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■宝塚記念・復習

上半期の競馬を締めくくる、グランプリ・宝塚記念を制したのは、6番人気のアーネストリーだった。

1000m通過が58秒7の速めのペースで流れたレースは、最後まで緩むことなく、終わってみれば2分10秒1のレコード決着。底力の試されるタフな一戦だった。
勝ったアーネストリーは、ナムラクレセントを先に行かせると番手でマーク。直線入口で先頭に立つと、後続に詰め寄られることなく、そのまま押し切った。完勝である。
アーネストリーの持ち味は「スピードの持続性」。今回はその能力を存分に活かせたレースだったと言っていいだろう。本当に強い競馬を見せてくれた。
佐々木昌三調教師は「体質の弱い馬だったが、今回はGⅠを勝てる出来に仕上げることができた」とコメントしている。アーネストリーに競馬を教え込んできた佐藤哲三騎手のインタビューも、清々しさと同時に、自信に満ちたものに聞こえた。他の出走馬が能力を発揮できなかったわけではない。アーネストリーにはそれに勝る実力が備わっていたということだろう。
タップダンスシチーがGⅠ初勝利をあげたのは、6歳の時のジャパンカップだった。言うまでもなく、佐々木昌三厩舎と佐藤哲三騎手のコンビである。7歳になって宝塚記念も制覇。叩き上げられて強くなったという点はアーネストリーも同じ。まだまだ活躍してほしい馬である。

2着はブエナビスタ。今回もまた“追い込んで届かず”だった。
しかし、毎回同じことを書くことになるが、この馬の“強さ”が光ったレースでもあった。
後続も脚を使わざるを得なかった緩みのないペースの中で、メンバー最速の34秒5の上がり。ルーラーシップの後ろからスパートをかけて、一気に置き去りにしてしまったのだから、恐るべき加速力である。
『予習』でも述べたように、やはりこの馬は長い直線で伸び脚を発揮できる東京コースがベストだろう。今回のレースを見る限りでは、5歳牝馬の衰えらしきものは感じなかった。秋のGⅠになると、4歳馬たちもさらに成長してくるだろうが、まずはブエナビスタの“凄みのある走り”に期待したい。

3着は4歳馬のエイシンフラッシュ。
道中はインでじっくり脚を溜め、直線では内を突いて伸びてきた。この馬なりにベストの競馬をしたように思えるし、以前よりも堅実性が出てきた感もある。
安藤勝騎手は「スローの瞬発力勝負の方がこの馬には向いている」とコメント。たしかに、ダービーも神戸新聞杯もそういった展開だった。となれば、この馬にとって不向きな展開でありながら、一応の結果を残せたことは評価すべきだろう。

4着はローズキングダム。
『予習』でもふれたように、鞍上がウィリアムズ騎手に替わったことで、これまでとは違う好位で流れに乗るレース。道中の走りはこの馬らしい躍動感にあふれていた。
最後に伸びを欠いたことに関して、ウィリアムズ騎手は「雨が降ったのはこたえたかな」とコメントしているが、個人的には、先行して追走した分だけ脚が残っていなかったように思える。キレ味を活かすのが難しい馬という印象は消えなかった。
エイシンフラッシュ同様、ヨーイドンの競馬が向いているのかもしれないが、一方でマイルの流れの方が合っているという意見もある。今後、どのような路線を進んでいくかに注目したい。

4着から3馬身半差の5着にルーラーシップ。勝ち馬から0.9秒差であるから、これは完敗と言っていいだろう。
陣営からは「前走の反動かな」という声も出ているようだが、やはり金鯱賞の走りには無理があったのかもしれない。
ゲートを出た途端に行き場をなくして後方からの競馬。2コーナーからポジションを上げて、3~4コーナーでマクリ気味に進出。ここまでは前走とまったく同じだった。しかし、今回は直線で失速。反動というよりも、後方からマクって外から差す競馬には向いていないようにも思えた。ルーラーシップの本来の走りは、好位からの押し切りではないだろうか。
能力の高い馬であることは間違いない。13着に敗れたトゥザグローリー(敗因はやはり状態面のようだ)にも言えることだが、夏場にしっかりと休養をとって、秋に素晴らしい走りを見せてほしい。

今後が楽しみに思えたのは6着のハートビートソング。
キャリアを考えれば、大健闘の内容だった。この経験を糧とした夏以降の成長を期待したい。
逆に残念だったのはドリームジャーニー。
得意とする舞台だったが、この馬本来の走りをすることができなかった。陣営は引退を示唆。小さな体でありながら、一途な走りで競馬ファンを楽しませてくれた。感謝したい。ごくろうさまでした。

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■コメント

■宝塚記念 [電気羊]

宝塚記念、ライブ観戦しました。
アーネストリー、圧巻でした。いいものを見せてもらったって思います。
しかも的中のおまけつきですもん!(笑)

過去二年の結果と、昨年および今年の6月実施の阪神2200M戦を検討すると──

目立つのがグラスワンダー産駒の好走。
宝塚記念では昨年3着(アーネストリー)、一昨年2着(サクラメガワンダー)。さらに昨年も今年も前日の2200M戦で馬券に絡んでいます(特に今年は7番人気で1着)。
ダンチヒ系も相性が良いようで、今開催の二戦ともに好走。ナカヤマフェスタとディープスカイの母方にも入っています。グラスワンダーの母もダンチヒ系ですし。
で、狙いはアーネストリー。そして同じ1枠のナムラクレセント。
馬券はブエナ、エイシン、ルーラーを加えた3連複BOXと、アーネストリーとブエナ絡みのワイドを購入しました。
3頭に絞ったのは先の2頭の作る流れ、さらに過去に人気薄で入線した馬の成績から、秋以降、特に年が明けてからのG2実績を加味しました。
ちなみにトゥザグローリーは、調教後にかなり馬体増。やはり夏負け気味で追えなかったのではと判断しました。


■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
的中、おめでとうございます!

グラスワンダー産駒については、新聞などでも戦前から取り上げられていましたが、今回も大きな裏づけになったようですね。
ルーラーシップはサンデーの血が入っていないから、キレる脚がないという意見もありました。
血統はいろいろなヒントがあって、奥が深いですね。

コメント、ありがとうございました。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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