にするどころか、勝負を挑んでいる感じがして楽しいです!

これからも、よろしくお願いしますね。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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